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第一章 これは魔法ですか? いいえ、高度に発達した科学です。
no.012 その力は誰が為に 破
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「……じゃあその雷を止めるには君の心臓を抉りださなきゃならないってことか」
「物騒な奴だな。だがその通りだ。俺の心臓は動く限り発電し続ける。そして今までそれをしようとしてきた奴は文字通り返り討ちにしてやったよ。こんな風にな」
かつての敵を鼻で笑い、ユーリはついでに雷撃を放つ。コウタはかろうじてそれを避けると、やはり痺れの残る身体を何とか起こしながら会話を続けた。
「危なっ……! そういえばやけに親切に教えてくれるね」
「教えたところでどうにかなる訳でもねぇからな」
ユーリの雷を止めるためには心臓を止める必要があるのだが、心臓を止めるためには雷を掻い潜る必要がある。雷をどうにか出来なければ雷をどうにか出来ないし、雷をどうにか出来るなら雷をどうにかする必要はない。実に本末転倒である。
「じゃあついでに俺も聞くが、さっきからほとんど足技しか使ってねぇがなにか信条があんのか?」
「機式剛術、鉄踵!」
コウタの渾身の不意打ちカカト落としを難なく受け止め、ついでに雷を流しながら、ユーリはそう尋ねる。
「痛っっ!! それしか習ってないから……」
「どんな流派にしろ普通は正拳突きからじゃないのか?」
「さぁ、あの人ら頭おかしいから」
激痛に飛びのき、痺れの残る左脚を何度か地面に叩きつけながら、コウタは仮にも自分の上司を臆することなく頭がおかしいと評す。
「苦労してんだな。俺の同僚も大概頭おかしいぜ」
「君も充分……いや話通じるしハーク隊長たちよりまともか?」
コウタが師匠の名を口にすると、ユーリの動きがぴたりと止まった。そして首を少し傾げて、尋ねるようにその名前を反芻する。
「……ハーク?」
「僕の上司で一応師匠的な感じの人間の皮を被ったゴリラだよ。まだ師事して一ヶ月しか経ってないけど」
「【銀腕】のハーク・ベンジャーか?」
「なんだそのカッコイイ二つ名……。うちの脳筋鬼ゴリラ半巨人サイボーグ……ゴホン。義眼に義腕のハーク隊長のことを指してるならそうです」
そんな厨二心をくすぐる二つ名はハークからもメニカからも聞いたことがない。仮に二つ名があったとしても【ゴリラの中のゴリラ】くらいだろうとコウタは考えていた。
「……その打たれ強さにようやく合点がいった。シンプルに硬ぇのもあるが精神性がイカれてる。お前日頃ろくな扱いされてねぇだろ」
「失礼な。僕の仲間たちは君と違ってオートロイドとオートノイドの区別はついてるし、そもそも僕のことをちゃんと人間扱い……してくれてるよね?」
「知らねぇよ。……しかし、このずば抜けた耐久性と、歪んだ精神性に疑問も持たないイカれ加減。危ういな」
ユーリがどこか悲しげにそう言ったのを見て、コウタは何故か無意識的に後ずさった。殺気、あるいはそれに似たなにかが強まった気がしたからだ。
「……何が?」
嫌な予感がしながらも、それを口にせずにはいられない。尋ねずにはいられない。そして嫌な予感ほど、よく当たる。
「お前は今後世界を脅かす存在になるかもしれない」
それは事実上の精神異常者宣告である。当然自身のことを限りなく常識人であると認識しているコウタには、当然受け入れ難い勧誘であった。なんとか拒絶の言葉を絞り出す。
「……何を言ってるかわからないけど、僕は世界なんてどうでもいい。身の回りの人の安全と、僕のちっぽけな願いさえ叶えばいい」
「正解だ。ひとまずは」
ユアコレクト。コウタは勇者ポイントを1ゲットした。
「世界の脅威なんざなろうとしてなれるもんじゃねぇ。なりたくてなるもんでもねぇ。だが、お前のそれは大正解だ。【はじまりの勇者】アーサー老が、勇者とは在り方だと言うように、同じく脅威もほとんどがその在り方に問題がある」
「なんか勝手に評価上がったし聞いてないのに勝手に解説始めた……」
「精神力は言わずもがなだ。世界を絶対に救うという狂気じみた思想、あるいはそれに準ずる強い信念を他の勇者に感じさせ、認めさせること。たとえこれが嘘でも認められさえすれば条件は満たされる」
「なるほど。狂気に近しいそれを感じさせるほどの嘘をつけるやつって認識されるのか。……ん? てことは僕それ並みのイカレ野郎って思われてるってこと?」
心外すぎる評定に意義を申し立てたいコウタだったが、ユーリはそれをさせぬが如く話をやめない。
「次いで大事なのが戦闘力だ。最低でも単騎で純粋な龍種のドラゴンを倒す必要がある。ちなみに神器の適性は必要ない。全員神器持ってるが、勇者になった後に手に入れた奴も何人か居る。アーサーのジジイからして神器なしで勇者と呼ばれるようになったからな。どうせお前の身体かコアか、或いはどっちもそうなんだろ」
はじまりの勇者アーサーが持つ剣は現在こそ聖剣エクスカリバーとして神器登録されているが、もとはただの剣であった。エクスカリバーという名も、持ち主がアーサーという名前だから大衆が勝手に呼び始めたものである。
「お前はどのオートロイドとも違う。中に人が居るでもない。お前はなんなんだ?」
「僕の仲間が言うには僕みたいのを機械人間、さしずめオートノイドって呼ぶらしいよ」
「そうかいオートロイド。シンギュラリティ的なアレにしてはやけに人間臭い。お前元人間か」
「そうだよ。僕は普通の生身の人間に戻るんだ。勇者にはなれない」
そう言いきって立ち去ろうとするコウタの足元に、凄まじい雷撃が炸裂する。
「……危ないな」
「これは持論なんだが、力を持つ者にはその力を正しく使う責務が存在する」
「今のが正しい使い方だって? 言論封殺が?」
「見方によればな」
例えば『他人を銃で撃ち殺した』という結果だけを見るならばただの銃殺事件だが、『凶悪な通り魔犯を、警官が警告の後射撃、その後犯人は死亡』という筋書きを辿れば、警官が単に職務を果たしただけとなる。
ユーリのこれも『未知の脅威に対する警告』ととれば、いわゆる『正しい使い方』となる。
「お前は俺たちと同じだ」
ユーリはコウタを自身らの同類だと認定した。
「物騒な奴だな。だがその通りだ。俺の心臓は動く限り発電し続ける。そして今までそれをしようとしてきた奴は文字通り返り討ちにしてやったよ。こんな風にな」
かつての敵を鼻で笑い、ユーリはついでに雷撃を放つ。コウタはかろうじてそれを避けると、やはり痺れの残る身体を何とか起こしながら会話を続けた。
「危なっ……! そういえばやけに親切に教えてくれるね」
「教えたところでどうにかなる訳でもねぇからな」
ユーリの雷を止めるためには心臓を止める必要があるのだが、心臓を止めるためには雷を掻い潜る必要がある。雷をどうにか出来なければ雷をどうにか出来ないし、雷をどうにか出来るなら雷をどうにかする必要はない。実に本末転倒である。
「じゃあついでに俺も聞くが、さっきからほとんど足技しか使ってねぇがなにか信条があんのか?」
「機式剛術、鉄踵!」
コウタの渾身の不意打ちカカト落としを難なく受け止め、ついでに雷を流しながら、ユーリはそう尋ねる。
「痛っっ!! それしか習ってないから……」
「どんな流派にしろ普通は正拳突きからじゃないのか?」
「さぁ、あの人ら頭おかしいから」
激痛に飛びのき、痺れの残る左脚を何度か地面に叩きつけながら、コウタは仮にも自分の上司を臆することなく頭がおかしいと評す。
「苦労してんだな。俺の同僚も大概頭おかしいぜ」
「君も充分……いや話通じるしハーク隊長たちよりまともか?」
コウタが師匠の名を口にすると、ユーリの動きがぴたりと止まった。そして首を少し傾げて、尋ねるようにその名前を反芻する。
「……ハーク?」
「僕の上司で一応師匠的な感じの人間の皮を被ったゴリラだよ。まだ師事して一ヶ月しか経ってないけど」
「【銀腕】のハーク・ベンジャーか?」
「なんだそのカッコイイ二つ名……。うちの脳筋鬼ゴリラ半巨人サイボーグ……ゴホン。義眼に義腕のハーク隊長のことを指してるならそうです」
そんな厨二心をくすぐる二つ名はハークからもメニカからも聞いたことがない。仮に二つ名があったとしても【ゴリラの中のゴリラ】くらいだろうとコウタは考えていた。
「……その打たれ強さにようやく合点がいった。シンプルに硬ぇのもあるが精神性がイカれてる。お前日頃ろくな扱いされてねぇだろ」
「失礼な。僕の仲間たちは君と違ってオートロイドとオートノイドの区別はついてるし、そもそも僕のことをちゃんと人間扱い……してくれてるよね?」
「知らねぇよ。……しかし、このずば抜けた耐久性と、歪んだ精神性に疑問も持たないイカれ加減。危ういな」
ユーリがどこか悲しげにそう言ったのを見て、コウタは何故か無意識的に後ずさった。殺気、あるいはそれに似たなにかが強まった気がしたからだ。
「……何が?」
嫌な予感がしながらも、それを口にせずにはいられない。尋ねずにはいられない。そして嫌な予感ほど、よく当たる。
「お前は今後世界を脅かす存在になるかもしれない」
それは事実上の精神異常者宣告である。当然自身のことを限りなく常識人であると認識しているコウタには、当然受け入れ難い勧誘であった。なんとか拒絶の言葉を絞り出す。
「……何を言ってるかわからないけど、僕は世界なんてどうでもいい。身の回りの人の安全と、僕のちっぽけな願いさえ叶えばいい」
「正解だ。ひとまずは」
ユアコレクト。コウタは勇者ポイントを1ゲットした。
「世界の脅威なんざなろうとしてなれるもんじゃねぇ。なりたくてなるもんでもねぇ。だが、お前のそれは大正解だ。【はじまりの勇者】アーサー老が、勇者とは在り方だと言うように、同じく脅威もほとんどがその在り方に問題がある」
「なんか勝手に評価上がったし聞いてないのに勝手に解説始めた……」
「精神力は言わずもがなだ。世界を絶対に救うという狂気じみた思想、あるいはそれに準ずる強い信念を他の勇者に感じさせ、認めさせること。たとえこれが嘘でも認められさえすれば条件は満たされる」
「なるほど。狂気に近しいそれを感じさせるほどの嘘をつけるやつって認識されるのか。……ん? てことは僕それ並みのイカレ野郎って思われてるってこと?」
心外すぎる評定に意義を申し立てたいコウタだったが、ユーリはそれをさせぬが如く話をやめない。
「次いで大事なのが戦闘力だ。最低でも単騎で純粋な龍種のドラゴンを倒す必要がある。ちなみに神器の適性は必要ない。全員神器持ってるが、勇者になった後に手に入れた奴も何人か居る。アーサーのジジイからして神器なしで勇者と呼ばれるようになったからな。どうせお前の身体かコアか、或いはどっちもそうなんだろ」
はじまりの勇者アーサーが持つ剣は現在こそ聖剣エクスカリバーとして神器登録されているが、もとはただの剣であった。エクスカリバーという名も、持ち主がアーサーという名前だから大衆が勝手に呼び始めたものである。
「お前はどのオートロイドとも違う。中に人が居るでもない。お前はなんなんだ?」
「僕の仲間が言うには僕みたいのを機械人間、さしずめオートノイドって呼ぶらしいよ」
「そうかいオートロイド。シンギュラリティ的なアレにしてはやけに人間臭い。お前元人間か」
「そうだよ。僕は普通の生身の人間に戻るんだ。勇者にはなれない」
そう言いきって立ち去ろうとするコウタの足元に、凄まじい雷撃が炸裂する。
「……危ないな」
「これは持論なんだが、力を持つ者にはその力を正しく使う責務が存在する」
「今のが正しい使い方だって? 言論封殺が?」
「見方によればな」
例えば『他人を銃で撃ち殺した』という結果だけを見るならばただの銃殺事件だが、『凶悪な通り魔犯を、警官が警告の後射撃、その後犯人は死亡』という筋書きを辿れば、警官が単に職務を果たしただけとなる。
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