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第二話 泥の底で足掻く
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ドォォォォン!!
空気を震わせる爆音が、王城の演習場に響き渡った。
厩舎の裏で馬糞を処理していた僕は、その衝撃でシャベルを取り落としそうになった。
思わず顔を上げると、石造りの城壁の向こうから黒煙が上がっているのが見えた。
「すげぇ……なんだあれ、魔法かよ」
「勇者様だ。神宮寺様が、岩を一撃で粉砕したらしいぞ」
通りがかった兵士たちが、興奮した様子で噂話をしている。
歓声。
拍手。
遠くからでも分かる熱狂。
彼らは光の中にいる。
対して、僕は。
「……っ、重いな」
足元にあるのは、水分を吸って鉛のように重くなった排泄物の山だ。
シャベルを突き立てるたびに、強烈なアンモニア臭が鼻の粘膜を刺激する。
作業着は汗と泥で肌に張り付き、不快な冷たさを伝えてくる。
召喚から一週間。
僕の居場所は、この薄暗くて臭い馬小屋だけだった。
「おい雑用係! 手が止まってるぞ!」
「あ、すいません!」
古参の厩務員に怒鳴られ、僕は慌ててシャベルを動かした。
見とれている場合じゃない。
朝は夜明け前に起きて馬の世話。
昼は騎士団の装備磨きや荷運び。
夜は厨房の皿洗いやゴミ処理。
すれ違う兵士やメイドたちの視線は、冷ややかだった。
「おい見ろよ、あれが『ハズレ』の召喚者だ」
「哀れなもんだな。国に帰ることもできず、一生馬の世話か」
「関わるな関わるな、貧乏神が移るぞ」
嘲笑。
あるいは、もっと残酷な「無関心」。
当然だ。
魔力回路が欠陥品で、兵器として役に立たない人間に割く情けなんて、この実力主義の城にはない。
悔しくないと言えば嘘になる。
でも、腐っている暇はなかった。
事務官は言っていた。
「帰還法が見つかるまで」と。
だが、それが建前なのは城の空気を見ていれば痛いほど分かる。
いつか「不要だ」と判断されてここを追い出された時、何もできないままじゃ、僕は野垂れ死ぬ。
生きなきゃいけない。
今日を食いつなぎ、明日の朝を迎えるための力が要る。
だから僕は、皆が寝静まった深夜、こっそりと兵舎の裏手に向かうのを日課にし始めた。
***
一週間、二週間と時が過ぎた。
ザッ。
ザッ。
月明かりの下、僕は廃材置き場から拾ってきた木の棒を振っていた。
剣道の経験なんてない。体育の授業でやった程度だ。
ただ見様見真似で、振り上げて、下ろす。
それだけの動作なのに、百回も振れば腕が鉛のように重くなる。
掌の皮がめくれ、血が滲み、それが乾いて固まり、またその上にマメができる。
「……ふぅ、ふぅ、……ッ」
肺が焼けるように熱い。
夜の見回りをしている兵士たちが通りかかる。
「おい、あいつまたやってるぞ」
「飽きねぇな。どうせ才能なんてないのに」
「ほっとけ、そのうち諦めるさ」
誰も声をかけてはくれない。
それでも、僕は振り続けた。
一ヶ月が経とうとしていたある夜。
その日は、骨まで凍みるような冷たい雨が降っていた。
地面は泥濘み、足元がおぼつかない。
ずぶ濡れになりながら、僕は泥にまみれて棒を振っていた。
寒さで指の感覚がない。
