6 / 72
第一章
6.初めての口付け
しおりを挟む
私は授業が終わるとジェラルドの用意した馬車に乗り、王宮から少し離れた場所にある離宮へと来ていた。
幼い頃からこの離宮がジェラルドの住居となっていて、昔は良くここにロランと一緒に遊びに来ていたものだ。
王宮と違い、のんびりとした生活が送れるからとジェラルドはここを気に入っている様だった。
「シャルがこの部屋に来るのは…1年ぶりくらいかな…」
「うん…、それくらいになるかな…」
私達は中央にある大きなソファーに並んで座っていた。
なんとなくジェラルドとの距離が近いのが、さっきから気になって仕方が無い。
(どうして…隣に座るんだろう…。二人しかいないのに…)
「シャルの好きなローズティーと、最近街で人気のお菓子をいくつか用意させたから…好きなだけ食べていいよ」
「…ありがとう……」
私はカップを持ち上げると、その香りを楽しんだ。
(そうそう…この香り…。懐かしいな…)
「ふふっ…、シャルは本当にそこのローズティー…すごく気に入ってるよね。暫く販売が停止していたから…懐かしいんじゃない?」
「うん…。やっぱりここのは格別ね…。ロランも来ればよかったのに…」
私は小さく呟くとカップに口を付けた。
「シャルはさ…最近妙にロランと仲が良いみたいだけど…そんなにロランの事が気になるの?」
「え…?気になるって言うか…いつも一緒にいるし?」
3人で一緒にいる事が当たり前すぎて、そんな質問を突然されると返答に困ってしまう。
「シャルは僕の婚約者だって自覚はあるのかな…?」
「……っ…、あるわっ…一応…婚約者だしっ…」
「……一応か。シャルは分かりやすいけど、中々素直になってくれないからね…」
「……私はずっと素直よ…!」
私がムキになって答えると、ジェラルドは小さく笑った。
そして突然ジェラルドが顔を近づけて来たので、私が逃げようとしたらソファーの上で倒れてしまい、起き上がろうとすると何故かジェラルドが迫って来た。
(……え?ちょっと…まって……なんでこんなに近いの!?)
「逃がしてあげないよ…。今日はちゃんとシャルに自覚してもらうまでは離さないからね」
「……自覚って…?」
息がかかる程にジェラルドとの距離が近くて、私は顔を真っ赤にさせながら戸惑っていた。
(なんなの…この展開…。ジェラルド…顔近すぎるよっ……嬉しいけど、こんなの耐えられないっ…)
私はどうしていいか分からず、ジェラルドと視線を合わしている事さえ恥ずかしく感じてしまい、ぎゅっときつく目を瞑った。
するとジェラルドの笑い声が微かに聞こえて来たかと思っていたら、唇に柔らかい何かが重なった。
(……え?何か…当たってる…?)
私はゆっくりと目を開けて見ると、ジェラルドのアップの顔がそこにあり、何をされているのか理解した。
「……シャルの唇、奪っちゃった…。きっとシャルはこれが初めてだよね?」
「……っ…、キス…したの…?」
私がドキドキしながら答えると、ジェラルドは小さく笑った。
(ジェラルドと……キスしちゃった…。どうしようっ!)
「分からなかったなら…、もう一度してみようか…」
「え……?もう…一度…?……いいの?」
私は恥ずかしそうに、それでいてどこか嬉しそうな顔で問い返した。
いつかジェラルドとキスをしたいと、どこかで思っていた。
それがこんなに突然叶ってしまい、私は嬉しさと戸惑いでいっぱいになっていた。
私の鼓動はさっきから煩い程に激しく鳴ったままだ。
「本当にシャルは可愛いな…。僕はそんなシャルの事がいつだって大好きだよ。シャルは恥ずかしがって好きだとは言ってくれないけど…ね」
「……っ……ん…」
再びジェラルドの顔が近づいて来て、唇に温かいものが重なり、そのまま啄むような口付けを何度も繰り返していく。
「やっぱりシャルの唇は甘くて美味しいな…。もっと味わいたいから…少し口を開けてもらえるかな?」
「え…?口…?」
私は戸惑いながらも、薄く唇を開いた。
すると「いい子だね」とジェラルドの優しい声が響き、再び唇が重なる。
(私…ジェラルドとのキス、好きかもっ…)
「……ん…っ……んんっ!?」
突然私の咥内の中に、何かが入り込んで来た。
ざらざらとして、とても熱をもった何かが私の口の中で動き回る。
(な…何…!?)
「シャルも僕の舌に絡ませて…」
「…はぁっ……んんっ…」
私の咥内で動き回っているのはジェラルドの舌だと分かると、急に恥ずかしくなり逃げようと舌を引っ込めようとした。
するとすぐに捕らえられ、深く吸われてしまう。
「んんっ……っ!!」
「可愛い事してくれるな……絶対に逃がさないよ…」
私は息苦しさに耐え切れず、ジェラルドの胸を押し返そうとするもびくともしない。
「はぁ……はぁっ……んんっ…」
「シャル…、息は鼻でするといいよ…。苦しかったら試してみて…」
一度唇を剥がされ息を思いっきり吸い込んでほっとしていると、また直ぐに塞がれてしまう。
(キスって…こんなに激しいものなの…?)
私の目からは生理的な涙が流れて行く。
それに咥内を激しく貪られ、もう何も考えられなくなってしまいそうだ。
体もさっきから熱くなって火照っている様な気がする。
「……少し、やり過ぎたかな…。シャルは初めてだったのに…ごめんね…」
「はぁっ……はぁっ……」
漸く唇が解放されると、私は浅い呼吸を繰り返しながら、ぼんやりとした視界に映るジェラルドをただ見つめていた。
「シャルが僕の事を好きだって認めるまで…毎日キスをしようか…」
幼い頃からこの離宮がジェラルドの住居となっていて、昔は良くここにロランと一緒に遊びに来ていたものだ。
王宮と違い、のんびりとした生活が送れるからとジェラルドはここを気に入っている様だった。
「シャルがこの部屋に来るのは…1年ぶりくらいかな…」
「うん…、それくらいになるかな…」
私達は中央にある大きなソファーに並んで座っていた。
なんとなくジェラルドとの距離が近いのが、さっきから気になって仕方が無い。
(どうして…隣に座るんだろう…。二人しかいないのに…)
「シャルの好きなローズティーと、最近街で人気のお菓子をいくつか用意させたから…好きなだけ食べていいよ」
「…ありがとう……」
私はカップを持ち上げると、その香りを楽しんだ。
(そうそう…この香り…。懐かしいな…)
「ふふっ…、シャルは本当にそこのローズティー…すごく気に入ってるよね。暫く販売が停止していたから…懐かしいんじゃない?」
「うん…。やっぱりここのは格別ね…。ロランも来ればよかったのに…」
私は小さく呟くとカップに口を付けた。
「シャルはさ…最近妙にロランと仲が良いみたいだけど…そんなにロランの事が気になるの?」
「え…?気になるって言うか…いつも一緒にいるし?」
3人で一緒にいる事が当たり前すぎて、そんな質問を突然されると返答に困ってしまう。
「シャルは僕の婚約者だって自覚はあるのかな…?」
「……っ…、あるわっ…一応…婚約者だしっ…」
「……一応か。シャルは分かりやすいけど、中々素直になってくれないからね…」
「……私はずっと素直よ…!」
私がムキになって答えると、ジェラルドは小さく笑った。
そして突然ジェラルドが顔を近づけて来たので、私が逃げようとしたらソファーの上で倒れてしまい、起き上がろうとすると何故かジェラルドが迫って来た。
(……え?ちょっと…まって……なんでこんなに近いの!?)
「逃がしてあげないよ…。今日はちゃんとシャルに自覚してもらうまでは離さないからね」
「……自覚って…?」
息がかかる程にジェラルドとの距離が近くて、私は顔を真っ赤にさせながら戸惑っていた。
(なんなの…この展開…。ジェラルド…顔近すぎるよっ……嬉しいけど、こんなの耐えられないっ…)
私はどうしていいか分からず、ジェラルドと視線を合わしている事さえ恥ずかしく感じてしまい、ぎゅっときつく目を瞑った。
するとジェラルドの笑い声が微かに聞こえて来たかと思っていたら、唇に柔らかい何かが重なった。
(……え?何か…当たってる…?)
私はゆっくりと目を開けて見ると、ジェラルドのアップの顔がそこにあり、何をされているのか理解した。
「……シャルの唇、奪っちゃった…。きっとシャルはこれが初めてだよね?」
「……っ…、キス…したの…?」
私がドキドキしながら答えると、ジェラルドは小さく笑った。
(ジェラルドと……キスしちゃった…。どうしようっ!)
「分からなかったなら…、もう一度してみようか…」
「え……?もう…一度…?……いいの?」
私は恥ずかしそうに、それでいてどこか嬉しそうな顔で問い返した。
いつかジェラルドとキスをしたいと、どこかで思っていた。
それがこんなに突然叶ってしまい、私は嬉しさと戸惑いでいっぱいになっていた。
私の鼓動はさっきから煩い程に激しく鳴ったままだ。
「本当にシャルは可愛いな…。僕はそんなシャルの事がいつだって大好きだよ。シャルは恥ずかしがって好きだとは言ってくれないけど…ね」
「……っ……ん…」
再びジェラルドの顔が近づいて来て、唇に温かいものが重なり、そのまま啄むような口付けを何度も繰り返していく。
「やっぱりシャルの唇は甘くて美味しいな…。もっと味わいたいから…少し口を開けてもらえるかな?」
「え…?口…?」
私は戸惑いながらも、薄く唇を開いた。
すると「いい子だね」とジェラルドの優しい声が響き、再び唇が重なる。
(私…ジェラルドとのキス、好きかもっ…)
「……ん…っ……んんっ!?」
突然私の咥内の中に、何かが入り込んで来た。
ざらざらとして、とても熱をもった何かが私の口の中で動き回る。
(な…何…!?)
「シャルも僕の舌に絡ませて…」
「…はぁっ……んんっ…」
私の咥内で動き回っているのはジェラルドの舌だと分かると、急に恥ずかしくなり逃げようと舌を引っ込めようとした。
するとすぐに捕らえられ、深く吸われてしまう。
「んんっ……っ!!」
「可愛い事してくれるな……絶対に逃がさないよ…」
私は息苦しさに耐え切れず、ジェラルドの胸を押し返そうとするもびくともしない。
「はぁ……はぁっ……んんっ…」
「シャル…、息は鼻でするといいよ…。苦しかったら試してみて…」
一度唇を剥がされ息を思いっきり吸い込んでほっとしていると、また直ぐに塞がれてしまう。
(キスって…こんなに激しいものなの…?)
私の目からは生理的な涙が流れて行く。
それに咥内を激しく貪られ、もう何も考えられなくなってしまいそうだ。
体もさっきから熱くなって火照っている様な気がする。
「……少し、やり過ぎたかな…。シャルは初めてだったのに…ごめんね…」
「はぁっ……はぁっ……」
漸く唇が解放されると、私は浅い呼吸を繰り返しながら、ぼんやりとした視界に映るジェラルドをただ見つめていた。
「シャルが僕の事を好きだって認めるまで…毎日キスをしようか…」
0
あなたにおすすめの小説
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜
紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。
連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる