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第4話「起動し始める大学生活」
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「由美佳は歴史とかに興味があるのか?」
と思ったことは直接聞いてみることにした。
「のめりこむほど好きってわけではないけど、それなりに興味はあるよ。私、文学部で地理の勉強がしたいって思ってるんだ」
「へぇ。地理か。面白そうだな」
「地理は面白いよ~。地名学とか特にね。地名ってその地域の自然環境とか歴史が反映されてることが多いから」
「だからその地名の由来とかをその部活で調べたいと」
「うん。そういうこと」
「ならその部活がピッタリじゃないか」
「まぁそうなんだけど、歴史研、どっちかというと戦史とかのそっちの方が今の体制だと盛んなみたいで」
「分野が違いすぎるってわけか」
「うん。そういうこと」
「難しいなー。歴史研って言ったって幅広い分野ってことだろ。世界史なり日本史なり、由美佳のしたい地名学だったり。普段はどうやって活動してるのだろうな」
「普段はボードゲームしたり、トランプしてるみたいだよ。でも絶対誰かがゲームに合わせた歴史ネタを言って、そこから話が広がっていくみたい。専門的すぎてわけわかんないーって思っても質問したらさらに詳しく説明してくれるし、わけわかんなくても聞いてるだけでも勉強になるって言ってたよ」
「歴史研って名乗るだけあって、猛者たちが集まってるんだな」
「猛者ももちろんいるけど、ライト層もいるんだって。よく話を聞いて勉強してるみたい」
「すごい勉強熱心だな。賢くなりそう」
「なんか本気で勉強してる人ってキラキラしてるよね。憧れちゃうし、ああなりたいなーって思うよ」
「間違いない」
確かに子供の時にひたすら虫集めをして図鑑で比べたり、水族館で魚を見てすごーいってなっていた記憶がある。それを歴史に向けているのだろう。
「それで次に見たいサークルはどこだっけ?」
「次はねこっちだね。あとここを見たら、私が見たいのは終わりかな」
地図を見ながら歩く由美佳の横に立ち付いていく。けっこう陽も傾いてきて、人も減り始め、由美佳と会ったくらいの時の熱量はなくなっていた。熱量がないのは寂しいけど、これはこれで人が少なくて落ち着く。
そのあと由美佳が見て回ったのはアニメ系のサークルとボランティア系のサークル、軽音サークル、バトミントンサークルと言ったかなり人が集まっていそうなサークルだった。由美佳曰く、人が多いと混んでるから大変、とのこと。その気持ちはよく分かった。
「ふー。これで全部見終わったよ。付き合ってくれて、本当にありがとね、和彦」
「俺も楽しめたから良かったよ」
それならよかった、とフフッと微笑む由美佳にささる夕日はまるで映画のワンシーン見たいに綺麗でドキッとした。
「結構良い時間になっちゃったね。ごはん食べに行かない?」
いつも読んでいただいてありがとうございます!作者の広野ともきです!
こんなにもいろいろな人に読んでいただけているのはとてもうれしく、通知に毎回喜んでいます。
今回、この作品に関するアンケートに協力してもらいたく、あとがきを書いてます。
下記のURLから近況ノートに飛んでいただいて、そこからGoogle Forms に飛んでいただきます。
おそらく1分もかからないので、お答えいただければ幸いです!
近況ノートURL:https://kakuyomu.jp/users/sizen/news/16817330661779050079
次回も由美佳と和彦の二人のパートです!
これからもいいね、フォロー、レビュー、そして応援のほど、よろしくお願いします!
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「へぇ。地理か。面白そうだな」
「地理は面白いよ~。地名学とか特にね。地名ってその地域の自然環境とか歴史が反映されてることが多いから」
「だからその地名の由来とかをその部活で調べたいと」
「うん。そういうこと」
「ならその部活がピッタリじゃないか」
「まぁそうなんだけど、歴史研、どっちかというと戦史とかのそっちの方が今の体制だと盛んなみたいで」
「分野が違いすぎるってわけか」
「うん。そういうこと」
「難しいなー。歴史研って言ったって幅広い分野ってことだろ。世界史なり日本史なり、由美佳のしたい地名学だったり。普段はどうやって活動してるのだろうな」
「普段はボードゲームしたり、トランプしてるみたいだよ。でも絶対誰かがゲームに合わせた歴史ネタを言って、そこから話が広がっていくみたい。専門的すぎてわけわかんないーって思っても質問したらさらに詳しく説明してくれるし、わけわかんなくても聞いてるだけでも勉強になるって言ってたよ」
「歴史研って名乗るだけあって、猛者たちが集まってるんだな」
「猛者ももちろんいるけど、ライト層もいるんだって。よく話を聞いて勉強してるみたい」
「すごい勉強熱心だな。賢くなりそう」
「なんか本気で勉強してる人ってキラキラしてるよね。憧れちゃうし、ああなりたいなーって思うよ」
「間違いない」
確かに子供の時にひたすら虫集めをして図鑑で比べたり、水族館で魚を見てすごーいってなっていた記憶がある。それを歴史に向けているのだろう。
「それで次に見たいサークルはどこだっけ?」
「次はねこっちだね。あとここを見たら、私が見たいのは終わりかな」
地図を見ながら歩く由美佳の横に立ち付いていく。けっこう陽も傾いてきて、人も減り始め、由美佳と会ったくらいの時の熱量はなくなっていた。熱量がないのは寂しいけど、これはこれで人が少なくて落ち着く。
そのあと由美佳が見て回ったのはアニメ系のサークルとボランティア系のサークル、軽音サークル、バトミントンサークルと言ったかなり人が集まっていそうなサークルだった。由美佳曰く、人が多いと混んでるから大変、とのこと。その気持ちはよく分かった。
「ふー。これで全部見終わったよ。付き合ってくれて、本当にありがとね、和彦」
「俺も楽しめたから良かったよ」
それならよかった、とフフッと微笑む由美佳にささる夕日はまるで映画のワンシーン見たいに綺麗でドキッとした。
「結構良い時間になっちゃったね。ごはん食べに行かない?」
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