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17.新しい生活の始まり③
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通路になっている場所は背の高い生垣に囲まれていて、二人並んで歩けるほどの道幅だった。
この先は恐らく庭園に繋がっているのだろう。
(建物に囲まれるようにして、内部に庭園があるのかな?)
自分の身長よりも高い生垣に挟まれ、夜の闇に包まれているので、その全貌を今知ることは出来ない。
見えないからこそ色々想像して、少しわくわくしていた。
暫く歩いて行くと奥にぼんやりとした光が見えてくる。
「あちらの建物が、リリア様が過ごして頂くお部屋になります。必要なものは一通り揃っているかと思いますが、足りないものがありましたら、なんなりとお申し付けくださいね。すぐに手配しますので」
「ありがとう」
通路を抜けると開けた空間に出た。
その中央には大きな円形の建物があり、どうやらここが私が過ごさせて貰う部屋のようだ。
まさか庭園の中に部屋があるなんて思いもしなかったし、『特別』だという理由が漸く分かった。
(庭園の中のお部屋なんて、すごく素敵!)
***
建物の入り口まで到着すると扉が開き、別の使用人が現れた。
彼女の姿を視界に捉えると、私の口元からは思わず「え?」と小さな声が漏れる。
慌てるように、案内してくれた使用人の方に視線を戻した。
(やっぱり同じ顔だ。もしかして、双子?)
「本日よりリリア様の傍付きをさせて頂くことになりました、マリーと申します。案内役を任せられたのが妹のサリーです。見ての通り、私達は双子です」
「やっぱり」
「サリー、あなたちゃんとリリア様に挨拶はしたの? 粗相をしたら殿下に殺されるわよ」
「……っ!?」
(殺されるって、大げさな……)
マリーの口から物騒な言葉が飛び出してきて、私は苦笑いを浮かべた。
指摘されたサリーはあたふたとし始め、私と視線が合うとビクッと体を震わせて深く頭を下げた。
「リリア様、申し訳ありませんっ」
「謝らないで。サリーさん、でしたっけ。案内ありがとう。それにアレクシス様はそんなことはしないと思います。行き場が無くなった私を、こんな素敵なお屋敷に連れて来てくださるくらい優しい方だし」
未だに顔を上げようとしないサリーに向けて、気にしないでという思いを込めて伝えてた。
しかし、続けて返事をして来たのはマリーの方だった。
「当然です。殿下にとってリリア様は何よりも尊く、特別なお方ですから。この屋敷の従者は全員それを理解しています。私とサリーは貴女様の身の回りのことから、護衛まで任せられています。妹のサリーは少し気が弱いところはありますが、暗殺の腕に関しては右に出るものはいないので、リリア様を必ずお守り出来るはずです」
(さっきから一体何の話をしているの!? 暗殺って……)
私は完全に言葉を失い固まっていた。
これは後から聞いた話なのだが、二人は元々アレクシス直属の護衛で、彼と共に騎士団に所属していたそうだ。
なんでも有名な騎士の家系で、代々王家に仕えているとか。
「いつまでも外にいては夜冷えしてしまいます。室内へお入りください。温かいお茶もご用意してありますので」
「あ、ありがとう」
肌寒さを感じていたこともあり、私はすぐに室内の中へと入っていった。
この先は恐らく庭園に繋がっているのだろう。
(建物に囲まれるようにして、内部に庭園があるのかな?)
自分の身長よりも高い生垣に挟まれ、夜の闇に包まれているので、その全貌を今知ることは出来ない。
見えないからこそ色々想像して、少しわくわくしていた。
暫く歩いて行くと奥にぼんやりとした光が見えてくる。
「あちらの建物が、リリア様が過ごして頂くお部屋になります。必要なものは一通り揃っているかと思いますが、足りないものがありましたら、なんなりとお申し付けくださいね。すぐに手配しますので」
「ありがとう」
通路を抜けると開けた空間に出た。
その中央には大きな円形の建物があり、どうやらここが私が過ごさせて貰う部屋のようだ。
まさか庭園の中に部屋があるなんて思いもしなかったし、『特別』だという理由が漸く分かった。
(庭園の中のお部屋なんて、すごく素敵!)
***
建物の入り口まで到着すると扉が開き、別の使用人が現れた。
彼女の姿を視界に捉えると、私の口元からは思わず「え?」と小さな声が漏れる。
慌てるように、案内してくれた使用人の方に視線を戻した。
(やっぱり同じ顔だ。もしかして、双子?)
「本日よりリリア様の傍付きをさせて頂くことになりました、マリーと申します。案内役を任せられたのが妹のサリーです。見ての通り、私達は双子です」
「やっぱり」
「サリー、あなたちゃんとリリア様に挨拶はしたの? 粗相をしたら殿下に殺されるわよ」
「……っ!?」
(殺されるって、大げさな……)
マリーの口から物騒な言葉が飛び出してきて、私は苦笑いを浮かべた。
指摘されたサリーはあたふたとし始め、私と視線が合うとビクッと体を震わせて深く頭を下げた。
「リリア様、申し訳ありませんっ」
「謝らないで。サリーさん、でしたっけ。案内ありがとう。それにアレクシス様はそんなことはしないと思います。行き場が無くなった私を、こんな素敵なお屋敷に連れて来てくださるくらい優しい方だし」
未だに顔を上げようとしないサリーに向けて、気にしないでという思いを込めて伝えてた。
しかし、続けて返事をして来たのはマリーの方だった。
「当然です。殿下にとってリリア様は何よりも尊く、特別なお方ですから。この屋敷の従者は全員それを理解しています。私とサリーは貴女様の身の回りのことから、護衛まで任せられています。妹のサリーは少し気が弱いところはありますが、暗殺の腕に関しては右に出るものはいないので、リリア様を必ずお守り出来るはずです」
(さっきから一体何の話をしているの!? 暗殺って……)
私は完全に言葉を失い固まっていた。
これは後から聞いた話なのだが、二人は元々アレクシス直属の護衛で、彼と共に騎士団に所属していたそうだ。
なんでも有名な騎士の家系で、代々王家に仕えているとか。
「いつまでも外にいては夜冷えしてしまいます。室内へお入りください。温かいお茶もご用意してありますので」
「あ、ありがとう」
肌寒さを感じていたこともあり、私はすぐに室内の中へと入っていった。
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