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50 地下空間
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「主は王都の地下にいる。なにやら保証期間がどうとかとおっしゃっていてな」
「保証期間!?」
アレンにもレミリアにも何の話かさっぱりだった。
「魔道具か何かが地下にあるのでしょうか」
フロイドは以前、マリロイド王国が水不足を解消するために大賢者から購入した魔道具のことを思い出したのだ。
「そういえば言ってたな。500年保証とかなんとか」
「しばらく帰ってこないと思ったら、王国の地下なんかにいたのね先生」
2人で顔を見合わせた。
「そんじゃあ師匠の所に行ってみるか~」
「そうね。どの道王都方向へ行くつもりだったし」
結界に接している領地は他にもある。すでに王都へ向かっている魔物がいることも知っていた。防御都市が出来上がったので、まだ生き残っている人がいればこの辺境領へ誘導しようと考えていたのだ。おそらくここは王都よりも安全だろう。
「では……」
「おっとお前はここで私と一緒に居ろ」
「ええっ!」
フロイドはもちろんこの2人と一緒にいるつもりだった。彼らを必ず帝国へ連れ帰るのが彼の任務だ。
「そいつには逆らわない方がいいぞ~」
「えええ……」
「必ず帰るから!」
「うぅ……お願いします」
辺境伯にはヨルムは大賢者の従者として紹介した。何かあると察した辺境伯は特に深堀りせずにただ頷いてくれた。
「安心しろ! この中にいる者は誰一人として魔物の餌にはせん!」
「ガハハ! 頼もしいですな!」
「ああ。頼もしさだけは私より上だと思ってくれていい」
実際、こちらの様子を伺っていた魔物すらいなくなった。近くの魔物の森から生き物の気配が一切なくなったのだ。
こうして安心して2人は王都へ向かって飛び立った。
「必ず戻ってきてくださいよ~~~!」
珍しく大声を上げるフロイドに大きく手を振って、風を切って進む。
「……むごいな」
道中見えたのは破壊された家屋と死体の山だった。人間のものも、魔物のものもあった。見つけた魔物は全て倒しながら進むが、生き残った人はいなかった。
王都の地下ではジークボルトが迷子になっていた。
「うーーーん。やっぱ千年前の道はなくなっちゃってるなぁ」
彼が以前来た時に作った道は崩落していたり、敢えて作り替えられたりしていてなかなか目的地にたどり着けずにいた。
水路の横の崩れた石畳を灯りを照らしながらヒョイヒョイと軽やかにはねて進んでいく。
「目印も消されちゃったかな」
この地下の空間はあるものを守るためのものだった。そのために道は迷路のように入り組み、数百年前までは定期的にその道すら変えられていた。
「ん?」
ジークボルトが進む方向から、じゃぶ、じゃぶ、とゆっくりこちらに誰かが進んでくる音がした。だが彼は気にせずそのまま進み続ける。誰が出てくるのか楽しみにしながら。
「あ……」
「おぉ! 君も迷子?」
大賢者の目の前に現れたのは、片耳のないボロボロの格好のやせ細った青年だった。剣を杖にしてここまで歩いてきたようだった。ジークボルトの灯りを眩しそうにして目を細めている。
「あれ……君、どこかで見たことがあるなぁ」
誰だっけ? としげしげとその青年を見つめていると、相手は急にバシャンと水の中へ倒れ込んでしまった。
暖かな炎の側で、カイルは目を覚ました。目の前にいる美しい背の高い男性が干し肉をあぶっている。
「いやぁ~こういうの久しぶりで、ダンジョンみたいだ! ワクワクするね!」
そういって目覚めたばかりのカイルに熱々の串焼きを渡した。
「ああ! 体はもう治ってるから食べて大丈夫だよ」
カイルは何も言わずにガツガツと貪り食った。ポロリポロリと涙も流れた。その様子を、優しい笑顔で大賢者は見つめていた。
だが急に、
「あ! しまった!」
と声を上げた。
「君、カイルだろう? ほら、騎士団長の息子の……しまったなぁやっちゃったなぁ」
その言葉で急にカイルは青ざめて震えはじめた。この男が聖女側、自分の敵なのだと思ったのだ。
「あ……あぁぁぁ……」
「ごめんごめん。怖がらせちゃったね。大丈夫、僕は何もしないよ」
そうやって、怯えるカイルの背中を撫でた。
「僕が君を助けたこと、レミリアに内緒にしてて欲しいんだ!」
「……へ?」
急に出てきた名前がレミリアだったことに、カイルは面食らってしまっていた。
「ほら君、レミリアの復讐対象だからさ。それを僕が助けたとあっちゃ……いやでも、ここで死んでたらレミリアは君に直接復讐出来ないし、これでよかったのかな?……うーん……」
大賢者は顎に手を寄せて考えこんでいた。
「あの……助けていただいてありがとうございました」
カイルはやっとまともに言葉を話した。
「その……レミリア嬢のお知り合いですか?」
その台詞に大賢者はハッとした。
「うん! その、僕は、大賢者の……従者なんだ! それでレミリアのことを知ってるんだ!」
うんうんと、作り笑顔で無駄に頷いていた。
「あの……ここはどこでしょう? 地下だと言うことはわかっているのですが」
そうして急に大切なことを思い出し、声が大きくなった。
「オレ、オレは……早く地上にでないといけないのです! 聖女はこの国を裏切っていました! 王はまともな治療が受けられていません!!!」
「ああ、ギルバート王なら大丈夫だよ。そろそろ帝国の治癒師が来る頃だろう」
何も驚くことじゃないと言いたげな大賢者の従者の反応にカイルは戸惑った。
(気が付いていないのはオレだけだったのだろうか……)
「ねぇ。君が来た方に何か目印がなかった? こう……竜の印なんだけど」
「……暗くてあまり見えませんでしたが、壁を手で触って進んでいた時に、少し他と違う部分がありました。ここから離れていますが……」
「そう! よかったぁ。道は会ってたみたい!」
ジークボルトは急に立ち上がると、じゃあね! とだけ言ってまた先へ進み始めた。
「い、一緒に行かせてください!」
慌ててカイルは後を追った。もう1人でいるのは嫌だった。
「お好きにどうぞ~」
いつもの調子でジークボルトはそれに答えた。
「保証期間!?」
アレンにもレミリアにも何の話かさっぱりだった。
「魔道具か何かが地下にあるのでしょうか」
フロイドは以前、マリロイド王国が水不足を解消するために大賢者から購入した魔道具のことを思い出したのだ。
「そういえば言ってたな。500年保証とかなんとか」
「しばらく帰ってこないと思ったら、王国の地下なんかにいたのね先生」
2人で顔を見合わせた。
「そんじゃあ師匠の所に行ってみるか~」
「そうね。どの道王都方向へ行くつもりだったし」
結界に接している領地は他にもある。すでに王都へ向かっている魔物がいることも知っていた。防御都市が出来上がったので、まだ生き残っている人がいればこの辺境領へ誘導しようと考えていたのだ。おそらくここは王都よりも安全だろう。
「では……」
「おっとお前はここで私と一緒に居ろ」
「ええっ!」
フロイドはもちろんこの2人と一緒にいるつもりだった。彼らを必ず帝国へ連れ帰るのが彼の任務だ。
「そいつには逆らわない方がいいぞ~」
「えええ……」
「必ず帰るから!」
「うぅ……お願いします」
辺境伯にはヨルムは大賢者の従者として紹介した。何かあると察した辺境伯は特に深堀りせずにただ頷いてくれた。
「安心しろ! この中にいる者は誰一人として魔物の餌にはせん!」
「ガハハ! 頼もしいですな!」
「ああ。頼もしさだけは私より上だと思ってくれていい」
実際、こちらの様子を伺っていた魔物すらいなくなった。近くの魔物の森から生き物の気配が一切なくなったのだ。
こうして安心して2人は王都へ向かって飛び立った。
「必ず戻ってきてくださいよ~~~!」
珍しく大声を上げるフロイドに大きく手を振って、風を切って進む。
「……むごいな」
道中見えたのは破壊された家屋と死体の山だった。人間のものも、魔物のものもあった。見つけた魔物は全て倒しながら進むが、生き残った人はいなかった。
王都の地下ではジークボルトが迷子になっていた。
「うーーーん。やっぱ千年前の道はなくなっちゃってるなぁ」
彼が以前来た時に作った道は崩落していたり、敢えて作り替えられたりしていてなかなか目的地にたどり着けずにいた。
水路の横の崩れた石畳を灯りを照らしながらヒョイヒョイと軽やかにはねて進んでいく。
「目印も消されちゃったかな」
この地下の空間はあるものを守るためのものだった。そのために道は迷路のように入り組み、数百年前までは定期的にその道すら変えられていた。
「ん?」
ジークボルトが進む方向から、じゃぶ、じゃぶ、とゆっくりこちらに誰かが進んでくる音がした。だが彼は気にせずそのまま進み続ける。誰が出てくるのか楽しみにしながら。
「あ……」
「おぉ! 君も迷子?」
大賢者の目の前に現れたのは、片耳のないボロボロの格好のやせ細った青年だった。剣を杖にしてここまで歩いてきたようだった。ジークボルトの灯りを眩しそうにして目を細めている。
「あれ……君、どこかで見たことがあるなぁ」
誰だっけ? としげしげとその青年を見つめていると、相手は急にバシャンと水の中へ倒れ込んでしまった。
暖かな炎の側で、カイルは目を覚ました。目の前にいる美しい背の高い男性が干し肉をあぶっている。
「いやぁ~こういうの久しぶりで、ダンジョンみたいだ! ワクワクするね!」
そういって目覚めたばかりのカイルに熱々の串焼きを渡した。
「ああ! 体はもう治ってるから食べて大丈夫だよ」
カイルは何も言わずにガツガツと貪り食った。ポロリポロリと涙も流れた。その様子を、優しい笑顔で大賢者は見つめていた。
だが急に、
「あ! しまった!」
と声を上げた。
「君、カイルだろう? ほら、騎士団長の息子の……しまったなぁやっちゃったなぁ」
その言葉で急にカイルは青ざめて震えはじめた。この男が聖女側、自分の敵なのだと思ったのだ。
「あ……あぁぁぁ……」
「ごめんごめん。怖がらせちゃったね。大丈夫、僕は何もしないよ」
そうやって、怯えるカイルの背中を撫でた。
「僕が君を助けたこと、レミリアに内緒にしてて欲しいんだ!」
「……へ?」
急に出てきた名前がレミリアだったことに、カイルは面食らってしまっていた。
「ほら君、レミリアの復讐対象だからさ。それを僕が助けたとあっちゃ……いやでも、ここで死んでたらレミリアは君に直接復讐出来ないし、これでよかったのかな?……うーん……」
大賢者は顎に手を寄せて考えこんでいた。
「あの……助けていただいてありがとうございました」
カイルはやっとまともに言葉を話した。
「その……レミリア嬢のお知り合いですか?」
その台詞に大賢者はハッとした。
「うん! その、僕は、大賢者の……従者なんだ! それでレミリアのことを知ってるんだ!」
うんうんと、作り笑顔で無駄に頷いていた。
「あの……ここはどこでしょう? 地下だと言うことはわかっているのですが」
そうして急に大切なことを思い出し、声が大きくなった。
「オレ、オレは……早く地上にでないといけないのです! 聖女はこの国を裏切っていました! 王はまともな治療が受けられていません!!!」
「ああ、ギルバート王なら大丈夫だよ。そろそろ帝国の治癒師が来る頃だろう」
何も驚くことじゃないと言いたげな大賢者の従者の反応にカイルは戸惑った。
(気が付いていないのはオレだけだったのだろうか……)
「ねぇ。君が来た方に何か目印がなかった? こう……竜の印なんだけど」
「……暗くてあまり見えませんでしたが、壁を手で触って進んでいた時に、少し他と違う部分がありました。ここから離れていますが……」
「そう! よかったぁ。道は会ってたみたい!」
ジークボルトは急に立ち上がると、じゃあね! とだけ言ってまた先へ進み始めた。
「い、一緒に行かせてください!」
慌ててカイルは後を追った。もう1人でいるのは嫌だった。
「お好きにどうぞ~」
いつもの調子でジークボルトはそれに答えた。
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