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第85話 最終決戦の要はゼロのSEX
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バラモヌの城の前で待機する一行。
ローザが念話での報告を確認しながら状況を整理していく・・・
そして、アイリスから待ちに待った念話が届いた!
『ローザ様、バラモヌの無力化に成功しました・・・』
「ありがとうアイリス、後は全てが終わるまでよろしくね」
『はい』
バラモヌの無力化に失敗すれば作戦が崩壊するのは間違いない、その時はゼロが『ときのすな』を使って時間を巻き戻さなければならないのだ。
その指示がいつ出ても良いように、ゼロは合図を待っていた。
だが、何処か疲れた感じの彼女は念話を終えて待機するゼロ達の方へ視線を移し・・・
「バラモヌの完全な無力化に成功しました。これより最終作戦に移りたいと思います!」
「ををををっ!?」
ゼロの歓喜の声が上がる。
殺せば世界がリセットされ、無力化が出来なければデヌピサロと言う魔物を生み出す存在と同時に相手をする事は不可能・・・
そう知らされた上でこの作戦を初めて耳にした時、ゼロはローザの正気を疑った。
・シズの認知外から着地を考えない程の速度を使っての強襲でバラモヌの動きを制限する。
その際に倒しきって殺さない様に十分に配慮する・・・
・ハナが用意していた馬車の荷台へバラモヌを入れる。
その際に兵士同士で性行為をバラモヌの近くで行わせ、誰かの『浄化』でバラモヌの体液を浄化する・・・
・オーストで待機しているアイリスが馬車毎バラモヌを召喚し、捕らえているカヌダタの牢まで運ぶ。
その際にもバラモヌを殺さぬように十分な配慮を・・・
・最後に混乱させ禁欲で限界になったカヌダタに、女性型モンスターに寄生しているバラモヌを襲わせ逃げられないように軟禁する。
誰一人死ぬ事なく・・・
個々に詳細は伝えられているのだろうが、それを補ってもゼロの聞いた作戦は余りにも雑で夢物語のような作戦であった・・・
こんなものが上手くいくはずがない、それがゼロの感想であったが立場的に真っ向から否定するわけにはいかない・・・
それほどまでに男性兵の立場は女性兵のユウキによるレベリングによって低くなっていたのだ。
実績、それがものを言うリアルな現実であった・・・
だが事実、今こうして結果が口頭で伝えられゼロは覚悟を決めた。
人類の勝利の為、ローザの考えた作戦を実行する覚悟を・・・
「セリシア・・・」
「ゼロ様・・・」
ゼロの持つ鎖に繋がれた彼女はセリシア、そう・・・獣人の女である。
アリアハノの地下で浄化された彼女は赤髪メイドから調教を受け、今はゼロの所有物として管理されていた。
時が巻き戻った際に二人共記憶を無くしたのだが、覚えていた赤髪メイドの計らいによりセリシアだけはゼロに管理されていたのだ。
事実ゼロと体の相性が非常に良いのか、初めて肌を重ねたその日から徐々に心を惹かれ・・・
実際に奴隷の様な扱われ方をゼロにされるのを何故か歓喜し始めたリリシアは、この1週間で完全にゼロに心を開いていた。
魔物でありながら『浄化』スキルを所持し、更に別の者の『浄化』スキルで体液を浄化された彼女は一つのモデルケースとして生かされていたのだ。
ローザの提案する、魔物と人間の共存と言うモデルケースとして・・・
「ゼロ?しっかり精力付けておきなさいよ」
「うぐっ」
そう言う赤髪メイドがゼロの口に丸薬を押し込む。
この日の為に赤髪メイドがゼロの為に作ったオリジナルの精力剤である。
赤髪メイドのその表情は笑顔だが、何処か恐怖を感じる様子に冷や汗が流れるゼロとセリシア・・・
セリシアが飼われ始めた直後、発情していたセリシアの相手をゼロがしていた事で赤髪メイドが、自分もと積極的にアプローチを仕掛け始めたのだ。
「あんたは私のモノなんだからね・・・」
「・・・」
赤髪メイドのゼロへのその発言に、しゅんッとセリシアの耳が垂れる。
二人が幼馴染で交際をスタートした事でゼロを独占出来なくなったセリシアは少々寂しげである。
だが、そんなセリシアの頭にポンっとゼロは手を置いて微笑む。
歪な三角関係、だが意外とこんな関係を3人は受け入れ楽しんでいた。
「それじゃあ最終作戦開始よ!」
ローザの言葉に全員が気を引き締めた。
これから行われるのは人類・・・いやこの世界の存続を賭けた最終決戦・・・
魔物を生み出すこの世界の頂点に君臨するデヌピサロ、ローザはシズの手をそっと握って彼女をしっかりと見つめる・・・
デヌピサロに飲み込まれ、自身を魔王ダーヌドレアムと命名された記憶がシズを怯えさせていたのだ。
「ローザ様・・・」
「大丈夫よ、今度は勝てます!」
「ですが・・・」
あの経験のお陰で疑似魔王化というオリジナルスキルに目覚めたのだが、魂に刻まれた記憶が消える事は無かった・・・
何度も、あの飲み込まれた際の感覚が忘れられず体が反応する日々・・・
この1週間、ユウキのレベリングを優先して行わせてもらった事でシズは助かっていた。
デヌピサロのステータスを見てしまった彼女だからこそ勝てるとローザが言った言葉・・・
いつでも自分の為に抱いてくれると言ってくれたユウキの言葉・・・
そして、同じ元メイドとして、同じ男を愛する家族として接してくれるハナ・・・
シズはローザの手を強く握り返し一度頷き告げる。
「行きましょう!」
そう言い、兵士長ソアラを先頭にローザ、シズ、ゼロ、赤髪メイド、セリシアの6人はバラモヌ城へ足を踏み入れる・・・
謎のハルヌゲドンと言う現象の発動により全ての魔物がアリアハノ目指して出撃し、誰も居なくなったバラモヌ城へと・・・
その頃、オーストのカヌダタ屋敷地下では変わらず妖女イシュダヌとカヌダタが交尾を続けていた。
「はぁっああっ♡♡」
カヌダタが正常位で腰を何度も突き入れる!
二人の結合部からは幾度となく出された二人の体液が溢れ返る!
「もっとぉ♡♡ しゅき♡ しゅきだからっ♡ もっと気持ち良くさせてぇ♡」
「あぁ、何度だって愛してやるぜ!」
余りにも巨大な筈のカヌダタの本気チンポ、何度も挿入時に裂けて出血していたのだが、バラモヌの特性である自動回復によりそれを易々と受け入れられるように変化したマンコは裂けなくなっていた。
破壊された筋肉が更に強くなって再生するかのように、妖女イシュダヌのマンコはカヌダタのモノを受け入れられる様に進化していったのだ。
あり得ない程膣奥が押し上げられ、他の内臓が圧迫されている事すらも快楽となっている事でバラモヌは文字通り我を忘れていた。
肉欲に溺れるという事を身をもって体験し自分が魔王だという事すらも忘れているのである。
「もっと中に出して♡ 我を孕ませてぇ♡ ああっ!」
「あぁ任せな!俺達の子供を沢山作るぞ!」
般若の面を被ったままのカヌダタ、横で見張っているアイリスにより二人は回復させられながら延々と愛し合う。
般若の面の効果で混乱するカヌダタはハナを犯していると思い込み、自分の本気SEXを受け入れ感じ喜んでくれていると勘違いをしたまま・・・
「おぉぉぉ!8発目ぇえええ!!孕めぇええええ!!!!」
「精子またきたぁ♡♡ はぁっ・・・はぁっ・・・ うぁぁ・・・♡ これすきぃぃぃ・・・♡」
ホースの先端を潰して水を勢いよく出す様に、膣奥に押し付けられた状態で出された精子は勢いよく変形した子宮内で飛び散る!
それがよほど快感なのだろう、既に数10回を超える絶頂を体験しているのにまた達していた。
肉体と本体が呪いにより分離できなくなったバラモヌは抗う事無く全てを受け入れていた。
その全てが愛おしく自分を犯すカヌダタにバラモヌは堕ち始めていた。
「孕む♡孕む~♡ 熱いよぉおおおぉ♡ 女の子って気持ちいい~~~~ッ♡♡」
「まだまだ犯るぞぉおおおお!!!」
まるで女体化した男の様な体験をしているバラモヌ、流されて中出しを受け入れる女の子の様な気持ちである。
過去に自分が犯した人間がこんな感覚だったのかと考えもするが、直ぐにその思考も快感に埋め尽くされる。
「ひっ♡ あっ♡ あ♡ イっく♡ まんこっ♡ イクぅうぅ♡」
「おぉおおおお!!!根元までぇえええええ!!! イン!!!!」
「ヒギィィイイイイイ♡ あっあふぇぇひぃぃぃ・・・♡」
出されながら更にチンポが奥へと入り、胃まで押し上げられている感覚に驚きながら連続で達するバラモヌ。
体の中がカヌダタのチンポで押し広げられる感覚に慣れてきた瞬間に、更に達する連続絶頂。
まるで体内全てがカヌダタのチンポで支配されたかのような感覚に身悶えしたいが、その逃げ場すらも無かった・・・
バラモヌは妖女イシュダヌの身体から湧き上がる感覚に必死に縋り、快楽に何度も身を委ね全てを無視する・・・
「あ”っ♡ あはっ♡ んああっ♡ んっ♡ んうぁ♡ うぐぅぅう♡」
「最高だ!お前本当に最高に気持ちイイぜ!愛してるぅうううう!!!」
「うぐひぃいいいいい!!♡」
脳裏に届く『城に戻れ』と言う言葉がカヌダタの愛してるに上書きされ完全に無視されていた。
バラモヌは勿論それに気付いている、だがそれを無視し続ける・・・
オナニーを覚えた中学生が学校に投稿するよりも朝オナニーを頑張って遅刻するように・・・
肉欲に溺れた大学生が彼女とSEXしたいが為にバイトをサボるように・・・
それ程、直結した感覚から感じる快感にバラモヌは堕ちていたのだ。
と言ってもこの場から抜け出す事が出来ないという理由も勿論ある、だからこそそれを免罪符としてバラモヌは無視したのだ。
自らを生み出したデヌピサロからの命令を・・・
場所は再びバラモヌ城、誰も居ない場内を歩き一同はあの場所に到着していた。
通路の途中にある1つの石像の前・・・
シズとローザは良く知っている、その石像がデヌピサロの居る空間へと続く扉であることを・・・
ローザは覚悟を決めた表情でゼロに尋ねる。
「ゼロ、準備は良い?」
「はい、いつでも!」
そう言ってゼロはセリシアを抱き寄せ濃厚なキスをする。
セリシアも慣れたもので、ゼロからのキスに舌を絡ませてそれを受け入れる。
セリシアも奴隷として調教されていたというのも勿論あるが、今日ここで何を行うのか作戦として聞いているのだ。
そっと、その手がゼロの股に伸び、ズボンをズラしてそそり勃つ男根を解放する・・・
「おいで」
「はいっ」
ゼロの首に両腕を回して抱き着くセリシア、そのセリシアの膝裏に手を回しゼロは彼女を持ち上げ・・・
自らセリシアはゼロの男根を指で誘導しヌププッと自分の膣内に男根を受け入れる・・・
「んぁ♡ んっん♡ん♡んんっ♡」
その様子を照れた感じで横目で見るソアラ・・・
目の前で始まる他人の性行為に興味があるのは勿論、だが自分の役割の為ソアラは気合を入れる。
人前で性行為をすると言う事に、変態染みた行為だと考えるが・・・彼女もローブの下は全裸である。
「あ”あ”あぁっ♡ あっ・・・大きい・・・」
「セリシアの中はいつも暖かいな」
駅弁スタイルで繋がったゼロとセリシア。
既に二人のムードは染まりきっている、目の前の石像がデヌピサロの待つ空間への扉だというのに突然SEXを始めた二人だが、これは必要な事なのだ。
「それじゃあ・・・行きましょうか!」
「はい!」
「えぇ!」
「うん!」
そのまま繋がった状態のゼロとセリシアを含む全員が石像に触れた。
まるでそこに何も無かったかのように石像に各々の手がすり抜け、全員の姿が瞬時に消え去る。
それはデヌピサロが待つ別空間、そして最終決戦の場・・・
誰もがフッと意識が一瞬飛ばされた感覚の後、別空間に立っていた一同はそれを目の当たりにして息を飲む。
「ををっ?!」
「そう言う事・・・」
兵士長ソアラだけでなく、シズもローザも赤髪メイドもスキル『浄化』を所持している。
だからこそ、それは起こっていた。
自分達を中心に球体の結界の様な物が出現していたのだ。
まるでそこから空気が違うような感覚、ローザからの話を聞いていなければ目を疑っていた事だろう。
「シズ、貴女の言った通りだわ」
「はい、しかしこうやって見ると良く分かりますね」
それこそがこの空間を支配するデヌピサロの特性。
魔物を生み出す存在であるデヌピサロ、シズが魔眼で見抜いたその特性は・・・
『存在の全てが魔物の体液と同様の成分を保有する』
という事である。
魔物の瘴気とでも言えばいいのだろうか、デヌピサロの存在の全てが雄と雌・・・両性の魔物の体液と同等の効果を持っているのだ。
それはつまり、デヌピサロの呼吸で吐き出される息すらも・・・という事である。
全ての魔物を生み出せし存在であるデヌピサロ、その前に人間が立つこと自体が中毒症状を引き起こす要因となるのである。
だからこそ時が戻る前、人類最強の彼女達3人が苦戦した要因の一つとなった。
それに加えバラモヌがここに居たのも余韻の一つとなり、彼女達が手も足も出なく犯され殺され書き換えられたのであった・・・
「あっ♡ あひぃ♡ あぁ・・・」
「セリシア、ゆっくりな・・・」
そして、騎乗位でゆっくりとスローセックスを行うゼロとセリシア。
この空間で戦う以上必須なのは『浄化』のスキルを保有していてそれを常時発動している必要があるという事。
そして、浄化のスキルが発動する条件は・・・使用者以外の別の者が近くで性行為を行っていなければならないという事なのである!
「ゼロ様♡ 気持ち良すぎて頭真っ白になっちゃいそうです・・・♡」
「セ、セリシア、そんなに動いたら・・・」
だからこそローザの作戦にこの場に必要なメンバーが厳選されたのである。
デヌピサロとの闘いが行われるであろうこの場で、戦闘を気にせずにSEXを行える強い男性とそれを受け入れる女性、そしてその二人を『浄化』で守る別の女性。
そう、この『浄化』のスキルは自身が性行為を行う事では発動せず、近くで別の者が浄化スキルの効果で二人を守らなければならないのだ。
そして、この空間で戦っている間・・・ずっとゼロとセリシアはSEXを続けなければならないと言う事に他ならないのだ!
「ローザ様・・・」
「ゼロ、頼むわよ」
「・・・はい!」
ローザの作戦がここまで全て上手くいっている。
だからこそ自分も頑張らなければならない、何度セリシアの中に射精したとしてもSEXを続けなければ仲間の敗北が確定してしまうのだ。
そうなれば人類の敗北が確定してしまう。
勇者であるユウキがまだいるとは言え、ハルヌゲドンと言う謎の現象が発動している中、再び女性をレベリングするのには時間が沢山必要である。
1レベル上げるのに絶頂した女性は翌日まで目覚めないのだから・・・
だからこそ、ここでデヌピサロを仕留めなければ・・・
大丈夫、バラモヌを無力化させたローザの作戦ならば自分達は勝てる!
だからこそ頑張ろうとゼロは萎えない程度の刺激を継続しようとゆっくりとセリシアの膣内を擦り上げる。
「あ”っ♡ うあ”♡」
甘えた快感に浸るセリシアの声。
ゼロは気付いていなかった。
いつもは欲求のままに愛し合い求めるSEXを行っているからこそ知らないのだ。
ゆっくりと時間を掛けて愛し合うスローセックスは女性にとって通常のSEX以上の快感と満足感を与える事を・・・
本来であれば雰囲気作りからゆっくりと愛撫を楽しみ行う筈のスローセックスであるが、獣人魔族であるセリシアにとってはそれは必要ない。
本能的にゼロに惚れこんでおり、彼の近くに居るだけで常に発情状態なのだから。
だからこそイキナリ挿入したとしても、それまで十分に近くに居た事で前戯も必要としないのだから・・・
その為、今まさにセリシアは信じられない程の幸せを感じ快感に痙攣を覚える程気持ち良くなっていたのだ。
「んっ♡ ふあぁ・・・っ♡」
そして、この状況もローザは勿論織り込み済み。
だからこそ二人と共にゼロに好意を抱いている赤髪メイドを同行させたのだから。
事前に赤髪メイドにも勿論伝えてある、セリシアが限界を迎える前に交代して二人で楽しむようにと・・・
それはこの場でゼロの子を孕む可能性も視野に入れておくようにと言う指示・・・
子供になんと話すのだろうか、貴方を作ったのは魔王との最終決戦の場なのよ?
そんな馬鹿な事を考えながら赤髪メイドは二人を見守る・・・
とっくにセリシアの中には子供が居るのを理解した上で・・・
魔物と人間のSEXは99%以上の確率で妊娠できる。
そして、その結果魔物の子供が生まれるのが常識・・・
だが浄化された魔物であればどうなのか?
疑問は尽きないが赤髪メイドは頭を軽く振って考えを消す。
今はそれどころではないのだ。
赤髪メイドの悩みなんて気付きもせずにゼロとセリシアは駅弁SEXを続ける・・・
二人の甘い喘ぎが響く中、突如腹の何処に響く様な声が全員に届いた。
『ぐはあああ……!何者だお前たちは?うぐおおお……!何故この空間で正気を保っていられる?ぐぐぁあああ……!』
全員の視線が声のする方へ集まる。
薄暗い空間に巨大な台座が在り、そこに鎮座する1匹の魔物が居た。
茶色の細い体にローザとシズは理解した。
「どうやら当たりですねローザ様」
「えぇ、ここまでは作戦通りね」
そう、以前見た時よりも明らかに弱体化しているのが目に見えるデヌピサロがそこに居たのだ。
そして、その肉体を消費する事であの魔物の大群を産み落としたのだと二人の予想は的中していた。
そのせいか、辛そうに声を漏らしているデヌピサロ・・・
その弱った体に以前見た恐怖が薄れたのか、シズは笑みを浮かべていた。
今ならば勝てる!と確信したのだ。
「ゼロ、貴方がこの作戦の要・・・絶対に最後まで犯り遂げなさい!」
「はっ!このゼロ、例え100回射精しようとも勃起し続けます!」
「そこっ♡ きもちイイトコ・・・♡ こすれ・・・♡ もっとぉ♡」
ゆっくりと腰を動かしながら、ローザのここまでの作戦が全て上手くいっている事でゼロは気合を入れた。
しかし、このメンバーの中でゼロとセリシアだけは知らないのである・・・
ローザの作戦、バラモヌ無力化計画は実は何度も失敗を繰り返している事を・・・
全てはゼロの所持している『ときのすな』の効果である。
幾度となく、シズの攻撃が当たらず、ハナがバラモヌを馬車に入れられず、アイリスが地下へと連れて行けず・・・
作戦が失敗する度にローザの指示でゼロが時間を巻き戻しているのであった。
ときのすなで巻き戻った時に記憶を保持できるのはユウキのレベリングを受けた者だけ。
だからこそ二人は知らず、1回で全てが上手く言っていると勘違いしていたのだ。
自分が『ときのすな』を持っているからこそ、まだ使用していないと思い込んでいるのである。
このポジティブな考え方を植え付け、最後までSEXし続けて貰う為にローザはゼロの心理まで利用しセリシアすらも利用していた。
全ては何かを知るローザの作戦なのである・・・
ローザが念話での報告を確認しながら状況を整理していく・・・
そして、アイリスから待ちに待った念話が届いた!
『ローザ様、バラモヌの無力化に成功しました・・・』
「ありがとうアイリス、後は全てが終わるまでよろしくね」
『はい』
バラモヌの無力化に失敗すれば作戦が崩壊するのは間違いない、その時はゼロが『ときのすな』を使って時間を巻き戻さなければならないのだ。
その指示がいつ出ても良いように、ゼロは合図を待っていた。
だが、何処か疲れた感じの彼女は念話を終えて待機するゼロ達の方へ視線を移し・・・
「バラモヌの完全な無力化に成功しました。これより最終作戦に移りたいと思います!」
「ををををっ!?」
ゼロの歓喜の声が上がる。
殺せば世界がリセットされ、無力化が出来なければデヌピサロと言う魔物を生み出す存在と同時に相手をする事は不可能・・・
そう知らされた上でこの作戦を初めて耳にした時、ゼロはローザの正気を疑った。
・シズの認知外から着地を考えない程の速度を使っての強襲でバラモヌの動きを制限する。
その際に倒しきって殺さない様に十分に配慮する・・・
・ハナが用意していた馬車の荷台へバラモヌを入れる。
その際に兵士同士で性行為をバラモヌの近くで行わせ、誰かの『浄化』でバラモヌの体液を浄化する・・・
・オーストで待機しているアイリスが馬車毎バラモヌを召喚し、捕らえているカヌダタの牢まで運ぶ。
その際にもバラモヌを殺さぬように十分な配慮を・・・
・最後に混乱させ禁欲で限界になったカヌダタに、女性型モンスターに寄生しているバラモヌを襲わせ逃げられないように軟禁する。
誰一人死ぬ事なく・・・
個々に詳細は伝えられているのだろうが、それを補ってもゼロの聞いた作戦は余りにも雑で夢物語のような作戦であった・・・
こんなものが上手くいくはずがない、それがゼロの感想であったが立場的に真っ向から否定するわけにはいかない・・・
それほどまでに男性兵の立場は女性兵のユウキによるレベリングによって低くなっていたのだ。
実績、それがものを言うリアルな現実であった・・・
だが事実、今こうして結果が口頭で伝えられゼロは覚悟を決めた。
人類の勝利の為、ローザの考えた作戦を実行する覚悟を・・・
「セリシア・・・」
「ゼロ様・・・」
ゼロの持つ鎖に繋がれた彼女はセリシア、そう・・・獣人の女である。
アリアハノの地下で浄化された彼女は赤髪メイドから調教を受け、今はゼロの所有物として管理されていた。
時が巻き戻った際に二人共記憶を無くしたのだが、覚えていた赤髪メイドの計らいによりセリシアだけはゼロに管理されていたのだ。
事実ゼロと体の相性が非常に良いのか、初めて肌を重ねたその日から徐々に心を惹かれ・・・
実際に奴隷の様な扱われ方をゼロにされるのを何故か歓喜し始めたリリシアは、この1週間で完全にゼロに心を開いていた。
魔物でありながら『浄化』スキルを所持し、更に別の者の『浄化』スキルで体液を浄化された彼女は一つのモデルケースとして生かされていたのだ。
ローザの提案する、魔物と人間の共存と言うモデルケースとして・・・
「ゼロ?しっかり精力付けておきなさいよ」
「うぐっ」
そう言う赤髪メイドがゼロの口に丸薬を押し込む。
この日の為に赤髪メイドがゼロの為に作ったオリジナルの精力剤である。
赤髪メイドのその表情は笑顔だが、何処か恐怖を感じる様子に冷や汗が流れるゼロとセリシア・・・
セリシアが飼われ始めた直後、発情していたセリシアの相手をゼロがしていた事で赤髪メイドが、自分もと積極的にアプローチを仕掛け始めたのだ。
「あんたは私のモノなんだからね・・・」
「・・・」
赤髪メイドのゼロへのその発言に、しゅんッとセリシアの耳が垂れる。
二人が幼馴染で交際をスタートした事でゼロを独占出来なくなったセリシアは少々寂しげである。
だが、そんなセリシアの頭にポンっとゼロは手を置いて微笑む。
歪な三角関係、だが意外とこんな関係を3人は受け入れ楽しんでいた。
「それじゃあ最終作戦開始よ!」
ローザの言葉に全員が気を引き締めた。
これから行われるのは人類・・・いやこの世界の存続を賭けた最終決戦・・・
魔物を生み出すこの世界の頂点に君臨するデヌピサロ、ローザはシズの手をそっと握って彼女をしっかりと見つめる・・・
デヌピサロに飲み込まれ、自身を魔王ダーヌドレアムと命名された記憶がシズを怯えさせていたのだ。
「ローザ様・・・」
「大丈夫よ、今度は勝てます!」
「ですが・・・」
あの経験のお陰で疑似魔王化というオリジナルスキルに目覚めたのだが、魂に刻まれた記憶が消える事は無かった・・・
何度も、あの飲み込まれた際の感覚が忘れられず体が反応する日々・・・
この1週間、ユウキのレベリングを優先して行わせてもらった事でシズは助かっていた。
デヌピサロのステータスを見てしまった彼女だからこそ勝てるとローザが言った言葉・・・
いつでも自分の為に抱いてくれると言ってくれたユウキの言葉・・・
そして、同じ元メイドとして、同じ男を愛する家族として接してくれるハナ・・・
シズはローザの手を強く握り返し一度頷き告げる。
「行きましょう!」
そう言い、兵士長ソアラを先頭にローザ、シズ、ゼロ、赤髪メイド、セリシアの6人はバラモヌ城へ足を踏み入れる・・・
謎のハルヌゲドンと言う現象の発動により全ての魔物がアリアハノ目指して出撃し、誰も居なくなったバラモヌ城へと・・・
その頃、オーストのカヌダタ屋敷地下では変わらず妖女イシュダヌとカヌダタが交尾を続けていた。
「はぁっああっ♡♡」
カヌダタが正常位で腰を何度も突き入れる!
