9 / 12
悪夢
青い薬
しおりを挟む
ーーー夜・飛鳥の部屋ーーー
飛鳥「えっと、これが1錠で、これが2錠」
薬をPTP包装から取り出す。
薬を水で流し込む。
そのまま眠りにつく。
ーーー古い屋敷・とある部屋ーーー
長い廊下の奥にある部屋
そこには白い服を着た若い女性が何人も横たわっている
老紳士「あと一人、あと一人手に入れられば・・・」
その女性の両腕には管がつけられていた。
ーーー数日後ーーー
快眠が続いていた飛鳥。
スッキリとした目覚めに飛鳥自身も喜んでいた
飛鳥「今日でこれが最後」
× × ×
ーーーメンタルクリニック・受付ーーー
薬をもらう飛鳥。
説明する薬剤師。
薬剤師「この薬が全部飲み終わったら、最後に2日分これを飲んでください」
青い色の錠剤が渡される。
飛鳥「これなんですか?」
薬剤師「体内に残った成分を出すための薬です」
飛鳥「薬の成分を薬で出すんですね」
薬剤師「変わってますよね。 よく言われるんです」
ーーー京葉大学・食堂(昼)ーーー
忍「飛鳥、最近調子よさそうじゃん」
飛鳥「すっかり! めっちゃ寝れるし、変な夢も見ないし!」
忍「大丈夫そうなら、USJ行けそうだな」
飛鳥「忘れてた! いつだっけ?」
忍「えっ?飛鳥の都合で延期したのに?」
飛鳥「ごめんて! で、いつだっけ?」
忍「来月の12日」
飛鳥「OK! 来月の12日ね」
強烈な視線を感じる飛鳥。
辺りをキョロキョロと見回す。
忍「何?キョロキョロして。 まさかドッキリって思ったとか?」
飛鳥「違う・・・ 誰かに見られてる気が・・・」
忍「気のせいだろ?」
飛鳥「だと良いけど」
ーーー帰り道(夕方)ーーー
いつも帰る道を歩いている飛鳥と忍。
ふと立ち止まり1本の道を見る。
忍「飛鳥?」
飛鳥「こんな道あったっけ?」
忍「あったよ。 だけどこの道行くなよ!」
飛鳥「なんで?」
忍「この道の真ん中に古い屋敷があるんだよ」
1本の道を見る飛鳥。
飛鳥「あの、凹んだところ?」
忍「そう! あの前を通ると、爺さんが声掛けて来るんだとよ」
飛鳥「で?」
忍「お前マジで知らないの?」
飛鳥「お前って言わないでよ! 知るわけないじゃん」
忍「その爺さんが、花を育てて、それを見ないかって行ってくるんだと」
飛鳥「別に良くない?」
忍「バカ! ここからだよ。 一旦屋敷に入るともう戻って来れなくなる」
飛鳥「何その都市伝説みたいなの」
忍「マジな話なんだって!」
飛鳥「どういうこと?」
忍「ウチの大学の何人かはそれで行方不明になってる」
飛鳥「ホントかなー」
忍「マジだって!」
飛鳥「忍はいつからオカルト好きになったの?」
忍「嘘だと思ってるだろ!」
飛鳥「嘘とは思ってないけど怪しいなって」
忍「疑ってるじゃんかよ!」
飛鳥「別に・・・」
忍「もういいや。 帰ろうぜ」
ーーー飛鳥の家・リビング(夜)ーーー
晩御飯を家族で食べている。
慎二「飛鳥、大学どうだ?」
飛鳥「楽しいよ! まぁ勉強は難しいけど」
久美「青春してるなら良いじゃない」
忍の話を思い出す飛鳥。
飛鳥「ねぇ?」
久美「何?」
飛鳥「学校の近くに古い屋敷があるんだけど」
慎二「あーあの屋敷か」
飛鳥「知ってるの?」
慎二「知ってるも何も、人さらいの屋敷だろ?」
飛鳥「そう! えっ? 有名なの?」
久美「知らないの?」
飛鳥「2人とも知ってるの?」
久美「知ってるも何もね。 まぁ都市伝説みたいなものよ」
慎二「そうそう! 知らなくていい」
飛鳥「心霊スポット的な?」
久美「まぁそんな感じじゃない?」
お茶を濁したように喋る2人に違和感を覚える
久美「早く食べちゃいなさい」
飛鳥「はい・・・」
首を傾げながらご飯を食べる飛鳥。
ーーー飛鳥の部屋ーーー
薬剤師から言われた青い色の薬を手に取り水と一緒に飲む。
飲んだ直後から強烈な睡魔に襲われる。
飛鳥「何・・・コレ・・・」
そのまま眠りに落ちる。
ーーー夢の中ーーー
薄暗い部屋に佇む飛鳥。
飛鳥「ここどこ?」
どこからか謎の声がする。
声「いらっしゃい」
ビクッとした飛鳥は、辺りを見回す。
飛鳥「誰?」
声「まぁそんなことは気にせずに・・・」
飛鳥「ここはどこなの?」
徐々に明るくなる部屋。
目の前には豪華ディナーが用意されている。
飛鳥「フォアグラ? ステーキ? それにデザートまで」
声「好きなだけ食べなさい」
飛鳥「何コレ! 夢なの?」
声「それはどうかな?」
目の前に用意された料理を触る。
飛鳥「本物?」
声「ホッホホホ。 偽物なんか用意しない」
飛鳥「お言葉に甘えさせていただきます」
ーーー古い屋敷のとある部屋ーーー
声「さぁ、食べなさい」
話している男の姿があった。
続
