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第一章 これは魔法ですか? いいえ、高度に発達した科学です。
no.011 弱者の意地 前編
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「アミスさん、アミスさん、返事してくださいよ……!」
アミスからは依然として、返事がない。黒焦げの巨大クリオネとなってしまった相棒を大事に抱え、声を掛け続けながら、コウタはユーリから逃げていた。
「いつもみたいにからかってるだけなんでしょ。もう充分びっくりしましたから、だから……!」
タチの悪いドッキリにネタばらしを要求しても、やはりアミスからの返事はない。
まるで、本当にそうなってしまったかのように動かないし、いつものうるさい声も、電子音も駆動音も何も聞こえない。
「くそ、くそ、くそ……! なんなんだよアイツは……!」
激走しながら、コウタは閃光の主を思い返す。
――アミスは『雷の勇者』と言っていたし、本人もそう名乗った。そもそもこの世界における勇者とはどういった存在なのか、わからない。
けれども、自分が思っているような存在ではないことは、薄々勘づいていた。
コウタの思い描いているいわゆる物語上の『勇者』と同じであるならば、問答無用で攻撃はしてこないはずだからだ。
――迸る紫電が迫る。
「っ! また……!」
瞬間、重い金属がぶつかり合う、不格好で下手くそな二重奏が鉱山地帯にて奏でられる。ユーリの放つ雷霆と打撃に、コウタは為すすべがない。
「ハーク隊長と同等かそれ以上の打撃に、雷撃のオマケ付き……!」
都合十度になる正拳突きでコウタは山壁に叩きつけられるが、即座に立ち上がり、再び構える。伊達にここ一ヶ月、毎日ゴリラにボコボコにされてはいない。
ユーリはそれに感心しつつも、半ば呆れたように口を開く。
「やっぱ内部まで流れてねぇな。生意気に受身も取りやがる。遠隔操作……にしては接続切れてねぇのは妙だな。中に居んのか? だとしたら相当の耐久力だが。どちらにせよ平然と立ちやがる。ショックだぜ」
百メートル殴り飛ばそうが、地面に思い切り叩き落とそうが、雷霆を全身に浴びせようが、コウタはふらふらとしながらも、絶対に立ち上がってくるのだ。
ユーリの経験上、ここまでしぶとい相手ははじめてだった。
「これのどこが平然なんだ……!」
ガクガクと震える膝を指し、コウタは半ばキレながらそう返す。降って湧いた理不尽といつも受けている理不尽に対し、遂に我慢の限界が来た。
だが、ユーリからすれば知ったことではない。ただ己の一撃にこうも耐えるオートロイドが存在していることに少しばかり喜んでおり、次はどう殴ってやろうかと考えている。
「まだ平然のうちだ。俺に殴られて立てるうちはな」
ユーリの基本戦闘スタイルは、拳を主体とした近接格闘に、身体から発している超出力の電撃のおまけを加えたものだ。
それは自然発生する落雷と比べても何ら遜色ない出力で、その膂力は200キロはあるコウタを容易く殴り飛ばし、一撃で己の数十倍はあるドラゴンを落としてみせる。
常人ならば、既に五十回は死んでいる。
それに耐え、生き残り、あまつさえ決して折れずに立ち上がる姿は確かに、平然であると評さざるを得ないだろう。
「……それはどうも。というかそろそろ殴るのをやめてもらって、話し合いでもしたいんですが!?」
「よく言うだろ? 拳で言葉を交わすと。それだ」
「今のところ君が一方的に殴ってるだけだから! 交わしてないから!」
「細けぇヤツだな」
そんなやり取りながら、実はコウタは少しばかり安堵していた。手も足も出ずにボコボコにされてこそいるが、話が通じ、続いてさえいる。
手も足も出ないのはいつものこと。耐久以外での時間稼ぎが可能である分、ドラゴンよりはマシな相手だと感じていた。
しかし、同時に不安もよぎる。アミスの件だ。
「……こんなとこで死なれるのは困りますよ、アミスさん」
ユーリのファーストコンタクト以降、アミスからの応答がない。いつもならうるさいくらい存在を主張しているのに、今はまったく音沙汰無い。
流石にこれはコウタも一抹の不安を抱く。
なんやかんや頼りになるアシスタントの生死が不明。ハークですら届かなかった勇者の座に着いている一人。現状で手も足も出ない。
以上の事から、コウタはある結論を出した。
――無理だ。
多勢に無勢、万事休す、風前の灯。正確な意味はともかく、コウタの脳内にはそんなネガティブな言葉しか思い浮かばず、どう足掻いても惨殺処刑される未来しか見えなかった。
できることはできるだけやるを信条にしているコウタだが、何もできないと判断した場合は、逃げることを躊躇わない。
