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20.突然の再会
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授業で資料として何冊か借りていた本を返すために図書館へと来ていた。
そして返却する為に受付へと向かった。
「もしかして返却ですか?」
「はい」
私に気づくと受付の職員が私に声を掛けて来た。
「申し訳ないんですが、借りた本は自分で元の場所に戻して貰っても宜しいでしょうか?」
「…はい。どうかされたんですか?」
「実は…相次いで職員が体調不良になってしまって今人手不足なんですよ。申し訳ないです」
「謝らないでください。そういう事なら自分で元の場所に置いてきますね。」
職員は申し訳なそうに謝って来た。
私は大変だなと思いながら、本を持ち図書館の内部へと入って行った。
ジャンルごとに棚が分けられていて、タイトル順に並べればいいんだよね…?
2冊を戻し、残り1冊を返そうと本棚を探すと一番上の段にあった。
背伸びをすればぎりぎり届くか届かないか位の高さにある。
借りた時はハーラルトと一緒に来てたから、取ってもらい何も気にしなかった。
私はつま先を伸ばして、手も思いっきり上にあげて本棚に入れようとするも他の本に当たって中々奥へと入って行かない。
あともう少しで入りそうなのに、入らなくてもどかしくなる。
ずっとつま先立ちしてると足が痺れて来て足に力が入らなくなってきた。
あとちょっと…
そう思ってると背後に気配を感じた。
そして私の手に持っていた本をすっと抜き取り本棚に戻された。
「ここで良かった?」
「あ、すいません。ありがとうございまし…」
私が振り返りお礼を言おうとした途中で、視界に飛び込んできた懐かしい顔に言葉が止まった。
まるで時も止まってしまったかのように思えた。
「リリー、久しぶりだね」
「………」
そこにいたのは元婚約者のマティアスだった。
会うのは振られた日以来だったから、本当に久しぶりだった。
「元気にしてた?」
「……はい」
マティアスは昔とは何も変わっていなかった。
私にいつも向けてくれていた優しい表情がそこにはあった。
私は会う事を全く予想していなかった為戸惑っていた。
まさかこんな所で会うなんて思ってもなかった。
「私…もう戻らないと…」
一度は合った視線を直ぐに外すと、その場からすぐ立ち去ろうとした。
会いたくなんて無かった。
マティアスの顔を見るとあの時の事をどうしても思い出してしまう。
「リリー、待って!」
「……っ…何?」
私が背を向けると手首を掴まれてしまい、私は驚いて振り返った。
「少し、話せないか?」
「今更話す事なんて何もないよ…。離してっ…」
私が困った顔でマティアスを見つめると、切ない顔をされ胸の奥がざわめく。
どうして…そんな傷ついた様な顔をするの?
私の事を裏切ったのはマティアスの方なのに…。
私は掴まれた手首に力を入れてマティアスの手を強引に引き離した。
そのまま私はマティアスを睨みつけると、ふいっと再び背を向け歩き出そうとした。
もう関わらない方が良い。
私にはもう関係のない人だから…。
そう思って一歩踏み出した瞬間、ふわっと懐かしい匂いがして背中から抱きしめられた。
「リリーごめん。謝っても許してもらえない事は分かってる。だけど時間はかかってしまったけど漸くサラとの婚約を白紙に戻せそうなんだ。俺が好きなのはリリーだけだ。あの時から気持ちは変わっていない」
マティアスは私の事をぎゅっと強く抱きしめていた。
私は突然の事に理解できず何も返事を返すことが出来なかった。
「リリー、好きだ。もう絶対に離さないから…俺の元に戻って来て」
「………っ…!」
マティアスは懇願するかのように切なそうな声で私に言った。
だけど私はその言葉を聞くと腹が立って仕方がなかった。
「今更…そんなこと言われてももう遅いよ…っ!私はもうマティアスの事なんて好きじゃない。一方的に裏切って去って行った癖に…今更そんな事言われても困るだけだよ…っ…もう私の事はほっといてよ…」
私が苦しそうな声で言うと、マティアスの手が緩んだ。
その瞬間私はマティアスから離れて距離を取る。
「もう…二度と私に話しかけないでっ…。マティアスなんて大嫌いっ!」
私は目に涙を溜めながらそう言うと、逃げる様にその場から立ち去った。
あの時のマティアスの顔は絶望したような顔に見えた。
だけど私にはもう関係ない。
今の私には大切に思う人が他にいる。
もう後戻りなんて出来ないし…したいとも思っていない。
だからこのままそっとしておいてほしい。
そして返却する為に受付へと向かった。
「もしかして返却ですか?」
「はい」
私に気づくと受付の職員が私に声を掛けて来た。
「申し訳ないんですが、借りた本は自分で元の場所に戻して貰っても宜しいでしょうか?」
「…はい。どうかされたんですか?」
「実は…相次いで職員が体調不良になってしまって今人手不足なんですよ。申し訳ないです」
「謝らないでください。そういう事なら自分で元の場所に置いてきますね。」
職員は申し訳なそうに謝って来た。
私は大変だなと思いながら、本を持ち図書館の内部へと入って行った。
ジャンルごとに棚が分けられていて、タイトル順に並べればいいんだよね…?
2冊を戻し、残り1冊を返そうと本棚を探すと一番上の段にあった。
背伸びをすればぎりぎり届くか届かないか位の高さにある。
借りた時はハーラルトと一緒に来てたから、取ってもらい何も気にしなかった。
私はつま先を伸ばして、手も思いっきり上にあげて本棚に入れようとするも他の本に当たって中々奥へと入って行かない。
あともう少しで入りそうなのに、入らなくてもどかしくなる。
ずっとつま先立ちしてると足が痺れて来て足に力が入らなくなってきた。
あとちょっと…
そう思ってると背後に気配を感じた。
そして私の手に持っていた本をすっと抜き取り本棚に戻された。
「ここで良かった?」
「あ、すいません。ありがとうございまし…」
私が振り返りお礼を言おうとした途中で、視界に飛び込んできた懐かしい顔に言葉が止まった。
まるで時も止まってしまったかのように思えた。
「リリー、久しぶりだね」
「………」
そこにいたのは元婚約者のマティアスだった。
会うのは振られた日以来だったから、本当に久しぶりだった。
「元気にしてた?」
「……はい」
マティアスは昔とは何も変わっていなかった。
私にいつも向けてくれていた優しい表情がそこにはあった。
私は会う事を全く予想していなかった為戸惑っていた。
まさかこんな所で会うなんて思ってもなかった。
「私…もう戻らないと…」
一度は合った視線を直ぐに外すと、その場からすぐ立ち去ろうとした。
会いたくなんて無かった。
マティアスの顔を見るとあの時の事をどうしても思い出してしまう。
「リリー、待って!」
「……っ…何?」
私が背を向けると手首を掴まれてしまい、私は驚いて振り返った。
「少し、話せないか?」
「今更話す事なんて何もないよ…。離してっ…」
私が困った顔でマティアスを見つめると、切ない顔をされ胸の奥がざわめく。
どうして…そんな傷ついた様な顔をするの?
私の事を裏切ったのはマティアスの方なのに…。
私は掴まれた手首に力を入れてマティアスの手を強引に引き離した。
そのまま私はマティアスを睨みつけると、ふいっと再び背を向け歩き出そうとした。
もう関わらない方が良い。
私にはもう関係のない人だから…。
そう思って一歩踏み出した瞬間、ふわっと懐かしい匂いがして背中から抱きしめられた。
「リリーごめん。謝っても許してもらえない事は分かってる。だけど時間はかかってしまったけど漸くサラとの婚約を白紙に戻せそうなんだ。俺が好きなのはリリーだけだ。あの時から気持ちは変わっていない」
マティアスは私の事をぎゅっと強く抱きしめていた。
私は突然の事に理解できず何も返事を返すことが出来なかった。
「リリー、好きだ。もう絶対に離さないから…俺の元に戻って来て」
「………っ…!」
マティアスは懇願するかのように切なそうな声で私に言った。
だけど私はその言葉を聞くと腹が立って仕方がなかった。
「今更…そんなこと言われてももう遅いよ…っ!私はもうマティアスの事なんて好きじゃない。一方的に裏切って去って行った癖に…今更そんな事言われても困るだけだよ…っ…もう私の事はほっといてよ…」
私が苦しそうな声で言うと、マティアスの手が緩んだ。
その瞬間私はマティアスから離れて距離を取る。
「もう…二度と私に話しかけないでっ…。マティアスなんて大嫌いっ!」
私は目に涙を溜めながらそう言うと、逃げる様にその場から立ち去った。
あの時のマティアスの顔は絶望したような顔に見えた。
だけど私にはもう関係ない。
今の私には大切に思う人が他にいる。
もう後戻りなんて出来ないし…したいとも思っていない。
だからこのままそっとしておいてほしい。
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