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第四章
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騒動が収まってしばし後――
森に漂う、しょうゆと砂糖と、肉の脂が溶け合った甘辛い香り。
香りだけでも十分に美味しいと分かる肉料理が、竈に置かれた持ち歩きサイズの鉄板の上で、じゅうじゅうと小気味好い音を立てている。
空腹を誘う香りと音の中、別で炒めた根菜類を、炊いた穀物を盛ったお椀に盛る、竈係ターナップ。
ラディッシュ先生直々の味見は済んでおり、真っ先に完成品を手渡されたのは当然、
「「♪」」
キーメとスプライツ。
お椀からほかほかと立ち昇る、食材が混じり合った、垂涎物の「完成形の湯気」に二人は笑顔を綻ばせ、
「「パパぁ♪」」
「ん?」
「「このリョウリのなまえは、なんなぉ?」」
「え?」
記憶がなく、体が覚えている感覚で作ったが故に、相変わらず返答に困り、
「えとぉ……は、ハクさぁあぁん!」
助けを求め、求められた彼は仕方が無いと言った素振りで、
「味を染み込ませた肉を焼いた料理だから……「漬け丼」? 言うなら「漬けカルビ丼」ってとこかなぁ?」
「へぇ~「漬けかるび丼」かぁ~」
自ら作っておきながら、他人事の様な感嘆。
違和感からドロプウォート達が苦笑していると、
『『たべてイイなぉ???!』』
待ちきれない様子の幼子二人に、
「モチロン♪」
ラディッシュが笑顔で答えると、二人は木製スプーンで、二人用に「小さい一口サイズ」に切り分けされた「味付きカルビ肉」をパクリ。
少々熱かったのか、はふはふ言いながら口をモグモグさせたが、固唾を呑んで見守る仲間たちの前で、ゴクリと飲み込んだ途端、
『『おいひぃ!!!』』
満面の笑顔で咆哮し、二口、三口と、むさぼる様に食べ始め、そのウソ偽りを感じさせない笑顔に、
「美味しく食べてくれて、ありがとうぅ♪」
むしろ、心からの感謝を伝えるラディッシュ。
「そう言えば、ハクさん」
「?」
「地球の、僕が居た国では食事の時、何か言ったりするの? 神様に感謝、みたいな?」
するとハクサンは、
「そうだねぇ~神様に言う人も居たけどぉ~」
一考し、
「一般的には、自然の恵みに感謝の気持ちを込めて「いただきます」って、言ってたかなぁ? それと食べ終わった後に「ごちそうさま」って。命を頂く訳だからってさぁ」
「へぇ……「いただきます」と「ごちそうさま」か……」
ラディッシュは教えられた言葉を反芻し、
(どうしてかなぁ……記憶は無いのに、何処か懐かしい気がする……)
思い耽っていると、
「良き習わしですわねぇ、ラディ♪」
ドロプウォートがニコリと笑い、同じ感想を持っていたラディッシュも、
「うん。僕も、そう思うよ♪」
笑みを浮かべると仲間たちも笑みを見せ、ドロプウォートは食事中の二人に語りかけるように、
「キーメ、スプライツ」
優しく声を掛けたが、二人は彼女の意図を既に察した様子でスプーンを片手に、
「「「いただきます」と「ごちそうさま」なぉ♪」」
振り向いた天使の笑顔に、
「エライですわぁ、お二人ともぉ~大変良く出来ました、ですわぁ~♪」
緩んだ笑顔で二人の頭を撫でくりまわした。
森に漂う、しょうゆと砂糖と、肉の脂が溶け合った甘辛い香り。
香りだけでも十分に美味しいと分かる肉料理が、竈に置かれた持ち歩きサイズの鉄板の上で、じゅうじゅうと小気味好い音を立てている。
空腹を誘う香りと音の中、別で炒めた根菜類を、炊いた穀物を盛ったお椀に盛る、竈係ターナップ。
ラディッシュ先生直々の味見は済んでおり、真っ先に完成品を手渡されたのは当然、
「「♪」」
キーメとスプライツ。
お椀からほかほかと立ち昇る、食材が混じり合った、垂涎物の「完成形の湯気」に二人は笑顔を綻ばせ、
「「パパぁ♪」」
「ん?」
「「このリョウリのなまえは、なんなぉ?」」
「え?」
記憶がなく、体が覚えている感覚で作ったが故に、相変わらず返答に困り、
「えとぉ……は、ハクさぁあぁん!」
助けを求め、求められた彼は仕方が無いと言った素振りで、
「味を染み込ませた肉を焼いた料理だから……「漬け丼」? 言うなら「漬けカルビ丼」ってとこかなぁ?」
「へぇ~「漬けかるび丼」かぁ~」
自ら作っておきながら、他人事の様な感嘆。
違和感からドロプウォート達が苦笑していると、
『『たべてイイなぉ???!』』
待ちきれない様子の幼子二人に、
「モチロン♪」
ラディッシュが笑顔で答えると、二人は木製スプーンで、二人用に「小さい一口サイズ」に切り分けされた「味付きカルビ肉」をパクリ。
少々熱かったのか、はふはふ言いながら口をモグモグさせたが、固唾を呑んで見守る仲間たちの前で、ゴクリと飲み込んだ途端、
『『おいひぃ!!!』』
満面の笑顔で咆哮し、二口、三口と、むさぼる様に食べ始め、そのウソ偽りを感じさせない笑顔に、
「美味しく食べてくれて、ありがとうぅ♪」
むしろ、心からの感謝を伝えるラディッシュ。
「そう言えば、ハクさん」
「?」
「地球の、僕が居た国では食事の時、何か言ったりするの? 神様に感謝、みたいな?」
するとハクサンは、
「そうだねぇ~神様に言う人も居たけどぉ~」
一考し、
「一般的には、自然の恵みに感謝の気持ちを込めて「いただきます」って、言ってたかなぁ? それと食べ終わった後に「ごちそうさま」って。命を頂く訳だからってさぁ」
「へぇ……「いただきます」と「ごちそうさま」か……」
ラディッシュは教えられた言葉を反芻し、
(どうしてかなぁ……記憶は無いのに、何処か懐かしい気がする……)
思い耽っていると、
「良き習わしですわねぇ、ラディ♪」
ドロプウォートがニコリと笑い、同じ感想を持っていたラディッシュも、
「うん。僕も、そう思うよ♪」
笑みを浮かべると仲間たちも笑みを見せ、ドロプウォートは食事中の二人に語りかけるように、
「キーメ、スプライツ」
優しく声を掛けたが、二人は彼女の意図を既に察した様子でスプーンを片手に、
「「「いただきます」と「ごちそうさま」なぉ♪」」
振り向いた天使の笑顔に、
「エライですわぁ、お二人ともぉ~大変良く出来ました、ですわぁ~♪」
緩んだ笑顔で二人の頭を撫でくりまわした。
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