棒が手からすっぽ抜けそうになるのを、必死で握りしめる。
「……くそっ」
足が滑り、泥水の中に無様に転んだ。
冷たい泥が口に入る。砂の味がした。
情けなくて、涙が出そうになる。
「……いつまでやってるつもりだ」
雨音に混じって、低い、しゃがれた声が聞こえた。
驚いて顔を上げると、夜の見回りをしていた初老の兵士が立っていた。
無精髭を生やし、いつも気だるげに酒瓶をぶら下げている男だ。
名前も知らない、ただの一般兵。
彼は傘も差さず、雨に濡れるのも構わずに、じっとこちらを見ていた。
「風邪引くぞ。才能ねぇんだから、諦めて寝ろ」
「……嫌です」
「あ?」
「ここで寝たら、明日も弱いままです。……僕は、生きたいんです」
雨水か涙か分からないものでぐしゃぐしゃになった顔で、僕は言った。
兵士は、深くため息をついた。
「……貸してみろ」
兵士は近づいてくると、僕の手から乱暴に木の棒を取り上げた。
「見ててイライラするんだよ。そんなガチガチに握ってちゃ、敵を叩く前に手首がいかれる。それに足だ。そんな棒立ちじゃ、突き飛ばされて終わりだ」
「え……」
「いいか? 剣ってのはな、腕で振るんじゃねぇ。腰と背中で振るんだ」
兵士は棒を軽く構えると、泥濘みの上だというのに、音もなく踏み込み、鋭い風切り音と共に振り抜いた。
ヒュンッ!
雨粒が一瞬だけ綺麗に弾け飛ぶ。
無駄が削ぎ落とされた、実戦の動きだった。
「俺たち一般兵には、空を飛ぶ魔法も、岩を砕く怪力もねぇ。だからこそ『死なないための技術』が必要なんだ」
「死なないための……技術」
「そうだ。英雄様は勝つのが仕事だが、俺たちは生きて家に帰るのが仕事だからな」
兵士は棒を僕に突き返すと、ぶっきらぼうに言った。
「小指と薬指で締めろ。人差し指は遊ばせておけ。……ほら、やってみろ」
それが、最初の一歩だった。
その夜から、彼は見回りのついでに、ほんの数分だけ足を止めてくれるようになった。
名前は教えてくれなかった。
「ただの兵士Aでいい」と笑う彼が教えてくれたのは、道場の綺麗な剣技ではない。
人間とも、魔物とも殺し合ってきた者が持つ、血生臭い経験則だった。
「いいか、小僧。ゴブリンだろうが敵国の騎士だろうが、クソして寝る生き物だってことは変わねぇ」
彼は酒臭い息を吐きながら、淡々と語った。
その言葉には、教科書には載っていない「リアル」があった。
「魔犬に腕を噛まれたら、引くな。引けば肉が千切れる。逆に喉の奥まで突っ込んで窒息させろ」
「鎧を着た人間や、皮の硬いオークとやり合う時は、関節と目の玉だけを狙え。そこだけは鍛えようがねぇ」
「どうしようもなくなったら、死体の下に潜り込んで息を殺せ。泥水を飲んででもやり過ごせ」
教わったのは、英雄が使う必殺技ではない。
痛みを堪え、泥にまみれ、死んだふりをしてでも生の機会を窺う――『敗者の戦い方』だ。
這いつくばってでも生きて帰る。
その執念じみた技術だけが、僕がこの世界で生き延びるための唯一の杖だった。
***
さらに数週間後。
僕は厨房の勝手口で、皿洗いを終えた手を冷水で冷やしていた。
指先はボロボロだ。
剣の稽古だけじゃない。僕は、魔法も覚えようとしていた。
料理番たちが竈に火をつける時に使う、簡単な生活魔法【着火】。
