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第84話 DDRパフォーマンス大会 その13
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「・・・はっ?」
誰もが目の前の現実に呆けていた。
エミリーと名乗った目付きの悪い少女、自らの足を痛めながら必死にDDRをプレイしたそのスタイルに感慨を受けた人々だからこそ現実を受け入れるのに時間が掛かったのだ。
そう、エミリーの正体は魔族・・・
オーク族であったのだ!
「「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ??!!?!?!」」」」
会場に木霊する絶叫!
まさにそれは阿鼻叫喚であった。
ギャップ萌えの真逆をリアルに受け取った人々は後にこう語る・・・
『この世の闇を見た』
だがそんな中、一人爆笑していた者がいた。
審査員席に座る魔獣王ライオルである。
彼だけはエミリーと言う名前を聞いた時に直ぐに気が付いて居たのだ。
それを見て絶叫の中に居た人々は徐々に自らの心中を理解し噴き出した。
そう、エミリーのパフォーマンスはここまでが狙いだったのだ。
「あっありがとうございました!それでは点数の発表です!」
受付嬢が筐体を降りて歩いていくオークのエミリーを見て声を上げた!
「ただ今の得点は・・・7点、6点、9点、4点、6点! 合計32点!」
その発表に恥ずかしそうに頭をかいているエミリー、だがロクドーだけは舌打ちをしていた。
悔やまれるのは採点が終わってからエミリーが正体を現した事であろう、オチまで見てからの採点であったならばもっと伸びててもおかしくなかったからである。
だが一発勝負がDDRパフォーマンス、ロクドーは口を出すことは無かった。
「それでは今回のDDRパフォーマンスの登録者も残すところ3名となりました!どんどん行ってみましょう!」
湧き上がる歓声!
そして名前を呼ばれる前に一人の男が前に歩みだしてきた。
その恰好はこの世界において明らかに異質、まさに路上ラッパーの様な現代風な恰好をしていたのだ。
何よりも特徴があり過ぎるその髪型!
THE アフロである!
「皆さんご存じのこの方です!前回のイベントでその名を一躍有名にさせたパフォーマー!ナイト選手です!」
湧き上がる歓声の中、筐体に上がり曲をセレクト・・・それは!SP-Trip Machine(Jungle Mix)であった!
SP-Trip Machine(Jungle Mix):通称スペトリ
2ndMIXで追加された隠しボス曲である!
リンクバージョンで全曲モードを選べば簡単に選曲することが出来るが通常バージョンではプレイしたことが在る人間は非常に少なかった。
その理由が出現条件である!
PARANOiA MAX(dirty mix)がHARDモードでファイナルステージ突入までに3000万点獲得すればいいのに対し、SP-Trip Machine(Jungle Mix)はNOMALモードでファイナルステージ直前の曲でフルコンSS判定を出さなければ出現しなかったのだ。
特殊コマンドを入力して譜面を4分だけにする事で出現させる事も出来るのだが、解除を忘れて悲惨な目に遭うプレイヤーが多数居たという事もあった・・・
ANOTHER DOUBLE難易度で開始されたその譜面を見て数名は直ぐに気が付いた。
難易度のわりに譜面の数が異様に少なかったのだ・・・
そう、上記にもあるように譜面が全て4分だけになるオプション、LITTLEを入れていたのだ。
選曲画面で←↓→↓←↓→↓↑と入力することで付与できるこのオプションであるが、ナイトが入力しているのに誰一人気付かなかった・・・
「おぉっ?!」
観客が驚きの声を上げる、前に歩いている様に見えるのに体が後ろへ移動しパネルを踏んでいたのだ!
これはパントマイムでは空間移動と呼ばれる歩き方の応用、プレッシャー・ウォークである!
マイケルジャクソンで有名になったムーンウォークは知っている人も多いと思うが、これはそれよりも汎用性が高い高度なテクニックである!
基本的にムーンウォークは、重心を前にしたまま後ろに移動した足を爪先立ち状態で固定して逆足を地面に水平にして後ろへ滑らせて後方へ移動するテクニックである。
それと大きな違いは前に出した足を爪先立ちの状態にして逆の足を水平に動かす点である!
腰を殆ど動かすことなく膝と股関節を上手く駆使することで真後ろだけでなく360度好きな方向へ動くことが出来るのである!
まさに曲芸とも言えるこの動作、ナイトは独学でこの技をマスターして見せたのだ!
更に驚きはまだ続いた。
横を向いてジャンプしたかと思ったらそのまま空中で後ろへ体が移動して矢印を処理したのだ!
「なんて高等技術だ・・・」
真正面から見ている人々は気付かないが、斜めから見ている審査員達にはそれが理解できた。
ナイトは前へジャンプしたのと共に後ろに残した足をバーにかけて足首だけで体を引き戻していたのだ!
まるで空中で自由自在に動くその様はまさにイリュージョン!
「ををっ?!」
ヒップホップとレゲェを足したような腕の動き、それはビートDJマニアのムービーで・・・
華麗な足さばきと体重移動、それはDDRのバックダンサーで・・・
時折見せるコミカルな動き、それはポップンでミュージックのキャラで・・・
いずれも何処かで見覚えのある動きが次々と披露されていく・・・
途中途中で前回のパフォーマンスでも披露されたバク宙が入り・・・
トトトトトトトト!と言うドラムのタム音に合わせて人差し指でバーを叩く!
惜しまれるのは曲にギターが使われていない事であろう。
「おぉぉ・・・おおお・・・おおおおおおおお!!!!!」
曲が終盤に差し掛かればナイトの動きも更に華麗に激しくなっていきそして・・・
彼は飛び上がりバーの上に腕を置いて足を回した。
体操選手があん馬で使う旋回にも似たその動きで回転を行い半歩ズレた最後の音と共に綺麗な着地を決めたのだ!
勿論LITTLEオプションが入力されているのでその部分に矢印は無い。
だが音と完全にシンクロして着地を決めたナイト!
現代のダンサーが彼のパフォーマンスを見れば統一性の無い雑技だと酷評したかもしれない。
だが音ゲーマーなら彼のパフォーマンスを見れば声を上げてこう言うであろう!
『彼のDDRはダンスではなくエンターテイメントだ!』と!
その証拠に会場の興奮は再びMAXへと達した!
中には涙する者も現れる中、審査員達の手はしばらく動くことは無かった・・・
誰もが目の前の現実に呆けていた。
エミリーと名乗った目付きの悪い少女、自らの足を痛めながら必死にDDRをプレイしたそのスタイルに感慨を受けた人々だからこそ現実を受け入れるのに時間が掛かったのだ。
そう、エミリーの正体は魔族・・・
オーク族であったのだ!
「「「「ええぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ??!!?!?!」」」」
会場に木霊する絶叫!
まさにそれは阿鼻叫喚であった。
ギャップ萌えの真逆をリアルに受け取った人々は後にこう語る・・・
『この世の闇を見た』
だがそんな中、一人爆笑していた者がいた。
審査員席に座る魔獣王ライオルである。
彼だけはエミリーと言う名前を聞いた時に直ぐに気が付いて居たのだ。
それを見て絶叫の中に居た人々は徐々に自らの心中を理解し噴き出した。
そう、エミリーのパフォーマンスはここまでが狙いだったのだ。
「あっありがとうございました!それでは点数の発表です!」
受付嬢が筐体を降りて歩いていくオークのエミリーを見て声を上げた!
「ただ今の得点は・・・7点、6点、9点、4点、6点! 合計32点!」
その発表に恥ずかしそうに頭をかいているエミリー、だがロクドーだけは舌打ちをしていた。
悔やまれるのは採点が終わってからエミリーが正体を現した事であろう、オチまで見てからの採点であったならばもっと伸びててもおかしくなかったからである。
だが一発勝負がDDRパフォーマンス、ロクドーは口を出すことは無かった。
「それでは今回のDDRパフォーマンスの登録者も残すところ3名となりました!どんどん行ってみましょう!」
湧き上がる歓声!
そして名前を呼ばれる前に一人の男が前に歩みだしてきた。
その恰好はこの世界において明らかに異質、まさに路上ラッパーの様な現代風な恰好をしていたのだ。
何よりも特徴があり過ぎるその髪型!
THE アフロである!
「皆さんご存じのこの方です!前回のイベントでその名を一躍有名にさせたパフォーマー!ナイト選手です!」
湧き上がる歓声の中、筐体に上がり曲をセレクト・・・それは!SP-Trip Machine(Jungle Mix)であった!
SP-Trip Machine(Jungle Mix):通称スペトリ
2ndMIXで追加された隠しボス曲である!
リンクバージョンで全曲モードを選べば簡単に選曲することが出来るが通常バージョンではプレイしたことが在る人間は非常に少なかった。
その理由が出現条件である!
PARANOiA MAX(dirty mix)がHARDモードでファイナルステージ突入までに3000万点獲得すればいいのに対し、SP-Trip Machine(Jungle Mix)はNOMALモードでファイナルステージ直前の曲でフルコンSS判定を出さなければ出現しなかったのだ。
特殊コマンドを入力して譜面を4分だけにする事で出現させる事も出来るのだが、解除を忘れて悲惨な目に遭うプレイヤーが多数居たという事もあった・・・
ANOTHER DOUBLE難易度で開始されたその譜面を見て数名は直ぐに気が付いた。
難易度のわりに譜面の数が異様に少なかったのだ・・・
そう、上記にもあるように譜面が全て4分だけになるオプション、LITTLEを入れていたのだ。
選曲画面で←↓→↓←↓→↓↑と入力することで付与できるこのオプションであるが、ナイトが入力しているのに誰一人気付かなかった・・・
「おぉっ?!」
観客が驚きの声を上げる、前に歩いている様に見えるのに体が後ろへ移動しパネルを踏んでいたのだ!
これはパントマイムでは空間移動と呼ばれる歩き方の応用、プレッシャー・ウォークである!
マイケルジャクソンで有名になったムーンウォークは知っている人も多いと思うが、これはそれよりも汎用性が高い高度なテクニックである!
基本的にムーンウォークは、重心を前にしたまま後ろに移動した足を爪先立ち状態で固定して逆足を地面に水平にして後ろへ滑らせて後方へ移動するテクニックである。
それと大きな違いは前に出した足を爪先立ちの状態にして逆の足を水平に動かす点である!
腰を殆ど動かすことなく膝と股関節を上手く駆使することで真後ろだけでなく360度好きな方向へ動くことが出来るのである!
まさに曲芸とも言えるこの動作、ナイトは独学でこの技をマスターして見せたのだ!
更に驚きはまだ続いた。
横を向いてジャンプしたかと思ったらそのまま空中で後ろへ体が移動して矢印を処理したのだ!
「なんて高等技術だ・・・」
真正面から見ている人々は気付かないが、斜めから見ている審査員達にはそれが理解できた。
ナイトは前へジャンプしたのと共に後ろに残した足をバーにかけて足首だけで体を引き戻していたのだ!
まるで空中で自由自在に動くその様はまさにイリュージョン!
「ををっ?!」
ヒップホップとレゲェを足したような腕の動き、それはビートDJマニアのムービーで・・・
華麗な足さばきと体重移動、それはDDRのバックダンサーで・・・
時折見せるコミカルな動き、それはポップンでミュージックのキャラで・・・
いずれも何処かで見覚えのある動きが次々と披露されていく・・・
途中途中で前回のパフォーマンスでも披露されたバク宙が入り・・・
トトトトトトトト!と言うドラムのタム音に合わせて人差し指でバーを叩く!
惜しまれるのは曲にギターが使われていない事であろう。
「おぉぉ・・・おおお・・・おおおおおおおお!!!!!」
曲が終盤に差し掛かればナイトの動きも更に華麗に激しくなっていきそして・・・
彼は飛び上がりバーの上に腕を置いて足を回した。
体操選手があん馬で使う旋回にも似たその動きで回転を行い半歩ズレた最後の音と共に綺麗な着地を決めたのだ!
勿論LITTLEオプションが入力されているのでその部分に矢印は無い。
だが音と完全にシンクロして着地を決めたナイト!
現代のダンサーが彼のパフォーマンスを見れば統一性の無い雑技だと酷評したかもしれない。
だが音ゲーマーなら彼のパフォーマンスを見れば声を上げてこう言うであろう!
『彼のDDRはダンスではなくエンターテイメントだ!』と!
その証拠に会場の興奮は再びMAXへと達した!
中には涙する者も現れる中、審査員達の手はしばらく動くことは無かった・・・
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