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第一章
38.一か月振りの再会②
その日の授業はずっと集中出来なかった。
一番の理由は、進み過ぎている授業の内容に全くついて行くことが出来ないことにあったのだが、私が困っていると、隣にいるジェラルドがちょこちょこと話しかけてきて教えてくれる事にあった。
私は一切頼んだ訳ではないのだが、ジェラルドが何かと話しかけてくる。
私も教えてくれるのに無視するのは悪いと思い、不本意ながらつい聞いてしまっていた。
休み時間に入ると、私はジェラルドの傍から離れるためにすぐにロランの元へと移動した。
しかしロランの隣の席にはアリエルがいて、目が合った瞬間すごい剣幕で睨まれた。
(こわっ…!文句ならジェラルドに言ってよ…!)
私がむっとした顔を向けると「何…?」と思わず声をかけられてしまった為、慌てて視線を逸らし見なかったことにした。
「シャル…どうした?」
「な、なんでもない…。ロラン…教室出ない…?」
私はロランの袖を掴み引っ張った。
この教室には顔を合わせたくない二人がいて、私はここからすぐに抜け出したかった。
ロランは私の様子に気付くと、席を立ち上がり私を連れて教室から出て行った。
***
今は中庭の方へと来ていた。
重い教室の空気から解放され、外の爽やかな空気を肺いっぱいに吸い込むと、それだけでなんだかほっと出来てしまう。
「シャル…、ジェラルドに話しかけられていたよな?大丈夫か…?」
ロランは少し心配そうな顔で聞いてきたので、私は困った顔を向けた。
「そうなのっ…!本当に迷惑だよ…、なんでジェラルドの席そのままなの…。しかも聞いても無いのに話しかけてくるし…。私が許したとでも思ってるのかな…。ロラン、席…交換してもらってよ…」
ジェラルドに裏切られたことを未だに根に持っているわけでは無いが、出来ればもう関わりたくないと思っていた。
ずっと信じていた人に裏切られたのだ。
私がどれだけショックを受けたのか、ジェラルドはきっと分かっていないのだろう。
だからあんなに普通に、まるで何も無かったかの様に話しかけることが出来るのだと思った。
「そうだな…、あとで聞いてみるよ。ジェラルドも婚約者のアリエル王女の隣の方がいいだろうしな…」
「うん…、ありがとう…ロラン」
ロランの言葉を聞いて少しだけほっとした。
心安まる一時はあっという間に終わり、そろそろ教室に戻ることになった。
「そろそろ戻らないとな…」
「やだな…、戻りたくない…」
私が重い声で呟くと、ロランは私の指を絡める様に繋いで歩き出した。
突然ロランに手を繋がれて私はドキドキしてしまう。
「あと1時間頑張れば昼休みだ…、学食も久々だからシャルも少し楽しみにしているんだろ…?あのパンケーキが恋しいって言っていたもんな…」
「そ、そうだったっ…!」
私はロランの言葉を聞くと、みるみるうちに表情が明るく変わっていく。
それを隣で見ていたロランは可笑しそうに笑っていた。
「席の件は後で俺からジェラルドに話しておくから、今日は我慢して…」
「うん…」
***
教室に戻るために、廊下を歩いている時だった。
「ねぇ、ちょっと聞いた…?」
「何?」
廊下にいた令嬢達が何やら騒がしく話しているのが耳に入ってきた。
最初はお喋り好きな令嬢達が楽しく話をしているだけだと思って然程気にはしていなかった。
「ジェラルド殿下とアリエル王女…ついに破局だって!」
「あらぁ…、ついになのね…。あの二人見るからに仲が悪かったものね…」
その言葉に私は耳を疑った。
一番の理由は、進み過ぎている授業の内容に全くついて行くことが出来ないことにあったのだが、私が困っていると、隣にいるジェラルドがちょこちょこと話しかけてきて教えてくれる事にあった。
私は一切頼んだ訳ではないのだが、ジェラルドが何かと話しかけてくる。
私も教えてくれるのに無視するのは悪いと思い、不本意ながらつい聞いてしまっていた。
休み時間に入ると、私はジェラルドの傍から離れるためにすぐにロランの元へと移動した。
しかしロランの隣の席にはアリエルがいて、目が合った瞬間すごい剣幕で睨まれた。
(こわっ…!文句ならジェラルドに言ってよ…!)
私がむっとした顔を向けると「何…?」と思わず声をかけられてしまった為、慌てて視線を逸らし見なかったことにした。
「シャル…どうした?」
「な、なんでもない…。ロラン…教室出ない…?」
私はロランの袖を掴み引っ張った。
この教室には顔を合わせたくない二人がいて、私はここからすぐに抜け出したかった。
ロランは私の様子に気付くと、席を立ち上がり私を連れて教室から出て行った。
***
今は中庭の方へと来ていた。
重い教室の空気から解放され、外の爽やかな空気を肺いっぱいに吸い込むと、それだけでなんだかほっと出来てしまう。
「シャル…、ジェラルドに話しかけられていたよな?大丈夫か…?」
ロランは少し心配そうな顔で聞いてきたので、私は困った顔を向けた。
「そうなのっ…!本当に迷惑だよ…、なんでジェラルドの席そのままなの…。しかも聞いても無いのに話しかけてくるし…。私が許したとでも思ってるのかな…。ロラン、席…交換してもらってよ…」
ジェラルドに裏切られたことを未だに根に持っているわけでは無いが、出来ればもう関わりたくないと思っていた。
ずっと信じていた人に裏切られたのだ。
私がどれだけショックを受けたのか、ジェラルドはきっと分かっていないのだろう。
だからあんなに普通に、まるで何も無かったかの様に話しかけることが出来るのだと思った。
「そうだな…、あとで聞いてみるよ。ジェラルドも婚約者のアリエル王女の隣の方がいいだろうしな…」
「うん…、ありがとう…ロラン」
ロランの言葉を聞いて少しだけほっとした。
心安まる一時はあっという間に終わり、そろそろ教室に戻ることになった。
「そろそろ戻らないとな…」
「やだな…、戻りたくない…」
私が重い声で呟くと、ロランは私の指を絡める様に繋いで歩き出した。
突然ロランに手を繋がれて私はドキドキしてしまう。
「あと1時間頑張れば昼休みだ…、学食も久々だからシャルも少し楽しみにしているんだろ…?あのパンケーキが恋しいって言っていたもんな…」
「そ、そうだったっ…!」
私はロランの言葉を聞くと、みるみるうちに表情が明るく変わっていく。
それを隣で見ていたロランは可笑しそうに笑っていた。
「席の件は後で俺からジェラルドに話しておくから、今日は我慢して…」
「うん…」
***
教室に戻るために、廊下を歩いている時だった。
「ねぇ、ちょっと聞いた…?」
「何?」
廊下にいた令嬢達が何やら騒がしく話しているのが耳に入ってきた。
最初はお喋り好きな令嬢達が楽しく話をしているだけだと思って然程気にはしていなかった。
「ジェラルド殿下とアリエル王女…ついに破局だって!」
「あらぁ…、ついになのね…。あの二人見るからに仲が悪かったものね…」
その言葉に私は耳を疑った。
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