愛人がいっぱい?−公爵夫人の答え−

maruko

文字の大きさ
8 / 10

ナタリー公爵夫人

しおりを挟む
葬儀の後に親類、公爵家傘下一同に宣言をして公爵家の当主代理に無事付くことが出来た。

お家騒動なんて真っ平だと思ったのに、条件の当てはまる子供が5人もいたなんて!
全くの計算違いだわ。

それでも、あんな女にだらしない旦那様でも私は愛していたのです。
旦那様と初めて会ったのは5歳のとき、その時の胸の高鳴りは今尚続いているのです。
亡くなっても私の胸に⋯⋯な訳あるか~!!!

確かに愛してはいる、それは間違いない。
でも結婚したら落ち着くと言ってたのにそれなのに何よ“ミランダ”って!
裏切っていたなんて亡くなる間際のあの言葉を聞くまで思っても見なかった。

そりゃ結婚前は浮名を流していたし(私は知らなかったけど)モテモテモテ男だったみたいですけど、全て否定してくれたし、信じていたのに⋯⋯あぁまた涙腺が崩壊する。

楽しかった日々が走馬灯の様に流れる脳内を泥まんじゅうのように捏ねて捏ねて捏ねまくって地面に叩きつけたい衝動に駆られるわ。

5人の子供達、といってもこの国の成人年齢である18を越えた子が二人もいるのよ。
もしこの二人のうちのどちらかならそんな前から裏切っていた事になるじゃない。
ちっとも気付けなかった己の鈍感さを嘆くわ。

取り敢えず誰であってもいいように等しく学ばさなければいけないと家庭教師を手配したのだけれど⋯⋯。

アルコットは何も知らない真っさらな状態で学んだにも関わらず覚えが良い。
マリアンヌは顔は綺麗なのだけれど家庭教師に毎回意地の悪い事を言うらしいから性格は最悪ね
バイアンは覚える事にとても貪欲で将来有望だわ
カルファはいまいち何を考えてるかよくわからないけれど男の子二人には剣術も指導に入れたのだけど、体を動かすのが性に合ってるみたい。
そういえばアルコットも剣術を教えて欲しいと言っていたけれど、取り敢えず保留にしている。
スノウはとても素直な子ね、スポンジのように教えられた事を吸収していくの、ただ情緒の面で不安があると家庭教師が言っていた。

皆それぞれで頑張ってくれているみたい。

でもどの子でも旦那様が裏切っていた事が悲しい。
そして同時に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

やはり私は世間から言われていたように“石女”だったのだ。
前公爵夫人や親戚、そして社交界で皆に影や日向で言われ続けた言葉。
それでも旦那様が一生懸命庇ってくれた。
子供なんか居なくとも養子を取ればいいんだからと慰めてくれていた。
旦那様の優しい声が昨日のことのように耳に蘇る。

でも⋯本当は子供が出来ていたなんて、きっと私に遠慮して言い出せなかったのね。
そんな気を回していたのにやっぱり最期には我慢できなくて遺言したのだわ。

それならば私はその気持ちに答えなければならない。
心の中にいくらブリザードが吹き荒れていても旦那様の意思を尊重しよう。
でもいつか私が死んだら⋯
旦那様!あの世で覚悟なさって!



しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

家出したとある辺境夫人の話

あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』 これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。 ※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。 ※他サイトでも掲載します。

白い結婚を捨てた王妃は、もう二度と振り向かない ――愛さぬと言った王子が全てを失うまで』

鍛高譚
恋愛
「私は王妃を愛さない。彼女とは白い結婚を誓う」 華やかな王宮の大聖堂で交わされたのは、愛の誓いではなく、冷たい拒絶の言葉だった。 王子アルフォンスの婚姻相手として選ばれたレイチェル・ウィンザー。しかし彼女は、王妃としての立場を与えられながらも、夫からも宮廷からも冷遇され、孤独な日々を強いられる。王の寵愛はすべて聖女ミレイユに注がれ、王宮の権力は彼女の手に落ちていった。侮蔑と屈辱に耐える中、レイチェルは誇りを失わず、密かに反撃の機会をうかがう。 そんな折、隣国の公爵アレクサンダーが彼女の前に現れる。「君の目はまだ死んでいないな」――その言葉に、彼女の中で何かが目覚める。彼はレイチェルに自由と新たな未来を提示し、密かに王宮からの脱出を計画する。 レイチェルが去ったことで、王宮は急速に崩壊していく。聖女ミレイユの策略が暴かれ、アルフォンスは自らの過ちに気づくも、時すでに遅し。彼が頼るべき王妃は、もはや遠く、隣国で新たな人生を歩んでいた。 「お願いだ……戻ってきてくれ……」 王国を失い、誇りを失い、全てを失った王子の懇願に、レイチェルはただ冷たく微笑む。 「もう遅いわ」 愛のない結婚を捨て、誇り高き未来へと進む王妃のざまぁ劇。 裏切りと策略が渦巻く宮廷で、彼女は己の運命を切り開く。 これは、偽りの婚姻から真の誓いへと至る、誇り高き王妃の物語。

婚約者が最凶すぎて困っています

白雲八鈴
恋愛
今日は婚約者のところに連行されていました。そう、二か月は不在だと言っていましたのに、一ヶ月しか無かった私の平穏。 そして現在進行系で私は誘拐されています。嫌な予感しかしませんわ。 最凶すぎる第一皇子の婚約者と、その婚約者に振り回される子爵令嬢の私の話。 *幼少期の主人公の言葉はキツイところがあります。 *不快におもわれましたら、そのまま閉じてください。 *作者の目は節穴ですので、誤字脱字があります。 *カクヨム。小説家になろうにも投稿。

はじめまして、旦那様。離婚はいつになさいます?

あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
「はじめてお目にかかります。……旦那様」 「……あぁ、君がアグリア、か」 「それで……、離縁はいつになさいます?」  領地の未来を守るため、同じく子爵家の次男で軍人のシオンと期間限定の契約婚をした貧乏貴族令嬢アグリア。  両家の顔合わせなし、婚礼なし、一切の付き合いもなし。それどころかシオン本人とすら一度も顔を合わせることなく結婚したアグリアだったが、長らく戦地へと行っていたシオンと初対面することになった。  帰ってきたその日、アグリアは約束通り離縁を申し出たのだが――。  形だけの結婚をしたはずのふたりは、愛で結ばれた本物の夫婦になれるのか。 ★HOTランキング最高2位をいただきました! ありがとうございます! ※書き上げ済みなので完結保証。他サイトでも掲載中です。

エメラインの結婚紋

サイコちゃん
恋愛
伯爵令嬢エメラインと侯爵ブッチャーの婚儀にて結婚紋が光った。この国では結婚をすると重婚などを防ぐために結婚紋が刻まれるのだ。それが婚儀で光るということは重婚の証だと人々は騒ぐ。ブッチャーに夫は誰だと問われたエメラインは「夫は三十分後に来る」と言う。さら問い詰められて結婚の経緯を語るエメラインだったが、手を上げられそうになる。その時、駆けつけたのは一団を率いたこの国の第一王子ライオネスだった――

これは王命です〜最期の願いなのです……抱いてください〜

涙乃(るの)
恋愛
これは王命です……抱いてください 「アベル様……これは王命です。触れるのも嫌かもしれませんが、最後の願いなのです……私を、抱いてください」 呪いの力を宿した瞳を持って生まれたサラは、王家管轄の施設で閉じ込められるように暮らしていた。 その瞳を見たものは、命を落とす。サラの乳母も母も、命を落としていた。 希望のもてない人生を送っていたサラに、唯一普通に接してくれる騎士アベル。 アベルに恋したサラは、死ぬ前の最期の願いとして、アベルと一夜を共にしたいと陛下に願いでる。 自分勝手な願いに罪悪感を抱くサラ。 そんなサラのことを複雑な心境で見つめるアベル。 アベルはサラの願いを聞き届けるが、サラには死刑宣告が…… 切ない→ハッピーエンドです ※大人版はムーンライトノベルズ様にも投稿しています 後日談追加しました

旦那様は、転生後は王子様でした

編端みどり
恋愛
近所でも有名なおしどり夫婦だった私達は、死ぬ時まで一緒でした。生まれ変わっても一緒になろうなんて言ったけど、今世は貴族ですって。しかも、タチの悪い両親に王子の婚約者になれと言われました。なれなかったら替え玉と交換して捨てるって言われましたわ。 まだ12歳ですから、捨てられると生きていけません。泣く泣くお茶会に行ったら、王子様は元夫でした。 時折チートな行動をして暴走する元夫を嗜めながら、自身もチートな事に気が付かない公爵令嬢のドタバタした日常は、周りを巻き込んで大事になっていき……。 え?! わたくし破滅するの?! しばらく不定期更新です。時間できたら毎日更新しますのでよろしくお願いします。

そろそろ諦めてください、お父様

鳴哉
恋愛
溺愛が過ぎて、なかなか婚約者ができない令嬢の話 短いので、サクッと読んでもらえると思います。 読みやすいように、7話に分けました。 毎日1回、予約投稿します。 2025.09.21 追記 自分の中で溺愛の定義に不安が生じましたので、タグの溺愛に?つけました。

処理中です...