女王ドラゴンの恋模様

月詠こころ

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女王の予言

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「ちゃぷちゃぷ。ちゃぷちゃぷ。」
「シエルヤバイ奴になってるよ...」
「よし!出た!」
ラルクがのぞき込むと器に満たされた水に何かが映っていた。見たことの無い場所だ。シエルはそれを楽しそうに見ている。
「これはの、世界樹の中じゃ」
「世界樹の中...?」
空もあれば海もあり、木もある。だが決定的に違うのは色。空が白く雲が青い。海もその空の色を反射しているようで、白く、木の幹は赤く、葉は黄色い。まったく違うのだ。
「なんか...すごい色だね」
「世界樹の葉が光っておったのは覚えているか?木の幹は血液、葉は生命の源マナ。空や海は始まり、雲は時間を表しておる。世界樹の中で生成されたものを世界樹が放つのだが、そのままでは生き物を殺す濃度のため、龍が中和し、世界に分けておった。今ではわらわの仕事の一つだがの。この景色から分かることはかなりあるのだ。戦争が始まる前になれば空の色が濁りだし、木が発するマナの量は多くなる。逆に世界にとって重要な者が生まれるとなれば、空はオーラを纏い、オーロラが見れる。ちょうど我が国の守護者の一柱が生まれる頃じゃ。世代交代じゃ。」
シエルの言う通りオーロラがうっすら出てきて世界樹の方角から鐘の音が鳴り響く。
「女王陛下!羽を持つものが生まれました!!」
「ほんとだ...」
シエルがその水をくるくる混ぜ、映像を消してラルクの手をとってその者の元へと向かった。

「シエル様...。」
「ふむ、まずはおめでとう。そして残酷な宣言をしなければならん。羽を持つものは先代となるものが育てあげるしきたりじゃ。羽を持つものは誰からでも生まれる。わらわも一般家庭で生まれた。」
「で、では私達はこの子を手放さなければならないということですか!?」
「そうなるな。そして親と認識することはない。会うことも出来ぬ。親も辛いのはわかる。だが羽を持つものの宿命なのだ。親を知ることは出来ぬ。」
「シエル...なんとかできないの?」
「無理じゃ。羽を持つものを普通のドラゴンが育てようとすれば力が暴走し、抑えることも出来ず親子共に死んでしまう。実例があるのじゃ。」
「...っ、シエル様、どうか、どうかこの子を...よろしくお願い致します」
「お、お前...!!」
「この子には...世界を見てほしい。私が体が弱い分、外に出る事ができなかった分...私はいい。けれどこの子には...生きて欲しい。」

「...ああ、おぬしらの子は確かに預かった。立派な王になるだろう。」
「っ」
「ラルク、言いたい事はわかる。だが、後でいくらでも聞いてやる。今は...。」
「じゃあ!!なんで連れてきたの!?親を知らない子供の気持ちは!?」
「...ラルク。親を知ることは羽を持つものにとって危険なのじゃ。今まで見てきたであろう。上に立つものは個に執着してはならんのだ。」
「じゃあ!!多い方が正解だっていうの!?なら、シエルは間違ってる!!」
「ラルク...」

ラルクが家を飛び出し、それを黙って場にいた者達が見つめた。
「シエル様...」
「あやつの言うことも正解なのじゃ。親への気持ちはラルクは強い。そして、親を幼き頃に処刑され、自分の力で生きてきた。」
「...そう、だったのですか...」

「親を知らない子の気持ちはわらわとてわかる。先代に育てられたからな。親ではないと宣告された時暴走し、先代に止められた。羽を持つものは感情が力として出る。その力は自分をも殺す。...辛い話だがの。じい、この子はアルのところに連れていけ。わらわはラルクを追いかける。」

「はい。」

シエルが家を出て、耳を澄ました。
いろんな音が飛び交う中、一つの音を森の中にみつけた。
「ラルク」
「...。」
「おぬしのいうことも正解なのじゃよ。個を大切にすること、気持ちを大切にすること。それも。だがの、命を落としてしまったらなんにもならん。」

