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勇者御一行の大奮闘編
それでも一応、調律はとれてい“た”
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「すげえええええ!!」
「流石ルー!!」
「えっ、嘘、本当に!?」
「後から『嘘ぴょーん♪』とかないですよね!?」
現在、パーティー全員でルーを絶賛しています。レナとミーちゃんは半分疑ってるっぽいけど仕方ない。何故なら!!
「68万体位までに絞れたわ!最強魔王中じゃなくて、全魔王中!!」
という驚きの発言をしたからだ。最強魔王中でもそこまで絞れるのは既に奇跡の域なのに、それが全魔王中!!全世界の全種族が拍手喝采して、更にファンファーレ吹きまくる位の奇跡だ。え、俺?楽器出来ないから取り敢えず跳んどくよ☆タンバリンすらまともに演奏できない人が此処にいますよ~っと。まあそれは、箱詰めして袋で包んで川の上流から流すとして。
「【キング・オブ・情報通】と名高い魔王からその肩書きに恥じない、有力な情報を大量にゲットしたわ!」
「……魔王にもいるんだね。そういう奴…………」
うん、あるあるだよね。異様に情報持ってる奴が友人の中の誰かにいるの。しかもまるで図ったかのように絶妙なタイミングで、その中の必要としている情報だけを厳選してそれを提供する……怖っ!よく考えたら超怖いんだけど!?あの人達いったい何者!!?
「まあ、大変なのはここからだよね……」
「68万体の魔王…………虱潰しに訪ねてまわるしかありませんしね……」
「めんどくせぇ……心の底からめんどくせぇぇえええ!!」
「ジル、黙れ。煩い。耳障り。イラつきが増す!」
レナ……今のは流石に酷いよ……流石のジルも今のは傷付いて…………
「だってよ~めんどくせぇじゃんかよ~!!」
ない!?ジルのメンタルは武器屋で売られてる武器並か!?あれら伝説の武器とかでもないのに絶対に壊れないよね!どうやって作ってるんだろうね!!
「はい、これ絞った魔王68万体の場所を示した地図。この赤いバツ印の付いた所にいるから、その辺りを探せばいいわ」
「ありがとう!助かった~っ!!」
いやー、あの王様よりよっぽど助かった!!この国に住みたいなあ……政策もルーならテキトーにせずちゃんとやってくれそう。きっと消費税も、ルーレットで決めたりしないに違いない。
「よーっし!じゃあ皆!頑張って悪い魔王を倒そう!!」
「おおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「と、その前に話があるの、ディル!」
「へ?」
せっかくかけ声したのに……どうしたんだろ、レナ。
「……魔王退治を忘れてたことに対して何か言い訳はある?幼馴染みのよしみとして、聞いてから燃やしてあげる♪」
「あ」
忘れてたあああああああぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!
バタバタとけたたましく足音を立てて出ていった勇者達。その後ろ姿が見えなくなってもなお、魔王の少女はクスクスと笑っていた。
「ああ、可笑しい。相変わらずディルは面白いわ」
ひとしきり笑った少女は、笑い疲れたのかゆっくり息を吐いた。そして、ふと真剣な表情に変わる。
「にしても、脅威をもたらす魔王、ねぇ…………」
彼女は玉座から立ち上がり、窓の方へ歩み寄ると、シャッ、と真紅のカーテンを開いた。月の光が差し込み、ルーナシアの髪は銀色に煌めく。
「……この世界は、魔王が多すぎる世界。人類の代表とも言える、勇者とのバランスが全くと言っていい程取れていない」
彼女は窓を開け、星の輝く夜空を見上げる。
「……それでも、魔王達は人々と友好関係を築いたり、国同士で不可侵条約を結んだり、互いに敵対し合わないことでそのアンバランスさを無理矢理とはいえ釣り合わせていた」
「なんだかんだ、調律は取れていたはずだった」
魔王はため息を1つ吐くと、決意のこもった表情で一匹の召還獣を呼び出した。
「我が友よ。汝と盟友の契約を結びし我の元へ姿を現し給え。我は汝の為に魔力を与えん。汝は我の為に力を貸さん。汝の名は────────シュメ」
彼女の前に現れたのは、紅く美しい鳥。彼女が自分の召還獣に何かを命じると、その鳥は窓から羽ばたき飛んで行った。
「頼んだわよ。このままでは──────────
────────────────────いずれ調律が崩れ、本当に世界が壊れてしまうかもしれない」
少女は窓を閉めると、はた、と何かに気付いたように動きを止めた。
「ディル達が来たのって、昼と夕方の間位の時間よね?今………………思いっきり真夜中なのだけれど」
「流石ルー!!」
「えっ、嘘、本当に!?」
「後から『嘘ぴょーん♪』とかないですよね!?」
現在、パーティー全員でルーを絶賛しています。レナとミーちゃんは半分疑ってるっぽいけど仕方ない。何故なら!!
「68万体位までに絞れたわ!最強魔王中じゃなくて、全魔王中!!」
という驚きの発言をしたからだ。最強魔王中でもそこまで絞れるのは既に奇跡の域なのに、それが全魔王中!!全世界の全種族が拍手喝采して、更にファンファーレ吹きまくる位の奇跡だ。え、俺?楽器出来ないから取り敢えず跳んどくよ☆タンバリンすらまともに演奏できない人が此処にいますよ~っと。まあそれは、箱詰めして袋で包んで川の上流から流すとして。
「【キング・オブ・情報通】と名高い魔王からその肩書きに恥じない、有力な情報を大量にゲットしたわ!」
「……魔王にもいるんだね。そういう奴…………」
うん、あるあるだよね。異様に情報持ってる奴が友人の中の誰かにいるの。しかもまるで図ったかのように絶妙なタイミングで、その中の必要としている情報だけを厳選してそれを提供する……怖っ!よく考えたら超怖いんだけど!?あの人達いったい何者!!?
「まあ、大変なのはここからだよね……」
「68万体の魔王…………虱潰しに訪ねてまわるしかありませんしね……」
「めんどくせぇ……心の底からめんどくせぇぇえええ!!」
「ジル、黙れ。煩い。耳障り。イラつきが増す!」
レナ……今のは流石に酷いよ……流石のジルも今のは傷付いて…………
「だってよ~めんどくせぇじゃんかよ~!!」
ない!?ジルのメンタルは武器屋で売られてる武器並か!?あれら伝説の武器とかでもないのに絶対に壊れないよね!どうやって作ってるんだろうね!!
「はい、これ絞った魔王68万体の場所を示した地図。この赤いバツ印の付いた所にいるから、その辺りを探せばいいわ」
「ありがとう!助かった~っ!!」
いやー、あの王様よりよっぽど助かった!!この国に住みたいなあ……政策もルーならテキトーにせずちゃんとやってくれそう。きっと消費税も、ルーレットで決めたりしないに違いない。
「よーっし!じゃあ皆!頑張って悪い魔王を倒そう!!」
「おおーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「と、その前に話があるの、ディル!」
「へ?」
せっかくかけ声したのに……どうしたんだろ、レナ。
「……魔王退治を忘れてたことに対して何か言い訳はある?幼馴染みのよしみとして、聞いてから燃やしてあげる♪」
「あ」
忘れてたあああああああぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!
バタバタとけたたましく足音を立てて出ていった勇者達。その後ろ姿が見えなくなってもなお、魔王の少女はクスクスと笑っていた。
「ああ、可笑しい。相変わらずディルは面白いわ」
ひとしきり笑った少女は、笑い疲れたのかゆっくり息を吐いた。そして、ふと真剣な表情に変わる。
「にしても、脅威をもたらす魔王、ねぇ…………」
彼女は玉座から立ち上がり、窓の方へ歩み寄ると、シャッ、と真紅のカーテンを開いた。月の光が差し込み、ルーナシアの髪は銀色に煌めく。
「……この世界は、魔王が多すぎる世界。人類の代表とも言える、勇者とのバランスが全くと言っていい程取れていない」
彼女は窓を開け、星の輝く夜空を見上げる。
「……それでも、魔王達は人々と友好関係を築いたり、国同士で不可侵条約を結んだり、互いに敵対し合わないことでそのアンバランスさを無理矢理とはいえ釣り合わせていた」
「なんだかんだ、調律は取れていたはずだった」
魔王はため息を1つ吐くと、決意のこもった表情で一匹の召還獣を呼び出した。
「我が友よ。汝と盟友の契約を結びし我の元へ姿を現し給え。我は汝の為に魔力を与えん。汝は我の為に力を貸さん。汝の名は────────シュメ」
彼女の前に現れたのは、紅く美しい鳥。彼女が自分の召還獣に何かを命じると、その鳥は窓から羽ばたき飛んで行った。
「頼んだわよ。このままでは──────────
────────────────────いずれ調律が崩れ、本当に世界が壊れてしまうかもしれない」
少女は窓を閉めると、はた、と何かに気付いたように動きを止めた。
「ディル達が来たのって、昼と夕方の間位の時間よね?今………………思いっきり真夜中なのだけれど」
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