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捜索許可 sideセルト
「陛下お願いがあります」
俺は寝込んでいる父の枕元で懇願した。
父は薄っすらと目を開けて俺の後ろにいる宰相を見ているようだった。
「殿下お話ください、口が痺れていらっしゃるので話しは出来ませんが耳の方は聞こえていらっしゃいます」
「なっ!何故そんな状態を報告しないのだ!」
「⋯お解りかと存じますが」
宰相の言葉に俺は唇を噛み締めた、おそらく俺が城に戻った事でまたぞろ王太子派が動き出したと考えて箝口令を敷いたのだと想像した。
今回は⋯どっちだろう。
狙いが王家なのか、ミランダなのか。
「父上側妃の部屋を調べる許可をください」
俺達は城中を捜索して残りは側妃の棟5部屋に絞られた。
だがそこに入る権限は父上のみで、兄である王太子も父の許可が無いと入れない。
これは父である陛下が側妃を寵愛してるからではない。
彼女が何をするか解らないから制限をかけているだけだった。
だが此方は自由に行けないがあちらは来ようと思えば来れる手段は幾らでもあるのが今回は仇になったように思う。
そう思いながら宰相を見た。
彼はおそらく気付いていたのではないだろうか?
だが身内の事で手心を加える筈はこの男には無い、その辺は信用している。
おそらくもう父に内緒で側妃の部屋を秘密裏に捜索しているはずだ。
父の許可さえあれば踏み込める。
宰相を睨んだあと父を見ると父は頷いてくれた。
その頷きを見た瞬間宰相が手を上げた、同時に少しだけ空いていた扉の外から複数の足音が遠ざかったように聞こえた。
「もう見つけていたのか?」
「先程報告がありました」
「また事後報告か」
「私に報告義務があるのは陛下のみですので」
「今回は連座になってもよいのか」
「昔から覚悟はしております、父が叔母を側妃にあげた時点で」
「そうか、兄上は⋯助けたい」
「畏まりました」
俺と宰相は話しながら側妃の部屋に向けて小走りで急いだ。
俺達が着いたときには既に側妃一派は捕縛していたが、もう一人椅子に座って佇む女性が居た。
誰だと思って見ていたが侍女部屋から運び出されたミランダが目に入った。
「ミランダ!」
彼女は生気のない真っ白な顔色で目を閉じていた。最悪な事態を予想して近付き手を握り、心臓の音を確認するため彼女の胸に耳を充ててみた。
トク⋯⋯トクン⋯⋯⋯⋯⋯トク
一定はしていないが心音が確認されて思わず天を仰いだ、ありがとう生きていてくれた。
俺は直ぐにミランダの父であるスチュート伯爵に報せるようにと指示を出して、未確認の婦人の前に移動した。
「殿下此方は私で十分ですよ」
宰相の言葉に俺は首を振る。
「駄目だ!お前も解ってるだろう」
「解りました」
そう言って彼は騎士に手を出していた、宰相が拘束されたのを確認して俺は皆を牢に入れるように指示を出した。
身元の確認できない女はある可能性を考えて貴族牢に入れるように伝えた。
そんな中、部屋の捜索をしていた騎士が俺の元に蝋をいくつか持ってきた。
「これは?」
「先程捕縛した侍女がこれを使ったと供述していたので」
それを持って俺は医務室へと急いだ。
俺は寝込んでいる父の枕元で懇願した。
父は薄っすらと目を開けて俺の後ろにいる宰相を見ているようだった。
「殿下お話ください、口が痺れていらっしゃるので話しは出来ませんが耳の方は聞こえていらっしゃいます」
「なっ!何故そんな状態を報告しないのだ!」
「⋯お解りかと存じますが」
宰相の言葉に俺は唇を噛み締めた、おそらく俺が城に戻った事でまたぞろ王太子派が動き出したと考えて箝口令を敷いたのだと想像した。
今回は⋯どっちだろう。
狙いが王家なのか、ミランダなのか。
「父上側妃の部屋を調べる許可をください」
俺達は城中を捜索して残りは側妃の棟5部屋に絞られた。
だがそこに入る権限は父上のみで、兄である王太子も父の許可が無いと入れない。
これは父である陛下が側妃を寵愛してるからではない。
彼女が何をするか解らないから制限をかけているだけだった。
だが此方は自由に行けないがあちらは来ようと思えば来れる手段は幾らでもあるのが今回は仇になったように思う。
そう思いながら宰相を見た。
彼はおそらく気付いていたのではないだろうか?
だが身内の事で手心を加える筈はこの男には無い、その辺は信用している。
おそらくもう父に内緒で側妃の部屋を秘密裏に捜索しているはずだ。
父の許可さえあれば踏み込める。
宰相を睨んだあと父を見ると父は頷いてくれた。
その頷きを見た瞬間宰相が手を上げた、同時に少しだけ空いていた扉の外から複数の足音が遠ざかったように聞こえた。
「もう見つけていたのか?」
「先程報告がありました」
「また事後報告か」
「私に報告義務があるのは陛下のみですので」
「今回は連座になってもよいのか」
「昔から覚悟はしております、父が叔母を側妃にあげた時点で」
「そうか、兄上は⋯助けたい」
「畏まりました」
俺と宰相は話しながら側妃の部屋に向けて小走りで急いだ。
俺達が着いたときには既に側妃一派は捕縛していたが、もう一人椅子に座って佇む女性が居た。
誰だと思って見ていたが侍女部屋から運び出されたミランダが目に入った。
「ミランダ!」
彼女は生気のない真っ白な顔色で目を閉じていた。最悪な事態を予想して近付き手を握り、心臓の音を確認するため彼女の胸に耳を充ててみた。
トク⋯⋯トクン⋯⋯⋯⋯⋯トク
一定はしていないが心音が確認されて思わず天を仰いだ、ありがとう生きていてくれた。
俺は直ぐにミランダの父であるスチュート伯爵に報せるようにと指示を出して、未確認の婦人の前に移動した。
「殿下此方は私で十分ですよ」
宰相の言葉に俺は首を振る。
「駄目だ!お前も解ってるだろう」
「解りました」
そう言って彼は騎士に手を出していた、宰相が拘束されたのを確認して俺は皆を牢に入れるように指示を出した。
身元の確認できない女はある可能性を考えて貴族牢に入れるように伝えた。
そんな中、部屋の捜索をしていた騎士が俺の元に蝋をいくつか持ってきた。
「これは?」
「先程捕縛した侍女がこれを使ったと供述していたので」
それを持って俺は医務室へと急いだ。
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