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動き
第45話
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少し歩いたところで端に寄り止まる。バッグからイヤホンを取り出し、スマホに差す。
イヤホンを耳にねじ込み、スマホの電源をつける。
ロックを解除し、音楽アプリを開き
「お気に入り」のプレイリストを再生し、再び駅までの道を歩き出す。
駅に着き、交通系電子マネーをかざし、改札を通りホームに入る。
電車を待ち、電車が風を引き連れ入ってくる。扉が開き、車内に乗り込む。
車内は平日の昼間ということもあって、シートは空席ばかりだったがドアの横に立つ。
意味がわかると怖い話の謎を解いていると、あっという間に終点に着く。
電車を降り、改札を通り外に出て、違う線に乗り換える。
また電車を待ち、また電車がホームに風を引き連れ入ってきたその電車に乗り込む。
大学の最寄り駅で降り、大学までの道を歩く。そんないつも通りの家から大学までの道程。
出会う人、空気、時間、日付など違うものは様々ある。
だけどいつもと変わらぬ道程。
ただ1ついつもと違うのは妃馬さんや姫冬ちゃん、俊くんと出会った後の自分だということ。
そして心持ち。「この後の講義、妃馬さんと同じ」
「妃馬さんに会えるのか」そう考え家を出た。
そんな考えだけで、いつもと同じ道程がより色鮮やかに見えた。
きっとそう感じただけでいつもと変わらないんだろうけど、そう感じた。
大学の正門の斜向かいにあるコンビニに立ち寄った。
コンビニの奥にある飲み物のコーナーへ向かうとき
コンビニの奥の壁上部にかかっている時計で今の時間を確認した。
14時半を少し過ぎた頃だった。コンビニが大学から近いとはいえ
買い物をして歩いて向かっていたら遅刻スレスレ。もしかしたら遅刻になってしまう。
1年生の頃なら焦っていたが、良くないことに3年生になった今
その焦りはもはや無くなっていた。ガラスケースに並んだ飲み物を眺め
ガラス扉を開き心の紅茶ストレートティーを手に取り、ガラス扉を閉める。
衝撃を和らげるためのゴムとゴムがぶつかる音がする。
イヤホンを片方外し、レジに持っていく。
袋はいりませんと断り、交通系電子マネーで支払いを済ませ
イヤホンを付け直し、コンビニを出る。
大学の正門まで歩き、正門から大学校内へ入る。
大学の正門からこの後の講義のある講義室までの道程、講義室に近づくほどに心臓が高鳴った。
講義室の後ろの扉の前に立ち、心臓が高鳴る中スマホを取り出す。
電源をつけ時間を確認する。ぴったり14時40分。
スマホをしまい、高鳴る心臓を少しでも落ち着かせようと鼻でゆっくりと深呼吸をする。
丸型のドアノブに手をかけ捻る。ドアノブを捻ったまま押し中に入る。
幸運なことに講師の方はまだ来ていなかった。
しかし講義開始の時間だからか、扉を開け中に入ると講師の方が来たと思ったのか
講義室の中で座っていた生徒たちの7割くらいの人が振り返りこちらに視線を飛ばしてきた。
少し恥ずかしい気持ちになりながらもぐるっっと生徒を見回す。
その視線の中に妃馬さんがいた。
妃馬さんと目が合うと妃馬さんが笑顔で小さく手を振ってくれた。
僕も小さく会釈をし、笑顔で小さく手を振り返す。
注目を浴びた恥ずかしさと妃馬さんと目が合い、笑顔を送ってくれて手も振ってくれたことに
高校受験のためにその高校に行くときより心臓が高鳴り、心拍数も早まった。
妃馬さんに手を振ったあと鹿島を探した。しかし鹿島らしき人物は見当たらず
仕方なく後ろのほうの誰もいない列の端の席に座る。
スマホを取り出し、LIMEのアプリを開く。鹿島とのトーク画面を開きメッセージを送る。
「おい。なにしとん」
鹿島と僕はほぼ同じ講義を取っており
この鉱物の講義も取っているのでなぜいないのかを問いただそうとメッセージを飛ばす。
トーク一覧に戻るとメッセージが来てとある名前が一番上に来る。
その名前は妃馬さんの名前だった。思わず妃馬さんが座っているほうを見てしまう。
妃馬さんは友達と一緒に話し笑っていた。
すると妃馬さんのさらに奥で講義室の前の扉が開き講師の方が入ってきた。
「あー、遅れまして。えー、すいません。あーと、はい、じゃあ始めます」
鉱物の講義の講師の方は割と若くカッコいい方で
そのせいなのか他の講義より女の子の割合が多い気がした。
視線をスマホに戻し、妃馬さんとのトーク画面を開く。
「ほんとに同じ講義取ってたんですね!」
その後に猫が驚いてるスタンプが送られていた。僕は心の中でニヤけた。
現実では顔には出していないつもりだったが、もしかしたらニヤついていたかもしれない。
心の中の住人は「気持ち悪ーい」などと言っていたが無視した。
僕は返信をして1人でやることもないし、講義も聞く気はなかったので
サティスフィーをやろうとバッグからサティスフィーを取り出し電源をつける。
すると画面の右上に「電池が少なくなっています」という表示が出た。
電池マークの横に表示されている電池残量のパーセンテージを見ると9%だった。
「あぁ~充電すんの忘れたぁ~」という思いと
「あぁ~講義中なにすればええねん」という思いが同時に頭を巡った。
「講義聞け!」という、こんな僕の中にもいる心の中に住む真面目な住人の言葉は
がっつり無視した。なにをしようかと思い、講師の方の声が聞こえる中
何気なくスマホの電源をつけた。
するとまるでスマホのボタンと連動しているかのようなタイミングで
講義室の後ろの扉が開いた。講義室の中の生徒の6割くらいと講師の方が扉のほうを見る。
例に漏れなく僕も扉のほうを見た。
まるでアニメやマンガの登場人物のような白く肩より少し長い髪をした人が入ってきた。
「うわぁ~派手~」と思って目線をスマホに移して数秒。
もう一度その人を見るとその派手髪の人物は匠だった。
イヤホンを耳にねじ込み、スマホの電源をつける。
ロックを解除し、音楽アプリを開き
「お気に入り」のプレイリストを再生し、再び駅までの道を歩き出す。
駅に着き、交通系電子マネーをかざし、改札を通りホームに入る。
電車を待ち、電車が風を引き連れ入ってくる。扉が開き、車内に乗り込む。
車内は平日の昼間ということもあって、シートは空席ばかりだったがドアの横に立つ。
意味がわかると怖い話の謎を解いていると、あっという間に終点に着く。
電車を降り、改札を通り外に出て、違う線に乗り換える。
また電車を待ち、また電車がホームに風を引き連れ入ってきたその電車に乗り込む。
大学の最寄り駅で降り、大学までの道を歩く。そんないつも通りの家から大学までの道程。
出会う人、空気、時間、日付など違うものは様々ある。
だけどいつもと変わらぬ道程。
ただ1ついつもと違うのは妃馬さんや姫冬ちゃん、俊くんと出会った後の自分だということ。
そして心持ち。「この後の講義、妃馬さんと同じ」
「妃馬さんに会えるのか」そう考え家を出た。
そんな考えだけで、いつもと同じ道程がより色鮮やかに見えた。
きっとそう感じただけでいつもと変わらないんだろうけど、そう感じた。
大学の正門の斜向かいにあるコンビニに立ち寄った。
コンビニの奥にある飲み物のコーナーへ向かうとき
コンビニの奥の壁上部にかかっている時計で今の時間を確認した。
14時半を少し過ぎた頃だった。コンビニが大学から近いとはいえ
買い物をして歩いて向かっていたら遅刻スレスレ。もしかしたら遅刻になってしまう。
1年生の頃なら焦っていたが、良くないことに3年生になった今
その焦りはもはや無くなっていた。ガラスケースに並んだ飲み物を眺め
ガラス扉を開き心の紅茶ストレートティーを手に取り、ガラス扉を閉める。
衝撃を和らげるためのゴムとゴムがぶつかる音がする。
イヤホンを片方外し、レジに持っていく。
袋はいりませんと断り、交通系電子マネーで支払いを済ませ
イヤホンを付け直し、コンビニを出る。
大学の正門まで歩き、正門から大学校内へ入る。
大学の正門からこの後の講義のある講義室までの道程、講義室に近づくほどに心臓が高鳴った。
講義室の後ろの扉の前に立ち、心臓が高鳴る中スマホを取り出す。
電源をつけ時間を確認する。ぴったり14時40分。
スマホをしまい、高鳴る心臓を少しでも落ち着かせようと鼻でゆっくりと深呼吸をする。
丸型のドアノブに手をかけ捻る。ドアノブを捻ったまま押し中に入る。
幸運なことに講師の方はまだ来ていなかった。
しかし講義開始の時間だからか、扉を開け中に入ると講師の方が来たと思ったのか
講義室の中で座っていた生徒たちの7割くらいの人が振り返りこちらに視線を飛ばしてきた。
少し恥ずかしい気持ちになりながらもぐるっっと生徒を見回す。
その視線の中に妃馬さんがいた。
妃馬さんと目が合うと妃馬さんが笑顔で小さく手を振ってくれた。
僕も小さく会釈をし、笑顔で小さく手を振り返す。
注目を浴びた恥ずかしさと妃馬さんと目が合い、笑顔を送ってくれて手も振ってくれたことに
高校受験のためにその高校に行くときより心臓が高鳴り、心拍数も早まった。
妃馬さんに手を振ったあと鹿島を探した。しかし鹿島らしき人物は見当たらず
仕方なく後ろのほうの誰もいない列の端の席に座る。
スマホを取り出し、LIMEのアプリを開く。鹿島とのトーク画面を開きメッセージを送る。
「おい。なにしとん」
鹿島と僕はほぼ同じ講義を取っており
この鉱物の講義も取っているのでなぜいないのかを問いただそうとメッセージを飛ばす。
トーク一覧に戻るとメッセージが来てとある名前が一番上に来る。
その名前は妃馬さんの名前だった。思わず妃馬さんが座っているほうを見てしまう。
妃馬さんは友達と一緒に話し笑っていた。
すると妃馬さんのさらに奥で講義室の前の扉が開き講師の方が入ってきた。
「あー、遅れまして。えー、すいません。あーと、はい、じゃあ始めます」
鉱物の講義の講師の方は割と若くカッコいい方で
そのせいなのか他の講義より女の子の割合が多い気がした。
視線をスマホに戻し、妃馬さんとのトーク画面を開く。
「ほんとに同じ講義取ってたんですね!」
その後に猫が驚いてるスタンプが送られていた。僕は心の中でニヤけた。
現実では顔には出していないつもりだったが、もしかしたらニヤついていたかもしれない。
心の中の住人は「気持ち悪ーい」などと言っていたが無視した。
僕は返信をして1人でやることもないし、講義も聞く気はなかったので
サティスフィーをやろうとバッグからサティスフィーを取り出し電源をつける。
すると画面の右上に「電池が少なくなっています」という表示が出た。
電池マークの横に表示されている電池残量のパーセンテージを見ると9%だった。
「あぁ~充電すんの忘れたぁ~」という思いと
「あぁ~講義中なにすればええねん」という思いが同時に頭を巡った。
「講義聞け!」という、こんな僕の中にもいる心の中に住む真面目な住人の言葉は
がっつり無視した。なにをしようかと思い、講師の方の声が聞こえる中
何気なくスマホの電源をつけた。
するとまるでスマホのボタンと連動しているかのようなタイミングで
講義室の後ろの扉が開いた。講義室の中の生徒の6割くらいと講師の方が扉のほうを見る。
例に漏れなく僕も扉のほうを見た。
まるでアニメやマンガの登場人物のような白く肩より少し長い髪をした人が入ってきた。
「うわぁ~派手~」と思って目線をスマホに移して数秒。
もう一度その人を見るとその派手髪の人物は匠だった。
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