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第一章
41.あの時の真相②
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ジェラルドはロランの言葉に困った顔を見せた。
「そうだね…、あの時の僕は焦っていたから…落ち着いた判断が出来なかった。確かに…ロランに相談していれば、こんなことには……なってはいなかったかもしれないな…」
ジェラルドは切なげな顔で私の方に視線を向けた。
(ジェラルド…?)
「僕は自分の身に何が起こっているのか突き止めるために、すぐに行動に移した。アリエル王女の周りに側近を置いて、調べ始めたんだけど…、すぐにセストと密会している事実が判明した。そして、事実を突き止めるのには時間は然程掛からなかった。頭の悪い二人は、僕が罠に掛かったことに満足して、全く周りを警戒していなかたったからね…」
ジェラルドは嘲る様に小さく笑っていた。
それは自分に対してなのか、あの二人に向けているものなのか、どちらなのだろう。
私達はそんな姿を見せるジェラルドに何も返すことが出来ずにいると、ジェラルドは再び話し始める。
「それに証拠も簡単に出てきたよ。アリエル王女が最近眠れないという理由から睡眠薬を薬師から大量に受け取っていたんだ。そしてアリエル王女に付いてきた侍女を買収したら簡単に吐いたよ。全てはセストの指示の元に行った事だと…ね」
「そんな……」
次々にジェラルドの口から出てくる言葉に私は憤りを感じていく。
怒りの矛先は勿論、セストやアリエルだが、ジェラルドの事を全く信じようとしなかった自分も例外では無かった。
「全てが上手く言ったと思ったセストは何度もアリエル王女を自室へ呼んでいた。中で行われていることも、周りの人間は殆どが知っていた。セストは知っていても、その者達が何も言えないことは分かっていたから安心していたんだろうな。……そして僕はその事を陛下に相談し、二人が密会している時に、陛下を連れてセストの部屋を訪ねた。すると…二人はベッドで裸で縺れ合っていた…。そもそもアリエル王女のうるさい悲鳴が扉にまで響いていたから…その時点で察しはついていたけどな…」
ジェラルドは力なく笑った。
「こんな低脳な二人に簡単に騙されて、大切な物を失うことになるなんて…僕は本当に馬鹿な人間だよ…」
「そ…そんなことないよっ、ジェラルドは被害者でしょ…?悪いのは全部その二人だよっ…!国王陛下だって…その事実を知ったなら…どうにかしてくれるはず…だよね?」
私は必死な顔でジェラルドに声をかけた。
「そうだな…、陛下もセストの言動にはずっと頭を悩ませていて…、今回の事で良い口実が出来、近々王家から除名されることに決まったようだ」
「……除名…?」
「うん、王子の爵位を廃嫡して平民に落とすと言うことかな…」
「……良かった。あの人がこの国のトップになったら国が滅ぶところだった…」
私が思わず本音を漏らしてしまうと、ジェラルドは可笑しそうに笑っていた。
「ふふっ、確かにそうだね。陛下もそれをずっと危惧していたんだ。あの男は自分の至福を肥やす事しか考えていない人間だからね…。王妃は必死になって止めようと動いている様だけど、恐らく覆すのは無理だろうな…」
「じゃあジェラルドは何もお咎め無しってことか…?」
「今回はあの二人が仕組んだことだとはっきりと分かったからね、そっちの問題は確かにお咎めは無しだけど…、どうしても取り戻したいものが僕にはあるんだ…」
ジェラルドはロランに向けていた視線を私の方へと移動させた。
「今回の事は僕の所為では無いにしても、シャルを傷つけた事には違いない。本当にごめん……」
「あ…謝らないでっ…。私も信じてあげられなくて…ごめんなさい…」
ジェラルドは私に向けて頭を下げてきたので、私も慌てて謝ると頭を下げた。
「シャル、顔を上げて…」
その後すぐにジェラルドの優しい声が響いてきて、私は困った顔をしながら頭を上げた。
するとそこには優しく微笑むジェラルドの姿があった。
「ロランと婚約しているのは知ってる…、だけど…僕は今でもシャルのことが好きだよ」
「え……?」
ジェラルドはロランがいるのにも関わらずさらっと言った。
「だからもう一度…僕にチャンスを貰えないか…?」
「チャンス…?」
私は混乱しすぎてジェラルドが何を言っているのかすぐには理解出来なかった。
「ジェラルド…何を言っているんだ?シャルはもう…」
私が答えない代わりに、焦った声でロランが言い放つ。
「分かっているよ。だけど、このまま諦めるなんて…無理だ。だから今一度シャルに決めてもらわないか…?」
「……っ…!?」
「シャルの心が完全に僕から離れているのだと分かったら、その時は潔くシャルのことを諦めるよ…。でもこんな言い方はしたくはないけど、あんな事があって…ショックからロランに心を寄せてしまった可能性だってなくはないだろう…?」
「……そ、そんなことないっ!私…ロランのことが……好き…」
ジェラルドの失礼な言葉に私は咄嗟に反応して、恥ずかしそうに答えた。
そんな私の姿を見てジェラルドは一瞬驚いた顔を見せた。
「シャルは…ロランには『好き』って言えるんだね…」
「あ……、そ、それはっ…」
ジェラルドは少し悲しそうな表情で呟き、胸の奥がチクっと痛んだ。
昔からそうだった。
私はロランには何でも話していたせいで、素直になれる。
だけどジェラルドを前にすると、ドキドキして素直な気持ちを言うことが出来なかった。
「ロラン…、シャルを離さない自信があるなら…問題ないよね?」
「……それは……、それは…シャルが決めることだ」
ロランは苦しそうに呟くと、私に答えを委ねた。
「え…?」
突然そんな大事な決断を振られてしまい、私は動揺してしまう。
「シャル…、どうかな?」
「どうって……?」
そんなことを突然私に言われても困ってしまう。
今の私は間違いなくロランの事が好きだ。
だけどこんな話を聞いてしまい、ジェラルドには同情してしまう。
ジェラルドにはもう気持ちが向いていない事を分かってもらえれば、きっとすぐに諦めてくれるはずだと思った。
「……私が、ジェラルドの事を好きじゃ無いって分かってくれれば…ジェラルドは諦めてくれるんだよね?」
「……うん。そうだったら悲しいけど、シャルには幸せになってもらいたいと思っているから…諦めるよ」
私はその言葉に揺れてしまう。
「……どれくらい…?」
「ん…?」
「ジェラルドは…どれくらいの期間で判断するの…?」
「そうだね…。学園卒業までの間はどうかな…?その間は3人一緒にいられるからね…」
(三人一緒…)
私はその言葉に苦笑した。
いつも私が口にしていた言葉が、こんな場面で使われるとは…。
「わかった…。ロランも…それでいい?」
私はロランに視線を向けると「シャルが良いなら構わない」と答えた。
「それじゃあ決まりだね…。僕はこの期間中もう一度シャルに好きになって貰えるように努力するから…本気でいかせてもらうよ」
ジェラルドは私の顔を見ながら、優しい口調で答えた。
だけどその瞳はとても鋭く、思わずぞくっと鳥肌が立った。
「俺も、絶対にシャルを手放すつもりは無いから…。ジェラルドであっても絶対に渡さない…」
ロランは私の手を引っ張ると急に抱き寄せた。
「ずるいな、ロラン…。だけど…今日は我慢するよ…。シャル…、明日から覚悟していてね…」
ジェラルドはそう言って不敵に笑った。
私は安易にそんなことを決めてしまった事に、その後後悔することになる。
この二人によって翻弄される事になるからだ。
「そうだね…、あの時の僕は焦っていたから…落ち着いた判断が出来なかった。確かに…ロランに相談していれば、こんなことには……なってはいなかったかもしれないな…」
ジェラルドは切なげな顔で私の方に視線を向けた。
(ジェラルド…?)
「僕は自分の身に何が起こっているのか突き止めるために、すぐに行動に移した。アリエル王女の周りに側近を置いて、調べ始めたんだけど…、すぐにセストと密会している事実が判明した。そして、事実を突き止めるのには時間は然程掛からなかった。頭の悪い二人は、僕が罠に掛かったことに満足して、全く周りを警戒していなかたったからね…」
ジェラルドは嘲る様に小さく笑っていた。
それは自分に対してなのか、あの二人に向けているものなのか、どちらなのだろう。
私達はそんな姿を見せるジェラルドに何も返すことが出来ずにいると、ジェラルドは再び話し始める。
「それに証拠も簡単に出てきたよ。アリエル王女が最近眠れないという理由から睡眠薬を薬師から大量に受け取っていたんだ。そしてアリエル王女に付いてきた侍女を買収したら簡単に吐いたよ。全てはセストの指示の元に行った事だと…ね」
「そんな……」
次々にジェラルドの口から出てくる言葉に私は憤りを感じていく。
怒りの矛先は勿論、セストやアリエルだが、ジェラルドの事を全く信じようとしなかった自分も例外では無かった。
「全てが上手く言ったと思ったセストは何度もアリエル王女を自室へ呼んでいた。中で行われていることも、周りの人間は殆どが知っていた。セストは知っていても、その者達が何も言えないことは分かっていたから安心していたんだろうな。……そして僕はその事を陛下に相談し、二人が密会している時に、陛下を連れてセストの部屋を訪ねた。すると…二人はベッドで裸で縺れ合っていた…。そもそもアリエル王女のうるさい悲鳴が扉にまで響いていたから…その時点で察しはついていたけどな…」
ジェラルドは力なく笑った。
「こんな低脳な二人に簡単に騙されて、大切な物を失うことになるなんて…僕は本当に馬鹿な人間だよ…」
「そ…そんなことないよっ、ジェラルドは被害者でしょ…?悪いのは全部その二人だよっ…!国王陛下だって…その事実を知ったなら…どうにかしてくれるはず…だよね?」
私は必死な顔でジェラルドに声をかけた。
「そうだな…、陛下もセストの言動にはずっと頭を悩ませていて…、今回の事で良い口実が出来、近々王家から除名されることに決まったようだ」
「……除名…?」
「うん、王子の爵位を廃嫡して平民に落とすと言うことかな…」
「……良かった。あの人がこの国のトップになったら国が滅ぶところだった…」
私が思わず本音を漏らしてしまうと、ジェラルドは可笑しそうに笑っていた。
「ふふっ、確かにそうだね。陛下もそれをずっと危惧していたんだ。あの男は自分の至福を肥やす事しか考えていない人間だからね…。王妃は必死になって止めようと動いている様だけど、恐らく覆すのは無理だろうな…」
「じゃあジェラルドは何もお咎め無しってことか…?」
「今回はあの二人が仕組んだことだとはっきりと分かったからね、そっちの問題は確かにお咎めは無しだけど…、どうしても取り戻したいものが僕にはあるんだ…」
ジェラルドはロランに向けていた視線を私の方へと移動させた。
「今回の事は僕の所為では無いにしても、シャルを傷つけた事には違いない。本当にごめん……」
「あ…謝らないでっ…。私も信じてあげられなくて…ごめんなさい…」
ジェラルドは私に向けて頭を下げてきたので、私も慌てて謝ると頭を下げた。
「シャル、顔を上げて…」
その後すぐにジェラルドの優しい声が響いてきて、私は困った顔をしながら頭を上げた。
するとそこには優しく微笑むジェラルドの姿があった。
「ロランと婚約しているのは知ってる…、だけど…僕は今でもシャルのことが好きだよ」
「え……?」
ジェラルドはロランがいるのにも関わらずさらっと言った。
「だからもう一度…僕にチャンスを貰えないか…?」
「チャンス…?」
私は混乱しすぎてジェラルドが何を言っているのかすぐには理解出来なかった。
「ジェラルド…何を言っているんだ?シャルはもう…」
私が答えない代わりに、焦った声でロランが言い放つ。
「分かっているよ。だけど、このまま諦めるなんて…無理だ。だから今一度シャルに決めてもらわないか…?」
「……っ…!?」
「シャルの心が完全に僕から離れているのだと分かったら、その時は潔くシャルのことを諦めるよ…。でもこんな言い方はしたくはないけど、あんな事があって…ショックからロランに心を寄せてしまった可能性だってなくはないだろう…?」
「……そ、そんなことないっ!私…ロランのことが……好き…」
ジェラルドの失礼な言葉に私は咄嗟に反応して、恥ずかしそうに答えた。
そんな私の姿を見てジェラルドは一瞬驚いた顔を見せた。
「シャルは…ロランには『好き』って言えるんだね…」
「あ……、そ、それはっ…」
ジェラルドは少し悲しそうな表情で呟き、胸の奥がチクっと痛んだ。
昔からそうだった。
私はロランには何でも話していたせいで、素直になれる。
だけどジェラルドを前にすると、ドキドキして素直な気持ちを言うことが出来なかった。
「ロラン…、シャルを離さない自信があるなら…問題ないよね?」
「……それは……、それは…シャルが決めることだ」
ロランは苦しそうに呟くと、私に答えを委ねた。
「え…?」
突然そんな大事な決断を振られてしまい、私は動揺してしまう。
「シャル…、どうかな?」
「どうって……?」
そんなことを突然私に言われても困ってしまう。
今の私は間違いなくロランの事が好きだ。
だけどこんな話を聞いてしまい、ジェラルドには同情してしまう。
ジェラルドにはもう気持ちが向いていない事を分かってもらえれば、きっとすぐに諦めてくれるはずだと思った。
「……私が、ジェラルドの事を好きじゃ無いって分かってくれれば…ジェラルドは諦めてくれるんだよね?」
「……うん。そうだったら悲しいけど、シャルには幸せになってもらいたいと思っているから…諦めるよ」
私はその言葉に揺れてしまう。
「……どれくらい…?」
「ん…?」
「ジェラルドは…どれくらいの期間で判断するの…?」
「そうだね…。学園卒業までの間はどうかな…?その間は3人一緒にいられるからね…」
(三人一緒…)
私はその言葉に苦笑した。
いつも私が口にしていた言葉が、こんな場面で使われるとは…。
「わかった…。ロランも…それでいい?」
私はロランに視線を向けると「シャルが良いなら構わない」と答えた。
「それじゃあ決まりだね…。僕はこの期間中もう一度シャルに好きになって貰えるように努力するから…本気でいかせてもらうよ」
ジェラルドは私の顔を見ながら、優しい口調で答えた。
だけどその瞳はとても鋭く、思わずぞくっと鳥肌が立った。
「俺も、絶対にシャルを手放すつもりは無いから…。ジェラルドであっても絶対に渡さない…」
ロランは私の手を引っ張ると急に抱き寄せた。
「ずるいな、ロラン…。だけど…今日は我慢するよ…。シャル…、明日から覚悟していてね…」
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