26 / 30
第一章 これは魔法ですか? いいえ、高度に発達した科学です。
no.012 その力は誰が為に 序
しおりを挟む
「痛っったい!!」
拳が弾かれ、伝わる雷撃にのたうち回る。想像よりも遥かに痛く痺れも強い。調子に乗らずにおけば良かったと、コウタは二秒前の自分の行動を後悔した。
「俺相手に殴りかかってくるたぁ見上げたオートロイドだな。残念ながら俺は機械に強いんだ。戦闘力的な意味でな」
そんなセリフながら、ユーリは追撃を叩き込む。連撃ながら一発一発が確実にアルヴェニウムの身体にダメージを与える程度には強い。拳の威力もかなりなものなのだが、それよりも雷がコウタを苦しめていた。
「つっ……! もう! 痛い!」
硬いだけでは防げず、拳を紙一重で避けても喰らい、防御しても喰らい、離れても飛んできて喰らう。そして当たってしまうと、問答無用で痺れて動きが鈍くなってしまうからだ。
「これ以上浴びてられるか……! バリア!」
コウタは連撃に耐えかね、ついにアンチフォースバリアを展開した。ユーリの一撃を阻む。拳は触れると、その運動をぴたりと止まった。
弾くでもなく逸らすでもなく、ただただ止める。纏う雷霆も同様に、触れたそばから掻き消えている。
「ははは! なんだこれ! 殴ってるけど感触が消える! 雷も消えてんのか!」
なにかが琴線に触れたのか、ユーリは楽しそうな表情で何度か拳を繰り出し、バリアを殴りつけてゆく。時折雷霆を飛ばしたり、岩を投げつけたりするが、しかしそれらがコウタに届くことはない。
「しかし、面白いバリアだな。触れた途端にエネルギーがゼロになってる。さっきまで使ってなかったのは制限があるからか?」
「他人にバレたら厄介なことになるって言われてたからね。もう既になってたから解禁した」
「なるほどな。面白いが……弱点を見つけたぞ」
「な、なな、ないよ?」
その言葉に、ぎくりと擬音が聞こえそうなくらい、コウタはわかりやすく狼狽えた。それはもはや肯定にも等しい。燃費が悪いなどといったありがちなものではなく、アンチフォースバリアのその性質が強すぎるが故に生じてしまう隙。
「重力や気温、その他諸々。俺たちが当たり前に享受しているモノからもエネルギーを奪っちまうんだろ? 真球状に展開していないのがその証拠だ。だから、横がガラ空きになる」
ユーリはたった数回の打撃でバリアの性質、性能、そして燃費以外の唯一の弱点を看破してみせた。彼の言う通り、コウタのバリアはこの世に存在する全ての力に作用する。それは重力や気温、大気圧等様々だ。重力が完全にゼロになるということはつまり、地球の自転や公転の影響を受けられずに吹っ飛ぶということだ。故に効率も併せ、バリアは半球状にしか展開していないのだ。
「【雷心流】」
ユーリは構える。全身に青い稲妻を纏わせ、両脚に力と雷を溜める。そして稲妻の残滓を残し、一瞬のうちにコウタの視界から消え失せてみせた。
「消えた……!?」
雷心流とはユーリのような人々によって創られた武術の流派である。己の内なる雷を操り、鎮め、生き延びる為の技術。それを格闘術に転用したものだ。
「飛雷」
稲妻が地面を這い、青い閃光を放つ。その眩さを脳が認識する前に、雷の衝撃を認識する前に、音が聴覚に伝わる前に。コウタはいつの間にか青空を仰いでいた。
「な、にが……?」
右の頬から全身に伝わる衝撃の余韻、雷霆の激痛、遅れてやって来た音。初撃に似た感覚だということだけがわかる。バリアは強制的に解除され、本来隠すべき奥の手が通用しなかったという事実だけが残った。
「痛たた……。あいつは……居た」
痺れが残る身体を無理やり起こし、数十メートル離れた先にいるユーリを見つける。その拳の先からは煙が出ており、それを視認してようやく、コウタは自分が再び殴り飛ばされたのだと認識出来た。
「これでも意識あんのか。ちょっとショックだぜ」
飛雷は、雷心流の七つある型の中で最速の攻撃だ。電磁加速を駆使し、相手が反応出来ない速度で打ち抜く超音速の一撃だ。ユーリのそれはマッハを軽く超える。それをモロにくらい原型を留めているコウタの硬さに半ば呆れ、半ば畏敬の念を抱く。しかし、そう口にする姿はどこか楽しげで、新しいおもちゃが再び立ち上がるのを心のどこかで待ってさえいた。
「……不本意ながら、頑丈さだけは自信があるんだ」
――うまく身体に力が入らない。
「どうした? もう終わりか? まだあるだろ?」
「……君の雷は通常のそれとは随分違うみたいだね。これが魔法なのか?」
雷撃の痺れに耐えながらコウタはそう返す。全身が導体で覆われているならば、静電遮蔽により奥まで電気は通らない。だというのにミスリルドラゴンは感電して、堕ちた。びっしりと金属の鱗で覆われていたのにだ。コウタも全身金属で覆われているのに内部の機構にまでダメージがある。その不可思議を魔法と疑うのも無理はない。しかし。
「魔法じゃねぇ。そもそも俺は魔法使えねぇし、電気は魔法じゃ造れねぇ。これくらい常識だぞ」
しかしユーリは魔法が使えず、かつ電気は通常の魔法では造れない。その返答に当然コウタはさらに首を傾げる。
「……じゃあなんなのさ。その雷はどこから出てるんだ」
「俺のここだ」
そう言ってユーリは心臓のあたりをとんと拳で叩いた。それを見てコウタはははんと納得したように頷き、一言。
「そうか、その手のひらの先にある……心か」
「心臓だな。俺の心臓は発電機だと思ってくれたらいい。雷心症っつってな」
人類が魔法を獲得して以来、未知の症例が爆発的に増えた。それが魔素疾患である。魔素や魔力が身体に様々な影響を及ぼしてしまうのだ。その中でも特に珍しい疾患のひとつ、電心症。心臓が血液を送り迎える度に発電してしまうという疾患だ。発電量と症状の重さは比例し、重篤になると雷心症と呼ばれるようになる。通常発症後数日から数年で生命を落としてしまうが、ユーリのような例外もいる。
拳が弾かれ、伝わる雷撃にのたうち回る。想像よりも遥かに痛く痺れも強い。調子に乗らずにおけば良かったと、コウタは二秒前の自分の行動を後悔した。
「俺相手に殴りかかってくるたぁ見上げたオートロイドだな。残念ながら俺は機械に強いんだ。戦闘力的な意味でな」
そんなセリフながら、ユーリは追撃を叩き込む。連撃ながら一発一発が確実にアルヴェニウムの身体にダメージを与える程度には強い。拳の威力もかなりなものなのだが、それよりも雷がコウタを苦しめていた。
「つっ……! もう! 痛い!」
硬いだけでは防げず、拳を紙一重で避けても喰らい、防御しても喰らい、離れても飛んできて喰らう。そして当たってしまうと、問答無用で痺れて動きが鈍くなってしまうからだ。
「これ以上浴びてられるか……! バリア!」
コウタは連撃に耐えかね、ついにアンチフォースバリアを展開した。ユーリの一撃を阻む。拳は触れると、その運動をぴたりと止まった。
弾くでもなく逸らすでもなく、ただただ止める。纏う雷霆も同様に、触れたそばから掻き消えている。
「ははは! なんだこれ! 殴ってるけど感触が消える! 雷も消えてんのか!」
なにかが琴線に触れたのか、ユーリは楽しそうな表情で何度か拳を繰り出し、バリアを殴りつけてゆく。時折雷霆を飛ばしたり、岩を投げつけたりするが、しかしそれらがコウタに届くことはない。
「しかし、面白いバリアだな。触れた途端にエネルギーがゼロになってる。さっきまで使ってなかったのは制限があるからか?」
「他人にバレたら厄介なことになるって言われてたからね。もう既になってたから解禁した」
「なるほどな。面白いが……弱点を見つけたぞ」
「な、なな、ないよ?」
その言葉に、ぎくりと擬音が聞こえそうなくらい、コウタはわかりやすく狼狽えた。それはもはや肯定にも等しい。燃費が悪いなどといったありがちなものではなく、アンチフォースバリアのその性質が強すぎるが故に生じてしまう隙。
「重力や気温、その他諸々。俺たちが当たり前に享受しているモノからもエネルギーを奪っちまうんだろ? 真球状に展開していないのがその証拠だ。だから、横がガラ空きになる」
ユーリはたった数回の打撃でバリアの性質、性能、そして燃費以外の唯一の弱点を看破してみせた。彼の言う通り、コウタのバリアはこの世に存在する全ての力に作用する。それは重力や気温、大気圧等様々だ。重力が完全にゼロになるということはつまり、地球の自転や公転の影響を受けられずに吹っ飛ぶということだ。故に効率も併せ、バリアは半球状にしか展開していないのだ。
「【雷心流】」
ユーリは構える。全身に青い稲妻を纏わせ、両脚に力と雷を溜める。そして稲妻の残滓を残し、一瞬のうちにコウタの視界から消え失せてみせた。
「消えた……!?」
雷心流とはユーリのような人々によって創られた武術の流派である。己の内なる雷を操り、鎮め、生き延びる為の技術。それを格闘術に転用したものだ。
「飛雷」
稲妻が地面を這い、青い閃光を放つ。その眩さを脳が認識する前に、雷の衝撃を認識する前に、音が聴覚に伝わる前に。コウタはいつの間にか青空を仰いでいた。
「な、にが……?」
右の頬から全身に伝わる衝撃の余韻、雷霆の激痛、遅れてやって来た音。初撃に似た感覚だということだけがわかる。バリアは強制的に解除され、本来隠すべき奥の手が通用しなかったという事実だけが残った。
「痛たた……。あいつは……居た」
痺れが残る身体を無理やり起こし、数十メートル離れた先にいるユーリを見つける。その拳の先からは煙が出ており、それを視認してようやく、コウタは自分が再び殴り飛ばされたのだと認識出来た。
「これでも意識あんのか。ちょっとショックだぜ」
飛雷は、雷心流の七つある型の中で最速の攻撃だ。電磁加速を駆使し、相手が反応出来ない速度で打ち抜く超音速の一撃だ。ユーリのそれはマッハを軽く超える。それをモロにくらい原型を留めているコウタの硬さに半ば呆れ、半ば畏敬の念を抱く。しかし、そう口にする姿はどこか楽しげで、新しいおもちゃが再び立ち上がるのを心のどこかで待ってさえいた。
「……不本意ながら、頑丈さだけは自信があるんだ」
――うまく身体に力が入らない。
「どうした? もう終わりか? まだあるだろ?」
「……君の雷は通常のそれとは随分違うみたいだね。これが魔法なのか?」
雷撃の痺れに耐えながらコウタはそう返す。全身が導体で覆われているならば、静電遮蔽により奥まで電気は通らない。だというのにミスリルドラゴンは感電して、堕ちた。びっしりと金属の鱗で覆われていたのにだ。コウタも全身金属で覆われているのに内部の機構にまでダメージがある。その不可思議を魔法と疑うのも無理はない。しかし。
「魔法じゃねぇ。そもそも俺は魔法使えねぇし、電気は魔法じゃ造れねぇ。これくらい常識だぞ」
しかしユーリは魔法が使えず、かつ電気は通常の魔法では造れない。その返答に当然コウタはさらに首を傾げる。
「……じゃあなんなのさ。その雷はどこから出てるんだ」
「俺のここだ」
そう言ってユーリは心臓のあたりをとんと拳で叩いた。それを見てコウタはははんと納得したように頷き、一言。
「そうか、その手のひらの先にある……心か」
「心臓だな。俺の心臓は発電機だと思ってくれたらいい。雷心症っつってな」
人類が魔法を獲得して以来、未知の症例が爆発的に増えた。それが魔素疾患である。魔素や魔力が身体に様々な影響を及ぼしてしまうのだ。その中でも特に珍しい疾患のひとつ、電心症。心臓が血液を送り迎える度に発電してしまうという疾患だ。発電量と症状の重さは比例し、重篤になると雷心症と呼ばれるようになる。通常発症後数日から数年で生命を落としてしまうが、ユーリのような例外もいる。
0
あなたにおすすめの小説
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタにも投稿しています。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる