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セイシャル王家の目論見
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思いが通じ合った途端セルトは私を自分の隣に座らせるようになった。
呆れ顔のマリリンさんを気にもせずお茶のお代わりを入れようとするから、慌てて代わろうとすると
「いいのいいの、俺はミランダの前では出来るだけセルトで居たいんだ」
そう言って私の横でいそいそとポットにお湯を注いでいた。
この部屋はアルセルト様の部屋らしい。
二部屋連なっているそうで隣が寝室だそうだ。
「父上と母上には話していないけれどおそらくミランダの素性はバレているから」
セルトの言葉に私は頷いた。
それはそうだろう、王子の側にいる者の素性を調べないなんて有りえない。
「さっきの公爵家での話で解ったけど、おそらくお嬢ちゃんの力にセイシャルの王家は気付いていたんだろうね」
マリリンさんの言葉にセルトは頷いてマリリンさんの後を続ける。
「最初は王太子で絡め取るつもりが隣国の王女に覆された、それで第三王子に役目を回したんじゃないかな、それなのに第三王子も希望通りに動かなかった、どうするか思案していたらあの公爵家のアホ息子が思いもかけずにいい働きをしたんだろう」
そうね、そういうことになるわね。
悔しい~
私はハンカチを握って歯で噛みキーっと念願の仕草をした。
それを見て苦笑しながらセルトは続ける。
「今まで強引にしなかったのはミランダが気付いてないと踏んでたか、伯爵家を国に留めて置くためだろうと思うよ。だが籍まで入れて安心していたのにアホ息子は真実のアホだった。公爵家も離婚の話しが出るまで王家の目論見を知らなかったんじゃないかな」
「えっ?」
「そうじゃなければもっと早くに手を打っていたはずだ、あの時も言ってただろう」
王家に言われたから穏便にと言っていたけど⋯そういう事だったのかもしれない。
公爵家も別に離婚する事になっても本当は良かったのよ、サミュエルを放逐すればいいだけだから。
でも、いよいよ離婚って時に私の事を王家から聞いて、そして尚且つ穏便に事を進めるようにと厳命されたから、それでロット達を使った。
あとは私とサミュエルが本来の夫婦になればそれで良かったということだったのだろう。
王家にとって私は取り込むべき人間だった。
そしてスチュート伯爵家も留めて置かなければならない家系だったということなんだろう。
じゃあもっと大事にして欲しかった⋯⋯あっ!呪いだ。
「お嬢ちゃんがアル坊を好きなら呪いのおかげで良かったねというべきかい?」
マリリンさんの言葉が図星だった私は顔が真っ赤に染まるのが解った。
「そう⋯⋯かもしれない」
呪いがあったから巡り巡ってセルトと出会えた。
私は呪いに感謝すべき?
「で、これからどうするのさ」
マリリンさんがセルトに聞いている。
「向こうが俺の素性を知ってるか知らないかで随分変わるんだよね、どうかな?」
「アル坊の素性ねぇ、調べられる布石はあるね」
「取り敢えずはミランダは父上と母上に会ってほしい」
「!」
何が取り敢えず?
一国の王と王妃に会うのをそんなに簡単に言わないで欲しい。
真っ青な私の肩を抱きながらセルトは優しく言った。
「大丈夫二人とも怖くないから」
止めて!
全然大丈夫じゃないわ
脳天気なセルトをマリリンさんが叩くのを青い顔のままぼんやりと眺めた。
呆れ顔のマリリンさんを気にもせずお茶のお代わりを入れようとするから、慌てて代わろうとすると
「いいのいいの、俺はミランダの前では出来るだけセルトで居たいんだ」
そう言って私の横でいそいそとポットにお湯を注いでいた。
この部屋はアルセルト様の部屋らしい。
二部屋連なっているそうで隣が寝室だそうだ。
「父上と母上には話していないけれどおそらくミランダの素性はバレているから」
セルトの言葉に私は頷いた。
それはそうだろう、王子の側にいる者の素性を調べないなんて有りえない。
「さっきの公爵家での話で解ったけど、おそらくお嬢ちゃんの力にセイシャルの王家は気付いていたんだろうね」
マリリンさんの言葉にセルトは頷いてマリリンさんの後を続ける。
「最初は王太子で絡め取るつもりが隣国の王女に覆された、それで第三王子に役目を回したんじゃないかな、それなのに第三王子も希望通りに動かなかった、どうするか思案していたらあの公爵家のアホ息子が思いもかけずにいい働きをしたんだろう」
そうね、そういうことになるわね。
悔しい~
私はハンカチを握って歯で噛みキーっと念願の仕草をした。
それを見て苦笑しながらセルトは続ける。
「今まで強引にしなかったのはミランダが気付いてないと踏んでたか、伯爵家を国に留めて置くためだろうと思うよ。だが籍まで入れて安心していたのにアホ息子は真実のアホだった。公爵家も離婚の話しが出るまで王家の目論見を知らなかったんじゃないかな」
「えっ?」
「そうじゃなければもっと早くに手を打っていたはずだ、あの時も言ってただろう」
王家に言われたから穏便にと言っていたけど⋯そういう事だったのかもしれない。
公爵家も別に離婚する事になっても本当は良かったのよ、サミュエルを放逐すればいいだけだから。
でも、いよいよ離婚って時に私の事を王家から聞いて、そして尚且つ穏便に事を進めるようにと厳命されたから、それでロット達を使った。
あとは私とサミュエルが本来の夫婦になればそれで良かったということだったのだろう。
王家にとって私は取り込むべき人間だった。
そしてスチュート伯爵家も留めて置かなければならない家系だったということなんだろう。
じゃあもっと大事にして欲しかった⋯⋯あっ!呪いだ。
「お嬢ちゃんがアル坊を好きなら呪いのおかげで良かったねというべきかい?」
マリリンさんの言葉が図星だった私は顔が真っ赤に染まるのが解った。
「そう⋯⋯かもしれない」
呪いがあったから巡り巡ってセルトと出会えた。
私は呪いに感謝すべき?
「で、これからどうするのさ」
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「向こうが俺の素性を知ってるか知らないかで随分変わるんだよね、どうかな?」
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「!」
何が取り敢えず?
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