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第一章 これは魔法ですか? いいえ、高度に発達した科学です。
no.005 サイボーグ部隊GIII 急
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「あー面白い……。さて、紹介するよ御三方。こっちのゴリラがハーク隊長で、こっちの失礼なのがコータくんと、浮いてるクリオネのツッコミストがアミスちゃんだよ」
「コウタです。よろしくお願いします。先程は失礼な発言をしてしまい誠にごめんなさい」
『アミスです! よろしくです!』
「ハーク・ベンジャーだ。人外と間違えられるなぞ茶飯事だ。あまり気にするな」
簡単に自己紹介を済ませ、最後に軽く握手をして席に着く。どうやらゴリラの件は全く怒っていないようらしく、コウタはほっと安堵していたが、ハークは別件では怒っていた。
「メニカ」
「……なにさ」
「また死にかけたのかお前は!」
ハークの拳骨がメニカの脳天に炸裂した。当然手加減された一撃だ。
「痛ったぁ……!」
「賢いんだから学習しろ。全く、俺はいつになったらお前の頭を殴らずに済むんだ?」
「今回は大丈夫なはずだったもん!」
頭を抑え涙目ながら反論するメニカだが、ハークは説教を続けた。
「七十四回。これが何かわかるか?」
「……私が、救難信号を出した回数」
「この半年だけでな」
『だいたい2、3日に一回の計算ですね』
「多すぎる……」
コウタは思った。この子は馬鹿なのかと。そしてそのメンタルに畏れた。日常的にそんな目に合いすぎて感覚が麻痺しているのだろうが、せめて世話になる間は目を光らせておこうと決意する。しかしメニカはそんな決意もいざ知らず、ついには開き直った。
「このメニカ・パークが切り抜けられなかったトラブルなんて、一度だってないんだ!」
「実験禁止一ヶ月」
「そんな!」
容赦なく下された裁定に、メニカはわざとらしくがくりと肩を落とす。落胆半分、パフォーマンス半分といった塩梅だ。それを見て、コウタは感激を覚えていた。無敵だと思ったメニカにも、弱点や天敵が存在しているのだ。これからはもう少し強く出ようと決意し、そしてあることを口にする。
「そんなことよりメニカ」
「ねぇ今そんなことって言った? 私の謹慎をそんなことって言った?」
「言ってないよ。そんなことより、僕を紹介するって言ってたろ? 君の事だ。まさか本当に紹介するだけ、なんてことはないはずだ」
そう指摘され、メニカの目付きが変わる。少しの付き合いとはいえ、その密度は濃い。コウタは既に彼女の人となりの片鱗を掴みかけていた。
「鋭いねコータくん。そうさ、今日隊長を呼んだのは他でもない――」
メニカはそう言って、にやりと笑ってみせる。そのままとても楽しげな眼差しで、コウタと目を合わせ、言葉を続けた。
「コータくん。【GGG】に入らないか!」
【GGG】とは、メカーナの国軍に試験的に導入されている、サイボーグのみで構成される部隊のことである。メニカが創設し、メンバーを集めている。機関員を含め十名にも満たない小規模隊だが、メンバーは粒ぞろいである……と彼女は信じてやまない。
「え、嫌です」
コウタからすれば当然の反応である。今でさえ何をされるか分からないのに、立場という後ろ盾をメニカやアミスに与えてしまった場合、今度こそ何をされるか分からないからだ。しかし当然のように、件のふたりは抗議した。
「そんな! せっかく私が誘ってるのに!?」
『そうですよコウタさん! こんなチャンスまたとないんですよ!?』
まるで信じられないものでも見たかのような反応で責め立てるふたりだが、無論コウタにはそれなりの理論だった反論があるのだ。
「ほんと後先考えないんですねあなたたち……。そもそも僕はオートノイドだろう? サイボーグじゃない。まぁ仔細はどうでもいいけど。ともかく、気軽に誘えるほど権力の持ってる君に誘われて入ったってなったら、ほかの隊員たち、引いては守るべき民も、良くは思わないだろうね」
コウタは作戦名【特に根拠はないけどそこはかとなく説得力のある文言を羅列する】を展開した。これにより相手は「確かにそうかも」と考え、思い止まるという寸法である。しかし、その相手が悪かった。
「気にしなくて大丈夫だって。国民なんて基本的に何も考えてないし」
「なんてことを言うんだ」
今まで世論や周囲の反発を尽く無視し、かつその上で成果を上げてきたメニカ。彼女には実績、実力、自信。その全てがある。つまり無敵だ。この件についてだって微塵も懸念はなく、自分が手を尽くすのだから反発されるとも思っておらず、なんなら軍の記録を改竄してでもコウタを引き入れる準備がある。つまりはじめから逃げ場はなかった。
「そ、そもそも軍の部隊だよ? 皆試験や適性検査から様々な試練を突破してる。いくら僕に適性があったとしても、そもそも受験すらしてないんだから入隊の資格は存在しないんだよ。ですよね、ハークさん!」
「ふむ、一理あるな」
色々と御託を並べてはいるが、断った際にメニカが傷つかぬよう、思いつく限りの言い訳をしているだけだ。無論キッパリ断ってもメニカは決して引き下がらないので傷つきようがないのだが。しかし次のアミスの一言で、それは仇となってしまう。
『つまり、コネじゃなくキチッと試験をすればいいわけですね!』
「いや、そういうこと……あれ?」
そういうことではないと否定しようとしたが、そういうことになってしまっていることにコウタは気付く。慌てて取り繕うための言葉を探るも、既に遅かった。
「なんだ、そんなことか! コータくんは真面目だね! じゃあ、試験しよっか! ハーク隊長、試験官お願いね!」
「む、よかろう。だが手は抜かんぞ」
「構わないよ。コータくんがどこまでやれるのかも見ておきたいし」
『いいですねぇ! 腕が鳴ります!』
トントン拍子で話が進み、あっという間に試験の日程まで決まってしまった。舌戦を挑んだのが運の尽き――否、メニカと遭遇した時点でコウタは負けていたのだ。
「あ、あれぇ……?」
釈然としない思いを残しながら、コウタは会議を見守るしか出来なかい。そしてその日のうちに、彼の入隊試験が行われることが決まった。
「コウタです。よろしくお願いします。先程は失礼な発言をしてしまい誠にごめんなさい」
『アミスです! よろしくです!』
「ハーク・ベンジャーだ。人外と間違えられるなぞ茶飯事だ。あまり気にするな」
簡単に自己紹介を済ませ、最後に軽く握手をして席に着く。どうやらゴリラの件は全く怒っていないようらしく、コウタはほっと安堵していたが、ハークは別件では怒っていた。
「メニカ」
「……なにさ」
「また死にかけたのかお前は!」
ハークの拳骨がメニカの脳天に炸裂した。当然手加減された一撃だ。
「痛ったぁ……!」
「賢いんだから学習しろ。全く、俺はいつになったらお前の頭を殴らずに済むんだ?」
「今回は大丈夫なはずだったもん!」
頭を抑え涙目ながら反論するメニカだが、ハークは説教を続けた。
「七十四回。これが何かわかるか?」
「……私が、救難信号を出した回数」
「この半年だけでな」
『だいたい2、3日に一回の計算ですね』
「多すぎる……」
コウタは思った。この子は馬鹿なのかと。そしてそのメンタルに畏れた。日常的にそんな目に合いすぎて感覚が麻痺しているのだろうが、せめて世話になる間は目を光らせておこうと決意する。しかしメニカはそんな決意もいざ知らず、ついには開き直った。
「このメニカ・パークが切り抜けられなかったトラブルなんて、一度だってないんだ!」
「実験禁止一ヶ月」
「そんな!」
容赦なく下された裁定に、メニカはわざとらしくがくりと肩を落とす。落胆半分、パフォーマンス半分といった塩梅だ。それを見て、コウタは感激を覚えていた。無敵だと思ったメニカにも、弱点や天敵が存在しているのだ。これからはもう少し強く出ようと決意し、そしてあることを口にする。
「そんなことよりメニカ」
「ねぇ今そんなことって言った? 私の謹慎をそんなことって言った?」
「言ってないよ。そんなことより、僕を紹介するって言ってたろ? 君の事だ。まさか本当に紹介するだけ、なんてことはないはずだ」
そう指摘され、メニカの目付きが変わる。少しの付き合いとはいえ、その密度は濃い。コウタは既に彼女の人となりの片鱗を掴みかけていた。
「鋭いねコータくん。そうさ、今日隊長を呼んだのは他でもない――」
メニカはそう言って、にやりと笑ってみせる。そのままとても楽しげな眼差しで、コウタと目を合わせ、言葉を続けた。
「コータくん。【GGG】に入らないか!」
【GGG】とは、メカーナの国軍に試験的に導入されている、サイボーグのみで構成される部隊のことである。メニカが創設し、メンバーを集めている。機関員を含め十名にも満たない小規模隊だが、メンバーは粒ぞろいである……と彼女は信じてやまない。
「え、嫌です」
コウタからすれば当然の反応である。今でさえ何をされるか分からないのに、立場という後ろ盾をメニカやアミスに与えてしまった場合、今度こそ何をされるか分からないからだ。しかし当然のように、件のふたりは抗議した。
「そんな! せっかく私が誘ってるのに!?」
『そうですよコウタさん! こんなチャンスまたとないんですよ!?』
まるで信じられないものでも見たかのような反応で責め立てるふたりだが、無論コウタにはそれなりの理論だった反論があるのだ。
「ほんと後先考えないんですねあなたたち……。そもそも僕はオートノイドだろう? サイボーグじゃない。まぁ仔細はどうでもいいけど。ともかく、気軽に誘えるほど権力の持ってる君に誘われて入ったってなったら、ほかの隊員たち、引いては守るべき民も、良くは思わないだろうね」
コウタは作戦名【特に根拠はないけどそこはかとなく説得力のある文言を羅列する】を展開した。これにより相手は「確かにそうかも」と考え、思い止まるという寸法である。しかし、その相手が悪かった。
「気にしなくて大丈夫だって。国民なんて基本的に何も考えてないし」
「なんてことを言うんだ」
今まで世論や周囲の反発を尽く無視し、かつその上で成果を上げてきたメニカ。彼女には実績、実力、自信。その全てがある。つまり無敵だ。この件についてだって微塵も懸念はなく、自分が手を尽くすのだから反発されるとも思っておらず、なんなら軍の記録を改竄してでもコウタを引き入れる準備がある。つまりはじめから逃げ場はなかった。
「そ、そもそも軍の部隊だよ? 皆試験や適性検査から様々な試練を突破してる。いくら僕に適性があったとしても、そもそも受験すらしてないんだから入隊の資格は存在しないんだよ。ですよね、ハークさん!」
「ふむ、一理あるな」
色々と御託を並べてはいるが、断った際にメニカが傷つかぬよう、思いつく限りの言い訳をしているだけだ。無論キッパリ断ってもメニカは決して引き下がらないので傷つきようがないのだが。しかし次のアミスの一言で、それは仇となってしまう。
『つまり、コネじゃなくキチッと試験をすればいいわけですね!』
「いや、そういうこと……あれ?」
そういうことではないと否定しようとしたが、そういうことになってしまっていることにコウタは気付く。慌てて取り繕うための言葉を探るも、既に遅かった。
「なんだ、そんなことか! コータくんは真面目だね! じゃあ、試験しよっか! ハーク隊長、試験官お願いね!」
「む、よかろう。だが手は抜かんぞ」
「構わないよ。コータくんがどこまでやれるのかも見ておきたいし」
『いいですねぇ! 腕が鳴ります!』
トントン拍子で話が進み、あっという間に試験の日程まで決まってしまった。舌戦を挑んだのが運の尽き――否、メニカと遭遇した時点でコウタは負けていたのだ。
「あ、あれぇ……?」
釈然としない思いを残しながら、コウタは会議を見守るしか出来なかい。そしてその日のうちに、彼の入隊試験が行われることが決まった。
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