彼らの手元を盗み見て、見様見真似で練習していたのだ。
だが、結果は散々だった。
僕の魔力回路は細すぎて、火を出そうとするだけで指先が焼け付くように熱くなる。
「……ッ、ぐぅ……」
今日も失敗した。
人差し指の先が赤くただれ、水ぶくれができている。
痛い。
脈打つたびに神経をやすりで削られるようだ。
「おい、小僧」
背後から声をかけられ、ビクリとする。
料理長だった。
厳つい顔をした大男が、腕組みをして僕を見下ろしている。
「最近、お前が裏でコソコソ何やってるか知ってるぞ。……手、出してみろ」
恐る恐る差し出した僕の手を見て、料理長は眉をひそめた。
赤く腫れ上がった指先。
何度も火傷をして、皮がめくれた痕。
「バカな奴だ。適性がないのは分かってるだろうに」
「……はい。でも、どうしても必要なんです。外に出た時、火が起こせなきゃ死にますから」
「だからって、指を壊す気か」
料理長は深いため息をつくと、ポケットから小さな缶を取り出して放り投げてきた。
「塗っとけ。火傷に効く」
「え……」
「見てられねぇんだよ。お前みたいに不器用なバカはな」
料理長は竈の方を顎でしゃくった。
「いいか、一度しか言わねぇぞ。……イメージだ。指先に熱を集めるんじゃねぇ、指先の皮一枚向こう側で、火花を散らすイメージを持て」
教えてくれたのは、たったそれだけのアドバイス。
でも、僕が毎日必死に失敗しているのを見ていなければ、決して掛けてくれなかった言葉だ。
「……ありがとうございます!」
僕は頭を下げ、軟膏を強く握りしめた。
それから毎日、僕は指を焼き続け、ついにその日が来た。
ジジッ……ボッ。
指先から、ろうそくの火よりも小さな、頼りない炎が揺らめいた。
「で、できた……!」
同時に、ツゥーっと鼻から温かいものが垂れてくる。
鼻血だ。
指先は激痛で脈打っている。
たったこれだけの火種を作るのに、僕は身を削らなきゃいけない。
傍から見れば、欠陥品と笑われるだろう。
でも、火はついた。
僕は荒い息を吐きながら、血のついた手で、その小さな灯りを見つめた。
これがあれば、凍えずに済むかもしれない。
生肉を焼けるかもしれない。
生きる確率が、ほんの数パーセント上がった。
今は、それだけで十分だった。
空気を震わせる爆音が、王城の演習場に響き渡った。
厩舎の裏で馬糞を処理していた僕は、その衝撃でシャベルを取り落としそうになった。
思わず顔を上げると、石造りの城壁の向こうから黒煙が上がっているのが見えた。
「すげぇ……なんだあれ、魔法かよ」
「勇者様だ。神宮寺様が、岩を一撃で粉砕したらしいぞ」
通りがかった兵士たちが、興奮した様子で噂話をしている。
歓声。
拍手。
遠くからでも分かる熱狂。
彼らは光の中にいる。
対して、僕は。
「……っ、重いな」
足元にあるのは、水分を吸って鉛のように重くなった排泄物の山だ。
シャベルを突き立てるたびに、強烈なアンモニア臭が鼻の粘膜を刺激する。
作業着は汗と泥で肌に張り付き、不快な冷たさを伝えてくる。
召喚から一週間。
僕の居場所は、この薄暗くて臭い馬小屋だけだった。
「おい雑用係! 手が止まってるぞ!」
「あ、すいません!」
古参の厩務員に怒鳴られ、僕は慌ててシャベルを動かした。
見とれている場合じゃない。
朝は夜明け前に起きて馬の世話。
