魔王が多すぎるこの世界では

蒼月 梨奈

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勇者御一行の大奮闘編

魔王城に不法侵入してもOK(違う)

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なにやら叫んでいるミーちゃんを落ち着け、ジルとレナを軽く小突いて我に返らせた後、魔王城へと真っ直ぐ向かう。久しぶりだな~。そういやさっきジルを小突いた時凄い勢いで吹っ飛んだんだけど、引力がおかしくなったのかな?もしそうだったらこれから魔王の所に行くしついでに調べて貰おうかな~?
「この無自覚規格外  チート がぁ……」
なんか聞こえるけどどうでもいいや!俺には関係ないし!(大ありです)ちなみにレナはちょっと吹っ飛んだけどすぐに戻って来た。飛行魔法で戻って来たからまるで回らないブーメランみたいだった。魔物達に当てたら一掃出来そう。

「てなわけでレッツゴー!!」
「ディル……何が『てなわけ』かわからな……っておおおい!!?」
ジルは相変わらずうるさいなぁー。
「いや、今回ばかりはジルは間違ってないわよ」
「ちょ、今回ばかりって何!?」
あれ、レナがジルに同意するなんて珍しい。某番組に投稿出来そうな位だ。
「ディル…………なんで壁を登ってるんだ!?!?」
「?いっつもこうやって遊びに行ってたし」
「いやそれ不法侵入ぅぅぅぅぅぅ!!!」
えー?別に良くね?いつものことだしぃ。ジルは細かいな~。
「あの、そんなに騒いでたら人が……」

ミーちゃんが言いかけたのと同時に、
「何者だ!?」
と魔王城の兵士さん達がとんできた。お仕事お疲れ様で~す。
「ああ!もう来ちゃったじゃないですか!」
焦っても敬語が抜けない安定のミーちゃん。
「ああ、ディルウェルディ様でしたか。城に入るのでしたら正門から入って頂くよう、あれほど申し上げましたのに…………」
あっちゃあ~……バレちゃった~。
「いやいやいや!!え!?そんだけで終わり!!?不法侵入者だよ!?え、俺の感覚がおかしいの!?!?」
そうなんじゃね?

渋々正門から入り、謁見の間へと通される。窓から入った方に近いのに…………。
「久しぶりね、ディル。毎回毎回、衛兵の注意を無視して窓から入って来るから、壁に雷雷草らいらいそうを絡みつかせてみようと思っていたところよ」
物騒な言葉で出迎えたのは、この国の魔王ルーナシアだ。魔王の中でも力がある方らしい。

ちなみに雷雷草とは、蔓状つるじょうの植物で、春には薔薇に似た黄色い花を咲かせる。この植物の蔓に触れると、バチバチッ!と電気が走ることからその名前がついた。ほかにも、同じ種で炎炎草えんえんそうがある。いやあ、物騒なことこの上ないね!

「ところで…………なにやら天使族の気配がするわね」
「天使族?」
この場に天使なんていないと思うけど……?
「vdgyijjdsgchkttddhc!?」
「うわあっ!!!ど、どうしたのミーちゃん!!?」
ミーちゃんが謎の言語を発した!?
「んー、だいたいラファエル位の力を感じるな♪」
ラファエルクラスって大天使じゃん!そしてルー(ルーナシアのあだ名)なんか楽しんでる!?
「でもラファエルやガブリエルとはちょっと違う感じなのよね~♪」
ルー…………絶対楽しんでるよね?その天使族追い込んで遊んでるよね?
そろそろ天罰くだると思うよ……?

「まあ、そんなことはどうでもいいとして」
「良くねぇよ!!ここまでグタグタ引っ張ったんだから教えろよ!!」
そーだそーだ!ジルの言う通りだあ!!
「初登場してからわずか数話で正体が明らかにーってつまんないでしょう」
「そういうこと言ってはいけません!?」
まともに旅が出来ないままお話が終わってしまう!!
「それで用件は何?あと勇者就任おめでとう」
遅い!言うのが遅すぎるよ!!いや別に言って欲しかった訳じゃないけどさあ!!
「な……何もしてないのに凄い疲れた…………」
「ツッコミお疲れ様、ディル」
誰のせいだよだ・れ・の!!




「はあ……。で、用件なんだけど────────。」


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆*:..
ディルをジルと書いていたところを訂正しました。
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