2 / 13
本編
第2話【B市の謎】
しおりを挟む
李奈「凪、はやくはやく!」
凪「ちょ、李奈、行くのはやすぎ…」
只今の時刻深夜2時、2人は立ち入り禁止の道を進み、B市に向かって走っていた。そこからは廃墟ばかりで、不気味な世界がそこにはあった。
李奈「なんか…想像してたより……怖いかも」
凪「だね…」
レグミルムに支配されてから時が経ち、家々がレグミルムに粉砕された跡がある。
李奈「レグミルムがいたら言ってね、全速力で逃げるから」
凪「わかってるわよ、李奈もね」
李奈「っていうか、なんだろあれ」
凪「ん?」
李奈が何かに気付き足を止める。
そして進行方向に指を指す。
そこには一本の大きな柱のようなものが立っていた。
凪「あれは……」
根本の部分を直視する。
すると赤く光目のようなものがあった。
レグミルム特有の不気味な目だ。
凪「レグミルムよ…多分……地中に体を埋めて口先だけを地面からだしてるんだと思う…」
李奈「な…なるほど……ぁ、危なかったね……」
凪「口先だけで考えると…かなりでかいね…」
李奈「直進はやめよう、横に曲がって遠回りしながら行こう」
凪「そうだね、あいつに気づかれずにそーっと……」
忍び足でその場を徘徊する。
凪「足元気をつけてよ、物音たてないでね」
李奈「わかってるわかってる、大丈b」
足元にあった小枝を踏んで『パキッ』という音が鳴り響く。
その瞬間、レグミルムの口先がこちらに向けられる。
凪『気づかれた……!!!』
李奈「やば……」
地中から鳥のような巨大な体が這い出てくる。
そしてこちらにむかって勢い良く走ってきた。
凪「走って!!!!」
李奈「う、うん!!」
颯爽とその場を駆けるが、後ろから巨大な鳥形のレグミルムが追いかけてくる。
凪「ぁ…あんなのに1突きされなら…」
李奈「1発で……あの世だね」
全速力で走っているが、レグミルムとの距離がどんどん縮まっていく。
凪「やばい……!」
そして走っていると、奇妙にその家だけ何も壊されていない家があった。
凪「李奈!あそこへ逃げよう!!」
李奈「う、うん!!」
そして二人はその家に逃げ込む。
だがその後ろからレグミルムは追い続けている。
凪「やばい、どうしよう」
李奈「だ、誰か!!いませんか!!」
ダメもとで李奈が叫ぶ
凪「いるわけないでしょ!B市なんだから…」
「はーい☆」
凪、李奈「え!?」
とん、とん、とん、と誰かが2階から降りてくる音がする。
凪「あなたは…!」
ナイン「あれ、凪ちゃん…と、お友達?何でこんなところに?」
凪「レグミルムに追いかけられて、もうそこまで…!!」
李奈「し、知り合い……?」
凪「うん、ちょっとね」
段々と地響きが鳴り始める。
レグミルムが近くまできた。
ナイン「この足音…かなり大きいね…危険度レベル2はありそう」
???「ん…なんだ…うるさいな……こんな夜中に……」
そしてもう1人、階段から降りてくる。
ナイン「あれ、降りてきたんだ、翔真」
翔真「あぁ………って、ナイン、何勝手に人連れてきてるんだ」
ナイン「今日知り合った子だよ、今丁度外にレグミルムがいるんだけど☆ちょっと運動でもしてきたら?」
はぁ、とその男はため息をつく。
翔真「しょうがないな……」
家の扉を開けると、目の前には今日見た巨大蜘蛛とは比べ物にならないくらい巨大なレグミルムが立たずんでいた。
「ガァァァァ!!!!!」
翔真という男に威嚇するかのように吠える。
そして長い口を広げ、近づいてくる。
凪「ナインさん…!」
ナイン「大丈夫大丈夫、見てなよ」
翔真は息をはくと、静かに空手のような構えを取る。
翔真「天掌式戦闘術………壱の型二番…」
そして翔真との距離が0になった瞬間。
翔真「真凍迅!!」
レグミルムの胴体へ掌を軽く当てる。
すると同時にレグミルムの動きが止まる。
翔真「…………なるほど、このゴミを連れてきたのが、そこの子達ってわけか」
翔真は再び家に向かって歩き始める。
そしてレグミルムの体は、突然膨らみ始め、肉片とともに破裂した。
李奈、凪「…………!!」
ナイン「お疲れ様~☆」
翔真「全く…」
李奈「あ、あの!」
