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しおりを挟むお久しぶりです。スマホを変えたらバックアップに失敗し、今まで書き溜めたデータを失う経験をしました…。またちまちまと始めていきますので、どうかよろしくお願いします。
以下、本編です。
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「ふんふんふ~ん♪」
『ご機嫌ねエ。ご主人?』
「うむ!」
それもそうだとも!何を隠そう!我が城が!やっと陽の目を見たのだ!こんなにも喜ばしい事があるだろうか!
『…マァ、下から見えないけどネ』
「それを言うな……」
地味に凹む…。
『…ご主人って、結構目立ちたがりヨネ…。知ってるケド』
ほら元気出してとリィが我の頬にすりすりと寄ってくる。お返しにすりすりしといた。
さて、我が上機嫌な理由はさっき述べた通りだ。我の作った空間で静かに成長を続けていた空島を、漸く外の世界に出せたのだ。第三王子に勝った戦利品として。(先日元老院達に島をあげた際についでに我が城に招いて話をつけた)ただし、急に国の上に島が現れてはパニックになるという事で、当面の間はこの島を隠蔽魔法で視覚的に隠す事となった。
再三落ちたりしないのか、大丈夫かと問われたが、問題ない。…寿命というものはとりあえず置いといて…我が死にさえしなければ。
『それにしてモ、ご主人。いつ作ったノヨ。迷宮付きの島なんテ』
「実験場欲しいって言われたから。あと、単純に作れるかどうか試したかったから」
『それで造れちゃうご主人って、ホントご主人ヨネ』
それ褒め言葉?褒め言葉か?
何故島が増えているのか。
それには深い(特に深くもない)事情がある。王子からのお願いにより元老院達も教育に手を貸すことにしたが、既存の学園に手を加えるのは些か問題が多発しそうな予感。そこで、我は提案した。新たな学園を作ってしまえばいいと。魔力を持つ者の為の学園をこの空島の一角に建てると。だって、地上に作れそうな場所ないし。既存の学園の奴らと同じ土地にいたら嫌がらせされそうだし。
今までは魔力がそれなりに多い者や少なくても貴族という身分の者しか学ぶ機会を与えられていなかったらしい。この魔導国の国民は魔力自体は持っている様なのだが。
だからそういう者たちの為の学園を作る。既存の凝り固まった常識しかない不自由極まりない教育が嫌いというのもある。
「元老院の者たちは新たな学園の運営と教授役でどうだ?」
「我々はアリス様のご意向に沿えれば至極光栄です」
うーむ。…やりたいのかやりたくないのか判別つかないから後回しでいいか。
「…で、実際王子がやりたいのは、既存の学園の能力向上であろうが、…我らが手を貸せば必ず反発する者は現れる。我はそういった輩の相手をするの面倒」
「それは、…そうなんだけど…」
その時何か別の事で王子の側近の水魔術師が悩んでいる様だった。
「そちらの…大変美味なケーキを持参してくれたご令嬢。何かいい案はないかな。貴女も学園を卒業しているだろう?足りなかったものがあれば言ってみるといい」
彼女は王子に視線をやってから、我を見て口を開いた。
「私の場合は、…卒業後は王宮魔術師か、それとも令嬢として婚姻かのどちらかしか道がなかった為、特に迷いもせずに殿下に仕えることを選びました。……ですが、卒業間近にはもう少し専門的に水の魔法を極めたいと思う事もあり、研究したい、より知識のある方に教えを乞いたいと考えた事もありました」
魔術師には多いな。そういう考えの者は。
「…成程。ではこういうのはどうだろうか」
そこから我の提案、王子による調整がイリア嬢(水魔術師)の当時の記憶を頼りに繰り返された。うむ。久しぶりにあんなに喋ったきがする。ついでに色々と話した結果、幾つか新事実が判明した。…この辺はエディンのギルマスや王都のギルマスに仔細書いて丸投げだな。
そして現在、我は気分良く魔導国を眼下にティータイムと洒落込んでいる。久しく忘れていたこの優越感!ふはははは!
「アリス様、学園島の整備が完了いたしました。学園となる屋敷、寮も一応…。…しかし、良いのですか?…第一院よりも整った設備を提供する事になりますが」
「リリニス!」
元老院達はあの後すぐに島に移り住み、改めて我に忠誠を誓った。その際に名前も聞いた。名とは存在の区別。元老院では使い勝手悪いだろう。
この空島は今、我が城のある本島、リリニス達魔人とラギアとマルシュヴェリアルの個人の屋敷・居住区を含む第二島、我がお試しで作った迷宮やルシアを中心に現世に顕現した精霊達の楽園を含む第三島そして…魔力を有する全ての者の学園の為に創り出した下層島という、4島構造になっている。いやあ、大きくなったものである。因みに名前を募集中。
…リリニス達の住む島に学園作ろっかなとおもったが、ラギア達から防犯対策がどうたら言われて考える事を放棄して島を量産した結果だがな。
学園島の整備はリリニス達に任せてある。我は必要に応じて力を貸した。出来上がったのは、既存の魔術師学校より遥かに美しく広く機能的な校舎だ。当然といえば当然だ。向こうは(特に魔術史的には価値もないが)歴史ある校舎なのだから。文句が出そう?我の知った事ではない。
この4島は我の意のままに動く。基本的に独立していて島同士は物理的に離れており、人間の跳躍力程度では飛び移れぬ。飛行できる奴なら全く問題無い距離と言っておこうか。
「文句があるなら聞くだけ聞いて黙らせるから気にせんでいい」
我に逆らえるものならやってみろ。売られた喧嘩は買う主義だ。ごめんなさいしか言えなくなるまでしっかりじっくり我直々に相手してやろうではないか。
『ルシア達が嫉妬しそうネ』
「…別に楽しいお話とは言っておらんのだがな」
灼華曰く、我に時間を割いてもらえる事自体が羨ましくて妬ましいそうだ。
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