63 / 63
【最終話】 家路
しおりを挟む
ついに聖女としての期間が終わった。無事に結界用の魔道具の設置も終わり、ただその日を待つだけだった。
最後の日、レミリアとアレンは地竜が眠っている地下の大空間へと降りて行った。
「やあ来たね」
ジークボルトは愛おしそうに地竜を撫でていた。
「レミリアのお陰で僕も約束を果たすことができたよ」
見たことのない、寂しそうな笑顔だった。
地竜の体がキラキラと光りで包まれはじめ、小さな火花が周りに咲き始めた。それは聖女誕生の際の光ととても良く似ていた。
そしてそのまま、何も残さずに消え去った。地下の大空間の光と共に。
「先生、地竜は……」
「うん。無事彼の望む通りになったよ」
こうして地竜は千年かけて自分の存在をこの世から消し去った。
「さあここを片付けたら僕も屋敷に帰ろうかな! 2人も早く戻ってきてね!」
「へーい」
「ヨルムは呼ばないんですか?」
「うーん……ヨルム、張り切って色々壊しかねないからねぇ。再利用出来るものもあるし、運ぶ時にでも呼ぶよ」
ヨルムはまだ辺境領にいた。どうやらその土地が気に入ったようだ。辺境伯もうまく彼をコントロールし、できるだけ長くこの土地にとどめようとしていた。
「しごき甲斐のある人の子もいるし、退屈せんな!」
「ガハハ! 流石ヨルム様! 見る目がおありだ! ですがまた実力を試すと言ってグレン殿とロニー殿を森の中に放置するのは困りますぞ! 来週はギルド建設と教会再建の打ち合わせもありますのでな!」
近くにいたグレンもロニーはビクリと体を震わせた。
「ム。仕方がない。魔物狩りにでも行くか」
「おぉ! ではビルドフィッシュを是非! あれの肝は美味ですぞ~」
「先日食したアレか! アレは美味かった! よしよし、今から狩ってこよう!」
そう行ってバタバタと部屋を飛び出していった。
「ビルドフィッシュの生息地はこの領の反対側ですが……」
「いやなに。最近この辺りの魔物がごっそり減ってるからな。反対側から追い立ててもらっておいた方がいいだろう」
辺境伯はまたガハハと大笑いした。
レミリアはアルベルトとの最後の話し合いに向かっていた。
「別についてこなくて大丈夫よ?」
「いいだろ~オレに聞かれたら困る話でもあんのかよ~?」
拗ねたような口調だった。
最近は聖女としての最後の引き継ぎも含めて、アルベルトと一緒に過ごすことが多い。アルベルトは大賢者の件も含めて多くのことを知っているから話が早いのだ。
8年間婚約者だった時間は案外馬鹿に出来ず、2人とも感情を抜きにしてスムーズに話を進めた。
「まあ別にいいけど~」
レミリアはこのアレンのヤキモチが嬉しかった。いつも余裕綽々な分、この意外性が可愛いと感じた。
マリロイド領のトップにはギルバートでもアルベルトでもなく、彼の従兄弟が立つことになった。宰相が補佐として入っているので、ここも特段問題はない。
「あんたから国も権力も奪ってやったわ!」
「そうだな」
国が併合されると決まった時、レミリアが勝ち誇ったように宣言してもアルベルトは無感情だった。
「……つまんない」
アルベルトはユリアの死からずっとこの調子だった。彼は国も、未来も、愛する人も失っていた。それでも遅れて芽生えた王国民を想う気持ちが、最後の政務をこなすエネルギーとなっていた。
「レミリア、少し聞きたいんだが……」
「何?」
書類に向かいながらいつもの調子で返事をした。政務に関する質問だと思ったのだ。
「ユリアと俺が2人でいた時、ヤキモチは妬いたか?」
「いや全然」
思った内容と違って驚きはしたが即答した。レミリアは過去に一度もアルベルトに対して恋心を抱いたことはない。
「ハハ……やっぱりな」
久しぶりに表情を動かしたアルベルトは自分でも少し驚いたようだった。
「ユリアが……レミリアがヤキモチを妬いて自分を虐めるんだと言った時、少し嬉しかった……そういう気持ちが君にもあるのだと思い込みたかったんだ」
アルベルトはレミリアに対してそういう気持ちを抱いていたのだ。そして彼女が自分に男として全く関心がないことも知っていた。だから彼も必死で気持ちを隠した。そして結局彼の恋心は歪んでしまった。ユリアはそこにつけ込み、彼がレミリアから得られなかったもの全てを与えたのだ。
「……あんたこれからどうするつもりなの?」
レミリアは不安だった。アルベルトの事も憎んでいたはずなのに、今はもうユリアのようになって欲しくないと思っている。
「俺は君を冤罪にかけ殺そうとした。俺はユリアを殺した。その罪を償うよ。約束通り」
アルベルトは彼の望む通り裁きを受けることが出来ないでいた。国がなくなりそれどころではなかったのだ。
アルベルトは自分で自分の始末をつけようとしていた。間もなく彼の最後の役目も終わる。それが終わった後のことはすでに決めているようだった。
「変な心配をレミリアにかけんなよ」
珍しくアレンが口を出してきた。これまでも何度か同席していたが、一度もこんなことはなかった。表情も明らかに怒っていた。レミリアが不安そうな表情を浮かべていたのが気に食わなくて仕方がなかったのだ。
「かまってちゃんかよ! 消えるなら勝手に消えればいいのにわざわざレミリアに罪悪感抱かせるんじゃねぇ!」
アルベルトは苦しそうな表情をしていた。彼はもう全ての記憶を消してしまいたかった。この記憶を持ったまま生きているのが苦しくて苦しくて仕方がなかったのだ。
「アレン……」
(誰かに守ってもらうのって申し訳ないけど、嬉しいものね……でも)
でも、レミリアには性に合わないことだった。大きく深呼吸をする。
「あんた何様~? もう王子様でもないですけど~? 私の方が偉いですけど~? お望みなら私が裁いてあげるわよ!!!」
「え?」
ポカンと口を開けたままのアルベルトを畳み掛ける。
「え? じゃないわよ。あんた私に借りがあるでしょ。それも返しきれないくらいの借りよ!」
「そ、そうだが……」
「はい決めた! アルベルト、あんたは国外追放ね! 帝国の外よ帝国の! ついでにカイルの面倒みなさい!」
「あいつ、あっという間に誰かに騙されて身ぐるみ全部剥がされそうだもんな~」
アレンが笑った。
「勝手に命を捨てるのは禁止ね。楽になんてさせてあげない。それが罰よ」
「……わかった」
アルベルトは頭を下げた。頬に涙が伝っていた。それが何の涙なのかはわからなかった。
1週間後、アルベルトは1人この国を去った。
「やーーーっと家に帰れる~!」
リュークに思いっきり頬擦りしながらレミリアは満面の笑みだった。
「早く行くぞ! じゃないとまた挨拶だなんだって人が群がってくる!」
「ハーイ」
レミリアは家路につく。アレンと2人で。屋敷にはジークボルトがもういるだろうか。フロイドもそわそわしながら待っているかもしれない。
上空からみるマリロイドは以前よりも美しく見えた。だけど帰る場所は別にある。レミリアはそれが何より素晴らしいことに思えたのだった。
最後の日、レミリアとアレンは地竜が眠っている地下の大空間へと降りて行った。
「やあ来たね」
ジークボルトは愛おしそうに地竜を撫でていた。
「レミリアのお陰で僕も約束を果たすことができたよ」
見たことのない、寂しそうな笑顔だった。
地竜の体がキラキラと光りで包まれはじめ、小さな火花が周りに咲き始めた。それは聖女誕生の際の光ととても良く似ていた。
そしてそのまま、何も残さずに消え去った。地下の大空間の光と共に。
「先生、地竜は……」
「うん。無事彼の望む通りになったよ」
こうして地竜は千年かけて自分の存在をこの世から消し去った。
「さあここを片付けたら僕も屋敷に帰ろうかな! 2人も早く戻ってきてね!」
「へーい」
「ヨルムは呼ばないんですか?」
「うーん……ヨルム、張り切って色々壊しかねないからねぇ。再利用出来るものもあるし、運ぶ時にでも呼ぶよ」
ヨルムはまだ辺境領にいた。どうやらその土地が気に入ったようだ。辺境伯もうまく彼をコントロールし、できるだけ長くこの土地にとどめようとしていた。
「しごき甲斐のある人の子もいるし、退屈せんな!」
「ガハハ! 流石ヨルム様! 見る目がおありだ! ですがまた実力を試すと言ってグレン殿とロニー殿を森の中に放置するのは困りますぞ! 来週はギルド建設と教会再建の打ち合わせもありますのでな!」
近くにいたグレンもロニーはビクリと体を震わせた。
「ム。仕方がない。魔物狩りにでも行くか」
「おぉ! ではビルドフィッシュを是非! あれの肝は美味ですぞ~」
「先日食したアレか! アレは美味かった! よしよし、今から狩ってこよう!」
そう行ってバタバタと部屋を飛び出していった。
「ビルドフィッシュの生息地はこの領の反対側ですが……」
「いやなに。最近この辺りの魔物がごっそり減ってるからな。反対側から追い立ててもらっておいた方がいいだろう」
辺境伯はまたガハハと大笑いした。
レミリアはアルベルトとの最後の話し合いに向かっていた。
「別についてこなくて大丈夫よ?」
「いいだろ~オレに聞かれたら困る話でもあんのかよ~?」
拗ねたような口調だった。
最近は聖女としての最後の引き継ぎも含めて、アルベルトと一緒に過ごすことが多い。アルベルトは大賢者の件も含めて多くのことを知っているから話が早いのだ。
8年間婚約者だった時間は案外馬鹿に出来ず、2人とも感情を抜きにしてスムーズに話を進めた。
「まあ別にいいけど~」
レミリアはこのアレンのヤキモチが嬉しかった。いつも余裕綽々な分、この意外性が可愛いと感じた。
マリロイド領のトップにはギルバートでもアルベルトでもなく、彼の従兄弟が立つことになった。宰相が補佐として入っているので、ここも特段問題はない。
「あんたから国も権力も奪ってやったわ!」
「そうだな」
国が併合されると決まった時、レミリアが勝ち誇ったように宣言してもアルベルトは無感情だった。
「……つまんない」
アルベルトはユリアの死からずっとこの調子だった。彼は国も、未来も、愛する人も失っていた。それでも遅れて芽生えた王国民を想う気持ちが、最後の政務をこなすエネルギーとなっていた。
「レミリア、少し聞きたいんだが……」
「何?」
書類に向かいながらいつもの調子で返事をした。政務に関する質問だと思ったのだ。
「ユリアと俺が2人でいた時、ヤキモチは妬いたか?」
「いや全然」
思った内容と違って驚きはしたが即答した。レミリアは過去に一度もアルベルトに対して恋心を抱いたことはない。
「ハハ……やっぱりな」
久しぶりに表情を動かしたアルベルトは自分でも少し驚いたようだった。
「ユリアが……レミリアがヤキモチを妬いて自分を虐めるんだと言った時、少し嬉しかった……そういう気持ちが君にもあるのだと思い込みたかったんだ」
アルベルトはレミリアに対してそういう気持ちを抱いていたのだ。そして彼女が自分に男として全く関心がないことも知っていた。だから彼も必死で気持ちを隠した。そして結局彼の恋心は歪んでしまった。ユリアはそこにつけ込み、彼がレミリアから得られなかったもの全てを与えたのだ。
「……あんたこれからどうするつもりなの?」
レミリアは不安だった。アルベルトの事も憎んでいたはずなのに、今はもうユリアのようになって欲しくないと思っている。
「俺は君を冤罪にかけ殺そうとした。俺はユリアを殺した。その罪を償うよ。約束通り」
アルベルトは彼の望む通り裁きを受けることが出来ないでいた。国がなくなりそれどころではなかったのだ。
アルベルトは自分で自分の始末をつけようとしていた。間もなく彼の最後の役目も終わる。それが終わった後のことはすでに決めているようだった。
「変な心配をレミリアにかけんなよ」
珍しくアレンが口を出してきた。これまでも何度か同席していたが、一度もこんなことはなかった。表情も明らかに怒っていた。レミリアが不安そうな表情を浮かべていたのが気に食わなくて仕方がなかったのだ。
「かまってちゃんかよ! 消えるなら勝手に消えればいいのにわざわざレミリアに罪悪感抱かせるんじゃねぇ!」
アルベルトは苦しそうな表情をしていた。彼はもう全ての記憶を消してしまいたかった。この記憶を持ったまま生きているのが苦しくて苦しくて仕方がなかったのだ。
「アレン……」
(誰かに守ってもらうのって申し訳ないけど、嬉しいものね……でも)
でも、レミリアには性に合わないことだった。大きく深呼吸をする。
「あんた何様~? もう王子様でもないですけど~? 私の方が偉いですけど~? お望みなら私が裁いてあげるわよ!!!」
「え?」
ポカンと口を開けたままのアルベルトを畳み掛ける。
「え? じゃないわよ。あんた私に借りがあるでしょ。それも返しきれないくらいの借りよ!」
「そ、そうだが……」
「はい決めた! アルベルト、あんたは国外追放ね! 帝国の外よ帝国の! ついでにカイルの面倒みなさい!」
「あいつ、あっという間に誰かに騙されて身ぐるみ全部剥がされそうだもんな~」
アレンが笑った。
「勝手に命を捨てるのは禁止ね。楽になんてさせてあげない。それが罰よ」
「……わかった」
アルベルトは頭を下げた。頬に涙が伝っていた。それが何の涙なのかはわからなかった。
1週間後、アルベルトは1人この国を去った。
「やーーーっと家に帰れる~!」
リュークに思いっきり頬擦りしながらレミリアは満面の笑みだった。
「早く行くぞ! じゃないとまた挨拶だなんだって人が群がってくる!」
「ハーイ」
レミリアは家路につく。アレンと2人で。屋敷にはジークボルトがもういるだろうか。フロイドもそわそわしながら待っているかもしれない。
上空からみるマリロイドは以前よりも美しく見えた。だけど帰る場所は別にある。レミリアはそれが何より素晴らしいことに思えたのだった。
119
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(34件)
あなたにおすすめの小説
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
婚約破棄されたので、慰謝料で「国」を買うことにしました。~知識ゼロの私ですが、謎の魔導書(AI)に従ったら、いつの間にか王家のオーナーに~
ジョウジ
ファンタジー
「セレスティア、貴様との婚約を破棄する!」 卒業パーティーで王子に断罪された公爵令嬢セレスティア。
慰謝料も貰えず、腹いせに立ち寄った古道具屋のワゴンセール。 そこでたった銅貨数枚(100円)で買った「黒い手鏡(スマホ)」を起動した瞬間、運命が変わる。
『警告。3年後の国家破綻およびマスターの処刑確率は99.9%です』 「はあ!? 死ぬのは嫌! それに、戦争が起きたら推し(アルド様)が死んじゃうじゃない!」
知識ゼロ、あるのは魔力と行動力、そして推しへの愛だけ。 パニックになった彼女は、スマホに宿るAI(ジェミニ)の極悪な経済作戦を、自分に都合よく「超訳」して実行に移す。
「敵対的買収……? 要するに、お店の借金を肩代わりして『オーナー』になれば、商品は全部タダ(私のもの)ってことね!?」
これは、内心ガクブルの悪役令嬢が、AIの指示を「素敵なお買い物」と勘違いしたまま国を経済支配し、 結果的に「慈悲深い聖女」「経営の天才」と崇められていく、痛快・勘違い無双コメディ!
※全10話の短期集中連載です。お正月のお供にどうぞ!
※テンポを重視してダイジェスト10話版となります。反響があれば長編の執筆を開始します!
※本作は、物語の構想・執筆補助にAI技術を活用し制作されました。
※小説家になろう・カクヨムにも投稿
王国最強の天才魔導士は、追放された悪役令嬢の息子でした
由香
ファンタジー
追放された悪役令嬢が選んだのは復讐ではなく、母として息子を守ること。
無自覚天才に育った息子は、魔法を遊び感覚で扱い、王国を震撼させてしまう。
再び招かれたのは、かつて母を追放した国。
礼儀正しく圧倒する息子と、静かに完全勝利する母。
これは、親子が選ぶ“最も美しいざまぁ”。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
【完結】悪役令嬢ですが、元官僚スキルで断罪も陰謀も処理します。
かおり
ファンタジー
異世界で悪役令嬢に転生した元官僚。婚約破棄? 断罪? 全部ルールと書類で処理します。
謝罪してないのに謝ったことになる“限定謝罪”で、婚約者も貴族も黙らせる――バリキャリ令嬢の逆転劇!
※読んでいただき、ありがとうございます。ささやかな物語ですが、どこか少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
婚約破棄されたので隣国で働きます ~追放侯爵令嬢、才覚だけで王妃候補に成り上がる~
鷹 綾
恋愛
内容紹介
王宮改革は、英雄の一声では成し遂げられない。
王太子に招かれ、王宮顧問として改革に携わることになった
ルビー・エルヴェール。
彼女が選んだ道は、力で押し切る改革でも、敵を断罪する粛清でもなかった。
評価制度の刷新、情報公開、説明責任、緊急時の判断、責任の分配――
一つひとつの制度は正しくても、人の恐れや保身が、改革を歪めていく。
噂に揺れ、信頼が試され、
「正しさ」と「速さ」、
「個人の覚悟」と「組織の持続性」が、幾度も衝突する。
それでもルビーは、問い続ける。
――制度は、誰のためにあるのか。
――信頼とは、守るものか、耐えるものか。
――改革者は、いつ去るべきなのか。
やがて彼女は、自らが築いた制度が
自分なしでも動き始めたことを確かめ、静かに王宮を去る。
残されたのは、名前の残らない改革。
英雄のいない成功。
だが確かに「生き続ける仕組み」。
これは、
誰かが称えられるための物語ではない。
考えることを許し、責任を分かち合う――
その文化を残すための、40話の改革譚。
静かで、重く、そして誠実な
“大人のための王宮改革ファンタジー”。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】政略婚約された令嬢ですが、記録と魔法で頑張って、現世と違って人生好転させます
なみゆき
ファンタジー
典子、アラフィフ独身女性。 結婚も恋愛も経験せず、気づけば父の介護と職場の理不尽に追われる日々。 兄姉からは、都合よく扱われ、父からは暴言を浴びせられ、職場では責任を押しつけられる。 人生のほとんどを“搾取される側”として生きてきた。
過労で倒れた彼女が目を覚ますと、そこは異世界。 7歳の伯爵令嬢セレナとして転生していた。 前世の記憶を持つ彼女は、今度こそ“誰かの犠牲”ではなく、“誰かの支え”として生きることを決意する。
魔法と貴族社会が息づくこの世界で、セレナは前世の知識を活かし、友人達と交流を深める。
そこに割り込む怪しい聖女ー語彙力もなく、ワンパターンの行動なのに攻略対象ぽい人たちは次々と籠絡されていく。
これはシナリオなのかバグなのか?
その原因を突き止めるため、全ての証拠を記録し始めた。
【☆応援やブクマありがとうございます☆大変励みになりますm(_ _)m】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
こういうとっかかりは軽いのに、徐々に暗い沼に入っていく話は、面白いです。
ユリアの恋愛電波ぶりはゾッとすると言うか、こいつこそが話(神=良い神とは限らない)の強制力に支配された操り人形で、それに振り回される人間ドラマが面白かったです。
わ〜!そう言っていただけて嬉しいです!
ラストがあまり明るい感じではないので、連載中は反応にドキドキとしておりました……
登場人物達の中で、運命をどう捉えるか、自分の足で立って歩く気があるのかの差もあったかもしれません。
お読みいただきありがとうございました!
今頃ですが、拝読させていただきました。とても面白くて一気読みしてしまいました!
多分間違い?のご連絡をさせて下さい。
12 ハニートラップで、
「私ぃ〜心配なんです。アレン様が騙されてないか…」
というユリアの発言があるのですが、アレン、大賢者様になりすましているはずなのに、バレてしまっていますw
わわわ!
嬉しいご感想ありがとうございます!
ものすごく励みになります!!!
ご指摘も助かりました……バレとるがなぁぁぁ~!!!
早速修正させていただきました!
重ねてお礼申し上げます!
面白かったです!
反省した従者や孤児院訪問する弟へのレミリアの複雑な心境『反省した従者を罵倒しても楽しくない』『弟に居場所を盗られた』が、だよな〜と思いました。
彼らが更生した事は良い事なんでしょうけど、被害者だったレミリアからしたらふざけんな!今更?!でしか無いですよね。
ユリアの足掻きっぷりとヒドインっぷりは最狂ですね。転生する時、前の世界に常識置いて来てしまったんでしょうか…。
重複かも?な箇所のご報告です。
13話後半 ユリアの評価について【彼らの言葉を聞いた王は到底ユリアが優しく素晴らしい女性とは到底思えなかったのだ。】
『到底』が2回出てしまっています。1つにするか、片方を別の単語にした方がより読みやすいかな、と思います。
18話中盤 婚約者を亡くしたイザイル殿下の描写【(〜略〜)目の下はクマが濃い色を作り、客人を迎える笑顔が痛いが痛々しかった。】
先の『痛いが』が余分かな?と。
わわわ!!!こちらもお読みいただき嬉しいです!!!ありがとうございます!!!
今更いい人になったと言われても知らんがな!やられたことをなかったことにはできないんですよね~
かといってボロボロにとっちめるわけにもいかず…
ヒドイン以外のざまぁはぬるかったかな?(本人ではなく親が犠牲になるスタイルだったので)
モヤモヤされてしまうかな?と思いつつ、
たまにはこういうタイプもありということで…ご容赦いただきたく…
と、心の中で呟きながら書いておりました^^;
ご指摘いただいた分修正しました!
重ねて御礼申し上げます。
また機会がございましたら是非お付き合いいただけると幸いです。