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第四章
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仲間たちから疑いを持たれたのは、ドロプウォート。
ラディッシュが「よその女の名前」を口にしたら、真っ先にヘソを曲げるのが常であった彼女が、しかも今回は「ラミウム」の名前を持ち出したにも関わらず、苦笑で済ませた事に。
加えて、先のハクサンとの戦いのさ中の「とある疑念」と重なり、怪訝な顔したニプルが先陣切って、
「ところでさ、ラディ」
少々、ムッとした声に、
「?」
(何か、怒ってる?)
不思議顔で振り向くと、
『ウチ等と離れた短時間で「ドロプを呼び捨て」って、どう言う了見なのさぁ?』
不満顔をズイッと顔を寄せ、
「でぇすでぇす!」
「気になるねぇ、もとい、なりますわねぇ!」
パストリスとカドウィードも「疑惑の顔」を寄せ、
『『!』』
反射的に思わず視線を交わすラディッシュとドロプウォート。
途端に、誓約(キス)した瞬間をうっかり思い出してしまい、互いにボッと火が点いた様に赤い顔をすると、
「パパとママ、おカオがあかいなぉ♪」
チィックウィードのツッコミに、ギョッとした二人は慌てた様子で、
『『無い無い無い無い何も無ぁいぃ!!!』』
声を揃え、
「ホント! その! 何も無いからぁ!」
「そっ、そうですわぁ! 何も「していません」ですわぁ!」
取り繕ったつもりが、
『『『『ナニもしてナイ?!』』』』
彼女の物言いに疑惑はむしろ深まってしまい、
「揚げ足取り、ですわぁあぁあぁ!」
嘆き、懸命に誤魔化そうとするドロプウォート。
仲間と言う関係を一先ず脇に置いた、ライバル関係の駆け引きを、ターナップはヤレヤレ笑いで静観していたが、
「!」
何かに気付き、
『姉さん方ぁ!』
緊迫を纏った声を上げ、振り向いた仲間たちに、
「静か過ぎやぁしやぁせんか?!」
「「「「「「!」」」」」」
確かに彼の指摘通り、王都アルブレスの至る所から立ち昇る黒煙は窺えるものの、戦闘が行われている気配は微塵も感じなかった。
ハクサンの口振りを信じるならば、城下にも合成獣が多数出現していて、ただならぬ騒ぎになっている筈であるが。
しかし、戦闘音や悲鳴の類いは一切聞こえて来ず、むしろ静寂に等しく、ラディッシュとドロプウォートは話の矛先が逸れた事に内心でホッとしつつ、
「ハクさんが消えたから合成獣も消えた……の?」
「ですが合成獣の成り立ちから言って、その様な事で全て消えるモノなのでしょうか?」
「「「「「…………」」」」」
異様な静けさに包まれる中、広大な瓦礫の山の真ん中で、仲間たちと共に、生き物の気配が感じられない周囲を見回していると、
(((((((ダレか、くる!)))))))
咄嗟に身構える。
それは、
(強い天世チカラを纏った一団の気配だ!)
(ですわね!)
小声で互いの認識を確認し合い、七人が息を呑む中、倒壊した建物から巻き上がる砂塵から姿を現したのは、
(((((スパイダマグッ!)))))
白装束の一団を引き連れた、彼であった。
一目見て、彼が率いる特殊部隊であると分かる理由は言わずもがな。
ムキムキマッチョな白装束の軍団。
関わりを持ちたくないと思わせる空気を存分にはらんではいたが、ラディッシュ達がハクサンとの対決に掛かり切りであったさ中、町の人々を合成獣から守ったのは彼らであった。
徐々に近づく二つの勢力を、倒壊を免れた塔の上から座って眺めるのは、グラン・ディフロイス。
変わらぬ愛らしい笑みを浮かべたまま視線は外さず、
「ホント、止めに行かなくて良いの?」
すると背後の物陰から、
「何に対して言っている」
姿を現したのはサジタリア。
変わらぬ鬼瓦に、
「ホントぉ分かってるクセにぃ♪」
「…………」
「彼が「天世人を屠れるチカラ」を持つのが露見した今、ホント、天世は彼を放置しないよ? 静観してて良いの?」
「それはワレとて同じであろう。地世側に引き入れれば強力な戦力となろうに」
するとグラン・ディフロイスはクスッと小さく笑い、
「私は指示を受けて「お使い」に来ただけで、指示も無しに勝手はしないよ。だいいち疲れるし」
面倒を嫌う口振りながらの、ボロボロとなったローブ姿に、
「そこまでのナリになっておきながら、よく言う」
サジタリアは鬼瓦の口元に微かな笑みを浮かべ、
「だが心配は要らぬであろう」
眼下のラディッシュ達を指差すと、
「!」
彼の言う通り、スパイダマグ達はラディッシュ達を捕えるどころか一斉に跪き、何事か伝えると、ラディッシュは数歩後退り、仲間たちと共に慌てた様子で一斉に逃げ出し、慌てた様子で追い掛けるスパイダマグ達。
ラディッシュが「よその女の名前」を口にしたら、真っ先にヘソを曲げるのが常であった彼女が、しかも今回は「ラミウム」の名前を持ち出したにも関わらず、苦笑で済ませた事に。
加えて、先のハクサンとの戦いのさ中の「とある疑念」と重なり、怪訝な顔したニプルが先陣切って、
「ところでさ、ラディ」
少々、ムッとした声に、
「?」
(何か、怒ってる?)
不思議顔で振り向くと、
『ウチ等と離れた短時間で「ドロプを呼び捨て」って、どう言う了見なのさぁ?』
不満顔をズイッと顔を寄せ、
「でぇすでぇす!」
「気になるねぇ、もとい、なりますわねぇ!」
パストリスとカドウィードも「疑惑の顔」を寄せ、
『『!』』
反射的に思わず視線を交わすラディッシュとドロプウォート。
途端に、誓約(キス)した瞬間をうっかり思い出してしまい、互いにボッと火が点いた様に赤い顔をすると、
「パパとママ、おカオがあかいなぉ♪」
チィックウィードのツッコミに、ギョッとした二人は慌てた様子で、
『『無い無い無い無い何も無ぁいぃ!!!』』
声を揃え、
「ホント! その! 何も無いからぁ!」
「そっ、そうですわぁ! 何も「していません」ですわぁ!」
取り繕ったつもりが、
『『『『ナニもしてナイ?!』』』』
彼女の物言いに疑惑はむしろ深まってしまい、
「揚げ足取り、ですわぁあぁあぁ!」
嘆き、懸命に誤魔化そうとするドロプウォート。
仲間と言う関係を一先ず脇に置いた、ライバル関係の駆け引きを、ターナップはヤレヤレ笑いで静観していたが、
「!」
何かに気付き、
『姉さん方ぁ!』
緊迫を纏った声を上げ、振り向いた仲間たちに、
「静か過ぎやぁしやぁせんか?!」
「「「「「「!」」」」」」
確かに彼の指摘通り、王都アルブレスの至る所から立ち昇る黒煙は窺えるものの、戦闘が行われている気配は微塵も感じなかった。
ハクサンの口振りを信じるならば、城下にも合成獣が多数出現していて、ただならぬ騒ぎになっている筈であるが。
しかし、戦闘音や悲鳴の類いは一切聞こえて来ず、むしろ静寂に等しく、ラディッシュとドロプウォートは話の矛先が逸れた事に内心でホッとしつつ、
「ハクさんが消えたから合成獣も消えた……の?」
「ですが合成獣の成り立ちから言って、その様な事で全て消えるモノなのでしょうか?」
「「「「「…………」」」」」
異様な静けさに包まれる中、広大な瓦礫の山の真ん中で、仲間たちと共に、生き物の気配が感じられない周囲を見回していると、
(((((((ダレか、くる!)))))))
咄嗟に身構える。
それは、
(強い天世チカラを纏った一団の気配だ!)
(ですわね!)
小声で互いの認識を確認し合い、七人が息を呑む中、倒壊した建物から巻き上がる砂塵から姿を現したのは、
(((((スパイダマグッ!)))))
白装束の一団を引き連れた、彼であった。
一目見て、彼が率いる特殊部隊であると分かる理由は言わずもがな。
ムキムキマッチョな白装束の軍団。
関わりを持ちたくないと思わせる空気を存分にはらんではいたが、ラディッシュ達がハクサンとの対決に掛かり切りであったさ中、町の人々を合成獣から守ったのは彼らであった。
徐々に近づく二つの勢力を、倒壊を免れた塔の上から座って眺めるのは、グラン・ディフロイス。
変わらぬ愛らしい笑みを浮かべたまま視線は外さず、
「ホント、止めに行かなくて良いの?」
すると背後の物陰から、
「何に対して言っている」
姿を現したのはサジタリア。
変わらぬ鬼瓦に、
「ホントぉ分かってるクセにぃ♪」
「…………」
「彼が「天世人を屠れるチカラ」を持つのが露見した今、ホント、天世は彼を放置しないよ? 静観してて良いの?」
「それはワレとて同じであろう。地世側に引き入れれば強力な戦力となろうに」
するとグラン・ディフロイスはクスッと小さく笑い、
「私は指示を受けて「お使い」に来ただけで、指示も無しに勝手はしないよ。だいいち疲れるし」
面倒を嫌う口振りながらの、ボロボロとなったローブ姿に、
「そこまでのナリになっておきながら、よく言う」
サジタリアは鬼瓦の口元に微かな笑みを浮かべ、
「だが心配は要らぬであろう」
眼下のラディッシュ達を指差すと、
「!」
彼の言う通り、スパイダマグ達はラディッシュ達を捕えるどころか一斉に跪き、何事か伝えると、ラディッシュは数歩後退り、仲間たちと共に慌てた様子で一斉に逃げ出し、慌てた様子で追い掛けるスパイダマグ達。
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