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第四章
気合い
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昼食を食べ終えた2人。
「美味しかったー」
「テレビ局の人がグルメなのもわかる!」
談笑している2人。
美波は談笑することで緊張を紛らわしていた。
再び青野がノックして入ってくる。
「失礼します。 竹中さん宜しくお願いします」
「お願いします」
「美波頑張れよ!」
頷く美波。
ーー隊員服・面談会場ーー
ノックをして入る美波。
「失礼します」
一礼後、頭を下げ、審査員の顔を見る。
「竹中美波と申します。 本日は宜しくお願いします」
「礼儀正しい子ね。 どうぞお座りになって」
話し出したのは、制作局美術課衣裳チームの統括責任者安河内忍。
テレビ業界では知らない人がいないという衣裳デザインの責任者である。
「アナタのデザイン見させて貰ったわ」
安河内の顔を不安そうに見る美波。
「その前に、そんな不安そうな顔でどうするの? デザイナーが自分の描いたデザイン画に自信を持たないでもうするつもり?」
「すみません。 緊張しすぎてしまって」
「緊張と友達になりなさい。 緊張ってね実は毎回違う、その場その場だから人生に1回しかないのよ」
「はい・・・」
「まぁいいわ。 アナタのデザインだけど攻めもなければ守りもない。いわゆる普通なの」
「えっ・・・」
思ってもない言葉に驚く。
「でもね、ここからが重要。 攻めも守りもないけれど唯一、個性は感じたわ。 今の世の中個性がなきゃやっていけないけど、その個性がアナタにはあるのよ」
「個性・・・」
「そう。 だから安心しなさい。 攻めや守りなんてものは場数を踏めば出てくるもの」
「ありがとうございます!」
「ちなみに私は、このデザインが好きよ!」
安河内があげたのは、英二と2人で話したデザインだった。
「もし、アナタがこの新シリーズに参加できるとしたらやりたいのは本? それともデザイナー?」
「私がやりたいのは・・・両方ともです」
「フフッ、欲張りね。 まぁ良いわ 結果はまとめて出すけど、もし良かったら今度プライベートで会いましょ。 ちょっとアナタに興味出てきた」
すると、安河内は立ち上がり美波に名刺を渡した。
「これ、私の名刺。 アナタ名刺は?」
「会社のなら・・・」
「プライベート用も作っときなさい」
ジャケットの内側から名刺入れを取り出す
「今度作っておきます」
そう言って会社の名刺を渡す。
「えっ? アナタあのアパレルブランドのNプラネットにいるの?」
「はい」
「私の好きなブランドよ! 今度会社案内してよ!」
「上司に聞いておきます」
「あっ、忘れてた」
「はい?」
「ごめーん! 他のみんな何か意見ある?」
安河内と一緒にいた2人が喋る。
「いえ、特に・・・」
「私からひとつ良いですか? アナタのデザインの特徴聞いても良いですか?」
「特徴?」
「その、例えば第1作目なら、普段はブレザーで、脱ぐと隊員服、2作目はヘルメットと胸の赤い突起を繋ぐと酸素吸引ができるとか」
「特徴は、時と場所によって昨日が変わることです。 海ならばウエットスーツに、宇宙ならそのまま宇宙服として膨らみます。 その他にも防火加工もあり、火災現場にも潜り込めます」
「わかりました」
「じゃあここまで。 またお会いしましょう! ここにメール送るから会社に行かしてよ!」
「は、はい・・・ ありがとうございました!」
面談会場を出る美波。
ーー控え室ーー
控え室に戻ると、英二が携帯を見ていた。
「終わったよ・・・ 面談見てた?」
「見てない。 ていうか見ない」
「はっ? なんで?」
「俺は美波を信じてる。 美波ができないことはないし」
「意味分かんないんですけど」
「そういえば、審査員の人と仲良く話してたな」
「見てんじゃん! チラって見たらめっちゃ笑ってたし、仲良さそうにしてたからさ」
「まぁ・・・ね・・・」
「だから見なかったの。 あれだけの雰囲気作れるんだから」
「それは、違うの!」
「いいよ! でも、ここまで付いてきてくれてありがとう!」
「なんか調子狂うな・・・」
そこに、青野がやってくる
「お二人共お疲れ様でした! 良ければ滅多とできないテレビ局の見学しますか?」
「良いんですか?」
「実は、特典なんです! 最終審査通過者の」
「やった!」
「でも撮影は殆どできませんので、記憶のシャッターを多めにお願いします!」
