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最終章
結果発表
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あっという間に1週間が経過した。
ーーリビングーー
パソコンを見続ける美波。
「そんなに見てもすぐには来ないよ」
コーヒーを入れながら気長に待っている英二。
「だっていつ来るかわかんないじゃん」
ーー3時間後ーー
メールの通知音が響く。
パソコンの前に集まる2人。
【セールのお知らせ】
ため息をつく2人。
「なんだよ! 広告かよ」
席を立とうした時、通知音が再び鳴る。
【第1回 脚本コンテスト 審査結果のお知らせ】
待ってました!と言わんばかりに急いでメールを開ける英二。
《この度はご応募頂きまして誠にありがとうございます。》
文面を読み込んでいく2人
《お2人の応募作ですが、厳正なる審査の結果、
【大賞】となりました。 おめでとうございます。 つきましてはお2人の作品を基に1年間(4クール)での製作を進めてまいります。 ただしご了承頂きたいことが1点。番組参加のメインライターではなくセカンドライターとして参加していただきます。 メインライターはシリーズの整合性をとるため、今までのシリーズで参加している脚本家の岡田彩貴が務めます。
急な変更になってしまったことお詫び申し上げます。 お2人と一緒に仕事ができることを楽しみにしております。 株式会社特撮プロダクション 代表取締役社長 山内敏和》
「えっ? 岡田さん入ってたの?」
「うん。何年前だろ? 7年前ぐらいから名前入ってるよ」
「2、3回見たけどそんなに入ってるのは下調べできてなかったよ」
「岡田さんと仕事できるんだからセカンドでもやるよね?」
「セカンドか・・・」
「どしたの? またと無いチャンスだよ?」
「メインライターとして入れると思ってたからさ」
「でも、夢だったんでしょ?」
「そうだけど・・・」
「何を悩んでるの? 私はセカンドでも関われるなら全力を出すよ」
「分かった。 セカンドでもいいから入る・・・けど」
「けど?」
「納得がいくかは分からない」
「そりゃそうでしょ。 参加もしてないことに納得もないでしょ」
「そうなんだけどね。 どこか納得してない自分がいるんだよ」
「わかるけどねその気持ち。 だけど参加してみないと分からないこともあるよ」
「まぁね。 やってみるよ」
もう一度メールを読む英二。
《こちら側スタッフの準備を行います。
つきましては、顔合わせを1ヶ月後の1月25日 月曜日 OTSで行います。 何卒宜しくお願い致します》
「1ヶ月後顔合わせだって」
「了解。 有給取っとく」
美波の携帯の着信音が鳴り響く。
画面には電話番号のみが表示されている。
「誰だろ? もしもし? 竹中です」
「この声、覚えてるかしら?」
「えっ?」
「分からないの? まぁ良いわ。 どうも。 安河内です」「安河内さん? えっ? あの安河内さんですか?」
「何よ。 人をお化けみたいに言わないで」
「まさか電話がかかってくるなんて思わなかったので」「大賞だったんでしょ? だからおめでとうの連絡」
「あ、ありがとうございます!」
「あれ? 元気ないわね。 前会った時の声じゃないけど?」
「そうですか? 普通ですよ」
「そう。 まぁ良いわ 。 今度会えないかしら?」
「いつですか?」
「あなたの予定に合わせるけど」
「平日は夜の7時以降なら大丈夫です」
「あらそう。 じゃあ1月の8日はどう?」
「大丈夫です」
「なら、アナタの会社行くからよろしくね」
「えっ? 会社ですか?」
「えぇ。 じゃあ宜しくね」
電話を切る安河内。
「誰?」
「最終審査にいた、安河内さん」
「いつの間にそんな仲良くなったの?」
「仲良くではないけど、アパレルの仕事してるって話したら食い気味に名刺ちょうだいって」
「事実は小説よりも奇なりってこのことか?」
「さぁ?」
ベランダに行く英二。
「雪降ってるな」
「ホワイトクリスマスじゃん」
「そっか、今日クリスマスか」
「ねぇ」
「何?」
「目標がかなったことだし、2人で祝勝会しない?」
「そーだな。 たまにはデリバる?」
「そうね。 何食べる?」
「まぁ、美波の好きなやつでいいよ」
「たまには決めてよ」
「レディーファースト」
「こんな時にレディーファースト使わないでよ。ていうかなんのレディーファーストにもなってないから」
「はいはい。 俺、酒買ってくるわ」
「逃げないでよ! もう!」
この後、2人は朝まで飲み明かした。
続
ーーリビングーー
パソコンを見続ける美波。
「そんなに見てもすぐには来ないよ」
コーヒーを入れながら気長に待っている英二。
「だっていつ来るかわかんないじゃん」
ーー3時間後ーー
メールの通知音が響く。
パソコンの前に集まる2人。
【セールのお知らせ】
ため息をつく2人。
「なんだよ! 広告かよ」
席を立とうした時、通知音が再び鳴る。
【第1回 脚本コンテスト 審査結果のお知らせ】
待ってました!と言わんばかりに急いでメールを開ける英二。
《この度はご応募頂きまして誠にありがとうございます。》
文面を読み込んでいく2人
《お2人の応募作ですが、厳正なる審査の結果、
【大賞】となりました。 おめでとうございます。 つきましてはお2人の作品を基に1年間(4クール)での製作を進めてまいります。 ただしご了承頂きたいことが1点。番組参加のメインライターではなくセカンドライターとして参加していただきます。 メインライターはシリーズの整合性をとるため、今までのシリーズで参加している脚本家の岡田彩貴が務めます。
急な変更になってしまったことお詫び申し上げます。 お2人と一緒に仕事ができることを楽しみにしております。 株式会社特撮プロダクション 代表取締役社長 山内敏和》
「えっ? 岡田さん入ってたの?」
「うん。何年前だろ? 7年前ぐらいから名前入ってるよ」
「2、3回見たけどそんなに入ってるのは下調べできてなかったよ」
「岡田さんと仕事できるんだからセカンドでもやるよね?」
「セカンドか・・・」
「どしたの? またと無いチャンスだよ?」
「メインライターとして入れると思ってたからさ」
「でも、夢だったんでしょ?」
「そうだけど・・・」
「何を悩んでるの? 私はセカンドでも関われるなら全力を出すよ」
「分かった。 セカンドでもいいから入る・・・けど」
「けど?」
「納得がいくかは分からない」
「そりゃそうでしょ。 参加もしてないことに納得もないでしょ」
「そうなんだけどね。 どこか納得してない自分がいるんだよ」
「わかるけどねその気持ち。 だけど参加してみないと分からないこともあるよ」
「まぁね。 やってみるよ」
もう一度メールを読む英二。
《こちら側スタッフの準備を行います。
つきましては、顔合わせを1ヶ月後の1月25日 月曜日 OTSで行います。 何卒宜しくお願い致します》
「1ヶ月後顔合わせだって」
「了解。 有給取っとく」
美波の携帯の着信音が鳴り響く。
画面には電話番号のみが表示されている。
「誰だろ? もしもし? 竹中です」
「この声、覚えてるかしら?」
「えっ?」
「分からないの? まぁ良いわ。 どうも。 安河内です」「安河内さん? えっ? あの安河内さんですか?」
「何よ。 人をお化けみたいに言わないで」
「まさか電話がかかってくるなんて思わなかったので」「大賞だったんでしょ? だからおめでとうの連絡」
「あ、ありがとうございます!」
「あれ? 元気ないわね。 前会った時の声じゃないけど?」
「そうですか? 普通ですよ」
「そう。 まぁ良いわ 。 今度会えないかしら?」
「いつですか?」
「あなたの予定に合わせるけど」
「平日は夜の7時以降なら大丈夫です」
「あらそう。 じゃあ1月の8日はどう?」
「大丈夫です」
「なら、アナタの会社行くからよろしくね」
「えっ? 会社ですか?」
「えぇ。 じゃあ宜しくね」
電話を切る安河内。
「誰?」
「最終審査にいた、安河内さん」
「いつの間にそんな仲良くなったの?」
「仲良くではないけど、アパレルの仕事してるって話したら食い気味に名刺ちょうだいって」
「事実は小説よりも奇なりってこのことか?」
「さぁ?」
ベランダに行く英二。
「雪降ってるな」
「ホワイトクリスマスじゃん」
「そっか、今日クリスマスか」
「ねぇ」
「何?」
「目標がかなったことだし、2人で祝勝会しない?」
「そーだな。 たまにはデリバる?」
「そうね。 何食べる?」
「まぁ、美波の好きなやつでいいよ」
「たまには決めてよ」
「レディーファースト」
「こんな時にレディーファースト使わないでよ。ていうかなんのレディーファーストにもなってないから」
「はいはい。 俺、酒買ってくるわ」
「逃げないでよ! もう!」
この後、2人は朝まで飲み明かした。
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