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第二章 アトルス王国にて
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王都のメインストリートから少し横道に逸れて、入り組んだ奥まで続く小道を行くと、王都とは思えないほど牧歌的な草原が広がっている。
そこに4軒程の家屋が点在しているその一つに、ユリアーナはダイナスに連れられやって来た。
中は珈琲ショップで、狭い店内にはカウンターが3席設けられていた。
そのカウンターにダイナスと二人で並んで腰掛ける。ユリアーナは珍しくもあり店内をキョロキョロと見回した。
「ここは隠れ屋だ」
「隠れ屋?」
「あぁいいだろう?殆ど人が来ない。内緒話には打ってつけだ、店主が居るから二人っきりでもないしな」
「そうですか、で?今日は何ですか?いきなり腕を引っ張ったかと思ったら緊急事態だなんて」
今日ユリアーナはいつものように図書館へは行かなかった。というよりファライナが来訪したあの日から、何となく薬草を学ぶ情熱が萎んでいた。
あの日の夜、ユリアーナは激しく反省していた。
冷静になって考えれば、あの時の感情は殆どシオンに関する事で、シオンが侮られたように感じた事が、怒りの発端だった事に気付いた。
だが、ユリアーナとシモンの今の関係は良くて友人、教師と生徒だ。だが傍から見たら毎週の様にシモンの居る植物園にユリアーナは通ってる。
それをファライナが不快に思いユリアーナを叱責する事は間違いではないが、ファライナとカインなる人物との関係性をユリアーナが怒るのはお門違いも良い所だ。シモンの為と言い訳をしても(する気は無い)シモンからしたら余計なお世話でもある。
と云うことで結論⋯ユリアーナは怒る必要は全く無かった事になる。
婚約破棄の件はまぁ怒ってもいいかなと思えるが、それにしてもあんな言い方しなくても良かった。
そんなこんなでユリアーナはあれから少し落ち込んでいた。
そんな中、馬車停でダイナスに捕まったのだ。
ユリアーナがダイナスに、話って何?とばかりに不敬な態度を取っていたら、目の前に珈琲が差し出された。
最近は、毎週の様に植物園に通っていたから、専らハーブティーばかりだった、久しぶりに嗅ぐ豆の匂いだ。
一口味わって飲むと「ほぉぅ」と自然に声が出た。
「上手いだろ?」
「そうですね、美味しいです」
「はぁ~お前さ、ファライナ嬢と何か話したのだろう?」
「えっ?」
どうしてそれを、と言いかけてユリアーナは口元を扇代わりに指で隠した。するとダイナスがそんなユリアーナの方に体を向けて言った。
「ファライナ嬢が駆け落ちしたんだと」
「#♯✦∌∥∞」
ユリアーナは咄嗟に表情を作れず思いっきり狼狽えて声にならない声をあげてしまう。が、取り敢えずバクバクと早鐘を打つ胸を押えながら、今度はちゃんと声が出した。
「ど、どうして!」
小声ではあるが鬼気迫るという様にユリアーナはダイナスに聞いたのだが、ダイナスは「さぁ」としか言わなかった。
そもそも何故駆け落ちなのだ。と考えて「あっ!」とユリアーナは声を上げた。
「何だ?まさか行き先に心当たりでもあるのか?」
「いえ、ただ家を捨てようと思うとは聞きました」
「何だって!本当か!それは侯爵家にとっても俺にとっても痛手だ」
侯爵家はわかるが何故ダイナスが痛手なのかユリアーナは疑問だった。
「何故ダイナス様が?そもそもどうしてそんなお家事情ダイナス様が知っているのですか?」
駆け落ちなんてショーズ侯爵家にとっては醜聞だから秘匿したい筈で、それなのにどうして他国の王族のダイナスがそんな事を知っているのか、彼の情報網はそんなに凄いのかとユリアーナが感心していたら、ダイナスはユリアーナの心を読んだ。
「オレの情報網は凄いけど今回は違う、侯爵ご本人からお前に聞いてみてくれと頼まれた」
「えっ?ご本人?」
「あぁ、あのなユリアーナ。お前ファライナ嬢と話したのなら少しは察したと思うが、あのご令嬢はだいぶ変わった人だ。普通の令嬢とは考え方がかけ離れている」
「⋯⋯⋯⋯どういう事ですか?」
「夜会で挨拶しただろう?あの時は普通の令嬢に見えた。だがシモンや侯爵が言うにはあの姿は30分程しか保たないらしい」
「えっ?」
「素顔はまるっきりの変わり者だ。あのあと製紙事業の件で会った時、俺も目が点になったぞ」
ダイナスは遠い目をしながら言った、今まさに目が点のユリアーナはあの時のファライナを思い出す。
「侯爵やシモンが言うには育ってきた環境のせいらしくてな」
それからダイナスがファライナの境遇を話し始めたが、部外者のユリアーナにそんな事を話していいのだろうか?そんな疑問も湧いたが、彼女の相談の事も気になったので大人しく聞くことにした。
ファライナの母は元々そんなに丈夫な質ではなかったが、無理を押してファライナを産んだ為、その後は体の弱さが顕著に出たらしい。
それで彼女の養育は殆どが乳母任せだったという。初めての子で侯爵もかなり手探りだったのだとか、その頃丁度製紙事業の話が舞い込み侯爵の周辺が忙しくなった。それから5年、母親とは違い元気いっぱいのファライナは屋敷中を駆け回るほどお転婆だった。だがファライナの母は寝込むこともあり、父の侯爵は事業の忙しさに執務室で書類に没頭していた。元気いっぱいのファライナが五月蝿くすることを侯爵家の使用人達は好ましく思わなかった。そしてみなの口癖が「ファライナお嬢様、お察しください」だった。
曰く
「ファライナ様今は奥様が寝ております。お察しください」
「ファライナ様今旦那様は執務室でお客様とお仕事のお話中です、お察しください」
こんな感じで言われて、屋敷では思い切り遊べなかったファライナを案じて侯爵は友人の家が近所だった事もあり、彼女をゲートラン公爵家に連れて行った。
だがそこでも男女の違いと言うこともあり、その家の護衛や侍女達から「お察しください」を言われてしまう。
曰く
「ファライナ様、お坊ちゃま達は剣のお稽古です、お察しください」
「ファライナ様、お坊ちゃま達の服が乱れます、庭で寝転ぶのをお誘いするなんて!私達の洗濯が!お察しくださいませ」
洗濯?洗濯のメイドがファライナ様に意見したの?とユリアーナは片眉が無意識に上がった。
「まぁそんなこんなでお察ししなければならなかったファライナ嬢は脳内で解決する事が癖になったらしい」
「脳内で解決?」
ユリアーナはダイナスの説明が、チョットよく分からなかった。
そこに4軒程の家屋が点在しているその一つに、ユリアーナはダイナスに連れられやって来た。
中は珈琲ショップで、狭い店内にはカウンターが3席設けられていた。
そのカウンターにダイナスと二人で並んで腰掛ける。ユリアーナは珍しくもあり店内をキョロキョロと見回した。
「ここは隠れ屋だ」
「隠れ屋?」
「あぁいいだろう?殆ど人が来ない。内緒話には打ってつけだ、店主が居るから二人っきりでもないしな」
「そうですか、で?今日は何ですか?いきなり腕を引っ張ったかと思ったら緊急事態だなんて」
今日ユリアーナはいつものように図書館へは行かなかった。というよりファライナが来訪したあの日から、何となく薬草を学ぶ情熱が萎んでいた。
あの日の夜、ユリアーナは激しく反省していた。
冷静になって考えれば、あの時の感情は殆どシオンに関する事で、シオンが侮られたように感じた事が、怒りの発端だった事に気付いた。
だが、ユリアーナとシモンの今の関係は良くて友人、教師と生徒だ。だが傍から見たら毎週の様にシモンの居る植物園にユリアーナは通ってる。
それをファライナが不快に思いユリアーナを叱責する事は間違いではないが、ファライナとカインなる人物との関係性をユリアーナが怒るのはお門違いも良い所だ。シモンの為と言い訳をしても(する気は無い)シモンからしたら余計なお世話でもある。
と云うことで結論⋯ユリアーナは怒る必要は全く無かった事になる。
婚約破棄の件はまぁ怒ってもいいかなと思えるが、それにしてもあんな言い方しなくても良かった。
そんなこんなでユリアーナはあれから少し落ち込んでいた。
そんな中、馬車停でダイナスに捕まったのだ。
ユリアーナがダイナスに、話って何?とばかりに不敬な態度を取っていたら、目の前に珈琲が差し出された。
最近は、毎週の様に植物園に通っていたから、専らハーブティーばかりだった、久しぶりに嗅ぐ豆の匂いだ。
一口味わって飲むと「ほぉぅ」と自然に声が出た。
「上手いだろ?」
「そうですね、美味しいです」
「はぁ~お前さ、ファライナ嬢と何か話したのだろう?」
「えっ?」
どうしてそれを、と言いかけてユリアーナは口元を扇代わりに指で隠した。するとダイナスがそんなユリアーナの方に体を向けて言った。
「ファライナ嬢が駆け落ちしたんだと」
「#♯✦∌∥∞」
ユリアーナは咄嗟に表情を作れず思いっきり狼狽えて声にならない声をあげてしまう。が、取り敢えずバクバクと早鐘を打つ胸を押えながら、今度はちゃんと声が出した。
「ど、どうして!」
小声ではあるが鬼気迫るという様にユリアーナはダイナスに聞いたのだが、ダイナスは「さぁ」としか言わなかった。
そもそも何故駆け落ちなのだ。と考えて「あっ!」とユリアーナは声を上げた。
「何だ?まさか行き先に心当たりでもあるのか?」
「いえ、ただ家を捨てようと思うとは聞きました」
「何だって!本当か!それは侯爵家にとっても俺にとっても痛手だ」
侯爵家はわかるが何故ダイナスが痛手なのかユリアーナは疑問だった。
「何故ダイナス様が?そもそもどうしてそんなお家事情ダイナス様が知っているのですか?」
駆け落ちなんてショーズ侯爵家にとっては醜聞だから秘匿したい筈で、それなのにどうして他国の王族のダイナスがそんな事を知っているのか、彼の情報網はそんなに凄いのかとユリアーナが感心していたら、ダイナスはユリアーナの心を読んだ。
「オレの情報網は凄いけど今回は違う、侯爵ご本人からお前に聞いてみてくれと頼まれた」
「えっ?ご本人?」
「あぁ、あのなユリアーナ。お前ファライナ嬢と話したのなら少しは察したと思うが、あのご令嬢はだいぶ変わった人だ。普通の令嬢とは考え方がかけ離れている」
「⋯⋯⋯⋯どういう事ですか?」
「夜会で挨拶しただろう?あの時は普通の令嬢に見えた。だがシモンや侯爵が言うにはあの姿は30分程しか保たないらしい」
「えっ?」
「素顔はまるっきりの変わり者だ。あのあと製紙事業の件で会った時、俺も目が点になったぞ」
ダイナスは遠い目をしながら言った、今まさに目が点のユリアーナはあの時のファライナを思い出す。
「侯爵やシモンが言うには育ってきた環境のせいらしくてな」
それからダイナスがファライナの境遇を話し始めたが、部外者のユリアーナにそんな事を話していいのだろうか?そんな疑問も湧いたが、彼女の相談の事も気になったので大人しく聞くことにした。
ファライナの母は元々そんなに丈夫な質ではなかったが、無理を押してファライナを産んだ為、その後は体の弱さが顕著に出たらしい。
それで彼女の養育は殆どが乳母任せだったという。初めての子で侯爵もかなり手探りだったのだとか、その頃丁度製紙事業の話が舞い込み侯爵の周辺が忙しくなった。それから5年、母親とは違い元気いっぱいのファライナは屋敷中を駆け回るほどお転婆だった。だがファライナの母は寝込むこともあり、父の侯爵は事業の忙しさに執務室で書類に没頭していた。元気いっぱいのファライナが五月蝿くすることを侯爵家の使用人達は好ましく思わなかった。そしてみなの口癖が「ファライナお嬢様、お察しください」だった。
曰く
「ファライナ様今は奥様が寝ております。お察しください」
「ファライナ様今旦那様は執務室でお客様とお仕事のお話中です、お察しください」
こんな感じで言われて、屋敷では思い切り遊べなかったファライナを案じて侯爵は友人の家が近所だった事もあり、彼女をゲートラン公爵家に連れて行った。
だがそこでも男女の違いと言うこともあり、その家の護衛や侍女達から「お察しください」を言われてしまう。
曰く
「ファライナ様、お坊ちゃま達は剣のお稽古です、お察しください」
「ファライナ様、お坊ちゃま達の服が乱れます、庭で寝転ぶのをお誘いするなんて!私達の洗濯が!お察しくださいませ」
洗濯?洗濯のメイドがファライナ様に意見したの?とユリアーナは片眉が無意識に上がった。
「まぁそんなこんなでお察ししなければならなかったファライナ嬢は脳内で解決する事が癖になったらしい」
「脳内で解決?」
ユリアーナはダイナスの説明が、チョットよく分からなかった。
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