二人の結合部からは幾度となく出された二人の体液が溢れ返る!
「もっとぉ♡♡ しゅき♡ しゅきだからっ♡ もっと気持ち良くさせてぇ♡」
「あぁ、何度だって愛してやるぜ!」
余りにも巨大な筈のカヌダタの本気チンポ、何度も挿入時に裂けて出血していたのだが、バラモヌの特性である自動回復によりそれを易々と受け入れられるように変化したマンコは裂けなくなっていた。
破壊された筋肉が更に強くなって再生するかのように、妖女イシュダヌのマンコはカヌダタのモノを受け入れられる様に進化していったのだ。
あり得ない程膣奥が押し上げられ、他の内臓が圧迫されている事すらも快楽となっている事でバラモヌは文字通り我を忘れていた。
肉欲に溺れるという事を身をもって体験し自分が魔王だという事すらも忘れているのである。
「もっと中に出して♡ 我を孕ませてぇ♡ ああっ!」
「あぁ任せな!俺達の子供を沢山作るぞ!」
般若の面を被ったままのカヌダタ、横で見張っているアイリスにより二人は回復させられながら延々と愛し合う。
般若の面の効果で混乱するカヌダタはハナを犯していると思い込み、自分の本気SEXを受け入れ感じ喜んでくれていると勘違いをしたまま・・・
「おぉぉぉ!8発目ぇえええ!!孕めぇええええ!!!!」
「精子またきたぁ♡♡ はぁっ・・・はぁっ・・・ うぁぁ・・・♡ これすきぃぃぃ・・・♡」
ホースの先端を潰して水を勢いよく出す様に、膣奥に押し付けられた状態で出された精子は勢いよく変形した子宮内で飛び散る!
それがよほど快感なのだろう、既に数10回を超える絶頂を体験しているのにまた達していた。
肉体と本体が呪いにより分離できなくなったバラモヌは抗う事無く全てを受け入れていた。
その全てが愛おしく自分を犯すカヌダタにバラモヌは堕ち始めていた。
「孕む♡孕む~♡ 熱いよぉおおおぉ♡ 女の子って気持ちいい~~~~ッ♡♡」
「まだまだ犯るぞぉおおおお!!!」
まるで女体化した男の様な体験をしているバラモヌ、流されて中出しを受け入れる女の子の様な気持ちである。
過去に自分が犯した人間がこんな感覚だったのかと考えもするが、直ぐにその思考も快感に埋め尽くされる。
「ひっ♡ あっ♡ あ♡ イっく♡ まんこっ♡ イクぅうぅ♡」
「おぉおおおお!!!根元までぇえええええ!!! イン!!!!」
「ヒギィィイイイイイ♡ あっあふぇぇひぃぃぃ・・・♡」
出されながら更にチンポが奥へと入り、胃まで押し上げられている感覚に驚きながら連続で達するバラモヌ。
体の中がカヌダタのチンポで押し広げられる感覚に慣れてきた瞬間に、更に達する連続絶頂。
まるで体内全てがカヌダタのチンポで支配されたかのような感覚に身悶えしたいが、その逃げ場すらも無かった・・・
バラモヌは妖女イシュダヌの身体から湧き上がる感覚に必死に縋り、快楽に何度も身を委ね全てを無視する・・・
「あ”っ♡ あはっ♡ んああっ♡ んっ♡ んうぁ♡ うぐぅぅう♡」
「最高だ!お前本当に最高に気持ちイイぜ!愛してるぅうううう!!!」
「うぐひぃいいいいい!!♡」
脳裏に届く『城に戻れ』と言う言葉がカヌダタの愛してるに上書きされ完全に無視されていた。
バラモヌは勿論それに気付いている、だがそれを無視し続ける・・・
オナニーを覚えた中学生が学校に投稿するよりも朝オナニーを頑張って遅刻するように・・・
肉欲に溺れた大学生が彼女とSEXしたいが為にバイトをサボるように・・・
それ程、直結した感覚から感じる快感にバラモヌは堕ちていたのだ。
と言ってもこの場から抜け出す事が出来ないという理由も勿論ある、だからこそそれを免罪符としてバラモヌは無視したのだ。
自らを生み出したデヌピサロからの命令を・・・
場所は再びバラモヌ城、誰も居ない場内を歩き一同はあの場所に到着していた。
通路の途中にある1つの石像の前・・・
シズとローザは良く知っている、その石像がデヌピサロの居る空間へと続く扉であることを・・・
ローザは覚悟を決めた表情でゼロに尋ねる。
「ゼロ、準備は良い?」
「はい、いつでも!」
そう言ってゼロはセリシアを抱き寄せ濃厚なキスをする。
セリシアも慣れたもので、ゼロからのキスに舌を絡ませてそれを受け入れる。
セリシアも奴隷として調教されていたというのも勿論あるが、今日ここで何を行うのか作戦として聞いているのだ。
そっと、その手がゼロの股に伸び、ズボンをズラしてそそり勃つ男根を解放する・・・
「おいで」
「はいっ」
ゼロの首に両腕を回して抱き着くセリシア、そのセリシアの膝裏に手を回しゼロは彼女を持ち上げ・・・
自らセリシアはゼロの男根を指で誘導しヌププッと自分の膣内に男根を受け入れる・・・
「んぁ♡ んっん♡ん♡んんっ♡」
その様子を照れた感じで横目で見るソアラ・・・
目の前で始まる他人の性行為に興味があるのは勿論、だが自分の役割の為ソアラは気合を入れる。
人前で性行為をすると言う事に、変態染みた行為だと考えるが・・・彼女もローブの下は全裸である。
「あ”あ”あぁっ♡ あっ・・・大きい・・・」
「セリシアの中はいつも暖かいな」
駅弁スタイルで繋がったゼロとセリシア。
既に二人のムードは染まりきっている、目の前の石像がデヌピサロの待つ空間への扉だというのに突然SEXを始めた二人だが、これは必要な事なのだ。
「それじゃあ・・・行きましょうか!」
「はい!」
「えぇ!」
「うん!」
そのまま繋がった状態のゼロとセリシアを含む全員が石像に触れた。
まるでそこに何も無かったかのように石像に各々の手がすり抜け、全員の姿が瞬時に消え去る。
それはデヌピサロが待つ別空間、そして最終決戦の場・・・
誰もがフッと意識が一瞬飛ばされた感覚の後、別空間に立っていた一同はそれを目の当たりにして息を飲む。
「ををっ?!」
「そう言う事・・・」
兵士長ソアラだけでなく、シズもローザも赤髪メイドもスキル『浄化』を所持している。
だからこそ、それは起こっていた。
自分達を中心に球体の結界の様な物が出現していたのだ。
まるでそこから空気が違うような感覚、ローザからの話を聞いていなければ目を疑っていた事だろう。
「シズ、貴女の言った通りだわ」
「はい、しかしこうやって見ると良く分かりますね」
それこそがこの空間を支配するデヌピサロの特性。
魔物を生み出す存在であるデヌピサロ、シズが魔眼で見抜いたその特性は・・・
『存在の全てが魔物の体液と同様の成分を保有する』
という事である。
魔物の瘴気とでも言えばいいのだろうか、デヌピサロの存在の全てが雄と雌・・・両性の魔物の体液と同等の効果を持っているのだ。
それはつまり、デヌピサロの呼吸で吐き出される息すらも・・・という事である。
全ての魔物を生み出せし存在であるデヌピサロ、その前に人間が立つこと自体が中毒症状を引き起こす要因となるのである。
だからこそ時が戻る前、人類最強の彼女達3人が苦戦した要因の一つとなった。
それに加えバラモヌがここに居たのも余韻の一つとなり、彼女達が手も足も出なく犯され殺され書き換えられたのであった・・・
「あっ♡ あひぃ♡ あぁ・・・」
「セリシア、ゆっくりな・・・」
そして、騎乗位でゆっくりとスローセックスを行うゼロとセリシア。
この空間で戦う以上必須なのは『浄化』のスキルを保有していてそれを常時発動している必要があるという事。
そして、浄化のスキルが発動する条件は・・・使用者以外の別の者が近くで性行為を行っていなければならないという事なのである!
「ゼロ様♡ 気持ち良すぎて頭真っ白になっちゃいそうです・・・♡」
「セ、セリシア、そんなに動いたら・・・」
だからこそローザの作戦にこの場に必要なメンバーが厳選されたのである。
デヌピサロとの闘いが行われるであろうこの場で、戦闘を気にせずにSEXを行える強い男性とそれを受け入れる女性、そしてその二人を『浄化』で守る別の女性。
そう、この『浄化』のスキルは自身が性行為を行う事では発動せず、近くで別の者が浄化スキルの効果で二人を守らなければならないのだ。
そして、この空間で戦っている間・・・ずっとゼロとセリシアはSEXを続けなければならないと言う事に他ならないのだ!
「ローザ様・・・」
「ゼロ、頼むわよ」
「・・・はい!」
ローザの作戦がここまで全て上手くいっている。
だからこそ自分も頑張らなければならない、何度セリシアの中に射精したとしてもSEXを続けなければ仲間の敗北が確定してしまうのだ。
そうなれば人類の敗北が確定してしまう。
勇者であるユウキがまだいるとは言え、ハルヌゲドンと言う謎の現象が発動している中、再び女性をレベリングするのには時間が沢山必要である。
1レベル上げるのに絶頂した女性は翌日まで目覚めないのだから・・・
だからこそ、ここでデヌピサロを仕留めなければ・・・
大丈夫、バラモヌを無力化させたローザの作戦ならば自分達は勝てる!
だからこそ頑張ろうとゼロは萎えない程度の刺激を継続しようとゆっくりとセリシアの膣内を擦り上げる。
「あ”っ♡ うあ”♡」
甘えた快感に浸るセリシアの声。
ゼロは気付いていなかった。
いつもは欲求のままに愛し合い求めるSEXを行っているからこそ知らないのだ。
ゆっくりと時間を掛けて愛し合うスローセックスは女性にとって通常のSEX以上の快感と満足感を与える事を・・・
本来であれば雰囲気作りからゆっくりと愛撫を楽しみ行う筈のスローセックスであるが、獣人魔族であるセリシアにとってはそれは必要ない。
本能的にゼロに惚れこんでおり、彼の近くに居るだけで常に発情状態なのだから。
だからこそイキナリ挿入したとしても、それまで十分に近くに居た事で前戯も必要としないのだから・・・
その為、今まさにセリシアは信じられない程の幸せを感じ快感に痙攣を覚える程気持ち良くなっていたのだ。
「んっ♡ ふあぁ・・・っ♡」
そして、この状況もローザは勿論織り込み済み。
だからこそ二人と共にゼロに好意を抱いている赤髪メイドを同行させたのだから。
事前に赤髪メイドにも勿論伝えてある、セリシアが限界を迎える前に交代して二人で楽しむようにと・・・
それはこの場でゼロの子を孕む可能性も視野に入れておくようにと言う指示・・・
子供になんと話すのだろうか、貴方を作ったのは魔王との最終決戦の場なのよ?
そんな馬鹿な事を考えながら赤髪メイドは二人を見守る・・・
とっくにセリシアの中には子供が居るのを理解した上で・・・
魔物と人間のSEXは99%以上の確率で妊娠できる。
そして、その結果魔物の子供が生まれるのが常識・・・
だが浄化された魔物であればどうなのか?
疑問は尽きないが赤髪メイドは頭を軽く振って考えを消す。
今はそれどころではないのだ。
赤髪メイドの悩みなんて気付きもせずにゼロとセリシアは駅弁SEXを続ける・・・
二人の甘い喘ぎが響く中、突如腹の何処に響く様な声が全員に届いた。
『ぐはあああ……!何者だお前たちは?うぐおおお……!何故この空間で正気を保っていられる?ぐぐぁあああ……!』
全員の視線が声のする方へ集まる。
薄暗い空間に巨大な台座が在り、そこに鎮座する1匹の魔物が居た。
茶色の細い体にローザとシズは理解した。
「どうやら当たりですねローザ様」
「えぇ、ここまでは作戦通りね」
そう、以前見た時よりも明らかに弱体化しているのが目に見えるデヌピサロがそこに居たのだ。
そして、その肉体を消費する事であの魔物の大群を産み落としたのだと二人の予想は的中していた。
そのせいか、辛そうに声を漏らしているデヌピサロ・・・
その弱った体に以前見た恐怖が薄れたのか、シズは笑みを浮かべていた。
今ならば勝てる!と確信したのだ。
「ゼロ、貴方がこの作戦の要・・・絶対に最後まで犯り遂げなさい!」
「はっ!このゼロ、例え100回射精しようとも勃起し続けます!」
「そこっ♡ きもちイイトコ・・・♡ こすれ・・・♡ もっとぉ♡」
ゆっくりと腰を動かしながら、ローザのここまでの作戦が全て上手くいっている事でゼロは気合を入れた。
しかし、このメンバーの中でゼロとセリシアだけは知らないのである・・・
ローザの作戦、バラモヌ無力化計画は実は何度も失敗を繰り返している事を・・・
全てはゼロの所持している『ときのすな』の効果である。
幾度となく、シズの攻撃が当たらず、ハナがバラモヌを馬車に入れられず、アイリスが地下へと連れて行けず・・・
作戦が失敗する度にローザの指示でゼロが時間を巻き戻しているのであった。
ときのすなで巻き戻った時に記憶を保持できるのはユウキのレベリングを受けた者だけ。
だからこそ二人は知らず、1回で全てが上手く言っていると勘違いしていたのだ。
自分が『ときのすな』を持っているからこそ、まだ使用していないと思い込んでいるのである。
このポジティブな考え方を植え付け、最後までSEXし続けて貰う為にローザはゼロの心理まで利用しセリシアすらも利用していた。
全ては何かを知るローザの作戦なのである・・・
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【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
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