闇の果てにある世界

珠羅

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《第2章 突然の訪問者》

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そんな名の知れた奴が何の取り柄もない平凡な高校生の前になんでいるんだ?!
??「な、なんですか?」
蓮「お前が相馬光樹(そうまこうき)か?」
光樹「そうですけど?俺に何か用ですか?」
俺が何かしたのか?やべーよ俺何かしたっけ?
蓮「用がねーのに来るわけねーだろ。お前馬鹿か(笑)」
怜「兄さんそんな言い方は良くないよ」
蓮「いいんだよ!相変わらず怜は頭かてーんだよ!!」
怜「はぁー僕が話すから兄さんは黙っててね」
蓮「ちっ」
なんなんだ?!突然現れたかと思ったら喧嘩?!マジわかんねー超逃げたいんすけど。もはや逃げてもいいすか(泣)
怜「相馬くんに話があるんだ。ちょっと一緒に来て」
光樹「今からですか?俺用事あるんですけど…」
話ってなんだ?
蓮「てめーは黙ってついてくればいいんだよ!」
怜「兄さん!またそんな言い方して」
蓮「うるせーな、行くぞ」
光樹「えっ!?ちょ、待ってください!今は…」
蓮「うるせー!お前に発言する権利はねー!黙ってついてこい」
怜「ごめんね?行こうか」
光樹「えっ?!」
なんなんだよいったい。俺なんかしたか?つーかなんでこんな偉そうに言われないといけないんだよ。
 

言われるがままついてきたけど結構歩いたぞ。いったい何処まで行くんだよ
怜「さぁ着いたよ。入りましょう。」
やっと着いたのかよ、ってここ軍の人がよく集まるってとこじゃん!!俺なにしたんだ?ダメだ、俺捕まる!てか、死ぬ!!
怜「どうしたんですか?」
蓮「何してんだよ、早く入れよ」
光樹「こ、ここって?!」
怜「ここですか?見ての通り喫茶店ですよ?まぁー経営しているのは軍の関係者ですけどね(笑)」
光樹「ぐ、軍?!無理無理!俺なんもしてないです?」
何で俺がこんなところまで連れて来られてるんだ??
怜「大丈夫ですよ?お話しするだけですからね」
光樹「だ、大丈夫な気がしませんよ!?」
蓮「いちいちうるせーな!とっとと入れ!!」
怜「え?兄さん?」
光樹「えっ!ちょっ!うわぁ!!」

ドンッ!(光樹が壁にぶつかる音)

光樹「っいってー」
なんなんだよ!!
怜「ちょ!兄さん!!何してるんだよ」
蓮「とろとろしてる奴が悪いんだよ」
いやいやいや!
思い切り引っ張った奴が悪いだろ!
怜「今のは兄さんが悪いよ!相馬くんごめんね?大丈夫?」
光樹「だ、大丈夫です…」
蓮「本人が大丈夫って言ってんだから大丈夫なんだよ!な、そうだろ?」
光樹「は、はぁ…」
いやいや、気を使って大丈夫って言ってんだよ!本心?そりゃー大丈夫なわけねーだろ!
怜「そうだよね(笑)大丈夫なわけないよね(笑)本当にごめんね?」
?!なんで俺の思っていることがわかったんだ?偶然か?
光樹「いえ、本当に大丈夫です。」
怜「そう?それならいいんだけどね。クスッ(笑)」
蓮「大丈夫だっつってんだから、いつまでもこんなところにいても意味ねーだろ。奥行って話すんぞ」
怜「そうだね。入口は人が多いし。相馬くんもう少し向こうで話そう」
光樹「は、はい」

バタバタバタ…バタン

怜「よし、ここでいいかな?」
蓮「だな、ここらへんでいいだろ」
怜「相馬くんここに座って」
光樹「は、はい」
こんな奥に部屋があったなんて…こんなとこでいったいなんの話なんだ?
怜「クスッ」
光樹「ん?」
怜「知っているかも知れないけど改めまして怜です。こっちにいるのが双子の兄さんの蓮です。今日は相馬くんに話があって勝手ながら学校が終わるのを待たせてもらいました。」
光樹「は、はぁ、それで話とは?」
蓮「…」
ん?どうしたんだ?俺変なこと聞いたのか?
光樹「あの話ってなん「そうだね。その話をする前にこの世界について少し話さなきゃいけないね。」」
せかい?!この世界がどうかしたのか……
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