勇気をだして李奈が翔真に話しかける。
翔真「ん、あぁ、まぁなんだ、話は中で聞こう、2階へ来い」
そう言い少し怒った表情で階段を上り2階へ行ってしまう。
ナイン「翔真は悪い人じゃないから、安心してね」
凪「は、はい」
李奈「ナインさん…でいいですか?」
ナイン「うん、いいよ、君は?」
李奈「李奈です!」
ナイン「OK、覚えたよ、さ、凪ちゃんも2階へ行こう、話はそこでね☆」
凪「はい」
…………
………
……
翔真「なるほど、それで追いかけられ、ここまで来たというわけか」
ナイン「また会えるなんて思わなかったよ」
凪「また会えて嬉しいです」
李奈「あの…2人は……なぜこんなところに?レジスタンスでは…なさそうですが…」
そう李奈が質問すると、ナインと翔真は顔を見合せる。
ナイン「……私達2人は、レジスタンスとはまた別の組織、レジスタンスは侵入してきたレグミルムを排除する組織なら、私達は外側にいるレグミルムを排除する組織よ」
李奈「そ、そんな方だとは知らず、お手を煩わせて申し訳ないです!」
ナイン「いやいや!いいのよ☆どのみちレグミルムを殲滅することが目的なんだから」
翔真「ーーーで。」
翔真が話に割ってはいる。
翔真「なぜ、君達は危険区域のB市に来た、その理由を聞いてないな」
凪「そ、それは…」
真剣な表情の翔真に恐怖を覚える。
凪「B市に……レグミルムの大災害の時に東京エリアを守ってくれた3人の英雄がいるって聞いて…」
翔真「………そういうことか………なるほどな、」
李奈「お二人はその…」
翔真「違う。」
ナイン「え」
翔真「俺達はその英雄なんかじゃない、ただのレジスタンス擬きだ」
ナイン「き、期待に添えられなくてごめんね☆」
凪「いえ!全然いいんです!ただの噂なので……」
翔真はベッドに寄りかかる。
翔真「ナイン、その子達を家まで送り届けてやってくれ」
ナイン「そうだね、深夜だし、ましてや危険区域だからね☆」
翔真「もう来るんじゃないぞ」
凪、李奈「すいませんでした…」
ナイン「さ、行こっか☆」
凪「ちょ、李奈、行くのはやすぎ…」
只今の時刻深夜2時、2人は立ち入り禁止の道を進み、B市に向かって走っていた。そこからは廃墟ばかりで、不気味な世界がそこにはあった。
李奈「なんか…想像してたより……怖いかも」
凪「だね…」
レグミルムに支配されてから時が経ち、家々がレグミルムに粉砕された跡がある。
李奈「レグミルムがいたら言ってね、全速力で逃げるから」
凪「わかってるわよ、李奈もね」
李奈「っていうか、なんだろあれ」
凪「ん?」
李奈が何かに気付き足を止める。
そして進行方向に指を指す。
そこには一本の大きな柱のようなものが立っていた。
凪「あれは……」
根本の部分を直視する。
すると赤く光目のようなものがあった。
レグミルム特有の不気味な目だ。
凪「レグミルムよ…多分……地中に体を埋めて口先だけを地面からだしてるんだと思う…」
李奈「な…なるほど……ぁ、危なかったね……」
凪「口先だけで考えると…かなりでかいね…」
李奈「直進はやめよう、横に曲がって遠回りしながら行こう」
凪「そうだね、あいつに気づかれずにそーっと……」
忍び足でその場を徘徊する。
凪「足元気をつけてよ、物音たてないでね」
李奈「わかってるわかってる、大丈b」
足元にあった小枝を踏んで『パキッ』という音が鳴り響く。
その瞬間、レグミルムの口先がこちらに向けられる。
凪『気づかれた……!!!』
李奈「やば……」
地中から鳥のような巨大な体が這い出てくる。
そしてこちらにむかって勢い良く走ってきた。
凪「走って!!!!」
李奈「う、うん!!」
颯爽とその場を駆けるが、後ろから巨大な鳥形のレグミルムが追いかけてくる。
凪「ぁ…あんなのに1突きされなら…」
李奈「1発で……あの世だね」
全速力で走っているが、レグミルムとの距離がどんどん縮まっていく。
凪「やばい……!」
そして走っていると、奇妙にその家だけ何も壊されていない家があった。
凪「李奈!あそこへ逃げよう!!」
李奈「う、うん!!」
そして二人はその家に逃げ込む。
だがその後ろからレグミルムは追い続けている。