「...分かってる」
「子供は親を越えていかねばならぬ。そして、いつか子を産み、礎となる。今回ラルクを連れてきた理由はこの国の残酷な部分を見せるため。おぬしは城に仕えるものたちと仲良く、この国の残酷な部分を直接目にしてこなかった。何故それが必要だか分かるか?」
「...分かるわけない。分かりたくもない」
「じゃろうな。ラルクはアルシアの民を滅ぼす気でおるじゃろう?だが、国や種族は違えど他を、子を、親を、家族を思う気持ちはみんな一緒なんじゃよ。」
「...」
「戦争は嫌いじゃ。そしてこうして子を奪う風習があることも。わらわが戦争の時にアルシアを思いっきりやっていい、と言ったことがあっただろう、だがその前にこれをラルクに分からせなければならない。その上でやるならばわらわは止めん。戦争じゃからの。」
「...シエルは、一般家庭で生まれたって」
「ああ、実は見栄っ張りで本当は食っていくのもやっとな貧しい家庭出身なのだ。それを知ったのは継承後、自分の出身を辿った事があっての。職権乱用し、極秘文書にどこでいつ、どういう羽を持つものが生まれたか記してあるものがある。それで知った。羽を持つものはその夜泣きだけで親を殺す。」
「夜泣き...?」
「ああ、腹が減った、ねむい、赤ん坊には自然なことだが、不満や不安から泣くじゃろ?それが普通のドラゴンを殺すには充分な力を暴走させ、対処しようと触れれば灰になり、消える。対処しなくても殺される。」
「...王はどうしてるの?」
「守護者は普通のドラゴンの何千倍という力を持ち、帝王はその守護者の何億倍もの力を持つ。ゆえに力で対抗する術がある。相手は守護者やわらわからしたら赤ん坊だ。普通はそう行かないだけ。下手したらご近所さんまでの大量夜泣き殺現場の出来上がりじゃ。」
「...そうだったんだ...シエル、ごめん...」
「いや、わらわも悪い。おあいこじゃ。」
シエルがすわりこんでいたラルクに手を差し出してラルクがその手をとる。
「さて、早く帰るぞ。ここは夕方になると危ないからの。」
「うん。ねえシエル。」
「なんじゃ?」
「シエルは、両親に会ったの?」
「いや、知った時には既に死んでおった。ドラゴンの力は寿命そのものでもある。当時力が強ければ強いほど、家庭は裕福。それだけ技術があるという事だからの。そんなの廃止してやったわ。だから兄弟もおったそうだが、もはや向こうはわらわが先祖様レベルになっていてな。だが、羽を持つものが生まれたことは記録してはならない。墓場まで親が持っていく。ゆえにわらわはわらわでしかない。民が家族じゃ。」
「シエル、悲しくないの?」
「悲しくないのぅ。今はラルクもいるしの。皆が家族じゃからの、始まりがあれば必ず終わりがある。なら始まりを祝福してやり、終わりを労うのが中間を生きるものの役目じゃ。命にも世界にも終わりがある。ただ世界は終わりが途方もないだけで。」
「...すごいね、シエル。」
「こういう考えを持って、自分の感情から逃げることしかできなかったんじゃよ。ドラゴンの王たちはみんなそうじゃ。後から生まれたものが先に死んでゆく。ま、わらわも一度死んでおるしの。」
「世界が終わったらどうなるの?」
「また新しい世界が作られる。始まりと終わりを司る神がおる。その神は始まりがあやふやなために終わりもないと言われ、その神を守るとされる四神が実在するために、その神は本当にいると言われておる。イフリート、シルフ、ウンディーネ、ノーム。大精霊として名前は知っているだろうが、こちらは精霊ではない。イフリートを中心とし、全てを操ると言われておる。わらわも会ったことはないが、初代はこの四神に進言され、国を立ち上げた。と言われておる。ま、我らが使う四大精霊とは名前は一緒でも力の規模が違う」
「...どうやったら会えるのかな。」
「会わぬほうがよい。その力は簡単に世界を終わらせ、簡単にはじめる。まるで息をするようにの。そう、伝えられておる。さあ、ラルク、乗れ。向かい風で飛んできたのだろう?慣れないうちは疲れるからの。」
乗れと自分で言っておきながら、自分で、定位置とかしている角のあたりにのせる。
そのまま、飛び立ち、ふとラルクが後ろを振り返ると森は無くなり、大きな穴を開けていた。
そして地響きがして、水が吹き出した。
「あー、これはしばらく雨降るぞ。あっつーい雨がな。」
「え、熱いの?」
「源泉はざっと1000度。降る雨は触れても問題はないが30度はある。」
「...ぬるま湯」
「雨が止めばあれは温泉になるぞ。ま、それも3日で湖になるがの。」
「え、何があるの?」
「氷竜じゃ。氷を司るドラゴン。奴らが、自らの力で凍えないように温泉が湧くと入りに来る。するとその力で一気に水温が下がり、魔力は水に残されるために湖となる。それゆえ奴らには温泉が湧いて2日はほかの者達が楽しむために近づくことを禁止しておる。司る力とはいえ、高まりすぎれば器が耐えきれずに死ぬんじゃよ。」
「...なるほど。シエル、帰ったらちょっと浴衣作ったから着てみてくれる?」
「おぬしはなんでもつくるの...」

城につき、部屋にもどると宣言通り、浴衣を着せられたのだが明らかにしたが短い。
「...ラルク、股まで危ういのだが。」
「絶対領域。見えそうで見えない。うん、バッチリ。」
「何がバッチリじゃ!!いくらなんでも短すぎるわ!!!」
「えー、金魚柄探すの大変だったのに」
「そこではないわ!!」
「じゃあこっち。明後日夏祭りだってみんな言ってたからね、張り切って色々作ったんだ」
「...うむ、こっちは普通のじゃの。」
「やっぱり夏祭りは浴衣に金魚にお面にうちわに水風船にかき氷。はい、これでどう?」
「...ラルクこの帯の結びどこで覚えた?」
「子供のころ。この結び可愛いよね。」
「ある意味尊敬ものじゃな...。この結び出来るものは城にメイド長ぐらいじゃ。」
四方にぴょんぴょんと端がでて、中間にもぴょんぴょんと出ている不思議な結び方。
「うーん...金魚の根付入れて...髪の毛をかんざしでちょちょいと。」
「!?!?メイド長でもこれには時間かかるぞ!?なぜものの一分で出来るのだ!?」
「シエル特殊な髪型してるから纏めづらいのは分かるけどね。長いツインテールのような、でその分かれ目からばさっと膝まであるから。」

ラルクがじっとシエルを見て、満足げに頷くと、シエルは姿鏡でその姿を確認した。

「...すごい。」
「師匠の髪の毛多くて長くてよく遊んでたんだ。それもあるかも。」
「は...?師匠はおじいさんと...」
「うん、女装癖があってさ、その衣装作らされたりしてた。だから、孤児でも家事とか裁縫とか一通りできるよ。」
「弟子も強烈だが師匠はその上をいっておったか...」
「ロストテクノロジーは本来は戦うためのものだけど、それを応用して日常生活のための魔道機械も作れる。師匠はそれを売って俺と生活してた。だから師匠はずっと機械作ってるか女装するかだし、覚えるしか無かったんだよね。」
「き、強烈だの...」

ぽん、とシエルが瞬間的に着替え、綺麗に畳んだ浴衣をラルクに渡した。
ラルクがそれを受け取り、仕舞う。
「ラルク、あと一ついいか?」
「何?」
「どんなに辛い過去があろうが生きるということは自分で道を切り開かねばならん。努力とは他人が認めてはじめて努力という。わらわがおぬしの思い出を取り戻したのは些細なことでも、師との生活の中では決して辛いだけでは無かったはずじゃ。欲望は日々を歩く希望。不安や不満は心があって、心配することや他を思うからこそでるもの。夢は生きるための光であり、その際にでる辛いものは影じゃ。だが光がなければ影が出来ぬように影がなければ光もない。...人はお金が欲しいとか物欲がすごいがの、わらわは日々生きていること、こうして他とのえにしがあること。それこそが幸せだと思っておる。師匠との生活は辛いだけだったか? 」
「ううん、生活も決して裕福とはいえないけど、師匠は人を笑わせるのが好きで、何かあるたびに笑わせようとしてくれてた。それのせいで作った夕飯の鍋が焦げちゃったこともあって...。師匠に自分を食べろって言われた時に師匠との思い出が無くなれば辛くないんだって。食べて正解だって思える、それで思い出を供物にした。でも違う。シエル、ありがとう。」
「...分かれば良い。さーて、夕餉じゃ。ってもう真夜中じゃの。仕方ない、わらわが作ってやろう」
「え、大丈夫...?」
「...なんじゃ、信用ならんのか。まあよい、ちーと空間を変えるぞ。ベッドに座っておれ」
ラルクがベッドに座ったのを確認し、シエルが手を叩くと巨大な厨房と、座っていたベッドが椅子になり、テーブルやナイフ、フォークなどが現れ、部屋自体も普段の2倍の大きさになる。
「ここは秘密じゃぞ?」
きゅっ、とエプロンをして、リズミカルに包丁の音が響いた。
油の音、沸騰する音、とても美味しそうな匂いが漂い、ラルクのお腹が鳴った。
「ははは、ちと、まっておれ。」
しばらくすると、とても普段料理しないものが作るようなものではなく、ここの城に仕えるシェフ長のレベルをも圧倒的にこえるクオリティの料理が並べられた。
「ああ、アルシアではこれは無いだろうからな、食べてみるといい。」
洋食ではなく和食で、とても綺麗に飾り付けがされている。
「いただきます!...うわあ...美味しい、え、すごい!何使ったの!?」
「特別高級なものなどはわらわは使わぬ。普通の店にある調味料や材料じゃ。」
「うわあこれほくほくしてて美味しい。なんていうの?」
「クロスノーラという作物の煮込みじゃ。アルシアでは取れん上にこいつには毒がある。それゆえここのシェフも扱えぬのじゃ。毒を打ち消すには特殊な毒をぶつけて相殺させる。」
「へー...」

綺麗に2人で平らげ、お風呂にシエルの尻尾に捕まりながら入り、それぞれの部屋で寝る。
「...一緒に寝るものではないのか?いや、このベッドだけでも部屋の半分を占めておるし、わらわが寝るだけでいっぱいなのじゃがな...」

ちょっと不満げにねむり、朝にはじいやから昨日の子は新たな王となるべく、しっかり届けたと報告を受けた。

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