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19.大事な話
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体が包まれている感じでとても温かくて心地が良い。
そんな事を思いながら瞼をゆっくりと開くと薄っすらと広がる室内に視線を見渡した。
あれ?ここって私の部屋じゃ…ない?
まだ眠そうな顔で起き上がろうとした。
だけど何かに体に絡まっていて体を動かすことが出来ない。
私は自分の腰の方に視線を向けると誰かの手が私の事を抱きしめる様に置かれていた。
その瞬間意識を飛ばした前の記憶が蘇り、顔の奥が熱くなっていくのを感じた。
ゆっくりと後ろを振り返るとそこにはハーラルトの寝顔があった。
眠る顔も綺麗で、思わずドキドキしてしまう。
私はゆっくりと再び元の方へと顔を戻した。
どうしよう…!
胸の奥がバクバクと激しい音で脈だっている。
恥ずかしくて今にも逃げ出したいのに、腰をがっちり後ろから抱きしめられているから動けない。
それに気持ち良さそうに寝ているハーラルトを起こすのも悪い気がしてしまう。
私が頭の中で一人で葛藤していると、突然耳元に熱い吐息がかかりビクッと体が反応した。
「……っ!?……ぁっ…な…に?」
そしてそのまま耳朶を舐められゾクッと体が震える。
そのまま耐えてると舐められていた耳朶を甘噛みされ、さすがに耐えられなくなり後ろを振り返ろうとする。
「動いたら耳、可愛がってやれないよ」
「そんなの…っ…頼んでないっ…ぁっ…」
ハーラルトの熱い舌が私の耳の淵に添うように這って行く。
その度に卑猥な水音が頭の奥まで響いて来て、体をビクビクと震わせてしまう。
「やめていいの…?こうされるの好きな癖に」
「違っ…お願いだから…っ…耳元で囁かないでっ……っ」
私が震えた声で小刻みに体を震わせていると、ハーラルトは更に耳の奥に舌を滑り込ませてきた。
頭の中に響くいやらしい水音が更に鮮明に響いて、おかしくなりそうになる。
「ぁっ……それ…やだっ…」
「リリーがあまりにも可愛いから虐め過ぎたかな」
漸く解放されると、私は振り返り顔を赤く染めながらハーラルトを睨みつけた。
「耳も顔も真っ赤だな、可愛いよ…リリー」
「ハルの…意地悪っ…」
私が恥ずかしそうに怒ると「ごめん」と謝って来たけど、表情から愉しんでいるようにいる様に見えた。
「リリーのその態勢だと辛いだろ?こっちに体ごと向けて」
「……うん」
私は向かい合うように体の向きを変えると、真直ぐに見つめられドキドキしてしまう。
「さっきからリリーは興奮しているんだね」
「そ…んな事…ない…」
「知ってるよ。リリーの鼓動の音、早くなってるの…」
「……っ!!」
見透かしたように言われ恥ずかしさが込み上げますます顔が赤く染まっていく。
「本当に可愛いな、リリーは。…僕はそんなリリーが大好きだ」
ハーラルトは優しい声で言いながら私を見つめると唇に優しく口付けた。
「昨日はすまなかったな。優しくするつもりではいたんだが…リリーが余りにも可愛すぎて理性を保つことが出来なかった。激しくし過ぎてしまったけど体は平気か?」
「……っ……!」
思い出すと更に恥ずかしくなり、熱を持った顔をハーラルトの胸に押し込めて隠そうとした。
「思い出して照れているのか?本当に可愛い奴だな…」
「言わないでくださいっ…」
ハーラルトはそのまま私の事を抱きしめてくれた。
「リリー、大事な話があると言った事覚えてるか?」
暫くするとハーラルトが話始め、そう言えばそんな事を言っていたことを思い出した。
「大事な話って何ですか…?」
「リリーも知っているとは思うが、来月から社交シーズンに入る。一応僕は王子だから王家主催のものには出席しなくてはならない。そこでリリーを僕のパートナーにしたいと思っている」
「それって…」
「間違いなく周りはリリーが僕の婚約者候補であると思うだろうな。リリーにとっても悪い話ではないと思う。このままだとリリーは元婚約者に振られた憐れな令嬢だと周りは見るだろうからな、もう元婚約者の影に悩むのも嫌だろう?僕の事を利用してくれて構わないよ。まぁ…そう言う僕もリリーは自分のモノだと周りに誇示したいだけなんだけどな。」
『元婚約者』という言葉を聞いて私は表情を曇らせた。
たしかにハーラルトの言う通りだと思う。
世間は婚約者と取られた可哀そうな令嬢だと見られているのは知ってた。
いつまでもマティアスの影で悩むのは嫌だ。
もう私は前に歩き出した訳だし、ちょうど良いきっかけなんだと思う。
ハーラルトとはまだ婚約はしてないけど、体の関係も結んでしまった以上遅かれ早かれそうなることはもう決まったも同然だと思うし、この話を受けることに決めた。
私には迷いはもう無かった。
「リリーの気持ちに任せるよ。嫌ならはっきりそう言ってくれて構わない」
「いえ、是非そうさせてください。私はもう…前の婚約者の事で悩むのは嫌なんです…」
私がはっきりとした口調で答えると、ハーラルトは「そうか」と少し嬉しそうな顔で言った。
「リリーがそう言ってくれて嬉しいよ」
「どうぞ、よろしくお願いします」
そんな事を思いながら瞼をゆっくりと開くと薄っすらと広がる室内に視線を見渡した。
あれ?ここって私の部屋じゃ…ない?
まだ眠そうな顔で起き上がろうとした。
だけど何かに体に絡まっていて体を動かすことが出来ない。
私は自分の腰の方に視線を向けると誰かの手が私の事を抱きしめる様に置かれていた。
その瞬間意識を飛ばした前の記憶が蘇り、顔の奥が熱くなっていくのを感じた。
ゆっくりと後ろを振り返るとそこにはハーラルトの寝顔があった。
眠る顔も綺麗で、思わずドキドキしてしまう。
私はゆっくりと再び元の方へと顔を戻した。
どうしよう…!
胸の奥がバクバクと激しい音で脈だっている。
恥ずかしくて今にも逃げ出したいのに、腰をがっちり後ろから抱きしめられているから動けない。
それに気持ち良さそうに寝ているハーラルトを起こすのも悪い気がしてしまう。
私が頭の中で一人で葛藤していると、突然耳元に熱い吐息がかかりビクッと体が反応した。
「……っ!?……ぁっ…な…に?」
そしてそのまま耳朶を舐められゾクッと体が震える。
そのまま耐えてると舐められていた耳朶を甘噛みされ、さすがに耐えられなくなり後ろを振り返ろうとする。
「動いたら耳、可愛がってやれないよ」
「そんなの…っ…頼んでないっ…ぁっ…」
ハーラルトの熱い舌が私の耳の淵に添うように這って行く。
その度に卑猥な水音が頭の奥まで響いて来て、体をビクビクと震わせてしまう。
「やめていいの…?こうされるの好きな癖に」
「違っ…お願いだから…っ…耳元で囁かないでっ……っ」
私が震えた声で小刻みに体を震わせていると、ハーラルトは更に耳の奥に舌を滑り込ませてきた。
頭の中に響くいやらしい水音が更に鮮明に響いて、おかしくなりそうになる。
「ぁっ……それ…やだっ…」
「リリーがあまりにも可愛いから虐め過ぎたかな」
漸く解放されると、私は振り返り顔を赤く染めながらハーラルトを睨みつけた。
「耳も顔も真っ赤だな、可愛いよ…リリー」
「ハルの…意地悪っ…」
私が恥ずかしそうに怒ると「ごめん」と謝って来たけど、表情から愉しんでいるようにいる様に見えた。
「リリーのその態勢だと辛いだろ?こっちに体ごと向けて」
「……うん」
私は向かい合うように体の向きを変えると、真直ぐに見つめられドキドキしてしまう。
「さっきからリリーは興奮しているんだね」
「そ…んな事…ない…」
「知ってるよ。リリーの鼓動の音、早くなってるの…」
「……っ!!」
見透かしたように言われ恥ずかしさが込み上げますます顔が赤く染まっていく。
「本当に可愛いな、リリーは。…僕はそんなリリーが大好きだ」
ハーラルトは優しい声で言いながら私を見つめると唇に優しく口付けた。
「昨日はすまなかったな。優しくするつもりではいたんだが…リリーが余りにも可愛すぎて理性を保つことが出来なかった。激しくし過ぎてしまったけど体は平気か?」
「……っ……!」
思い出すと更に恥ずかしくなり、熱を持った顔をハーラルトの胸に押し込めて隠そうとした。
「思い出して照れているのか?本当に可愛い奴だな…」
「言わないでくださいっ…」
ハーラルトはそのまま私の事を抱きしめてくれた。
「リリー、大事な話があると言った事覚えてるか?」
暫くするとハーラルトが話始め、そう言えばそんな事を言っていたことを思い出した。
「大事な話って何ですか…?」
「リリーも知っているとは思うが、来月から社交シーズンに入る。一応僕は王子だから王家主催のものには出席しなくてはならない。そこでリリーを僕のパートナーにしたいと思っている」
「それって…」
「間違いなく周りはリリーが僕の婚約者候補であると思うだろうな。リリーにとっても悪い話ではないと思う。このままだとリリーは元婚約者に振られた憐れな令嬢だと周りは見るだろうからな、もう元婚約者の影に悩むのも嫌だろう?僕の事を利用してくれて構わないよ。まぁ…そう言う僕もリリーは自分のモノだと周りに誇示したいだけなんだけどな。」
『元婚約者』という言葉を聞いて私は表情を曇らせた。
たしかにハーラルトの言う通りだと思う。
世間は婚約者と取られた可哀そうな令嬢だと見られているのは知ってた。
いつまでもマティアスの影で悩むのは嫌だ。
もう私は前に歩き出した訳だし、ちょうど良いきっかけなんだと思う。
ハーラルトとはまだ婚約はしてないけど、体の関係も結んでしまった以上遅かれ早かれそうなることはもう決まったも同然だと思うし、この話を受けることに決めた。
私には迷いはもう無かった。
「リリーの気持ちに任せるよ。嫌ならはっきりそう言ってくれて構わない」
「いえ、是非そうさせてください。私はもう…前の婚約者の事で悩むのは嫌なんです…」
私がはっきりとした口調で答えると、ハーラルトは「そうか」と少し嬉しそうな顔で言った。
「リリーがそう言ってくれて嬉しいよ」
「どうぞ、よろしくお願いします」
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