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124.
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124. Another side
「見せてやろう」
その足元から広がる魔力は、僕たちを飲み込み瞬く間に部屋全体に広がった。余りに濃密な魔力に圧されて、勝手に瞼が閉じて、耐えるように身体を固くしていた。
しかし、それも一瞬のこと。
室内にある筈のない風を感じた。
温かな陽光が肌に触れた。
柔らかな花の香りが鼻腔を揺らす。
瞼を開けば、そこはマルシュヴェリアルの屋敷のどこかでも、見知った景色のどこかでもない、地方の別荘を思わせるようなのどかな場所だった。
「あら?アリス様、おかえりなさいませ」
淡く光る巨木を背に同じく淡く光っている美しい女性が、アリスちゃんに挨拶をした。
アリスちゃんは当然のようにただいまと返すと、僕らの方を見て、そのまま女性も連れて歩き出す。
巨木、と思っていた木が可愛く見えてしまう屋敷が現れた。僕はそれが彼女の目的地と思ったが、向かったのはそのはずれの東屋のような場所で、僕を含めた全員がそこに入ると、床に複雑な魔法陣が浮き出て、景色がまた変わった。
既に大規模な転移魔法を見せられて驚きを通り越して恐怖すら感じるのだが、それを更に超えてきた。
……荘厳、といえばいいのだろうか。美しい城の目の前に僕らは居る。建築的な良し悪しは専門外だけど、魔術師としては一級品どころか再現不可能な建物であると判断する。
だってこれ、アリスちゃんの魔法の気配がしない場所がない。
それはつまり、全てに彼女の魔法が使われているということ。多分、土魔法の応用だとは思うけど、城の構造は複雑な上に装飾も繊細で見事、金・銀・鉄・銅に収まり切らない数種類の金属へと変質させているだけでも驚きなのに、それを部分によって適切な形や大きさに変形している。どうやったらこんなこと出来るんだ。
格の違いというか、最早次元が違うと思う。アリスちゃんって本当に魔王の子孫か何かなんじゃない?あ、血は引いてるか。母親は魔導国の中でも他国の血を引き入れる筆頭で一番血の薄い一族の出身だけど。…おかしいな、一応僕は魔王の血をひく一族の中でも強い魔法使いなんだけど。
「…殿下…!…お気を確かに…!」
「あ、…ああ。うん。すまない。少し、…混乱した」
少し足を止めている間に、アリスちゃん達は開いた扉の奥へとむかったらしい。ガイアスが置いていったことに腹を立ててるけど、僕らは今、僕らが一生を魔法に捧げても見ることが出来ないであろう景色を見て、経験している。その事に精一杯で他に回す感情がない。
「殿下、先程から探知魔法が役に立ちません…。何度やっても、マルシュヴェリアル卿の屋敷から我々の座標が動かないんです…」
「君が言うなら間違いなさそうだね…」
つまりこれは、転移魔法ではないのかもしれない。この空間に来てからのはそうだろうけど、最初の…応接室から移動したのは、それ以外の魔法ということだろう。そして、恐らく誰も僕らがその部屋に居ないことに気づいていない。助けが来ない。危険な状況だ。
「…今は1番安全な行動をとろう。大丈夫、アリスちゃんは僕らに危害を加えないよ。僕らが何もしない限り」
そうではないなら、今僕らは生きていないだろうから。
ガイアスもイリアも、アリスちゃんに手も足も出なかった事を思い出したのか、少し顔色を悪くした。
「ちょっと遅いわよんリビちゃん達!アルちゃんが待ってるんだから早くいらっしゃい!」
どうやら僕らが止まっている間にアリスちゃん達は目的の場所に着いたらしい。マルシュヴェリアルが迎えに来た。
……マルシュヴェリアルは、どうして僕から離れたのか。まあ、当初の彼の目的は、自分が仕えるに値する魔王に出会う事だったから、より自分が仕えたい相手を見つけたからという事だとは思う。でも、僕よりアリスちゃんが優れた魔術師だとどうして確信出来たのだろうか。
自ら望んだ地位を手紙一つで簡単に放棄して、追い縋る手を袖にして、この僕の言葉すら迷う事なく切り捨てるほどに。
マルシュヴェリアルの後に続いて重い足を進めれば、予想と違い、城の一階部分を通り抜け、裏庭と呼ぶには余りに幻想的な森を通り、この土地の最果ての様な場所に出た。
アリスちゃんは切り立った崖のギリギリに立って待っている。危ないから誰か止めてよ。
「もうちょっとこっちに。あの少し下に見える島を元老院の者達には与えよう」
……島?
落ちない程度に進んで見えた景色に息を呑んだ。
そこには、確かに島があった。問題は、それが今僕らの立つ土地の遥か下にある事。ともすれば、僕らは、この土地は、あの島の遥か上空に浮かんでいる事になる。
この巨大な土地自体が、恐らく島として浮かんでいるのだろう。彼女の……アリスちゃんの力によって。
「小娘!…あ、いや、あの、す、すみません、アリスさん…。島っていうのは、所有者がいる。あの島とてどこかの国に属している筈。勝手に贈与の対象には出来ないぞ!…出来ません、よ」
ガイアスがまた彼女に噛みつこうとした。学習してほしい。マルシュヴェリアルと、ラギア・グルヴェルに睨まれて弁えるくらいなら。
「此の空間にあるものは全て我のものだから誰に指図されることも無い」
アリスちゃんは特に気分を害した様子もなく、理解できないのも無理はないと言った。
「…アリスちゃん。ここは、一体…?」
彼女はこともなげに、
「我の収納の中」
と言った。……ポケットの中に飴玉、みたいに軽く言われてしまった僕の気持ち、誰か理解してくれないかな。
アリスちゃんは戸惑う元老院達を見て何を思ったのか徐に、あげると言った島の方に手を伸ばしてくっと、何かを引き寄せる様に指を動かした。
実際に動いたのは充満している魔力だ。魔力が動くと同時に、眼下に見える島が変形を始める。表層の土が動き始めて、瞬く間に変貌を遂げていく。見えていた森林が開かれて、整備された道や、屋敷、街灯…まるで見たことのある景色だ。具体的には、この魔導國の学園街。あの当時最高の技術を持っていた棟梁たちが、王宮の魔術士達の力も使って数年をかけて作り出したあの街が、ものの数秒で丸々再現されていく。
…アリスちゃんは涼しい顔でやってる複雑な魔力コントロールは、僕らが足掻いても一生の内に会得できるレベルを凌駕している。
ここまで来てようやく脳筋なガイアスもアリスちゃんと僕らの間にある圧倒的な差を完全に、正しく自覚したらしい。
見たほうが早いってこう言う事なのかな。ガイアスは、多分アリスちゃんの異常性を敗北で知ったとは思う。けど、その力が一端でしか無いことには理解が及んでいなかった。なぜなら、理解できない範疇の魔術師に出会った事がなかったから。
「とりあえず住む場所を作ってみたぞ。不満か?」
「アリス様、恐れながら…住む場所だけでは足りないかと」
「む?……あ、食べ物か」
ほれ、とまた軽く振った指先が魔力を撫でて街の至る所に果物を中心に植物が育つ。
「その他肉類は我が偶に食糧庫にぶち込んでる余り物を好きに持っていって良いぞ」
…気のせいかな、食糧庫、その辺りの屋敷より大きい巨塔に見えるけど。巨塔の窓から溢れ出しそうになってるけど。
「…んー?…まだ足りんのか?」
いや、元老院の面々が反応できてないのは僕ら同様目の前の出来事が衝撃的過ぎて言葉を失ってるからだと思うんだけど。
「アルちゃん。…人間って、身嗜みも大切よん?」
「たしかに。じゃ、マルシュヴェリアルにも屋敷1つやるから、服作ってやってくれ」
「やったわぁん!アトリエにしちゃう!」
…ちゃっかりマルシュヴェリアルが便乗している。いいのかアリスちゃん…。
「その他、此処と外との行き来を自由にするし、やりたいことはやればいい。我に気兼ねする必要はない。我が何か調達したい時には働いてもらうがな?」
では、改めて交渉を始めようとアリスちゃんは言った。僕の配下か、それとも自分の配下に収まるか。選べと。…勿論悩む必要もそもそも無かった。彼らは顔を隠していたフードを取り去って、アリスちゃんに跪いた。
また一つ、駒が減る。そうなるのも当然だが、痛手にも程がある。そしてそれを力ずくで何とかできるはずも無い。
けれど予想外の出来事がまた起こった。
「二択を迫られたなら、我々は喜んでアリス様に従います。……しかし、アリス様がもし、我々に自由に生きて良いと仰るのなら、…もし、アリス様がお許しくださるのなら、…それならば、……"アリス様の配下"として、この国の存続の為に力を貸しても宜しいでしょうか…!」
緊張した様子で、彼らはアリスちゃんを見上げた。アリスちゃんはまたもやこともなげに、自分の配下としてなら好きにしろと言った。
「我は自由に生きる。配下に生き方を強制する気はないし、それを邪魔する奴は寧ろぶっ潰す傾向にある。配下は大切だからな。やりたいならやればいい」
…正直なところ彼らはとうの昔に僕らに愛想を尽かしていると思っていた。いや、実際そうなのかもしれないけど、それでも縋るしかない僕らにとって、これは幸運以外の何者でもない。
この幸運に、感謝をせずにいられるだろうか。
「ありがとう…。ありがとうございます…!」
ただし配下に何かあればただじゃおかない、とアリスちゃんが真顔で呟いたので、国内有権者達の反感を多少買おうとも気をつけようと思う。
「見せてやろう」
その足元から広がる魔力は、僕たちを飲み込み瞬く間に部屋全体に広がった。余りに濃密な魔力に圧されて、勝手に瞼が閉じて、耐えるように身体を固くしていた。
しかし、それも一瞬のこと。
室内にある筈のない風を感じた。
温かな陽光が肌に触れた。
柔らかな花の香りが鼻腔を揺らす。
瞼を開けば、そこはマルシュヴェリアルの屋敷のどこかでも、見知った景色のどこかでもない、地方の別荘を思わせるようなのどかな場所だった。
「あら?アリス様、おかえりなさいませ」
淡く光る巨木を背に同じく淡く光っている美しい女性が、アリスちゃんに挨拶をした。
アリスちゃんは当然のようにただいまと返すと、僕らの方を見て、そのまま女性も連れて歩き出す。
巨木、と思っていた木が可愛く見えてしまう屋敷が現れた。僕はそれが彼女の目的地と思ったが、向かったのはそのはずれの東屋のような場所で、僕を含めた全員がそこに入ると、床に複雑な魔法陣が浮き出て、景色がまた変わった。
既に大規模な転移魔法を見せられて驚きを通り越して恐怖すら感じるのだが、それを更に超えてきた。
……荘厳、といえばいいのだろうか。美しい城の目の前に僕らは居る。建築的な良し悪しは専門外だけど、魔術師としては一級品どころか再現不可能な建物であると判断する。
だってこれ、アリスちゃんの魔法の気配がしない場所がない。
それはつまり、全てに彼女の魔法が使われているということ。多分、土魔法の応用だとは思うけど、城の構造は複雑な上に装飾も繊細で見事、金・銀・鉄・銅に収まり切らない数種類の金属へと変質させているだけでも驚きなのに、それを部分によって適切な形や大きさに変形している。どうやったらこんなこと出来るんだ。
格の違いというか、最早次元が違うと思う。アリスちゃんって本当に魔王の子孫か何かなんじゃない?あ、血は引いてるか。母親は魔導国の中でも他国の血を引き入れる筆頭で一番血の薄い一族の出身だけど。…おかしいな、一応僕は魔王の血をひく一族の中でも強い魔法使いなんだけど。
「…殿下…!…お気を確かに…!」
「あ、…ああ。うん。すまない。少し、…混乱した」
少し足を止めている間に、アリスちゃん達は開いた扉の奥へとむかったらしい。ガイアスが置いていったことに腹を立ててるけど、僕らは今、僕らが一生を魔法に捧げても見ることが出来ないであろう景色を見て、経験している。その事に精一杯で他に回す感情がない。
「殿下、先程から探知魔法が役に立ちません…。何度やっても、マルシュヴェリアル卿の屋敷から我々の座標が動かないんです…」
「君が言うなら間違いなさそうだね…」
つまりこれは、転移魔法ではないのかもしれない。この空間に来てからのはそうだろうけど、最初の…応接室から移動したのは、それ以外の魔法ということだろう。そして、恐らく誰も僕らがその部屋に居ないことに気づいていない。助けが来ない。危険な状況だ。
「…今は1番安全な行動をとろう。大丈夫、アリスちゃんは僕らに危害を加えないよ。僕らが何もしない限り」
そうではないなら、今僕らは生きていないだろうから。
ガイアスもイリアも、アリスちゃんに手も足も出なかった事を思い出したのか、少し顔色を悪くした。
「ちょっと遅いわよんリビちゃん達!アルちゃんが待ってるんだから早くいらっしゃい!」
どうやら僕らが止まっている間にアリスちゃん達は目的の場所に着いたらしい。マルシュヴェリアルが迎えに来た。
……マルシュヴェリアルは、どうして僕から離れたのか。まあ、当初の彼の目的は、自分が仕えるに値する魔王に出会う事だったから、より自分が仕えたい相手を見つけたからという事だとは思う。でも、僕よりアリスちゃんが優れた魔術師だとどうして確信出来たのだろうか。
自ら望んだ地位を手紙一つで簡単に放棄して、追い縋る手を袖にして、この僕の言葉すら迷う事なく切り捨てるほどに。
マルシュヴェリアルの後に続いて重い足を進めれば、予想と違い、城の一階部分を通り抜け、裏庭と呼ぶには余りに幻想的な森を通り、この土地の最果ての様な場所に出た。
アリスちゃんは切り立った崖のギリギリに立って待っている。危ないから誰か止めてよ。
「もうちょっとこっちに。あの少し下に見える島を元老院の者達には与えよう」
……島?
落ちない程度に進んで見えた景色に息を呑んだ。
そこには、確かに島があった。問題は、それが今僕らの立つ土地の遥か下にある事。ともすれば、僕らは、この土地は、あの島の遥か上空に浮かんでいる事になる。
この巨大な土地自体が、恐らく島として浮かんでいるのだろう。彼女の……アリスちゃんの力によって。
「小娘!…あ、いや、あの、す、すみません、アリスさん…。島っていうのは、所有者がいる。あの島とてどこかの国に属している筈。勝手に贈与の対象には出来ないぞ!…出来ません、よ」
ガイアスがまた彼女に噛みつこうとした。学習してほしい。マルシュヴェリアルと、ラギア・グルヴェルに睨まれて弁えるくらいなら。
「此の空間にあるものは全て我のものだから誰に指図されることも無い」
アリスちゃんは特に気分を害した様子もなく、理解できないのも無理はないと言った。
「…アリスちゃん。ここは、一体…?」
彼女はこともなげに、
「我の収納の中」
と言った。……ポケットの中に飴玉、みたいに軽く言われてしまった僕の気持ち、誰か理解してくれないかな。
アリスちゃんは戸惑う元老院達を見て何を思ったのか徐に、あげると言った島の方に手を伸ばしてくっと、何かを引き寄せる様に指を動かした。
実際に動いたのは充満している魔力だ。魔力が動くと同時に、眼下に見える島が変形を始める。表層の土が動き始めて、瞬く間に変貌を遂げていく。見えていた森林が開かれて、整備された道や、屋敷、街灯…まるで見たことのある景色だ。具体的には、この魔導國の学園街。あの当時最高の技術を持っていた棟梁たちが、王宮の魔術士達の力も使って数年をかけて作り出したあの街が、ものの数秒で丸々再現されていく。
…アリスちゃんは涼しい顔でやってる複雑な魔力コントロールは、僕らが足掻いても一生の内に会得できるレベルを凌駕している。
ここまで来てようやく脳筋なガイアスもアリスちゃんと僕らの間にある圧倒的な差を完全に、正しく自覚したらしい。
見たほうが早いってこう言う事なのかな。ガイアスは、多分アリスちゃんの異常性を敗北で知ったとは思う。けど、その力が一端でしか無いことには理解が及んでいなかった。なぜなら、理解できない範疇の魔術師に出会った事がなかったから。
「とりあえず住む場所を作ってみたぞ。不満か?」
「アリス様、恐れながら…住む場所だけでは足りないかと」
「む?……あ、食べ物か」
ほれ、とまた軽く振った指先が魔力を撫でて街の至る所に果物を中心に植物が育つ。
「その他肉類は我が偶に食糧庫にぶち込んでる余り物を好きに持っていって良いぞ」
…気のせいかな、食糧庫、その辺りの屋敷より大きい巨塔に見えるけど。巨塔の窓から溢れ出しそうになってるけど。
「…んー?…まだ足りんのか?」
いや、元老院の面々が反応できてないのは僕ら同様目の前の出来事が衝撃的過ぎて言葉を失ってるからだと思うんだけど。
「アルちゃん。…人間って、身嗜みも大切よん?」
「たしかに。じゃ、マルシュヴェリアルにも屋敷1つやるから、服作ってやってくれ」
「やったわぁん!アトリエにしちゃう!」
…ちゃっかりマルシュヴェリアルが便乗している。いいのかアリスちゃん…。
「その他、此処と外との行き来を自由にするし、やりたいことはやればいい。我に気兼ねする必要はない。我が何か調達したい時には働いてもらうがな?」
では、改めて交渉を始めようとアリスちゃんは言った。僕の配下か、それとも自分の配下に収まるか。選べと。…勿論悩む必要もそもそも無かった。彼らは顔を隠していたフードを取り去って、アリスちゃんに跪いた。
また一つ、駒が減る。そうなるのも当然だが、痛手にも程がある。そしてそれを力ずくで何とかできるはずも無い。
けれど予想外の出来事がまた起こった。
「二択を迫られたなら、我々は喜んでアリス様に従います。……しかし、アリス様がもし、我々に自由に生きて良いと仰るのなら、…もし、アリス様がお許しくださるのなら、…それならば、……"アリス様の配下"として、この国の存続の為に力を貸しても宜しいでしょうか…!」
緊張した様子で、彼らはアリスちゃんを見上げた。アリスちゃんはまたもやこともなげに、自分の配下としてなら好きにしろと言った。
「我は自由に生きる。配下に生き方を強制する気はないし、それを邪魔する奴は寧ろぶっ潰す傾向にある。配下は大切だからな。やりたいならやればいい」
…正直なところ彼らはとうの昔に僕らに愛想を尽かしていると思っていた。いや、実際そうなのかもしれないけど、それでも縋るしかない僕らにとって、これは幸運以外の何者でもない。
この幸運に、感謝をせずにいられるだろうか。
「ありがとう…。ありがとうございます…!」
ただし配下に何かあればただじゃおかない、とアリスちゃんが真顔で呟いたので、国内有権者達の反感を多少買おうとも気をつけようと思う。
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