――逃げよう。
コウタは逃げる準備を始めた。まずは時間稼ぎと意識を逸らすためにユーリに言葉を投げかける。
「……本当に勇者なの?」
「自分で言うのもなんだが、有名な方だぞ俺は。モノを知らねぇ奴だな」
「だって頭に変な飾り着いてないじゃないか」
「どうなってんだお前の勇者像」
勇者といえば頭に変な飾りをつけ大体ゴテゴテした剣を持っていたりして、そして鎧は着ないことが多いイメージをコウタは持っていた。
しかし、この世界における勇者とは、巨悪から世界を救う救世主、といった認識とはかなり違う。そもそも成り立ちや在り方すらも違う。
「勇者ってのはただの称号だ。自己中心的で空気を読まずに壊滅的に非現実的な志を掲げているイカレポンチどものな。どんな格好をしてようが関係ねぇ」
「じゃあ君はイカレポンチだから勇者ってことか」
「納得いったようでなによりだがその納得のされかたは腹立つな」
「僕も君にムカついてるからおあいこだね。それじゃあ、僕こっちなんで、さようなら」
コウタは流れるような言動と仕草でそそくさと、そしてすたすたとユーリの傍らを当然のように歩いてゆき、そのままフェードアウトを試みる。
しかし当然、咎められてしまう。
「おい待てオートロイド。まだ話は終わってねぇぞ」
「……僕はしがない野良オートノイドなので気にしなくていいですよ勇者様」
「俺が気にする。取り敢えず怪しいヤツはぶっ飛ばして連行するのが規則でな」
「そんな規則があってたまるか!」
「マジであるんだなこれが」
【全人議会】により様々な特権を与えられている勇者には、当然様々な義務がある。そのひとつは、ある程度の平和の維持である。
勇者規定第二項
『勇者はいつ如何なる時も、平和の為に務める努力をしなければならない』
しかし、平和の基準は勇者それぞれで、街の喧嘩程度ならば止める勇者もいれば、止めずに傍観する勇者、むしろ発破をかける勇者、参加してどっちもボコボコにするユーリなどがいる。
そして、そんな義務のひとつ。非領域区の安定化である。非領域区はその性質上、無法者や危険生物の巣窟になりやすい。
だから彼はこのミスリル鉱山へドラゴンを退治しに来たし、怪しいヤツのコウタをボコボコにしているのだ。
「それにしたって殴ることないのでは!?」
「これも理由がある。こんなヤベぇとこにいるヤツは大抵ヤベぇヤツだ。だから意識を奪ってから連行する。連行中に暴れられたら困るからな」
「ぐ、筋は通ってる気がする……!」
どうにか唯一通じそうな口で諭すことは出来ないかと試みるが、逆に諭されてしまうコウタ。勇者は揺るがぬ正義を持つがゆえ、そこそこ弁が立つのだ。
アミスからは依然として、返事がない。黒焦げの巨大クリオネとなってしまった相棒を大事に抱え、声を掛け続けながら、コウタはユーリから逃げていた。
「いつもみたいにからかってるだけなんでしょ。もう充分びっくりしましたから、だから……!」
タチの悪いドッキリにネタばらしを要求しても、やはりアミスからの返事はない。
まるで、本当にそうなってしまったかのように動かないし、いつものうるさい声も、電子音も駆動音も何も聞こえない。
「くそ、くそ、くそ……! なんなんだよアイツは……!」
激走しながら、コウタは閃光の主を思い返す。
――アミスは『雷の勇者』と言っていたし、本人もそう名乗った。そもそもこの世界における勇者とはどういった存在なのか、わからない。
けれども、自分が思っているような存在ではないことは、薄々勘づいていた。
コウタの思い描いているいわゆる物語上の『勇者』と同じであるならば、問答無用で攻撃はしてこないはずだからだ。
――迸る紫電が迫る。
「っ! また……!」
瞬間、重い金属がぶつかり合う、不格好で下手くそな二重奏が鉱山地帯にて奏でられる。ユーリの放つ雷霆と打撃に、コウタは為すすべがない。
「ハーク隊長と同等かそれ以上の打撃に、雷撃のオマケ付き……!」
都合十度になる正拳突きでコウタは山壁に叩きつけられるが、即座に立ち上がり、再び構える。伊達にここ一ヶ月、毎日ゴリラにボコボコにされてはいない。
ユーリはそれに感心しつつも、半ば呆れたように口を開く。
「やっぱ内部まで流れてねぇな。生意気に受身も取りやがる。遠隔操作……にしては接続切れてねぇのは妙だな。中に居んのか? だとしたら相当の耐久力だが。どちらにせよ平然と立ちやがる。ショックだぜ」
百メートル殴り飛ばそうが、地面に思い切り叩き落とそうが、雷霆を全身に浴びせようが、コウタはふらふらとしながらも、絶対に立ち上がってくるのだ。
ユーリの経験上、ここまでしぶとい相手ははじめてだった。
「これのどこが平然なんだ……!」
ガクガクと震える膝を指し、コウタは半ばキレながらそう返す。降って湧いた理不尽といつも受けている理不尽に対し、遂に我慢の限界が来た。
だが、ユーリからすれば知ったことではない。ただ己の一撃にこうも耐えるオートロイドが存在していることに少しばかり喜んでおり、次はどう殴ってやろうかと考えている。
「まだ平然のうちだ。俺に殴られて立てるうちはな」
ユーリの基本戦闘スタイルは、拳を主体とした近接格闘に、身体から発している超出力の電撃のおまけを加えたものだ。
それは自然発生する落雷と比べても何ら遜色ない出力で、その膂力は200キロはあるコウタを容易く殴り飛ばし、一撃で己の数十倍はあるドラゴンを落としてみせる。
常人ならば、既に五十回は死んでいる。
それに耐え、生き残り、あまつさえ決して折れずに立ち上がる姿は確かに、平然であると評さざるを得ないだろう。
「……それはどうも。というかそろそろ殴るのをやめてもらって、話し合いでもしたいんですが!?」
「よく言うだろ? 拳で言葉を交わすと。それだ」
「今のところ君が一方的に殴ってるだけだから! 交わしてないから!」
「細けぇヤツだな」
そんなやり取りながら、実はコウタは少しばかり安堵していた。手も足も出ずにボコボコにされてこそいるが、話が通じ、続いてさえいる。
手も足も出ないのはいつものこと。耐久以外での時間稼ぎが可能である分、ドラゴンよりはマシな相手だと感じていた。
しかし、同時に不安もよぎる。アミスの件だ。
「……こんなとこで死なれるのは困りますよ、アミスさん」
ユーリのファーストコンタクト以降、アミスからの応答がない。いつもならうるさいくらい存在を主張しているのに、今はまったく音沙汰無い。
流石にこれはコウタも一抹の不安を抱く。
なんやかんや頼りになるアシスタントの生死が不明。ハークですら届かなかった勇者の座に着いている一人。現状で手も足も出ない。
以上の事から、コウタはある結論を出した。
――無理だ。
多勢に無勢、万事休す、風前の灯。正確な意味はともかく、コウタの脳内にはそんなネガティブな言葉しか思い浮かばず、どう足掻いても惨殺処刑される未来しか見えなかった。
できることはできるだけやるを信条にしているコウタだが、何もできないと判断した場合は、逃げることを躊躇わない。
――逃げよう。
コウタは逃げる準備を始めた。まずは時間稼ぎと意識を逸らすためにユーリに言葉を投げかける。
「……本当に勇者なの?」
「自分で言うのもなんだが、有名な方だぞ俺は。モノを知らねぇ奴だな」
「だって頭に変な飾り着いてないじゃないか」
「どうなってんだお前の勇者像」
勇者といえば頭に変な飾りをつけ大体ゴテゴテした剣を持っていたりして、そして鎧は着ないことが多いイメージをコウタは持っていた。
しかし、この世界における勇者とは、巨悪から世界を救う救世主、といった認識とはかなり違う。そもそも成り立ちや在り方すらも違う。
「勇者ってのはただの称号だ。自己中心的で空気を読まずに壊滅的に非現実的な志を掲げているイカレポンチどものな。どんな格好をしてようが関係ねぇ」
「じゃあ君はイカレポンチだから勇者ってことか」
「納得いったようでなによりだがその納得のされかたは腹立つな」
「僕も君にムカついてるからおあいこだね。それじゃあ、僕こっちなんで、さようなら」
コウタは流れるような言動と仕草でそそくさと、そしてすたすたとユーリの傍らを当然のように歩いてゆき、そのままフェードアウトを試みる。
しかし当然、咎められてしまう。
「おい待てオートロイド。まだ話は終わってねぇぞ」
「……僕はしがない野良オートノイドなので気にしなくていいですよ勇者様」
「俺が気にする。取り敢えず怪しいヤツはぶっ飛ばして連行するのが規則でな」
「そんな規則があってたまるか!」
「マジであるんだなこれが」
【全人議会】により様々な特権を与えられている勇者には、当然様々な義務がある。そのひとつは、ある程度の平和の維持である。
勇者規定第二項
『勇者はいつ如何なる時も、平和の為に務める努力をしなければならない』
しかし、平和の基準は勇者それぞれで、街の喧嘩程度ならば止める勇者もいれば、止めずに傍観する勇者、むしろ発破をかける勇者、参加してどっちもボコボコにするユーリなどがいる。
そして、そんな義務のひとつ。非領域区の安定化である。非領域区はその性質上、無法者や危険生物の巣窟になりやすい。
だから彼はこのミスリル鉱山へドラゴンを退治しに来たし、怪しいヤツのコウタをボコボコにしているのだ。
「それにしたって殴ることないのでは!?」
「これも理由がある。こんなヤベぇとこにいるヤツは大抵ヤベぇヤツだ。だから意識を奪ってから連行する。連行中に暴れられたら困るからな」
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