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Chapter03 白光の戦女神(偽)パーティー、結成しました。
Episode30-2 偽りの仲間
しおりを挟む(代わり…?でも、あの髪と目って、<白光の戦女神>だけが持ってるものじゃないの?)
クロードの言っていることは、本当のことかもしれない。
彼はずっと「<白光の戦女神>と呼ばれているが、そのものではない」と一貫して言い続けているからだ。
けれど本物の<白光の戦女神>がクローディアという別の人物だとして、それではクロードの持つ本来の容姿は一体なんなのだろうか。
クロードは、さすがに私の口には出せない疑問までは悟れない。
彼は記憶の中過去を彷徨っているのか、口調はどこか他人事で、歌うようだと思った。
オレンジの長い睫毛が、頬に影を作る。
「しばらくの間<白光の戦女神>のふりをしてたけど、俺は男だし、身体つきももう誤魔化せなくなって。……みんなに嘘付くようなことも嫌だったし、そもそもそんな重大な役目……戦女神なんて、俺なんかにはできない。だから金髪碧眼だったヒナに、押し付けようと思った。」
クロードの顔が、苦しげに顰められる。
確かに彼は、嘘がつけないような性格だと思う。
数時間しか共にいなかったけれど、彼の明け透けな性格は好ましいものがあった。
口には出していないけれど、きっと私とディンだけが「クロードは戦えない」と言うことを知っている。本来なら、命を脅かされても魔物を殺めることを躊躇うくらいなのだ。女神の生まれ変わりという大役だけでも荷が重いのに、勇者といえば戦うことを望まれる。きっとクロードにとって、とても苦しかったと思う。
「――でも。」
(え?)
そこで、今までどこか歌のようだった声音が、強い意志を帯びた。
驚いた私が、再びこちらを向いた青玉の瞳に映る。
「でもヒナが、いてくれるだけで……剣が振れた。ヒナに<白光の戦女神>を押し付けなくても、ヒナが傍にいてくれるなら。……俺自身で、役目が果たせると思った。」
クロードが、心の底からうれしそうにその表情を私に向けて綻ばせた。
彼の膝に置かれた拳は、今はもう震えてはいない。
――きっと、クロードの先程の震える拳は、彼の恐怖だったのだろう。
それを握りつぶして、再び前を見据えた彼の瞳は強い光を灯していた。
「あんたたちの目的も、ヒナの事情も知らないまま巻き込んで悪かったと思ってる。……けど、すごい自分勝手だとは思うけど。出来ればヒナには、<白光の戦女神>じゃなくてもいいから、俺たちと一緒に旅をしてほしい。――俺には、やらなくちゃならないことがあるから。」
(クロード…。)
強い意志を宿した瞳が、四天王たちを見据えている。
クロードの儚かった筈のそれが頑ななものになってしまったことに、少しだけ胸が痛い。
だってクロードは、やっぱり<白光の戦女神>側の人間だったのだから。
(<白光の戦女神>の代役って言ってたけど…。それなら、しなくちゃいけないことなんて、ひとつしかないもん。)
それは、王道RPGなら明らかな目的だ。
人間界にはびこる魔物を一掃し、最終的に魔王を打ち倒すこと。
もしそうだとしたら、私たちはクロードと敵対しなければならなくなる。
――ズキン、と痺れるような痛みが胸を襲う。
せっかく仲良くなれたと思ったのに、結局はゲームと同じ道筋を辿らなければならないのだろうか。
俯いてしまった私の耳に、今度はフィルの柔らかな声が空間に響いた。
「…うん。君の目的や理由については、少しだけ理解できたよ。ただ、ひとつだけ腑に落ちないことがある。」
「……なに?」
クロードが、少しだけ眉間に皺を寄せて向かいのフィルを見る。
――オズに対してはお互いが動物のようにいがみ合うような印象だったのに対し、フィルに対しては少しばかり恐れているように見える。
昨晩の晩餐会でのフィルの言動を見ているからか、頭の回転の良さや話運びの巧みさに警戒しているということは手に取るようにわかった。
フィルは顎を乗せている手を片方だけ自由にすると、くるりと翻して白い掌を見せた。
「君は初対面のヒナに、本来の自分の役目を押し付けた。大陸中の人間が信じる伝説の<白光の戦女神>という大役でもあるし、元々気の進まない役目というのもあるから、昨日会ったばかりの他人にさえ任せたくなるのは、人間の心理上理解できる。」
「………っ」
(うわ……フィルさんフィルさん、めちゃくちゃ傷抉ってるー…。)
