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危険な薬草(視点変更有り)
sideセルト
部屋に残っていたという匂いが気になり俺はミランダの父であるスチュート伯爵を城に連れてきた。
迎えに行った時に状況を説明すると薬師でもある彼はいくつかの薬草と薬を持参していた。
それらをミランダの侍女に嗅がせる。
その中から二つ彼女は選んだ、どちらか判断がつかないと言う。
「これはひょっとしたら」
不安そうに呟きながらスチュート伯爵はその二つを炙りだした。
「これです!この匂いです!」
「火の匂いが混じっていたんですね」
伯爵の問いに侍女は頷いていた。
俺は伯爵の眉間の皺の深さから事態が良くない事が解った。
「伯爵」
「これを使われているのなら⋯少しならいいのですが⋯」
「まさか毒なのか?」
「いえ毒ではありません、麻酔の一種です。ただ本来は少量で目的は達成されます。ですが⋯侍女殿は部屋に入って匂いに気付いたと言っていましたよね」
「はい、部屋に入った時に甘い匂いがしました」
「ミランダがいつ攫われたか解りませんが、もし夜のうちに攫われたのに匂いが残るほど使用されたのなら、ミランダが危険かもしれません」
「どういうことなのですか?」
「これは先程も言ったように医療用では麻酔として使用します。使いすぎると神経がやられてしまうので取り扱いがとても難しいのです」
「神経がやられるとは?」
「意識がなくなり最悪は⋯目覚めることなく⋯死に至ります!」
伯爵は悲痛な叫びを上げた。
俺は声が出なかった。
ミランダを探すために直ぐ様、部屋を出た。
一刻も早く見つけなければならない。
◇◇◇
side王妃(セイシャル王国)
私は彼女の侍女と騎士に案内されてこの場に来た。
そこには私の望んでない光景が目に飛び込んできた。
「何故!こんな事頼んでいませんわよ!」
私は床に寝かされたミランダを抱き起こしたけれど彼女の意識は無かった。
「何故これ程に憔悴してるの?」
「眠りの効果がある香を部屋に焚いたのよ。その後直接ハンカチに含ませて嗅がせたの。それから目を覚まさないのよねぇ」
「ナディア様、私が頼んだのはミランダと二人で話をさせて欲しいと言うことですわ、意識がなければ話せないではないですか!」
「そんな事言われてもねぇ、私の侍女がそれを用意したのだもの。私は良くわからないから」
「そんな⋯無責任な」
「何よ!そもそもどうにかして欲しいと言ったのは貴方よ。陛下に頼んでも却下されたから私を頼ったのでしょう。折角私が尽力してあげたのに、なぁにその言い方。不快だわ!」
私は頼んだ相手を間違えてしまったと、意識のないミランダを見つめながら申し訳無さに涙が零れてしまった。
(ミランダお願い目を覚まして)
「許してミランダ」
私の呟きがノーマン王国の側妃であるナディア様に聞こえたようで扇を折る音が聞こえた。
部屋に残っていたという匂いが気になり俺はミランダの父であるスチュート伯爵を城に連れてきた。
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その中から二つ彼女は選んだ、どちらか判断がつかないと言う。
「これはひょっとしたら」
不安そうに呟きながらスチュート伯爵はその二つを炙りだした。
「これです!この匂いです!」
「火の匂いが混じっていたんですね」
伯爵の問いに侍女は頷いていた。
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「伯爵」
「これを使われているのなら⋯少しならいいのですが⋯」
「まさか毒なのか?」
「いえ毒ではありません、麻酔の一種です。ただ本来は少量で目的は達成されます。ですが⋯侍女殿は部屋に入って匂いに気付いたと言っていましたよね」
「はい、部屋に入った時に甘い匂いがしました」
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「どういうことなのですか?」
「これは先程も言ったように医療用では麻酔として使用します。使いすぎると神経がやられてしまうので取り扱いがとても難しいのです」
「神経がやられるとは?」
「意識がなくなり最悪は⋯目覚めることなく⋯死に至ります!」
伯爵は悲痛な叫びを上げた。
俺は声が出なかった。
ミランダを探すために直ぐ様、部屋を出た。
一刻も早く見つけなければならない。
◇◇◇
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「何故!こんな事頼んでいませんわよ!」
私は床に寝かされたミランダを抱き起こしたけれど彼女の意識は無かった。
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私は頼んだ相手を間違えてしまったと、意識のないミランダを見つめながら申し訳無さに涙が零れてしまった。
(ミランダお願い目を覚まして)
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