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第一章
6.初めての口付け
私は授業が終わるとジェラルドの用意した馬車に乗り、王宮から少し離れた場所にある離宮へと来ていた。
幼い頃からこの離宮がジェラルドの住居となっていて、昔は良くここにロランと一緒に遊びに来ていたものだ。
王宮と違い、のんびりとした生活が送れるからとジェラルドはここを気に入っている様だった。
「シャルがこの部屋に来るのは…1年ぶりくらいかな…」
「うん…、それくらいになるかな…」
私達は中央にある大きなソファーに並んで座っていた。
なんとなくジェラルドとの距離が近いのが、さっきから気になって仕方が無い。
(どうして…隣に座るんだろう…。二人しかいないのに…)
「シャルの好きなローズティーと、最近街で人気のお菓子をいくつか用意させたから…好きなだけ食べていいよ」
「…ありがとう……」
私はカップを持ち上げると、その香りを楽しんだ。
(そうそう…この香り…。懐かしいな…)
「ふふっ…、シャルは本当にそこのローズティー…すごく気に入ってるよね。暫く販売が停止していたから…懐かしいんじゃない?」
「うん…。やっぱりここのは格別ね…。ロランも来ればよかったのに…」
私は小さく呟くとカップに口を付けた。
「シャルはさ…最近妙にロランと仲が良いみたいだけど…そんなにロランの事が気になるの?」
「え…?気になるって言うか…いつも一緒にいるし?」
3人で一緒にいる事が当たり前すぎて、そんな質問を突然されると返答に困ってしまう。
「シャルは僕の婚約者だって自覚はあるのかな…?」
「……っ…、あるわっ…一応…婚約者だしっ…」
「……一応か。シャルは分かりやすいけど、中々素直になってくれないからね…」
「……私はずっと素直よ…!」
私がムキになって答えると、ジェラルドは小さく笑った。
そして突然ジェラルドが顔を近づけて来たので、私が逃げようとしたらソファーの上で倒れてしまい、起き上がろうとすると何故かジェラルドが迫って来た。
(……え?ちょっと…まって……なんでこんなに近いの!?)
「逃がしてあげないよ…。今日はちゃんとシャルに自覚してもらうまでは離さないからね」
「……自覚って…?」
息がかかる程にジェラルドとの距離が近くて、私は顔を真っ赤にさせながら戸惑っていた。
(なんなの…この展開…。ジェラルド…顔近すぎるよっ……嬉しいけど、こんなの耐えられないっ…)
私はどうしていいか分からず、ジェラルドと視線を合わしている事さえ恥ずかしく感じてしまい、ぎゅっときつく目を瞑った。
するとジェラルドの笑い声が微かに聞こえて来たかと思っていたら、唇に柔らかい何かが重なった。
(……え?何か…当たってる…?)
私はゆっくりと目を開けて見ると、ジェラルドのアップの顔がそこにあり、何をされているのか理解した。
「……シャルの唇、奪っちゃった…。きっとシャルはこれが初めてだよね?」
「……っ…、キス…したの…?」
私がドキドキしながら答えると、ジェラルドは小さく笑った。
(ジェラルドと……キスしちゃった…。どうしようっ!)
「分からなかったなら…、もう一度してみようか…」
「え……?もう…一度…?……いいの?」
私は恥ずかしそうに、それでいてどこか嬉しそうな顔で問い返した。
いつかジェラルドとキスをしたいと、どこかで思っていた。
それがこんなに突然叶ってしまい、私は嬉しさと戸惑いでいっぱいになっていた。
私の鼓動はさっきから煩い程に激しく鳴ったままだ。
「本当にシャルは可愛いな…。僕はそんなシャルの事がいつだって大好きだよ。シャルは恥ずかしがって好きだとは言ってくれないけど…ね」
「……っ……ん…」
再びジェラルドの顔が近づいて来て、唇に温かいものが重なり、そのまま啄むような口付けを何度も繰り返していく。
「やっぱりシャルの唇は甘くて美味しいな…。もっと味わいたいから…少し口を開けてもらえるかな?」
「え…?口…?」
私は戸惑いながらも、薄く唇を開いた。
すると「いい子だね」とジェラルドの優しい声が響き、再び唇が重なる。
(私…ジェラルドとのキス、好きかもっ…)
「……ん…っ……んんっ!?」
突然私の咥内の中に、何かが入り込んで来た。
ざらざらとして、とても熱をもった何かが私の口の中で動き回る。
(な…何…!?)
「シャルも僕の舌に絡ませて…」
「…はぁっ……んんっ…」
私の咥内で動き回っているのはジェラルドの舌だと分かると、急に恥ずかしくなり逃げようと舌を引っ込めようとした。
するとすぐに捕らえられ、深く吸われてしまう。
「んんっ……っ!!」
「可愛い事してくれるな……絶対に逃がさないよ…」
私は息苦しさに耐え切れず、ジェラルドの胸を押し返そうとするもびくともしない。
「はぁ……はぁっ……んんっ…」
「シャル…、息は鼻でするといいよ…。苦しかったら試してみて…」
一度唇を剥がされ息を思いっきり吸い込んでほっとしていると、また直ぐに塞がれてしまう。
(キスって…こんなに激しいものなの…?)
私の目からは生理的な涙が流れて行く。
それに咥内を激しく貪られ、もう何も考えられなくなってしまいそうだ。
体もさっきから熱くなって火照っている様な気がする。
「……少し、やり過ぎたかな…。シャルは初めてだったのに…ごめんね…」
「はぁっ……はぁっ……」
漸く唇が解放されると、私は浅い呼吸を繰り返しながら、ぼんやりとした視界に映るジェラルドをただ見つめていた。
「シャルが僕の事を好きだって認めるまで…毎日キスをしようか…」
幼い頃からこの離宮がジェラルドの住居となっていて、昔は良くここにロランと一緒に遊びに来ていたものだ。
王宮と違い、のんびりとした生活が送れるからとジェラルドはここを気に入っている様だった。
「シャルがこの部屋に来るのは…1年ぶりくらいかな…」
「うん…、それくらいになるかな…」
私達は中央にある大きなソファーに並んで座っていた。
なんとなくジェラルドとの距離が近いのが、さっきから気になって仕方が無い。
(どうして…隣に座るんだろう…。二人しかいないのに…)
「シャルの好きなローズティーと、最近街で人気のお菓子をいくつか用意させたから…好きなだけ食べていいよ」
「…ありがとう……」
私はカップを持ち上げると、その香りを楽しんだ。
(そうそう…この香り…。懐かしいな…)
「ふふっ…、シャルは本当にそこのローズティー…すごく気に入ってるよね。暫く販売が停止していたから…懐かしいんじゃない?」
「うん…。やっぱりここのは格別ね…。ロランも来ればよかったのに…」
私は小さく呟くとカップに口を付けた。
「シャルはさ…最近妙にロランと仲が良いみたいだけど…そんなにロランの事が気になるの?」
「え…?気になるって言うか…いつも一緒にいるし?」
3人で一緒にいる事が当たり前すぎて、そんな質問を突然されると返答に困ってしまう。
「シャルは僕の婚約者だって自覚はあるのかな…?」
「……っ…、あるわっ…一応…婚約者だしっ…」
「……一応か。シャルは分かりやすいけど、中々素直になってくれないからね…」
「……私はずっと素直よ…!」
私がムキになって答えると、ジェラルドは小さく笑った。
そして突然ジェラルドが顔を近づけて来たので、私が逃げようとしたらソファーの上で倒れてしまい、起き上がろうとすると何故かジェラルドが迫って来た。
(……え?ちょっと…まって……なんでこんなに近いの!?)
「逃がしてあげないよ…。今日はちゃんとシャルに自覚してもらうまでは離さないからね」
「……自覚って…?」
息がかかる程にジェラルドとの距離が近くて、私は顔を真っ赤にさせながら戸惑っていた。
(なんなの…この展開…。ジェラルド…顔近すぎるよっ……嬉しいけど、こんなの耐えられないっ…)
私はどうしていいか分からず、ジェラルドと視線を合わしている事さえ恥ずかしく感じてしまい、ぎゅっときつく目を瞑った。
するとジェラルドの笑い声が微かに聞こえて来たかと思っていたら、唇に柔らかい何かが重なった。
(……え?何か…当たってる…?)
私はゆっくりと目を開けて見ると、ジェラルドのアップの顔がそこにあり、何をされているのか理解した。
「……シャルの唇、奪っちゃった…。きっとシャルはこれが初めてだよね?」
「……っ…、キス…したの…?」
私がドキドキしながら答えると、ジェラルドは小さく笑った。
(ジェラルドと……キスしちゃった…。どうしようっ!)
「分からなかったなら…、もう一度してみようか…」
「え……?もう…一度…?……いいの?」
私は恥ずかしそうに、それでいてどこか嬉しそうな顔で問い返した。
いつかジェラルドとキスをしたいと、どこかで思っていた。
それがこんなに突然叶ってしまい、私は嬉しさと戸惑いでいっぱいになっていた。
私の鼓動はさっきから煩い程に激しく鳴ったままだ。
「本当にシャルは可愛いな…。僕はそんなシャルの事がいつだって大好きだよ。シャルは恥ずかしがって好きだとは言ってくれないけど…ね」
「……っ……ん…」
再びジェラルドの顔が近づいて来て、唇に温かいものが重なり、そのまま啄むような口付けを何度も繰り返していく。
「やっぱりシャルの唇は甘くて美味しいな…。もっと味わいたいから…少し口を開けてもらえるかな?」
「え…?口…?」
私は戸惑いながらも、薄く唇を開いた。
すると「いい子だね」とジェラルドの優しい声が響き、再び唇が重なる。
(私…ジェラルドとのキス、好きかもっ…)
「……ん…っ……んんっ!?」
突然私の咥内の中に、何かが入り込んで来た。
ざらざらとして、とても熱をもった何かが私の口の中で動き回る。
(な…何…!?)
「シャルも僕の舌に絡ませて…」
「…はぁっ……んんっ…」
私の咥内で動き回っているのはジェラルドの舌だと分かると、急に恥ずかしくなり逃げようと舌を引っ込めようとした。
するとすぐに捕らえられ、深く吸われてしまう。
「んんっ……っ!!」
「可愛い事してくれるな……絶対に逃がさないよ…」
私は息苦しさに耐え切れず、ジェラルドの胸を押し返そうとするもびくともしない。
「はぁ……はぁっ……んんっ…」
「シャル…、息は鼻でするといいよ…。苦しかったら試してみて…」
一度唇を剥がされ息を思いっきり吸い込んでほっとしていると、また直ぐに塞がれてしまう。
(キスって…こんなに激しいものなの…?)
私の目からは生理的な涙が流れて行く。
それに咥内を激しく貪られ、もう何も考えられなくなってしまいそうだ。
体もさっきから熱くなって火照っている様な気がする。
「……少し、やり過ぎたかな…。シャルは初めてだったのに…ごめんね…」
「はぁっ……はぁっ……」
漸く唇が解放されると、私は浅い呼吸を繰り返しながら、ぼんやりとした視界に映るジェラルドをただ見つめていた。
「シャルが僕の事を好きだって認めるまで…毎日キスをしようか…」
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