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地下帝国にカイラッサ王国の密偵が帰って来たと報せを受けたミシェルフォンは、アレンディオの部屋へとやって来た。
「アレン!到頭動きがあったらしいわね」
「あぁミシェル、カイラッサはもう城には数人しか残っていないそうだ」
「では民の救出を!」
「あぁみんなに告げよう」
ミシェルフォン達が、地下に潜ってからもうすぐ7年が経とうとしていた。
先年、ミシェルフォンの双子の妹、アリーチェルが嫁ぎ先のカイラッサ王国から追放されたと聞かされた。その時に初めてミシェルフォンは彼女が嫁いでいる事を知った。
だがその後、追放されて罪人扱いで祖国トラウスマ王国に帰ったはずのアリーチェルは、衰退していくカイラッサ王国で燻っていた兵士達を引き連れて戻り、帰還後忽ちのうちに国王一家を断罪して、自身が君臨したと情報が入った。
それだけならば、ミシェルフォン達はトラウスマを如何すべきか悩んでいただろう。
ミシェルフォンやアレンディオの仇の元凶はカイラッサ国王とトラウスマ国王だったから、アリーチェルが何かに関与したという証拠が無い為、彼女の罪はミシェルフォンに悪女の汚名を着せただけだった。
だがアリーチェルは女王に君臨した途端、前国王よりも酷い悪政を強いている。トラウスマ国民達は既に半分以上が奴隷化していた。
ミシェルフォンはティーラの顔を横目で見ながら今際の際のルコッタの言葉を思い出していた。
『アリーチェルに気をつけろ』
あれは何を指していたのだろうか?
アレンディオたちに助け出されてからミシェルフォンはずっと考えていたが、未だに答えは出ていなかった。
だが、アリーチェルの現在やっている事は非道な行いだ。
復讐とは少し違うがミシェルフォンはアリーチェルと戦う事を決めた。
何よりダッセンの為にもホワントを探しにトラウスマには行かないといけないのだから。
「それにしても遥か昔に人道的観点から大陸で禁止になった奴隷制度を堂々と復活させるとは、有り得ませんね」
カイラッサの元宰相であるトリストが、呆れを隠すことなく苦虫を噛み潰している。
そこにいた一同も頷いた。
ミシェルフォンに瓜ふたつだというアリーチェル。
同じ顔の二人がどうしてこんなにも違うのかと皆、不思議に思っていた。
だがそれは誰にも分からない。
アリーチェルにもミシェルフォンにも分からない、ただ言えるのは生まれ持った『性質』が違ったと言うことだろう。
皆が次の行動の指示を受けるためアレンディオの周りに集まってきた。その面々を一人一人見て、彼は掌を上に向けて唱える、そこに現れたのはダーツの矢。
地図を広げたテーブルにアレンディオはそれを投げた。
刺さったのは地図でも北から3分の1を占める砂漠地帯の真ん中、カイラッサ王国。
「先ずはカイラッサの民達の避難を優先!全員を救出したらハンザーライトの首を取る!」
「「「「「「「おーーー!!」」」」」」」
結束の雄叫びが地下に響いて広がっていった。
「アレン!到頭動きがあったらしいわね」
「あぁミシェル、カイラッサはもう城には数人しか残っていないそうだ」
「では民の救出を!」
「あぁみんなに告げよう」
ミシェルフォン達が、地下に潜ってからもうすぐ7年が経とうとしていた。
先年、ミシェルフォンの双子の妹、アリーチェルが嫁ぎ先のカイラッサ王国から追放されたと聞かされた。その時に初めてミシェルフォンは彼女が嫁いでいる事を知った。
だがその後、追放されて罪人扱いで祖国トラウスマ王国に帰ったはずのアリーチェルは、衰退していくカイラッサ王国で燻っていた兵士達を引き連れて戻り、帰還後忽ちのうちに国王一家を断罪して、自身が君臨したと情報が入った。
それだけならば、ミシェルフォン達はトラウスマを如何すべきか悩んでいただろう。
ミシェルフォンやアレンディオの仇の元凶はカイラッサ国王とトラウスマ国王だったから、アリーチェルが何かに関与したという証拠が無い為、彼女の罪はミシェルフォンに悪女の汚名を着せただけだった。
だがアリーチェルは女王に君臨した途端、前国王よりも酷い悪政を強いている。トラウスマ国民達は既に半分以上が奴隷化していた。
ミシェルフォンはティーラの顔を横目で見ながら今際の際のルコッタの言葉を思い出していた。
『アリーチェルに気をつけろ』
あれは何を指していたのだろうか?
アレンディオたちに助け出されてからミシェルフォンはずっと考えていたが、未だに答えは出ていなかった。
だが、アリーチェルの現在やっている事は非道な行いだ。
復讐とは少し違うがミシェルフォンはアリーチェルと戦う事を決めた。
何よりダッセンの為にもホワントを探しにトラウスマには行かないといけないのだから。
「それにしても遥か昔に人道的観点から大陸で禁止になった奴隷制度を堂々と復活させるとは、有り得ませんね」
カイラッサの元宰相であるトリストが、呆れを隠すことなく苦虫を噛み潰している。
そこにいた一同も頷いた。
ミシェルフォンに瓜ふたつだというアリーチェル。
同じ顔の二人がどうしてこんなにも違うのかと皆、不思議に思っていた。
だがそれは誰にも分からない。
アリーチェルにもミシェルフォンにも分からない、ただ言えるのは生まれ持った『性質』が違ったと言うことだろう。
皆が次の行動の指示を受けるためアレンディオの周りに集まってきた。その面々を一人一人見て、彼は掌を上に向けて唱える、そこに現れたのはダーツの矢。
地図を広げたテーブルにアレンディオはそれを投げた。
刺さったのは地図でも北から3分の1を占める砂漠地帯の真ん中、カイラッサ王国。
「先ずはカイラッサの民達の避難を優先!全員を救出したらハンザーライトの首を取る!」
「「「「「「「おーーー!!」」」」」」」
結束の雄叫びが地下に響いて広がっていった。
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