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十一月十二日
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渋谷の松濤美術館に無理矢理出掛けた。
美術家杉本博司氏の「本歌取り東下り」展の最終日だったのだ。
「古代人と同じ海景を見ることは可能か」というコンセプトではじまり、遠い遠い古代からのメッセージを受け取るべく、あらゆるツールを使って表現をしているものすごい人だ。
五千年後を見据えて自然を相手に神や古代人と交信しながら、アートを手掛けている。
時代を選ばず国を選ばず方法を駆使しての魂のこもった表現は、時間というものの存在を普段以上に考えさせられる。
氏のアートそのものが時間の経過を、つまり過去、現在、未来をひとつの作品に重ね合わせて存在させている。
生き物なのだ。
大きくない美術館の中で、時間の経過がわからなくなるほど、何度も作品を噛み締めてきた。
冬コートを着てもよかったかと思えるほど寒かったけれど、出掛けられて良かったと思う。
私の愛する縄文土偶にも出会えたし。
渋谷まで出掛けたのに、美術館以外どっこにも寄らず、お昼も食べず、地味に帰ってきました。
でもね、満足な一日だった。
美術家杉本博司氏の「本歌取り東下り」展の最終日だったのだ。
「古代人と同じ海景を見ることは可能か」というコンセプトではじまり、遠い遠い古代からのメッセージを受け取るべく、あらゆるツールを使って表現をしているものすごい人だ。
五千年後を見据えて自然を相手に神や古代人と交信しながら、アートを手掛けている。
時代を選ばず国を選ばず方法を駆使しての魂のこもった表現は、時間というものの存在を普段以上に考えさせられる。
氏のアートそのものが時間の経過を、つまり過去、現在、未来をひとつの作品に重ね合わせて存在させている。
生き物なのだ。
大きくない美術館の中で、時間の経過がわからなくなるほど、何度も作品を噛み締めてきた。
冬コートを着てもよかったかと思えるほど寒かったけれど、出掛けられて良かったと思う。
私の愛する縄文土偶にも出会えたし。
渋谷まで出掛けたのに、美術館以外どっこにも寄らず、お昼も食べず、地味に帰ってきました。
でもね、満足な一日だった。
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