凪「やばい、どうしよう」
李奈「だ、誰か!!いませんか!!」
ダメもとで李奈が叫ぶ
凪「いるわけないでしょ!B市なんだから…」
「はーい☆」
凪、李奈「え!?」
とん、とん、とん、と誰かが2階から降りてくる音がする。
凪「あなたは…!」
ナイン「あれ、凪ちゃん…と、お友達?何でこんなところに?」
凪「レグミルムに追いかけられて、もうそこまで…!!」
李奈「し、知り合い……?」
凪「うん、ちょっとね」
段々と地響きが鳴り始める。
レグミルムが近くまできた。
ナイン「この足音…かなり大きいね…危険度レベル2はありそう」
???「ん…なんだ…うるさいな……こんな夜中に……」
そしてもう1人、階段から降りてくる。
ナイン「あれ、降りてきたんだ、翔真」
翔真「あぁ………って、ナイン、何勝手に人連れてきてるんだ」
ナイン「今日知り合った子だよ、今丁度外にレグミルムがいるんだけど☆ちょっと運動でもしてきたら?」
はぁ、とその男はため息をつく。
翔真「しょうがないな……」
家の扉を開けると、目の前には今日見た巨大蜘蛛とは比べ物にならないくらい巨大なレグミルムが立たずんでいた。
「ガァァァァ!!!!!」
翔真という男に威嚇するかのように吠える。
そして長い口を広げ、近づいてくる。
凪「ナインさん…!」
ナイン「大丈夫大丈夫、見てなよ」
翔真は息をはくと、静かに空手のような構えを取る。
翔真「天掌式戦闘術………壱の型二番…」
そして翔真との距離が0になった瞬間。
翔真「真凍迅!!」
レグミルムの胴体へ掌を軽く当てる。
すると同時にレグミルムの動きが止まる。
翔真「…………なるほど、このゴミを連れてきたのが、そこの子達ってわけか」
翔真は再び家に向かって歩き始める。
そしてレグミルムの体は、突然膨らみ始め、肉片とともに破裂した。
李奈、凪「…………!!」
ナイン「お疲れ様~☆」
翔真「全く…」
李奈「あ、あの!」
勇気をだして李奈が翔真に話しかける。
翔真「ん、あぁ、まぁなんだ、話は中で聞こう、2階へ来い」
そう言い少し怒った表情で階段を上り2階へ行ってしまう。
ナイン「翔真は悪い人じゃないから、安心してね」
凪「は、はい」
李奈「ナインさん…でいいですか?」
ナイン「うん、いいよ、君は?」
李奈「李奈です!」
ナイン「OK、覚えたよ、さ、凪ちゃんも2階へ行こう、話はそこでね☆」
凪「はい」
…………
………
……
翔真「なるほど、それで追いかけられ、ここまで来たというわけか」
ナイン「また会えるなんて思わなかったよ」
凪「また会えて嬉しいです」
李奈「あの…2人は……なぜこんなところに?レジスタンスでは…なさそうですが…」
そう李奈が質問すると、ナインと翔真は顔を見合せる。
ナイン「……私達2人は、レジスタンスとはまた別の組織、レジスタンスは侵入してきたレグミルムを排除する組織なら、私達は外側にいるレグミルムを排除する組織よ」
李奈「そ、そんな方だとは知らず、お手を煩わせて申し訳ないです!」
ナイン「いやいや!いいのよ☆どのみちレグミルムを殲滅することが目的なんだから」
翔真「ーーーで。」
翔真が話に割ってはいる。
翔真「なぜ、君達は危険区域のB市に来た、その理由を聞いてないな」
凪「そ、それは…」
真剣な表情の翔真に恐怖を覚える。
凪「B市に……レグミルムの大災害の時に東京エリアを守ってくれた3人の英雄がいるって聞いて…」
翔真「………そういうことか………なるほどな、」
李奈「お二人はその…」
翔真「違う。」
ナイン「え」
翔真「俺達はその英雄なんかじゃない、ただのレジスタンス擬きだ」
ナイン「き、期待に添えられなくてごめんね☆」
凪「いえ!全然いいんです!ただの噂なので……」
翔真はベッドに寄りかかる。
翔真「ナイン、その子達を家まで送り届けてやってくれ」
ナイン「そうだね、深夜だし、ましてや危険区域だからね☆」
翔真「もう来るんじゃないぞ」
凪、李奈「すいませんでした…」
ナイン「さ、行こっか☆」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる