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第5話「起動し始めた大学生活」
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「そうだな。今から晩飯作る気起こらないから、食べに行こう」
「そっか。和彦は一人暮らしなんだね。終電逃しても和彦の家があるって考えたら安心かも」
一人納得したようにポンと手をたたく。
「な、ななななに冗談言ってるんだよ」
流石に幼馴染だと言っても、というか普通にどれだけ仲の良い男女だとしても、お泊りはまずい。男女のお泊りって、、、、付き合ってするものじゃないのか?
「真面目に受けとちゃって可愛い。昔から変わらないね」
「う……」
流石に冗談かと一安心。これはさっき真面目に受け取ってしまった事に対する強がりだ。
「さて。大学前にはいろんなごはん屋さんがあるがどうする?こってりからあっさり、ラーメンからイタリアン、居酒屋からショット、そして全てが安い」
強引に話を変えることにした。昔から変わっていないことや変わったことを話すのはご飯の場でやりたい。というかごはんの肴にしたい。そうじゃないと顔から火を噴くことがたくさんありすぎる。
「もしかして和彦、もう飲んでるの?」
「いやいや違うぞ。ここに家を借りるとき、学生ボランティアの人にも手伝ってもらいながら家探ししてて、大学前のことも教えてもらったんだ。噂によると、ここの道、酔いつぶれた学生が側溝に入って寝ていることがあるらしい……」
「それはとても怖いね」
「酒は飲んでも、呑まれるなってやつだな。本当に怖い」
「でも今日は飲まないでしょ?」
「そりゃ飲まないよ。お酒って高いし」
「やっぱり飲んだことあるんじゃ……」
「だからそれも学生から聞いたんだって。飲み会で調子に乗って飲みまくっていたら二人で五桁に突入して、その月は極貧生活になったっていう」
「極貧生活ってのは毎日もやしだけ?」
「その人は一日一食、もやし炒めを一週間だったらしい」
「本当に酒は飲んでも、吞まれるなだね」
「いや。違う。俺たちは普通に晩御飯を食べに来たんだ。それで由美佳は行きたい店とかあるか?」
つい話が脱線してそっちの方に前進してしまった。この話、聞いたとき衝撃かつ面白すぎたからつい話してしまうのだ。致し方無い。
「そうだね。今日は麺類が食べたい気分だからスパゲッティがいいかな。おしゃれだし」
「ならあそこが良いらしいぞ。行ってみよう」
由美佳を連れて、大学通りを真っ直ぐ歩いてすぐ。学生街に似つかわない、とてもおしゃれな外装をしたお店が見える。
「あ、ここ今日来るときもたくさん人がいたとろこだ。とってもオシャレだから高いお店なのかなって思ってたけど」
「そう。お店の外観は高そうだけど、実はめちゃくちゃ学生のお財布にやさしい店なんだ」
「じゃあ結構リーズナブルってこと?」
「リーズナブルなのもそうなんだが、とにかく量がすごいんだ。ほらここを見てくれ」
「乾麺つかみ取り千円?」
「そうそれ。これがものすごくおすすめらしくてな。大人数で行ったらかなり浮くらしい」
「そうなんだ。それもその学生さんから聞いた話?」
「まだ来て一週間も経ってない俺がここを熟知してるわけないだろ」
「まぁ、そうだよね。確かにメニュー見てる感じだと量に対して安いね。私もおなか減ってるから丁度だよ」
「よしとりあえず入るか」
扉をくぐると、幸い二人用のテーブルが開いていたらしくすぐに奥の方の席に通された。明日からも新歓がんばろー!とどこからか聞こえてきて、お店は学生で盛り上がっていた。
「そっか。和彦は一人暮らしなんだね。終電逃しても和彦の家があるって考えたら安心かも」
一人納得したようにポンと手をたたく。
「な、ななななに冗談言ってるんだよ」
流石に幼馴染だと言っても、というか普通にどれだけ仲の良い男女だとしても、お泊りはまずい。男女のお泊りって、、、、付き合ってするものじゃないのか?
「真面目に受けとちゃって可愛い。昔から変わらないね」
「う……」
流石に冗談かと一安心。これはさっき真面目に受け取ってしまった事に対する強がりだ。
「さて。大学前にはいろんなごはん屋さんがあるがどうする?こってりからあっさり、ラーメンからイタリアン、居酒屋からショット、そして全てが安い」
強引に話を変えることにした。昔から変わっていないことや変わったことを話すのはご飯の場でやりたい。というかごはんの肴にしたい。そうじゃないと顔から火を噴くことがたくさんありすぎる。
「もしかして和彦、もう飲んでるの?」
「いやいや違うぞ。ここに家を借りるとき、学生ボランティアの人にも手伝ってもらいながら家探ししてて、大学前のことも教えてもらったんだ。噂によると、ここの道、酔いつぶれた学生が側溝に入って寝ていることがあるらしい……」
「それはとても怖いね」
「酒は飲んでも、呑まれるなってやつだな。本当に怖い」
「でも今日は飲まないでしょ?」
「そりゃ飲まないよ。お酒って高いし」
「やっぱり飲んだことあるんじゃ……」
「だからそれも学生から聞いたんだって。飲み会で調子に乗って飲みまくっていたら二人で五桁に突入して、その月は極貧生活になったっていう」
「極貧生活ってのは毎日もやしだけ?」
「その人は一日一食、もやし炒めを一週間だったらしい」
「本当に酒は飲んでも、吞まれるなだね」
「いや。違う。俺たちは普通に晩御飯を食べに来たんだ。それで由美佳は行きたい店とかあるか?」
つい話が脱線してそっちの方に前進してしまった。この話、聞いたとき衝撃かつ面白すぎたからつい話してしまうのだ。致し方無い。
「そうだね。今日は麺類が食べたい気分だからスパゲッティがいいかな。おしゃれだし」
「ならあそこが良いらしいぞ。行ってみよう」
由美佳を連れて、大学通りを真っ直ぐ歩いてすぐ。学生街に似つかわない、とてもおしゃれな外装をしたお店が見える。
「あ、ここ今日来るときもたくさん人がいたとろこだ。とってもオシャレだから高いお店なのかなって思ってたけど」
「そう。お店の外観は高そうだけど、実はめちゃくちゃ学生のお財布にやさしい店なんだ」
「じゃあ結構リーズナブルってこと?」
「リーズナブルなのもそうなんだが、とにかく量がすごいんだ。ほらここを見てくれ」
「乾麺つかみ取り千円?」
「そうそれ。これがものすごくおすすめらしくてな。大人数で行ったらかなり浮くらしい」
「そうなんだ。それもその学生さんから聞いた話?」
「まだ来て一週間も経ってない俺がここを熟知してるわけないだろ」
「まぁ、そうだよね。確かにメニュー見てる感じだと量に対して安いね。私もおなか減ってるから丁度だよ」
「よしとりあえず入るか」
扉をくぐると、幸い二人用のテーブルが開いていたらしくすぐに奥の方の席に通された。明日からも新歓がんばろー!とどこからか聞こえてきて、お店は学生で盛り上がっていた。
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