昼は騎士団の装備磨きや荷運び。
夜は厨房の皿洗いやゴミ処理。
すれ違う兵士やメイドたちの視線は、冷ややかだった。
「おい見ろよ、あれが『ハズレ』の召喚者だ」
「哀れなもんだな。国に帰ることもできず、一生馬の世話か」
「関わるな関わるな、貧乏神が移るぞ」
嘲笑。
あるいは、もっと残酷な「無関心」。
当然だ。
魔力回路が欠陥品で、兵器として役に立たない人間に割く情けなんて、この実力主義の城にはない。
悔しくないと言えば嘘になる。
でも、腐っている暇はなかった。
事務官は言っていた。
「帰還法が見つかるまで」と。
だが、それが建前なのは城の空気を見ていれば痛いほど分かる。
いつか「不要だ」と判断されてここを追い出された時、何もできないままじゃ、僕は野垂れ死ぬ。
生きなきゃいけない。
今日を食いつなぎ、明日の朝を迎えるための力が要る。
だから僕は、皆が寝静まった深夜、こっそりと兵舎の裏手に向かうのを日課にし始めた。
***
一週間、二週間と時が過ぎた。
ザッ。
ザッ。
月明かりの下、僕は廃材置き場から拾ってきた木の棒を振っていた。
剣道の経験なんてない。体育の授業でやった程度だ。
ただ見様見真似で、振り上げて、下ろす。
それだけの動作なのに、百回も振れば腕が鉛のように重くなる。
掌の皮がめくれ、血が滲み、それが乾いて固まり、またその上にマメができる。
「……ふぅ、ふぅ、……ッ」
肺が焼けるように熱い。
夜の見回りをしている兵士たちが通りかかる。
「おい、あいつまたやってるぞ」
「飽きねぇな。どうせ才能なんてないのに」
「ほっとけ、そのうち諦めるさ」
誰も声をかけてはくれない。
それでも、僕は振り続けた。
一ヶ月が経とうとしていたある夜。
その日は、骨まで凍みるような冷たい雨が降っていた。
地面は泥濘み、足元がおぼつかない。
ずぶ濡れになりながら、僕は泥にまみれて棒を振っていた。
寒さで指の感覚がない。
棒が手からすっぽ抜けそうになるのを、必死で握りしめる。
「……くそっ」
足が滑り、泥水の中に無様に転んだ。
冷たい泥が口に入る。砂の味がした。
情けなくて、涙が出そうになる。
「……いつまでやってるつもりだ」
雨音に混じって、低い、しゃがれた声が聞こえた。
驚いて顔を上げると、夜の見回りをしていた初老の兵士が立っていた。
無精髭を生やし、いつも気だるげに酒瓶をぶら下げている男だ。
名前も知らない、ただの一般兵。
彼は傘も差さず、雨に濡れるのも構わずに、じっとこちらを見ていた。
「風邪引くぞ。才能ねぇんだから、諦めて寝ろ」
「……嫌です」
「あ?」
「ここで寝たら、明日も弱いままです。……僕は、生きたいんです」
雨水か涙か分からないものでぐしゃぐしゃになった顔で、僕は言った。
兵士は、深くため息をついた。
「……貸してみろ」
兵士は近づいてくると、僕の手から乱暴に木の棒を取り上げた。
「見ててイライラするんだよ。そんなガチガチに握ってちゃ、敵を叩く前に手首がいかれる。それに足だ。そんな棒立ちじゃ、突き飛ばされて終わりだ」
「え……」
「いいか? 剣ってのはな、腕で振るんじゃねぇ。腰と背中で振るんだ」
兵士は棒を軽く構えると、泥濘みの上だというのに、音もなく踏み込み、鋭い風切り音と共に振り抜いた。
ヒュンッ!
雨粒が一瞬だけ綺麗に弾け飛ぶ。
無駄が削ぎ落とされた、実戦の動きだった。
「俺たち一般兵には、空を飛ぶ魔法も、岩を砕く怪力もねぇ。だからこそ『死なないための技術』が必要なんだ」
「死なないための……技術」
「そうだ。英雄様は勝つのが仕事だが、俺たちは生きて家に帰るのが仕事だからな」
兵士は棒を僕に突き返すと、ぶっきらぼうに言った。
「小指と薬指で締めろ。人差し指は遊ばせておけ。……ほら、やってみろ」
それが、最初の一歩だった。
その夜から、彼は見回りのついでに、ほんの数分だけ足を止めてくれるようになった。
名前は教えてくれなかった。
「ただの兵士Aでいい」と笑う彼が教えてくれたのは、道場の綺麗な剣技ではない。
人間とも、魔物とも殺し合ってきた者が持つ、血生臭い経験則だった。
「いいか、小僧。ゴブリンだろうが敵国の騎士だろうが、クソして寝る生き物だってことは変わねぇ」
彼は酒臭い息を吐きながら、淡々と語った。
その言葉には、教科書には載っていない「リアル」があった。
「魔犬に腕を噛まれたら、引くな。引けば肉が千切れる。逆に喉の奥まで突っ込んで窒息させろ」
「鎧を着た人間や、皮の硬いオークとやり合う時は、関節と目の玉だけを狙え。そこだけは鍛えようがねぇ」
「どうしようもなくなったら、死体の下に潜り込んで息を殺せ。泥水を飲んででもやり過ごせ」
教わったのは、英雄が使う必殺技ではない。
痛みを堪え、泥にまみれ、死んだふりをしてでも生の機会を窺う――『敗者の戦い方』だ。
這いつくばってでも生きて帰る。
その執念じみた技術だけが、僕がこの世界で生き延びるための唯一の杖だった。
***
さらに数週間後。
僕は厨房の勝手口で、皿洗いを終えた手を冷水で冷やしていた。
指先はボロボロだ。
剣の稽古だけじゃない。僕は、魔法も覚えようとしていた。
料理番たちが竈に火をつける時に使う、簡単な生活魔法【着火】。
彼らの手元を盗み見て、見様見真似で練習していたのだ。
だが、結果は散々だった。
僕の魔力回路は細すぎて、火を出そうとするだけで指先が焼け付くように熱くなる。
「……ッ、ぐぅ……」
今日も失敗した。
人差し指の先が赤くただれ、水ぶくれができている。
痛い。
脈打つたびに神経をやすりで削られるようだ。
「おい、小僧」
背後から声をかけられ、ビクリとする。
料理長だった。
厳つい顔をした大男が、腕組みをして僕を見下ろしている。
「最近、お前が裏でコソコソ何やってるか知ってるぞ。……手、出してみろ」
恐る恐る差し出した僕の手を見て、料理長は眉をひそめた。
赤く腫れ上がった指先。
何度も火傷をして、皮がめくれた痕。
「バカな奴だ。適性がないのは分かってるだろうに」
「……はい。でも、どうしても必要なんです。外に出た時、火が起こせなきゃ死にますから」
「だからって、指を壊す気か」
料理長は深いため息をつくと、ポケットから小さな缶を取り出して放り投げてきた。
「塗っとけ。火傷に効く」
「え……」
「見てられねぇんだよ。お前みたいに不器用なバカはな」
料理長は竈の方を顎でしゃくった。
「いいか、一度しか言わねぇぞ。……イメージだ。指先に熱を集めるんじゃねぇ、指先の皮一枚向こう側で、火花を散らすイメージを持て」
教えてくれたのは、たったそれだけのアドバイス。
でも、僕が毎日必死に失敗しているのを見ていなければ、決して掛けてくれなかった言葉だ。
「……ありがとうございます!」
僕は頭を下げ、軟膏を強く握りしめた。
それから毎日、僕は指を焼き続け、ついにその日が来た。
ジジッ……ボッ。
指先から、ろうそくの火よりも小さな、頼りない炎が揺らめいた。
「で、できた……!」
同時に、ツゥーっと鼻から温かいものが垂れてくる。
鼻血だ。
指先は激痛で脈打っている。
たったこれだけの火種を作るのに、僕は身を削らなきゃいけない。
傍から見れば、欠陥品と笑われるだろう。
でも、火はついた。
僕は荒い息を吐きながら、血のついた手で、その小さな灯りを見つめた。
これがあれば、凍えずに済むかもしれない。
生肉を焼けるかもしれない。
生きる確率が、ほんの数パーセント上がった。
今は、それだけで十分だった。
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