魔王が多すぎるこの世界では

蒼月 梨奈

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全魔王連合による大会議(議員人数多すぎて不確定)編

終末が来ても魔王は変わらない(一部除く)

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だいたい魔王達も集まったところで、遠視魔法と共有魔法を併用して使う。魔王達みんなに見せるのはもちろんディル達のこと。正確に言うと、ディル達当人ではなく彼らの周囲ね。

「なるほど……微かだが確かに【歪み】が感知出来るな…………」
「ええ……このままでは、本当に終末の円舞曲グローリア・フィーレムが始まってしまうかもしれないわ…………」
「クソッ!全ては予言通りって訳かよ!!」

終末の円舞曲グローリア・フィーレム…………かつて、時の魔王が視たという未来。時の魔王は、やがてこの世界は終末の円舞曲グローリア・フィーレムによって滅びる、と予言した。世界の調律が崩れ、人と魔王達の関係に亀裂が入った時……滅びへと導く前奏曲は、静かに、されど確実に流れ始める、と。

破滅は止まること知らず、ただ音を奏でていく。その音のはじまりは────────────勇者。
勇者を中心として奏でる音色は、勇者の周囲を壊し、世界を壊し、中心たる勇者をも壊す。それがこの世界のことわりであり、変えられぬ運命であると、かつての魔王は予言した。

「……なんとしてでも、今のうちに前奏曲を止めなければならないわ」
「でも、どうするの?人間達に危害を与えている魔王も誰か分からないんでしょう?」
確かにそう。それにもしかしたら、魔王ではないのかもしれない。あの王が勘違いしただけかも。でも、もしそうだとしたら──────────────

魔王ではないけれど、魔王並の力を持っている存在が私達の知らない場所で動いている、ということになるわ。なんとしてでも尻尾を掴まなければ──────


──────────────本当に手遅れになる。

「…………今、私の召喚獣に世界全体を確認させているわ」
「「「!!?」」」
「お、おい!世界全体って……お前の魔力が持たないだろ!?」
その程度の魔力なら十分持ち合わせているわ。万一足りなくなれば、私の生命力を魔力に変換すればいい話。多少寿命は縮むでしょうけれど、長生きしたい、という願望は特に無いのよね。どうせ縮んでもあと数万年は生きるでしょうし。

「ルーナシアちゃんの魔力は規格外チートだから、問題無いと思うよ!」
待って、フォムルちゃん。規格外チートってワード、ディルを連想しちゃうからやめて?魔王城に不法侵入して全く悪びれないヤツと同じ呼び方やめて??

「それじゃー、この超絶天才美少女、ノクトちゃんも頑張っちゃうよーっ☆」
「超絶天災微少女?」
「…………どっかーん☆」

あ……うん。この魔王達に真面目な会議求めた私が馬鹿だったわ。

………………とりあえず、【歪み】を最小限に抑えることに専念しましょう。考えることは一旦後回しね。
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