64 / 212
第一章 立志篇 Fräulein Warlord shall not walk on a virgin road.
第50話 枯れ果ててもなお、燃えるものについて語ろう
しおりを挟む
私たちはやっと州境の村に到着した。
村の外れにある広場を臨時の駐屯地として、まずは村の視察および、周囲の安全確保を開始した。
村といっても結構家や建物の数は多い。
だけど人影はほぼない。
女子供を中心とした住人のほとんどは街へ疎開。
残ったのは戦闘能力を持った若者と今更住居を移したくなかった老人たちくらい。
残った者たちは皆ファンタジックな騎士みたいに武装して、畑や水路、あるいは農業の機材などの村のインフラと財産を守護している。
だけど彼らの顔色は冴えない。
それは希望がないから。
実際私たち州軍のことを彼らは冷めた目で見ている。
どうせ私たちを役立たずだと諦めている。
そんな空気の中で私はラファティが指揮する小隊の護衛の下、メネラウスを連れて村の状況を確認する。
案内してくれたのはレンホルムで、ついでにヒンダルフィアルがカメラを構えて私の視察風景を撮影していた。
これも広報の一環だ。
あとでこの視察風景もマスコミに流す予定だ。
「この村の主力は米なんですね」
私たちの目の前には水田が広がっていた。
よく耕されていてきちんと区画も整理されている綺麗な畑だ。
なのに実っている稲の実り方は素人の目から見ても寂しいものだ。
「ああ、川の水が豊富に使えるからな。最近品種改良に成功して、これから外の市場にブランド品として売り出すはずだったのに。この鉱毒だ…。最悪だよ。長年の努力が水の泡だ…」
レンホルムは酷く暗い声でそう言った。
豪族であるレンホルムは領主でもあるが、同時に専業の農家でもある。
貴族と違って多くの豪族は政治活動に専従はしていない。
こういうところがこの世界の豪族という連中の定義のむずかしいところだ。
レンホルムは財力や領地などの経済力を王国の小さな貴族なんかと比較しても遥かに多いし、その気になれば領地から兵力を抜いて軍も組織できる。
貴族に喧嘩売って勝てるのがカドメイア州の豪族なのだ。
だけど大きな違いがある。
貴族は農作物の収穫を経営上の数字でしかとらえないが、豪族である彼にとっては感情的につらい出来事なのだ。
「すでにわかってはいると思うが不作の原因は、畑の水源である川がヒヒイロカネに汚染されていることだ。畑に撒かれた魔導肥料を中和してしまい、作物に栄養がまわらなくなってしまう。上流のヒヒイロカネの汚染がなくならない限り、ここで農業を再開することは無理だ」
ヒヒイロカネによる土壌汚染の除去方法はすでに確立されている。
だけど上流が恒常的に汚染されているこの状況では汚染の除去にあまり意味はない。
上流の鉱山の鉱毒をなんとかしない限り、この地で農業を再開することは絶望的だ。
「だがどうせどうにもなるまい。俺だってわかってはいるさ。アイガイオン家は大大名だが、平和なこの時代では州境を超えて問題を解決出来やしないってことくらい。だけど納得はできない」
レンホルムは水田を見ながら訥々と話を続ける。
「軍事演習でギムレー家の尻を叩く。当代の辺境伯が考えそうなことだ。あの男はカドメイア州の独立運動が王妃に潰されてからはえらく慎重な男になってしまった。昔の若かった頃の辺境伯なら後先考えずにすぐにでもデメテル郡に殴りこんでもおかしくはない。カドメイアの王も老いて腑抜けたものだ。我々は彼に期待していたのにな」
軍事演習の案を出したのは私だが、父が法を順守しようとするならそれくらいしかできないだろう。
というか父って豪族たちに武闘派と思われてたの?
私の知っている父はインテリ(この世界では珍しい大卒)でデスクワークしかしていないイメージなんだけどなぁ。
「わたくしの父はまだまだ若いですよ。まあ腰抜けなのは否定しませんけどね。だからわたくしがここに来たのです」
「…ほう…。父の代わりに娘がねぇ…。つまりお前は父に黙って何かをしに来た家出娘ということか…だが何ができる?お前みたいな小娘に」
「あなたは女という生き物をわかっていません。秩序は男が作るもの。女はその秩序に身を委ねる。だけどそれに従うわけじゃない。あくまで身を預けるだけ。秩序が破綻したならば、境界を超えるのはいつでも女の意志なのです」
社会というものを作るのはたぶん男の本懐であり快楽。
ご苦労なことだ。私にはその気持ちが全く理解できない。
そして憐れむべきことに彼らは自分が作り上げたシステムにがんじがらめになって身動きが出来なくなる。
父もギムレーもレンホルムも国王も男たちはみんなみんなみんな、この状況にがんじがらめになって動けない。
だけど私は違う。
女という生きものは秩序という限界を踏み外すことが出来る。
私はそう信じられる。そう信じるからこそ、この状況を私だけが解決できる。
「わたくしがあなたの娘さんを取り戻して見せましょう」
私はこの男が一番取り戻したいものの口にする。さあ怒れ。感情を発露しろ。
「おい小娘。できないことを嘯くな…!お前ら貴族に州境を超えることなど出来ない!」
「いいえ、わたくしなら出来ます。わたくしはそのためにここに来たのですから。だからあなたに命令を下します」
「舐めた口をきくな小娘!お前など辺境伯の娘であることか、あるいは王太子の婚約者であること以外の価値などない!誰かの女でしかないお前の命令など!誰かが聞くなどと思うな!」
そうだ。私は誰かの女でしかなかった。
父の所有する財産としての娘。
王子が得る権力の象徴たる婚約者。
そして荒ぶる英雄を鎮めるために捧げられる贄。
「メネラウスを連れてデメテル郡の豪族たちに号令をかけなさい。わたくしは軍を連れて越境します。彼の地で盗賊やギムレーの失政に虐げられる者は我が旗の下に加われと号令をかけなさい!」
だがその過去と現在と未来は、この瞬間にすべて消え去る。
私が否定する。
私は私を定義しなおすのだ。
誰かの女ではない。
誰かの女に私は生まれ変わる。
「はぁ?お前は何を言ってるんだ!?出来もしないことを喚くな!」
「出来る!わたくしには出来る!デメテル郡を荒らす不届き物を粛正し!山向こうに籠り義務を果たさぬ統治者もどきを誅伐することが!」
心の中に思い浮かぶのは遠い日の姿。
戦乙女の本懐。
英雄の魂。満足して死んだはずの過去を超えて、理不尽な現在を超えるためにその力を振るう。
私の望む未来をここに引き寄せる。
「賭けろ!このわたくしの意志に賭けろ!どうせお前と、お前の領民たちの運命はこのまま行けばジリ貧なのだ!賭けろ!すべてを賭けろ!わたくしの企みに命を懸けろ!さすればわたくしはお前たちに勝利をくれてやる!理不尽を破壊する快楽を授けてやる!」
私は両手を広げてそう叫ぶ。私は英雄だ。
さあ皆私に飲み込まれろ。
私のエゴに安心してその身を委ねろ。
「お嬢様…。まさかここまで…私は…見くびっていたのか…?本当にお館様を超えられるのか?」
「……わたしは…どうして?…どうすればいいの?この女を信じてもいいの…?わかんないよ。ぜんぜんわかんないよぅ…」
ラファティもメネラウスも、周りの兵士たちもどこか惚けたように私を見つめているような気がした。
そしてレンホルムもまた…。
「本当に…出来るのか?…娘を取り戻せるのか?この地に平和が帰って来るのか?そう信じてもいいのか?」
不信感と、悲しさと、何かの絶望と、それにあらがう希望とのないまぜになったような顔で私に問いかける。
だから私は言ってやる。
「ええ、わたくしを信じなさい。あなたたちを導いてあげましょう。輝ける未来へと」
レンホルムはしばらく俯いていたが、顔を上げて。
「わかった。命令に従おう。お前に…。いいえ。御名代様にこの地の未来を託します。どうか我々をお救いください」
「ええ、期待してくださいな」
こうして現地豪族の説得に目途がたった。
作戦の成功率は高まった。
あと少し。もう少し。
完璧な勝利まできっと、あともうちょっと…。
村の外れにある広場を臨時の駐屯地として、まずは村の視察および、周囲の安全確保を開始した。
村といっても結構家や建物の数は多い。
だけど人影はほぼない。
女子供を中心とした住人のほとんどは街へ疎開。
残ったのは戦闘能力を持った若者と今更住居を移したくなかった老人たちくらい。
残った者たちは皆ファンタジックな騎士みたいに武装して、畑や水路、あるいは農業の機材などの村のインフラと財産を守護している。
だけど彼らの顔色は冴えない。
それは希望がないから。
実際私たち州軍のことを彼らは冷めた目で見ている。
どうせ私たちを役立たずだと諦めている。
そんな空気の中で私はラファティが指揮する小隊の護衛の下、メネラウスを連れて村の状況を確認する。
案内してくれたのはレンホルムで、ついでにヒンダルフィアルがカメラを構えて私の視察風景を撮影していた。
これも広報の一環だ。
あとでこの視察風景もマスコミに流す予定だ。
「この村の主力は米なんですね」
私たちの目の前には水田が広がっていた。
よく耕されていてきちんと区画も整理されている綺麗な畑だ。
なのに実っている稲の実り方は素人の目から見ても寂しいものだ。
「ああ、川の水が豊富に使えるからな。最近品種改良に成功して、これから外の市場にブランド品として売り出すはずだったのに。この鉱毒だ…。最悪だよ。長年の努力が水の泡だ…」
レンホルムは酷く暗い声でそう言った。
豪族であるレンホルムは領主でもあるが、同時に専業の農家でもある。
貴族と違って多くの豪族は政治活動に専従はしていない。
こういうところがこの世界の豪族という連中の定義のむずかしいところだ。
レンホルムは財力や領地などの経済力を王国の小さな貴族なんかと比較しても遥かに多いし、その気になれば領地から兵力を抜いて軍も組織できる。
貴族に喧嘩売って勝てるのがカドメイア州の豪族なのだ。
だけど大きな違いがある。
貴族は農作物の収穫を経営上の数字でしかとらえないが、豪族である彼にとっては感情的につらい出来事なのだ。
「すでにわかってはいると思うが不作の原因は、畑の水源である川がヒヒイロカネに汚染されていることだ。畑に撒かれた魔導肥料を中和してしまい、作物に栄養がまわらなくなってしまう。上流のヒヒイロカネの汚染がなくならない限り、ここで農業を再開することは無理だ」
ヒヒイロカネによる土壌汚染の除去方法はすでに確立されている。
だけど上流が恒常的に汚染されているこの状況では汚染の除去にあまり意味はない。
上流の鉱山の鉱毒をなんとかしない限り、この地で農業を再開することは絶望的だ。
「だがどうせどうにもなるまい。俺だってわかってはいるさ。アイガイオン家は大大名だが、平和なこの時代では州境を超えて問題を解決出来やしないってことくらい。だけど納得はできない」
レンホルムは水田を見ながら訥々と話を続ける。
「軍事演習でギムレー家の尻を叩く。当代の辺境伯が考えそうなことだ。あの男はカドメイア州の独立運動が王妃に潰されてからはえらく慎重な男になってしまった。昔の若かった頃の辺境伯なら後先考えずにすぐにでもデメテル郡に殴りこんでもおかしくはない。カドメイアの王も老いて腑抜けたものだ。我々は彼に期待していたのにな」
軍事演習の案を出したのは私だが、父が法を順守しようとするならそれくらいしかできないだろう。
というか父って豪族たちに武闘派と思われてたの?
私の知っている父はインテリ(この世界では珍しい大卒)でデスクワークしかしていないイメージなんだけどなぁ。
「わたくしの父はまだまだ若いですよ。まあ腰抜けなのは否定しませんけどね。だからわたくしがここに来たのです」
「…ほう…。父の代わりに娘がねぇ…。つまりお前は父に黙って何かをしに来た家出娘ということか…だが何ができる?お前みたいな小娘に」
「あなたは女という生き物をわかっていません。秩序は男が作るもの。女はその秩序に身を委ねる。だけどそれに従うわけじゃない。あくまで身を預けるだけ。秩序が破綻したならば、境界を超えるのはいつでも女の意志なのです」
社会というものを作るのはたぶん男の本懐であり快楽。
ご苦労なことだ。私にはその気持ちが全く理解できない。
そして憐れむべきことに彼らは自分が作り上げたシステムにがんじがらめになって身動きが出来なくなる。
父もギムレーもレンホルムも国王も男たちはみんなみんなみんな、この状況にがんじがらめになって動けない。
だけど私は違う。
女という生きものは秩序という限界を踏み外すことが出来る。
私はそう信じられる。そう信じるからこそ、この状況を私だけが解決できる。
「わたくしがあなたの娘さんを取り戻して見せましょう」
私はこの男が一番取り戻したいものの口にする。さあ怒れ。感情を発露しろ。
「おい小娘。できないことを嘯くな…!お前ら貴族に州境を超えることなど出来ない!」
「いいえ、わたくしなら出来ます。わたくしはそのためにここに来たのですから。だからあなたに命令を下します」
「舐めた口をきくな小娘!お前など辺境伯の娘であることか、あるいは王太子の婚約者であること以外の価値などない!誰かの女でしかないお前の命令など!誰かが聞くなどと思うな!」
そうだ。私は誰かの女でしかなかった。
父の所有する財産としての娘。
王子が得る権力の象徴たる婚約者。
そして荒ぶる英雄を鎮めるために捧げられる贄。
「メネラウスを連れてデメテル郡の豪族たちに号令をかけなさい。わたくしは軍を連れて越境します。彼の地で盗賊やギムレーの失政に虐げられる者は我が旗の下に加われと号令をかけなさい!」
だがその過去と現在と未来は、この瞬間にすべて消え去る。
私が否定する。
私は私を定義しなおすのだ。
誰かの女ではない。
誰かの女に私は生まれ変わる。
「はぁ?お前は何を言ってるんだ!?出来もしないことを喚くな!」
「出来る!わたくしには出来る!デメテル郡を荒らす不届き物を粛正し!山向こうに籠り義務を果たさぬ統治者もどきを誅伐することが!」
心の中に思い浮かぶのは遠い日の姿。
戦乙女の本懐。
英雄の魂。満足して死んだはずの過去を超えて、理不尽な現在を超えるためにその力を振るう。
私の望む未来をここに引き寄せる。
「賭けろ!このわたくしの意志に賭けろ!どうせお前と、お前の領民たちの運命はこのまま行けばジリ貧なのだ!賭けろ!すべてを賭けろ!わたくしの企みに命を懸けろ!さすればわたくしはお前たちに勝利をくれてやる!理不尽を破壊する快楽を授けてやる!」
私は両手を広げてそう叫ぶ。私は英雄だ。
さあ皆私に飲み込まれろ。
私のエゴに安心してその身を委ねろ。
「お嬢様…。まさかここまで…私は…見くびっていたのか…?本当にお館様を超えられるのか?」
「……わたしは…どうして?…どうすればいいの?この女を信じてもいいの…?わかんないよ。ぜんぜんわかんないよぅ…」
ラファティもメネラウスも、周りの兵士たちもどこか惚けたように私を見つめているような気がした。
そしてレンホルムもまた…。
「本当に…出来るのか?…娘を取り戻せるのか?この地に平和が帰って来るのか?そう信じてもいいのか?」
不信感と、悲しさと、何かの絶望と、それにあらがう希望とのないまぜになったような顔で私に問いかける。
だから私は言ってやる。
「ええ、わたくしを信じなさい。あなたたちを導いてあげましょう。輝ける未来へと」
レンホルムはしばらく俯いていたが、顔を上げて。
「わかった。命令に従おう。お前に…。いいえ。御名代様にこの地の未来を託します。どうか我々をお救いください」
「ええ、期待してくださいな」
こうして現地豪族の説得に目途がたった。
作戦の成功率は高まった。
あと少し。もう少し。
完璧な勝利まできっと、あともうちょっと…。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
妹が「この世界って乙女ゲーじゃん!」とかわけのわからないことを言い出した
無色
恋愛
「この世界って乙女ゲーじゃん!」と言い出した、転生者を名乗る妹フェノンは、ゲーム知識を駆使してハーレムを作ろうとするが……彼女が狙った王子アクシオは、姉メイティアの婚約者だった。
静かな姉の中に眠る“狂気”に気付いたとき、フェノンは……
唯一平民の悪役令嬢は吸血鬼な従者がお気に入りなのである。
彩世幻夜
ファンタジー
※ 2019年ファンタジー小説大賞 148 位! 読者の皆様、ありがとうございました!
裕福な商家の生まれながら身分は平民の悪役令嬢に転生したアンリが、ユニークスキル「クリエイト」を駆使してシナリオ改変に挑む、恋と冒険から始まる成り上がりの物語。
※2019年10月23日 完結
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪
naturalsoft
恋愛
シオン・スカーレット公爵令嬢は転生者であった。夢だった剣と魔法の世界に転生し、剣の鍛錬と魔法の鍛錬と勉強をずっとしており、攻略者の好感度を上げなかったため、婚約破棄されました。
「あれ?ここって乙女ゲーの世界だったの?」
まっ、いいかっ!
持ち前の能天気さとポジティブ思考で、辺境へ追放されても元気に頑張って生きてます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる