10 / 25
第二章
ありがとう
しおりを挟む
ーー夢の中ーー
英二は、夢の中で再び例の居酒屋にいた。
目の前には枝豆とビールがあった。
勢いよく飲む英二。
すると前のように親父さんが入ってきた。
引き戸の音の方向を見ると、手をあげ「やぁ」と挨拶する親父さんがいた。
この後時代では、3ヶ月以上の時間が経っていた。
「君を久しぶりに見たが、変わってないな。 どうだい?脚本は出来たか?」
「はい! 無事に脱稿しました! しかも1次審査も通ったんです!」
「ほう!それは良かった! ぜひ読ましてくれないか?」
「その前に、お話があるんです」
「なんだね」
「前にもお話しましたが、僕は50年先の未来から来たんです。だから今から見せる脚本は、50年後の未来を知ることになります」
「50年でも、100年でもいい。 君が言う未来にはもう私はいない。 知ったところでどうもできないだろう」
しばらくの沈黙が続き
「では、こちらになります」
「どれ。 50周年記念作品。 そうか、未来ではこんなに愛されてるのか・・・」
脚本を読んでいく円谷。
しばらく読み込み続ける。
読み終え、開口一番に
「中々面白かったよ! ただ、一つだけ!」
「・・・」
「作品を愛してくれて、ありがとう」
そう言われた途端、意識が遠のいていく英二。
ーー現在・リビングーー
目を開ける英二。
自分が元の部屋にいることを認識する。
「夢か・・・」
胸元に抱いていた脚本を抱え起き上がる。
すると1枚の紙が落ちる。
「うん?」
自分の字ではない、達筆な字で
<夢に向かって翔け>
そう書かれていた。
それを見るやいなや、頬に一筋の涙が流れる。
「なんで泣いてんだろ・・・」
ーーそれから数時間後ーー
美波が帰ってきた。
「ただいまー」
駆け足でリビングに入ってくる美波。
「やったね! 頑張ってきた甲斐があったね!」
英二に抱きつく。
「なんだよ急に・・・」
「ありがとう! 2次も頑張ろうね!」
「こちらこそ!」
2人は、祝勝会として、夜中も語り明かした。
続
英二は、夢の中で再び例の居酒屋にいた。
目の前には枝豆とビールがあった。
勢いよく飲む英二。
すると前のように親父さんが入ってきた。
引き戸の音の方向を見ると、手をあげ「やぁ」と挨拶する親父さんがいた。
この後時代では、3ヶ月以上の時間が経っていた。
「君を久しぶりに見たが、変わってないな。 どうだい?脚本は出来たか?」
「はい! 無事に脱稿しました! しかも1次審査も通ったんです!」
「ほう!それは良かった! ぜひ読ましてくれないか?」
「その前に、お話があるんです」
「なんだね」
「前にもお話しましたが、僕は50年先の未来から来たんです。だから今から見せる脚本は、50年後の未来を知ることになります」
「50年でも、100年でもいい。 君が言う未来にはもう私はいない。 知ったところでどうもできないだろう」
しばらくの沈黙が続き
「では、こちらになります」
「どれ。 50周年記念作品。 そうか、未来ではこんなに愛されてるのか・・・」
脚本を読んでいく円谷。
しばらく読み込み続ける。
読み終え、開口一番に
「中々面白かったよ! ただ、一つだけ!」
「・・・」
「作品を愛してくれて、ありがとう」
そう言われた途端、意識が遠のいていく英二。
ーー現在・リビングーー
目を開ける英二。
自分が元の部屋にいることを認識する。
「夢か・・・」
胸元に抱いていた脚本を抱え起き上がる。
すると1枚の紙が落ちる。
「うん?」
自分の字ではない、達筆な字で
<夢に向かって翔け>
そう書かれていた。
それを見るやいなや、頬に一筋の涙が流れる。
「なんで泣いてんだろ・・・」
ーーそれから数時間後ーー
美波が帰ってきた。
「ただいまー」
駆け足でリビングに入ってくる美波。
「やったね! 頑張ってきた甲斐があったね!」
英二に抱きつく。
「なんだよ急に・・・」
「ありがとう! 2次も頑張ろうね!」
「こちらこそ!」
2人は、祝勝会として、夜中も語り明かした。
続
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
悪役断罪?そもそも何かしましたか?
SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。
男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。
あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。
えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。
勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。
婚約破棄が聞こえません
あんど もあ
ファンタジー
私は、真実の愛に目覚めた王子に王立学園の卒業パーティーで婚約破棄を宣言されたらしいです。
私には聞こえないのですが。
王子が目の前にいる? どこに?
どうやら私には王子が見えなくなったみたいです。
※「承石灰」は架空の物質です。実在の消石灰は目に入ると危険ですのでマネしないでね!
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる