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第一章
26.婚約について①
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乱れていた服は元通りに直し、きちんと服を着た状態になったわけだが、先程までしてた行為を思い出すと恥ずかしくてロランの顔がまともに見れなくなっていた。
もしあの時父が現れなかったとしたら、私は最後までロランに抱かれてしまっていたのだろうか。
まだ私の心には迷いがあり、今回最後までしなくて良かったとどこかほっとしている自分がいる。
その反面、恥ずかしかったけど嫌では無かった。
(私…どうしたら良いんだろう…)
「シャル、落ち着いたら公爵の所に行こう…」
「あ…、うん…。ねぇ…、お父様は私達に一体何の話をするんだろう…」
ロランに突然声を掛けられると、私はビクッと思わず体を震わせてしまった。
「多分、俺達の婚約についての話じゃないか…?」
「婚約って…そこまで本気の話だったの…?」
先程ロランからチラッとその話を聞いて、そんな話が出てるのか…程度にしか思っていなかった。
「どうだろうな…、でも…まずは聞きにいこう。悩むのはそれからで良いんじゃないか?」
「うん、そうだね…」
私が答えるとロランは立ち上がり、すっと私の前に手を差し出してくれた。
私はドキドキしながらロランの手を眺めていた。
「シャル、何してるんだ…?行くぞ…」
「う…うん」
ロランに急かされる様に声を掛けられると私は慌ててロランの手を握りソファーから立ち上がった。
(なんで私…こんなにもドキドキしているの…)
ロランはその後もずっと私の手を握っていてくれた。
それが恥ずかしくて仕方なかったけど、その手はとても温かくてどこかほっとしていた。
***
私達は客間へと移動していた。
そこには私の父だけではなく、何故かロランの父であるドレッセル公爵の姿もあった。
「父上もこちらにいらしていたんですね…」
「ああ、大事な話になるから同席させてもらうことになったんだ。シャルちゃん、久しぶりだね…」
ドレッセル公爵は私に愛想の良い笑顔を向けてくれた。
「お久しぶりです…ドレッセルおじ様…」
「妻がシャルちゃんが好きなチェリーパイを焼いて持たせてくれたんだ」
「……っ!!…あれ…本当に美味しいんですっ、ありがとうございます!」
「良かったな、シャル」
私が目を輝かせながら喜んでいると、隣に座るロランが呟いた。
(久しぶりにチェリーパイが食べられるっ…!嬉しいなぁ…)
最近はあまりロランの屋敷には行かなくなったけど、幼い頃は良くロランの屋敷に行って遊んでいた。
そんな時ロランの母が、ティータイムに良く手作り菓子を作ってくれていた。
寧ろそれが楽しみでロランの屋敷に通っていたと言っても過言では無いだろう。
その中でも私は断然チェリーパイが好きだった。
だけど学園に入学してからロランの屋敷に行くことは殆ど無くなった。
学校生活で忙しいというのもあったけど、私はジェラルドと婚約をしていたし、いくらロランと仲が良いと言っても屋敷にまで押し掛けるのはなんだか気が引けてしまい行かなくなってしまった。
ロランも誘って来る様なタイプの人間では無かったから尚更だったんだろう。
「それじゃあ早速本題に入らせてもらうな…」
和やかな雰囲気が出来ていたが、私の父が話を切り出した。
「シャル…。婚約が白紙になったばかりで、まだ傷が癒えてない中こんな話をするのは本当に心苦しいが、シャルも今年で18歳になる…。だからどうしても結婚の話を考えなければならなくなるのだが…ロラン殿がシャルと婚約を結びたいと言って来てくれたんだ…。ロラン殿ならシャルも幼い頃から良く知っている間柄だし、すごく良い話だと思ってる…」
「え……?ロランから…?」
私はその話を聞いて驚いた顔でロランの方に視線を向けた。
私はてっきり同情してくれた両親達が話し合って決めたのだと思っていた。
それにロランは、さっきはそんな事一言も言ってなかった気がする。
もしあの時父が現れなかったとしたら、私は最後までロランに抱かれてしまっていたのだろうか。
まだ私の心には迷いがあり、今回最後までしなくて良かったとどこかほっとしている自分がいる。
その反面、恥ずかしかったけど嫌では無かった。
(私…どうしたら良いんだろう…)
「シャル、落ち着いたら公爵の所に行こう…」
「あ…、うん…。ねぇ…、お父様は私達に一体何の話をするんだろう…」
ロランに突然声を掛けられると、私はビクッと思わず体を震わせてしまった。
「多分、俺達の婚約についての話じゃないか…?」
「婚約って…そこまで本気の話だったの…?」
先程ロランからチラッとその話を聞いて、そんな話が出てるのか…程度にしか思っていなかった。
「どうだろうな…、でも…まずは聞きにいこう。悩むのはそれからで良いんじゃないか?」
「うん、そうだね…」
私が答えるとロランは立ち上がり、すっと私の前に手を差し出してくれた。
私はドキドキしながらロランの手を眺めていた。
「シャル、何してるんだ…?行くぞ…」
「う…うん」
ロランに急かされる様に声を掛けられると私は慌ててロランの手を握りソファーから立ち上がった。
(なんで私…こんなにもドキドキしているの…)
ロランはその後もずっと私の手を握っていてくれた。
それが恥ずかしくて仕方なかったけど、その手はとても温かくてどこかほっとしていた。
***
私達は客間へと移動していた。
そこには私の父だけではなく、何故かロランの父であるドレッセル公爵の姿もあった。
「父上もこちらにいらしていたんですね…」
「ああ、大事な話になるから同席させてもらうことになったんだ。シャルちゃん、久しぶりだね…」
ドレッセル公爵は私に愛想の良い笑顔を向けてくれた。
「お久しぶりです…ドレッセルおじ様…」
「妻がシャルちゃんが好きなチェリーパイを焼いて持たせてくれたんだ」
「……っ!!…あれ…本当に美味しいんですっ、ありがとうございます!」
「良かったな、シャル」
私が目を輝かせながら喜んでいると、隣に座るロランが呟いた。
(久しぶりにチェリーパイが食べられるっ…!嬉しいなぁ…)
最近はあまりロランの屋敷には行かなくなったけど、幼い頃は良くロランの屋敷に行って遊んでいた。
そんな時ロランの母が、ティータイムに良く手作り菓子を作ってくれていた。
寧ろそれが楽しみでロランの屋敷に通っていたと言っても過言では無いだろう。
その中でも私は断然チェリーパイが好きだった。
だけど学園に入学してからロランの屋敷に行くことは殆ど無くなった。
学校生活で忙しいというのもあったけど、私はジェラルドと婚約をしていたし、いくらロランと仲が良いと言っても屋敷にまで押し掛けるのはなんだか気が引けてしまい行かなくなってしまった。
ロランも誘って来る様なタイプの人間では無かったから尚更だったんだろう。
「それじゃあ早速本題に入らせてもらうな…」
和やかな雰囲気が出来ていたが、私の父が話を切り出した。
「シャル…。婚約が白紙になったばかりで、まだ傷が癒えてない中こんな話をするのは本当に心苦しいが、シャルも今年で18歳になる…。だからどうしても結婚の話を考えなければならなくなるのだが…ロラン殿がシャルと婚約を結びたいと言って来てくれたんだ…。ロラン殿ならシャルも幼い頃から良く知っている間柄だし、すごく良い話だと思ってる…」
「え……?ロランから…?」
私はその話を聞いて驚いた顔でロランの方に視線を向けた。
私はてっきり同情してくれた両親達が話し合って決めたのだと思っていた。
それにロランは、さっきはそんな事一言も言ってなかった気がする。
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