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16 仲間
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飄々と話していたアレンディオが、ミシェルフォンにその言葉を告げた途端、辛そうに俯く様を見たら何も言えなくなってしまった。
本当に彼が悪いのだろうか?
答えは“否”だ!確かに彼が逃げたから、カイラッサ王国はミシェルフォンを見つけなければと思ったのだろう。
今日の破落戸達もカイラッサ王国の者だと、アレンディオは教えてくれたから。
だけどそもそもの元凶はカイラッサ王国だ。
人を攫ってまで存続させなければいけない国なら、滅びてしまえばいいとミシェルフォンは怒りに震えた。
「アレンディオ王子、貴方は悪くありません」
ミシェルフォンはアレンディオにそう言い切った。
「誘拐された者が悪いなんて事あるはず無いですし、そんな環境なら逃げるのは当然だったと思います。それにこのピアスが貴方を見つける導になる事を貴方は知らなかったのでしょう?」
「あぁ最近まで知らなかった」
「それなら貴方は悪くない、私の敵は、叔父一家の仇はカイラッサ王国です。それにトラウスマ王国は私の母の仇です。私はあの大国達に必ず復讐します、助けて貰って申し訳ないけれど、私といると貴方方も危険なのではないですか?」
「それは俺にも言えるんだよ、ミシェルフォン⋯と呼んでもいいかな?」
「あっ、はい。そうですね貴方はそうかもしれませんが」
そう言ってミシェルフォンは周りの男達と、先程ミシェルフォンを案内してくれた女性を其々見回した。
そして一人の男性に目を留める。
「気づいたかな」
アレンディオがミシェルフォンの気付きを知り、声を掛けた。ミシェルフォンが目を留めたのはルコッタに面差しが似ている男性だった。
その男性はついと一歩前に出て自己紹介を始めた。
「初めてお目にかかる、私の名はファルトだ。元の名はファルト・セルディ。君の叔父ルコッタの義理の兄で君の母の弟だ、だから私も君の叔父なんだ。ミシェルフォンは姉上にソックリだな」
「叔父様?」
ミシェルフォンはもう一人叔父がいた事にも驚いたが、腹違いにも関わらず面差しがルコッタに似ている事と、自分の容姿が母に似ている事を指摘され嬉しくも泣きたい気持ちが湧いてきた。
そんなミシェルフォンの気持ちを変えようとしたのかは、わからないがこの部屋にいた残りの者達も次々と自己紹介を始めた。
この部屋にいた三人の男性のうち、二人はミシェルフォンにとても近しい人物だった。
一人は先程紹介されたファルト、もう一人はホワントの弟のダッセンだった。
「姉さんは私を人質に取られた為にトラウスマで過ごしていたんだ」
そう言って彼は拳を握りしめた。
ルコッタからは確かホワントの人質に取られた人物は亡くなったとミシェルフォンは聞かされていたから小首を傾げると、彼はおそらくその頃に逃げたからだろうと教えてくれた。
もう一人の年配の男性はなんとカイラッサ王国の元宰相だった人物で名をトリストと言った。
そして女性はトリストの娘でカイラッサ国王の側妃でアイレーンと言った。
二人はカイラッサ国王のハンザーライトに息子を弟を殺されたと言った。
この4人が魔導具の中からアレンディオを救出し国から脱出させたのだと教えてもらった。
「我々の他にもカイラッサ王国から一緒に逃げた者が大勢います。あの国を破滅させなければもっと被害は拡大する。何よりこれ以上あの国の被害者を増やしてはいけないと思って、私達は立ち上がったのです。我々のターゲットの中には貴方の父親もいる、だがアレンディオさまの力を発揮してもらうには貴方の協力は不可欠なのです。どうかご協力ください」
彼等を代表してなのかトリストが、ミシェルフォンに懇願して深々と頭を下げると、周りの皆も頭を下げた。
ミシェルフォンは、元より叔父達の仇を取るつもりだったし、それが一人で行うにはあまりにも敵が大きすぎたので、そのお願いはミシェルフォンにとっても有り難い申し出だった。それに彼等には命を救ってもらっている。
だが、アレンディオの力とは何だろう?言い方は悪いがミシェルフォンに、彼は自分は魔石だと言ったのに意味がわからないと、思い切って訊ねてみた。
するとアレンディオは徐に掌を上に向け、何かをブツブツと唱えた。
するとそこから光が発せられ、辺りが昼間の様に明るくなった。
ミシェルフォンはその光景を見ても俄には信じられなかった。だってそれは御伽噺や伝説なのだから。
「もしかして⋯魔法?アレンディオ様は魔法使いなの?」
ミシェルフォンの問いにアレンディオは頷いた。
「魔力は君のだけどね」
そう言ってミシェルフォンのピアスに手の甲を当てそっと揺らした。
その行為が擽ったくてミシェルフォンは思わず目を瞑った。
本当に彼が悪いのだろうか?
答えは“否”だ!確かに彼が逃げたから、カイラッサ王国はミシェルフォンを見つけなければと思ったのだろう。
今日の破落戸達もカイラッサ王国の者だと、アレンディオは教えてくれたから。
だけどそもそもの元凶はカイラッサ王国だ。
人を攫ってまで存続させなければいけない国なら、滅びてしまえばいいとミシェルフォンは怒りに震えた。
「アレンディオ王子、貴方は悪くありません」
ミシェルフォンはアレンディオにそう言い切った。
「誘拐された者が悪いなんて事あるはず無いですし、そんな環境なら逃げるのは当然だったと思います。それにこのピアスが貴方を見つける導になる事を貴方は知らなかったのでしょう?」
「あぁ最近まで知らなかった」
「それなら貴方は悪くない、私の敵は、叔父一家の仇はカイラッサ王国です。それにトラウスマ王国は私の母の仇です。私はあの大国達に必ず復讐します、助けて貰って申し訳ないけれど、私といると貴方方も危険なのではないですか?」
「それは俺にも言えるんだよ、ミシェルフォン⋯と呼んでもいいかな?」
「あっ、はい。そうですね貴方はそうかもしれませんが」
そう言ってミシェルフォンは周りの男達と、先程ミシェルフォンを案内してくれた女性を其々見回した。
そして一人の男性に目を留める。
「気づいたかな」
アレンディオがミシェルフォンの気付きを知り、声を掛けた。ミシェルフォンが目を留めたのはルコッタに面差しが似ている男性だった。
その男性はついと一歩前に出て自己紹介を始めた。
「初めてお目にかかる、私の名はファルトだ。元の名はファルト・セルディ。君の叔父ルコッタの義理の兄で君の母の弟だ、だから私も君の叔父なんだ。ミシェルフォンは姉上にソックリだな」
「叔父様?」
ミシェルフォンはもう一人叔父がいた事にも驚いたが、腹違いにも関わらず面差しがルコッタに似ている事と、自分の容姿が母に似ている事を指摘され嬉しくも泣きたい気持ちが湧いてきた。
そんなミシェルフォンの気持ちを変えようとしたのかは、わからないがこの部屋にいた残りの者達も次々と自己紹介を始めた。
この部屋にいた三人の男性のうち、二人はミシェルフォンにとても近しい人物だった。
一人は先程紹介されたファルト、もう一人はホワントの弟のダッセンだった。
「姉さんは私を人質に取られた為にトラウスマで過ごしていたんだ」
そう言って彼は拳を握りしめた。
ルコッタからは確かホワントの人質に取られた人物は亡くなったとミシェルフォンは聞かされていたから小首を傾げると、彼はおそらくその頃に逃げたからだろうと教えてくれた。
もう一人の年配の男性はなんとカイラッサ王国の元宰相だった人物で名をトリストと言った。
そして女性はトリストの娘でカイラッサ国王の側妃でアイレーンと言った。
二人はカイラッサ国王のハンザーライトに息子を弟を殺されたと言った。
この4人が魔導具の中からアレンディオを救出し国から脱出させたのだと教えてもらった。
「我々の他にもカイラッサ王国から一緒に逃げた者が大勢います。あの国を破滅させなければもっと被害は拡大する。何よりこれ以上あの国の被害者を増やしてはいけないと思って、私達は立ち上がったのです。我々のターゲットの中には貴方の父親もいる、だがアレンディオさまの力を発揮してもらうには貴方の協力は不可欠なのです。どうかご協力ください」
彼等を代表してなのかトリストが、ミシェルフォンに懇願して深々と頭を下げると、周りの皆も頭を下げた。
ミシェルフォンは、元より叔父達の仇を取るつもりだったし、それが一人で行うにはあまりにも敵が大きすぎたので、そのお願いはミシェルフォンにとっても有り難い申し出だった。それに彼等には命を救ってもらっている。
だが、アレンディオの力とは何だろう?言い方は悪いがミシェルフォンに、彼は自分は魔石だと言ったのに意味がわからないと、思い切って訊ねてみた。
するとアレンディオは徐に掌を上に向け、何かをブツブツと唱えた。
するとそこから光が発せられ、辺りが昼間の様に明るくなった。
ミシェルフォンはその光景を見ても俄には信じられなかった。だってそれは御伽噺や伝説なのだから。
「もしかして⋯魔法?アレンディオ様は魔法使いなの?」
ミシェルフォンの問いにアレンディオは頷いた。
「魔力は君のだけどね」
そう言ってミシェルフォンのピアスに手の甲を当てそっと揺らした。
その行為が擽ったくてミシェルフォンは思わず目を瞑った。
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