「ありがとうございます!」
2人は青野に連れられテレビ局を見学する。
続
「美味しかったー」
「テレビ局の人がグルメなのもわかる!」
談笑している2人。
美波は談笑することで緊張を紛らわしていた。
再び青野がノックして入ってくる。
「失礼します。 竹中さん宜しくお願いします」
「お願いします」
「美波頑張れよ!」
頷く美波。
ーー隊員服・面談会場ーー
ノックをして入る美波。
「失礼します」
一礼後、頭を下げ、審査員の顔を見る。
「竹中美波と申します。 本日は宜しくお願いします」
「礼儀正しい子ね。 どうぞお座りになって」
話し出したのは、制作局美術課衣裳チームの統括責任者安河内忍。
テレビ業界では知らない人がいないという衣裳デザインの責任者である。
「アナタのデザイン見させて貰ったわ」
安河内の顔を不安そうに見る美波。
「その前に、そんな不安そうな顔でどうするの? デザイナーが自分の描いたデザイン画に自信を持たないでもうするつもり?」
「すみません。 緊張しすぎてしまって」
「緊張と友達になりなさい。 緊張ってね実は毎回違う、その場その場だから人生に1回しかないのよ」
「はい・・・」
「まぁいいわ。 アナタのデザインだけど攻めもなければ守りもない。いわゆる普通なの」
「えっ・・・」
思ってもない言葉に驚く。
「でもね、ここからが重要。 攻めも守りもないけれど唯一、個性は感じたわ。 今の世の中個性がなきゃやっていけないけど、その個性がアナタにはあるのよ」
「個性・・・」
「そう。 だから安心しなさい。 攻めや守りなんてものは場数を踏めば出てくるもの」
「ありがとうございます!」
「ちなみに私は、このデザインが好きよ!」
安河内があげたのは、英二と2人で話したデザインだった。
「もし、アナタがこの新シリーズに参加できるとしたらやりたいのは本? それともデザイナー?」
「私がやりたいのは・・・両方ともです」
「フフッ、欲張りね。 まぁ良いわ 結果はまとめて出すけど、もし良かったら今度プライベートで会いましょ。 ちょっとアナタに興味出てきた」
すると、安河内は立ち上がり美波に名刺を渡した。
「これ、私の名刺。 アナタ名刺は?」
「会社のなら・・・」
「プライベート用も作っときなさい」
ジャケットの内側から名刺入れを取り出す
「今度作っておきます」
そう言って会社の名刺を渡す。
「えっ? アナタあのアパレルブランドのNプラネットにいるの?」
「はい」
「私の好きなブランドよ! 今度会社案内してよ!」
「上司に聞いておきます」
「あっ、忘れてた」
「はい?」
「ごめーん! 他のみんな何か意見ある?」
安河内と一緒にいた2人が喋る。
「いえ、特に・・・」
「私からひとつ良いですか? アナタのデザインの特徴聞いても良いですか?」
「特徴?」
「その、例えば第1作目なら、普段はブレザーで、脱ぐと隊員服、2作目はヘルメットと胸の赤い突起を繋ぐと酸素吸引ができるとか」
「特徴は、時と場所によって昨日が変わることです。 海ならばウエットスーツに、宇宙ならそのまま宇宙服として膨らみます。 その他にも防火加工もあり、火災現場にも潜り込めます」
「わかりました」
「じゃあここまで。 またお会いしましょう! ここにメール送るから会社に行かしてよ!」
「は、はい・・・ ありがとうございました!」
面談会場を出る美波。
ーー控え室ーー
控え室に戻ると、英二が携帯を見ていた。
「終わったよ・・・ 面談見てた?」
「見てない。 ていうか見ない」
「はっ? なんで?」
「俺は美波を信じてる。 美波ができないことはないし」
「意味分かんないんですけど」
「そういえば、審査員の人と仲良く話してたな」
「見てんじゃん! チラって見たらめっちゃ笑ってたし、仲良さそうにしてたからさ」
「まぁ・・・ね・・・」
「だから見なかったの。 あれだけの雰囲気作れるんだから」
「それは、違うの!」
「いいよ! でも、ここまで付いてきてくれてありがとう!」
「なんか調子狂うな・・・」
そこに、青野がやってくる
「お二人共お疲れ様でした! 良ければ滅多とできないテレビ局の見学しますか?」
「良いんですか?」
「実は、特典なんです! 最終審査通過者の」
「やった!」
「でも撮影は殆どできませんので、記憶のシャッターを多めにお願いします!」
「ありがとうございます!」
2人は青野に連れられテレビ局を見学する。
続
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