確かにクロードの他人任せなヘタレ部分は人間として最低と言えるだろう。
自分に任された役目を、初対面の人間に押し付けるだなんてどうかしている。
フィルはあくまでも状況を口にしているだけなのに、明らかな悪意を感じるのは気のせいではないだろう。
クロードの顰められた顔を見て、フィルが鮮やかに微笑んだ。
「けれど、理解できないのはそこなんだ。他人に任せたままにすればいいものを、結局は手放しにできずに<白光の戦女神>ではないヒナと行動を共にして、自ら役目を果たしたいと言う。……それは『罪悪感』なのかな?それとも『義理』?――……いや、『義務』かな?『執着』にも見える。」
クロードが、言葉を失う。
その目に少しばかりの恐れが滲んでいるのが解る。
――フィルにどこまで読まれているのだろう、といった言葉が溢れてしまいそうな顔をしている。
対して鮮やかに微笑むフィルは、至って普通だ。
先程と違って悪意に満ちてはいないし、むしろ純粋な興味を示してクロードを見ているだけだ。
フィルは続けた。
「君がそこまで<役目>に固執するのは、何故だろう。君に役目を押し付けた当の女神は、君にとってなんなのかな。」
「……それは」
(おお…。すごい、鮮やかだ…)
やさしげな口調に聞こえるけれど、逃げ場などは決してない。
着実にひとつひとつの疑問をクリアにしていくフィルの手際に、思わず呆けてしまう。
――何故クロードは、<白光の戦女神>という役目を請け負おうと思ったのだろう。クローディアとの関係も、その<役目>というのが具体的にはなんなのかも気になるし。
誰もがクロードに注目する中、この沈黙を裂いたのは意外な人物だった。
「そこまで解ったってんなら、もういいだろ。こっちだけ洗い浚い吐かせといて、てめぇらはどうなんだってんだよ。」
「……そうだね。少し彼を突きすぎたかもしれない。」
今まで話に介入するような気配はなかったディンの目が、フィルを射抜く。
その口調は苛立ちを多分に含み、内容も私たちには言い返せないものだ。
――クロードには話すだけ話させて、私たちの出身からカンデラリアまでの経緯を事細かに話せられるのか、と言っているようなものだ。
フィルは素直に身を引いて、一度オズに目を配る。
オズの視線を受けて頷き、再びディン、そしてクロードを見据えてからこう言った。
「僕たちは、西の方から来たんだ。ロンベルクの更に西を行く、かなり田舎だよ。」
なんと、事もなげにすらすらと言い連ねる嘘は、フィルだけ見ていれば真実と疑われることはなさそうだ。
――私の顔など見られようものなら、きっとそのまま驚きを露わにしていることだろう。
大人しく朝食を食べて、みんなから視線を逸らしていよう。
「あそこは昔、魔物の被害が酷くてね。だから僕らは、天涯孤独。言うなれば、僕たちが家族みたいなものなんだ。……ね、ヒナ?」
「ふぇ?!う、うううん!!」
(な、なんでそこで私に振るかな…?!)
完全にフィルに任せきりにしていたことが気に障ったのだろうか。
どうしよう、あからさまに動揺しまくった返事をしてしまった。
クロードに怪しまれていないだろうか。
ちらり、と隣りを盗み見て――戸惑う。
今のフィルの発言が原因なのか、彼はとても悔しそうに、苦しげに顔を顰めていたのだ。
クロードに声を掛けることが出来ずに、フィルの話が再開される――のだけれど。
「一番末のヒナもやっと魔法を扱えるようになったし、観光でカンデラリアまで旅をしていた。――……という感じならどうだろう。」
「ど、どうだろうって、お前…」
「割ともっともらしいことを上げ連ねてみたのだけれど、おかしいかな」
ディンが、明らかな動揺を露わに、二の句が継げないでいる。
フィルは可笑しそうに笑って両手をひらりと返し、これ以上はもう何も出ないと暗に告げる。
――フィルは最初から、こちらのことを明かすつもりはないと言ったようなものだ。
変に作り話をして後で違うことが解っても面倒だし、最初からそれらしいことを言っておけば、事実なのかそうでないのか、他のところへ意識を向けさせることができる。あとはディンたちが、追及してくるかどうかに賭けをしたのかもしれない。
これ以上私たちの話を追及してくるようなら、きっとフィルは他の手を考えている筈だ。
しかしそれを披露することはなく、ディンは息を吐き出して「それで?」と話を促してきた。
「君たちと一緒に行動しても構わない。ただし、ヒナを<白光の戦女神>としないのならば、という条件付きだけれどね。」
「え、フィル…?!」
(え、そんな…大丈夫なの?!)
<白光の戦女神>の代理とは言え、いずれ敵対するかもしれない彼らと共に行動するとなれば、いつ四天王たちの正体が晒されるともしれない。
危険としか思えない発言に慌ててフィルの名を口にするけれど、彼はニコリと微笑むだけで応えてはくれない。
そして胡乱げに目を細めたディンが、鮮やか過ぎる笑みを浮かべるフィルに問いかける。
「……逆に訊くが、クロードはかなり身勝手なことを要求してる。それを承諾する理由はなんだ?」
「過去に魔物被害に遭って天涯孤独の身の上となった僕たちが、観光に来たカンデラリアで再度魔物の発生に出くわした。……その原因を探りたいと思うのは、ひとの感情として間違っているのかな?」
「……俺はてめぇの思考が理解できねぇよ。」
「ふふ。では相互理解を深めたところで、少し話を纏めようか。」
「なにをどうしたら相互になった。」
もはや悪態すらつけないとばかりに肩を竦めたディンをスルーしたフィルが、改めて全員を見渡した。
その目は不思議と鋭利に輝いて、クロードが恐れた意味が少しだけ解った気がする。――尖った氷に貫かれるような、そんな錯覚さえしてしまう。
今までは四天王側にいて、彼らの横か後ろにいることが多かったけれど、今は彼らの向かいに座っているから解ったことだと思う。
ただでさえポーカーフェイスのフィルは、味方以外には笑わない。――笑っているのに、瞳の奥で冷たい刃を晒している。「感情」まで凍っているような、そんな瞳に映されれば、耐性のない者には恐れられてしまうかもしれない。
(フィルがどうしてクロードたちと一緒に行動しようと思ってるのか解らないけど…。きっと相応の理由がある筈だよね。)
きっとフィルのことだ、前もってオズと打ち合わせていたのだろう。
その理由は後で訊くことにして、終盤の話に耳を傾けた。
「それではまず代理である君に問いたい。『ヒナを<白光の戦女神>と公言しない』と誓えるかな?」
「……ああ。俺は別に、<白光の戦女神>だって吹聴したいわけじゃないから。」
「そう。それなら問題はないかな。とすると、これから共に行動するのだし……うーん。まずは自己紹介から、でいいのかな?」
そこで、急に張りつめていた空気が緩む。
フィルのちょっとだけ困ったような問いが、そうさせたのかもしれない。
「これであっている?」とでも言いたげに私を見るフィルが、少しだけ新鮮だった。
私や四天王の面々が名を名乗り、納得しきれていない様子のディンが名乗る。
「……ディン。ディン・ドゥブロヴィン。」
「あ?なんだって?」
「っせぇな!!ディンだよ、それでいいだろが!」
「うるっせぇのはてめぇだ!!いきなりキレてんじゃねぇーよ!?」
(うわぁ…性格が合わないのかなぁ…そうなんだろうなぁ…。)
闇エルフの姓なのか、なかなか聞き取りづらい名にルシオが訊きかえしたことがきっかけで、なにやらキレ返し大会が始まってしまった。
ルシオの口ぶりはすでに巻き舌仕様になっていて、どこかの不良のようになっているし。
もはやなだめる事もしない面々に苦笑を漏らしつつ、オレンジの隣人を見る。
すると彼も言い争うディンを見て同じように困ったように肩を落としていて、私の表情を見るなり「困ったね」と、ちょっとだけ本来の彼に戻ったような笑みを浮かべた。
「俺は、クロード・アステール。……ヒナと一緒にいられるって、認めてもらえてよかったよ。……ええっと、お兄さんたちに?」
「お兄さんはやめろ!」
確かにフィルの作り話では、天涯孤独となった私たちは身を寄せ合って家族として過ごしてきたことになるのだから、四天王の面々が私にとって「お兄さん」になるのは当然だ。
しかし鳥肌が立ったのか、ディンとの口論を置いて即座に否定したルシオに、やれやれと肩を竦めたのはオズとフィルだ。――フィルは始終ニコニコ微笑んでいたけれど。
ユリアンはずっと黙って話を聞いていたようだが、しばらくして「もうご飯食べていい?」とオズに問うていることから見て、あまり話の内容を深くは考えていないのかもしれない。
私は席を立って暴れ出しそうなディンを押さえつけるクロードの背中を、目で追いかける。
――あの陽光を跳ね返してキラキラと輝くオレンジの髪も、深い青石の瞳も、私と同じく魔力で造られたものだ。
結局、彼の本当の風貌は打ち明けられないまま、ここに新たにパーティーが結成された。
四天王のみんなとパーティーを組んだ時とは違う。
――不安や、猜疑心や、恐れ。
この賑やかな空気とは打って変わったそれらが、テーブルの左右に分かれた彼らから伝わってくるような気がした。
私たちの目的と、クロードたちの目的。
――それが、うまく交わることができればいいのに。
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