飛鳥「えっと、これが1錠で、これが2錠」
薬をPTP包装から取り出す。
薬を水で流し込む。
そのまま眠りにつく。
ーーー古い屋敷・とある部屋ーーー
長い廊下の奥にある部屋
そこには白い服を着た若い女性が何人も横たわっている
老紳士「あと一人、あと一人手に入れられば・・・」
その女性の両腕には管がつけられていた。
ーーー数日後ーーー
快眠が続いていた飛鳥。
スッキリとした目覚めに飛鳥自身も喜んでいた
飛鳥「今日でこれが最後」
× × ×
ーーーメンタルクリニック・受付ーーー
薬をもらう飛鳥。
説明する薬剤師。
薬剤師「この薬が全部飲み終わったら、最後に2日分これを飲んでください」
青い色の錠剤が渡される。
飛鳥「これなんですか?」
薬剤師「体内に残った成分を出すための薬です」
飛鳥「薬の成分を薬で出すんですね」
薬剤師「変わってますよね。 よく言われるんです」
ーーー京葉大学・食堂(昼)ーーー
忍「飛鳥、最近調子よさそうじゃん」
飛鳥「すっかり! めっちゃ寝れるし、変な夢も見ないし!」
忍「大丈夫そうなら、USJ行けそうだな」
飛鳥「忘れてた! いつだっけ?」
忍「えっ?飛鳥の都合で延期したのに?」
飛鳥「ごめんて! で、いつだっけ?」
忍「来月の12日」
飛鳥「OK! 来月の12日ね」
強烈な視線を感じる飛鳥。
辺りをキョロキョロと見回す。
忍「何?キョロキョロして。 まさかドッキリって思ったとか?」
飛鳥「違う・・・ 誰かに見られてる気が・・・」
忍「気のせいだろ?」
飛鳥「だと良いけど」
ーーー帰り道(夕方)ーーー
いつも帰る道を歩いている飛鳥と忍。
ふと立ち止まり1本の道を見る。
忍「飛鳥?」
飛鳥「こんな道あったっけ?」
忍「あったよ。 だけどこの道行くなよ!」
飛鳥「なんで?」
忍「この道の真ん中に古い屋敷があるんだよ」
1本の道を見る飛鳥。
飛鳥「あの、凹んだところ?」
忍「そう! あの前を通ると、爺さんが声掛けて来るんだとよ」
飛鳥「で?」
忍「お前マジで知らないの?」
飛鳥「お前って言わないでよ! 知るわけないじゃん」
忍「その爺さんが、花を育てて、それを見ないかって行ってくるんだと」
飛鳥「別に良くない?」
忍「バカ! ここからだよ。 一旦屋敷に入るともう戻って来れなくなる」
飛鳥「何その都市伝説みたいなの」
忍「マジな話なんだって!」
飛鳥「どういうこと?」
忍「ウチの大学の何人かはそれで行方不明になってる」
飛鳥「ホントかなー」
忍「マジだって!」
飛鳥「忍はいつからオカルト好きになったの?」
忍「嘘だと思ってるだろ!」
飛鳥「嘘とは思ってないけど怪しいなって」
忍「疑ってるじゃんかよ!」
飛鳥「別に・・・」
忍「もういいや。 帰ろうぜ」
ーーー飛鳥の家・リビング(夜)ーーー
晩御飯を家族で食べている。
慎二「飛鳥、大学どうだ?」
飛鳥「楽しいよ! まぁ勉強は難しいけど」
久美「青春してるなら良いじゃない」
忍の話を思い出す飛鳥。
飛鳥「ねぇ?」
久美「何?」
飛鳥「学校の近くに古い屋敷があるんだけど」
慎二「あーあの屋敷か」
飛鳥「知ってるの?」
慎二「知ってるも何も、人さらいの屋敷だろ?」
飛鳥「そう! えっ? 有名なの?」
久美「知らないの?」
飛鳥「2人とも知ってるの?」
久美「知ってるも何もね。 まぁ都市伝説みたいなものよ」
慎二「そうそう! 知らなくていい」
飛鳥「心霊スポット的な?」
久美「まぁそんな感じじゃない?」
お茶を濁したように喋る2人に違和感を覚える
久美「早く食べちゃいなさい」
飛鳥「はい・・・」
首を傾げながらご飯を食べる飛鳥。
ーーー飛鳥の部屋ーーー
薬剤師から言われた青い色の薬を手に取り水と一緒に飲む。
飲んだ直後から強烈な睡魔に襲われる。
飛鳥「何・・・コレ・・・」
そのまま眠りに落ちる。
ーーー夢の中ーーー
薄暗い部屋に佇む飛鳥。
飛鳥「ここどこ?」
どこからか謎の声がする。
声「いらっしゃい」
ビクッとした飛鳥は、辺りを見回す。
飛鳥「誰?」
声「まぁそんなことは気にせずに・・・」
飛鳥「ここはどこなの?」
徐々に明るくなる部屋。
目の前には豪華ディナーが用意されている。
飛鳥「フォアグラ? ステーキ? それにデザートまで」
声「好きなだけ食べなさい」
飛鳥「何コレ! 夢なの?」
声「それはどうかな?」
目の前に用意された料理を触る。
飛鳥「本物?」
声「ホッホホホ。 偽物なんか用意しない」
飛鳥「お言葉に甘えさせていただきます」
ーーー古い屋敷のとある部屋ーーー
声「さぁ、食べなさい」
話している男の姿があった。
続
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる