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第二室の室長伊佐田 実少将は、黒い柄巻きの刀を顔の横に持ってきて天に剣先を向けて走ってくる。
「抜刀!!鬼蜻蛉っっ!!きぇぇぇぇ━━━っっ!!」
力を込めながらルードヴィッヒに向かって振り下ろすが、鎖に阻まれる。けど、その鎖ごと断ち切る勢いでガギ、ガギッ!!と音をたてながら少しずつ鎖が、ルードヴィッヒに向かって沈んでいく。
「ほーぅ?力まかせは剣技としては美しくないね?君はどちらかと言えば野性味の強い剣技だ・・・・けど・・・」
剣を持つ手は別の攻撃を受け流しつつ、あいてる片方の手で、ガラ空きの胴に向かって拳を二・三発打ち込む。
「ぐっはっ!!」
伊佐田少将はそのまま後方に飛んでいってしまった。
「伊佐田少将っ!!」
剛の剣士で、力強い剣技でたじろぐものが多い伊佐田少将の剣を、細い鎖が受け止め、そして後方まで飛ばされる姿に夜神は驚愕してしまった。
七海中将も驚いて叫ぶと同時に、ルードヴィッヒは両手で剣を握ると、槍を繰り出す七海親子達に次々と反撃していく。
「ぐっ・・・・・」
「くそっ!!」
目にも止まらず速さで繰り出させる剣で虎次郎達兄弟の、足を、腕を、体を攻撃される。
死に至る程の傷ではないが、それでも立っているのにはあまりにも辛く、膝をついてしまう。
「己っ!!」
七海中将がルードヴィッヒと変わらない早さで、槍をルードヴィッヒに突いていくが、全てを躱されなおかつ、七海中将の懐に近づくと、剣を横薙ぎに払い七海中将の胸に一線の致命傷を付けると、腹に蹴りを入れて遠くに蹴り飛ばす。
「おやじっ!!」
「次は誰かな?」
ルードヴィッヒの楽しそうな声を聞いて、背筋が冷たくなる。
みんなの元に行きたいのに行けないもどかしさ。
そして、圧倒的な力差・・・・・
自分はただ、ここで見ているしか出来ない歯痒さ・・・・
全てがグチャグチャになって夜神の心に重くのしかかる。
「抜刀!!龍爪!」
『解放っ!!煉獄!』
第四室の室長の有栖川 薫少将と、イタリア軍のカルロ・ベルナルディ中佐の二人が攻撃をする。
三本の長い鉤爪を装着した有栖川少将が、ルードヴィッヒに向かって駆け出すと、同じくレイピアを構えたベルナルディ中佐も挟み撃ちで攻撃をする。
左右を挟まれたルードヴィッヒは焦る様子もなく、二人が繰り出す武器を、剣一本真正面で受けると、下から上に剣を振り上げる。
バランスを崩したがすぐに立て直す二人だが、ルードヴィッヒは狙いをまずは、有栖川少将に向ける。
鉤爪で下から上に、真横に、正面を突いてと攻撃繰り出すが、体で躱したり、剣で弾いたりとする。
「はっ、胴体ガラ空きだよ?」
僅かなすきを見て、ルードヴィッヒは有栖川少将に注意すると、剣で肩や足を数度突き刺して、掌底を胸に打ちこんで飛ばしていく。
『ちっ、吸血鬼がっ!!』
ベルナルディ中佐は、低く構えると、前に出て剣を突いていく。
それを剣で受け止めていったが、ルードヴィッヒは「クスリッ」と笑ったかと思うと、右足を踏み込んで、両手で柄を持ち、切っ先を地面に付くぐらい低めに構える。
その不穏な笑いに一瞬で警戒したベルナルディ中佐は一歩引いて、右足を踏み込み軽るく膝を曲げ体を低くして構える。
そして、互いに剣を繰り出すがルードヴィッヒの剣が、ベルナルディ中佐の繰出した剣を難無く弾くと、脇腹に向かって剣を深々と刺していく。
『ぐぅぅ・・・・あ゛あ゛・・・・・』
そして、動きが止まったベルナルディ中佐の腹に蹴りを入れて、同じ様に吹き飛ばして地面に叩きつける。
「ベルナルディ中佐っ!!」
夜神の声が響く。
一人、二人と攻撃をしていく者が減っていく。
ルードヴィッヒ一人で数十人いた「高位クラス武器」を使う軍人を確実に減らしていっている。
「後方支援っっ!!支援開始っっ!!」
藤堂元帥の次なる号令が響く中、第一室の長谷部 匡将中将と、第二室の長谷部 貴也中佐は手甲をはめた手を握る
「構え!!源氏八領・楯無!!」
「構え!!源氏八領・八龍!!」
軍靴を鳴らして駆け出していく。
二人の武器を見たルードヴィッヒはニャと、笑って剣を鞘にしまうと、二人と同じ様に体術で迎え討つ。
二人同時にルードヴィッヒの顔面に向かって蹴りを繰り出すが、寸出の所でルードヴィッヒの手のひらで止められる。
それを振り払おうと力を込めるが、ビクともしない状況に長谷部中佐が焦りだす。
一方の長谷部中将は、無防備になった鳩尾に拳を叩き込む。
確実に鳩尾に入っているのに、呻くことも、押さえることもしないルードヴィッヒに恐れ慄く。
「なっ!!」
普段の無表情からは考えられないぐらい、目を見開いて驚愕する。
「もう、終わりかい?」
冷めた、凍える声で長谷部親子に尋ねると、ルードヴィッヒは長谷部中佐の足を掴んだまま、長谷部中将の脇腹に脛で蹴りを入れる。ミシ、ミシと骨の折れる音をさせながら、めり込まし吹き飛ばす。
そして、長谷部中佐の掴んでいた足から手を外すと、そのまま拳を握り腹に一発叩き込む。
「がつっっ!!」
口から血を吐き出して倒れる所を、胸元を掴み父親のいる所に向かって投げ飛ばす。
「長谷部室長!!」
手を伸ばしたいのに、体を動かしたいのに、駆けつけたいのに、全て叶わず、ただ目の前で、繰り広げられる一方的な行為に叫ぶしかなかった。
高位クラスの武器を持つ、金ラインや赤ラインの腕章を保有する軍人が、尽く皇帝の前で散っていく。
一方は必死に、力の限り攻撃をしているのに対して、皇帝は笑いながら、まるで赤子と遊ぶようにその攻撃を躱し、致命傷にも近い傷を相手に与える。
後方からは再び、後方支援の攻撃が放たれていたが、最初と同じように地面から鎖が伸びて、尽く追撃していく。
その間を軍人達が必死に攻撃していくが、全てを皇帝によって叩き潰され、散っていく。
自分達の周りには傷付き、血を流して呻く者たちで埋め尽くされていった。
「やめっ、も、う、やめて・・・・・・」
震える声でルードヴィッヒにやめてもらう事を願うが、聞いていないのか、聞く気がないのか、ルードヴィッヒは暗い笑みをしながら指を鳴らして、後方支援に徹している軍人達に、鎖の攻撃をしていく。
「後は、お前はだけだよ?」
ルードヴィッヒの目が捕食者の目になると、その目をずっと指揮していた藤堂元帥に向ける。
それを見た夜神は、必死になって声を出せる限り出していく
「逃げて下さい!!藤堂元帥っ!!」
藤堂 義信は錫杖のように持っていた「高位クラス武器」の弓を構える。狙いは皇帝、ルードヴィッヒの額だ。
「構え!!生弓矢」
数本を放つが、尽く剣で矢を折られていく。
「もう、いい加減に諦めたらどうなんだい?餌共がっ!!」
近づいて剣を藤堂元帥に振り下ろす。それを弓で受け止めると、手に持っていた数本の矢をルードヴィッヒの心臓に打ち込もうとする。
けど、それさえも阻まれて、鎖が束になって藤堂元帥の体を貫こうとしている。
「ふっっ!!」
何とかして受け止められていた、弓と矢でガードすると貫かれる事は免れたが、地面に体を叩きつけられる。
「元帥っっ!!」
夜神の声と、ルードヴィッヒが藤堂元帥の胸を踏みつけるのが重なった。
「余興はこれでおしまいかな?準備運動にもならなかったね。まぁ、いいよ。さて、凪ちゃん?」
踏みつけた胸を、軍靴でグリグリと潰しながら夜神に向かって優しく話しかける。
その足元では藤堂元帥が呻きながら、必死になってルードヴィッヒの足を退けようとする。
「・・・めてぇ・・・・もう、やめて・・・・お願いだから・・・・これ以上私から大切な人を奪わないで・・・・」
夜神からの悲痛な声に、ルードヴィッヒは口元を歪めた。
そして、指を鳴らして夜神に巻き付いていた鎖の拘束を外していく。
その場で動く事もせず、地面に手をついてギリギリと爪痕を残す。項垂れた姿は、負けを認めて頭を垂れているようにも見える。
「なら、私と一緒に帝國に行こうか?凪ちゃん」
ルードヴィッヒの勝利宣言を聞いて、夜神は唇を噛んでいた。血が滲むほど噛んでいた時に、聞いてはいけない声を聞いてしまった。
この場に居てはいけない人物
その人は大事な人で、守りたいと誓った人で・・・・
大切な恋人・・・・
「凪さんは帝國に行かせやしないっ!!」
その声は、周囲の人達をも驚かせる声だった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
腕章を保有している人達勢ぞろいでした。書いている内容は細々書いてますが、時間にしてあっと言う間の出来事です。
ルードヴィッヒは強いんですよ。帝國の近衛騎士団の時はものすご━━━く手を抜いていたんです。
さて、夜神大佐の大切な人と言えば庵青年ですが、やっと出てきました。そして、啖呵きってましたが、どうなるんでしょうね?
「抜刀!!鬼蜻蛉っっ!!きぇぇぇぇ━━━っっ!!」
力を込めながらルードヴィッヒに向かって振り下ろすが、鎖に阻まれる。けど、その鎖ごと断ち切る勢いでガギ、ガギッ!!と音をたてながら少しずつ鎖が、ルードヴィッヒに向かって沈んでいく。
「ほーぅ?力まかせは剣技としては美しくないね?君はどちらかと言えば野性味の強い剣技だ・・・・けど・・・」
剣を持つ手は別の攻撃を受け流しつつ、あいてる片方の手で、ガラ空きの胴に向かって拳を二・三発打ち込む。
「ぐっはっ!!」
伊佐田少将はそのまま後方に飛んでいってしまった。
「伊佐田少将っ!!」
剛の剣士で、力強い剣技でたじろぐものが多い伊佐田少将の剣を、細い鎖が受け止め、そして後方まで飛ばされる姿に夜神は驚愕してしまった。
七海中将も驚いて叫ぶと同時に、ルードヴィッヒは両手で剣を握ると、槍を繰り出す七海親子達に次々と反撃していく。
「ぐっ・・・・・」
「くそっ!!」
目にも止まらず速さで繰り出させる剣で虎次郎達兄弟の、足を、腕を、体を攻撃される。
死に至る程の傷ではないが、それでも立っているのにはあまりにも辛く、膝をついてしまう。
「己っ!!」
七海中将がルードヴィッヒと変わらない早さで、槍をルードヴィッヒに突いていくが、全てを躱されなおかつ、七海中将の懐に近づくと、剣を横薙ぎに払い七海中将の胸に一線の致命傷を付けると、腹に蹴りを入れて遠くに蹴り飛ばす。
「おやじっ!!」
「次は誰かな?」
ルードヴィッヒの楽しそうな声を聞いて、背筋が冷たくなる。
みんなの元に行きたいのに行けないもどかしさ。
そして、圧倒的な力差・・・・・
自分はただ、ここで見ているしか出来ない歯痒さ・・・・
全てがグチャグチャになって夜神の心に重くのしかかる。
「抜刀!!龍爪!」
『解放っ!!煉獄!』
第四室の室長の有栖川 薫少将と、イタリア軍のカルロ・ベルナルディ中佐の二人が攻撃をする。
三本の長い鉤爪を装着した有栖川少将が、ルードヴィッヒに向かって駆け出すと、同じくレイピアを構えたベルナルディ中佐も挟み撃ちで攻撃をする。
左右を挟まれたルードヴィッヒは焦る様子もなく、二人が繰り出す武器を、剣一本真正面で受けると、下から上に剣を振り上げる。
バランスを崩したがすぐに立て直す二人だが、ルードヴィッヒは狙いをまずは、有栖川少将に向ける。
鉤爪で下から上に、真横に、正面を突いてと攻撃繰り出すが、体で躱したり、剣で弾いたりとする。
「はっ、胴体ガラ空きだよ?」
僅かなすきを見て、ルードヴィッヒは有栖川少将に注意すると、剣で肩や足を数度突き刺して、掌底を胸に打ちこんで飛ばしていく。
『ちっ、吸血鬼がっ!!』
ベルナルディ中佐は、低く構えると、前に出て剣を突いていく。
それを剣で受け止めていったが、ルードヴィッヒは「クスリッ」と笑ったかと思うと、右足を踏み込んで、両手で柄を持ち、切っ先を地面に付くぐらい低めに構える。
その不穏な笑いに一瞬で警戒したベルナルディ中佐は一歩引いて、右足を踏み込み軽るく膝を曲げ体を低くして構える。
そして、互いに剣を繰り出すがルードヴィッヒの剣が、ベルナルディ中佐の繰出した剣を難無く弾くと、脇腹に向かって剣を深々と刺していく。
『ぐぅぅ・・・・あ゛あ゛・・・・・』
そして、動きが止まったベルナルディ中佐の腹に蹴りを入れて、同じ様に吹き飛ばして地面に叩きつける。
「ベルナルディ中佐っ!!」
夜神の声が響く。
一人、二人と攻撃をしていく者が減っていく。
ルードヴィッヒ一人で数十人いた「高位クラス武器」を使う軍人を確実に減らしていっている。
「後方支援っっ!!支援開始っっ!!」
藤堂元帥の次なる号令が響く中、第一室の長谷部 匡将中将と、第二室の長谷部 貴也中佐は手甲をはめた手を握る
「構え!!源氏八領・楯無!!」
「構え!!源氏八領・八龍!!」
軍靴を鳴らして駆け出していく。
二人の武器を見たルードヴィッヒはニャと、笑って剣を鞘にしまうと、二人と同じ様に体術で迎え討つ。
二人同時にルードヴィッヒの顔面に向かって蹴りを繰り出すが、寸出の所でルードヴィッヒの手のひらで止められる。
それを振り払おうと力を込めるが、ビクともしない状況に長谷部中佐が焦りだす。
一方の長谷部中将は、無防備になった鳩尾に拳を叩き込む。
確実に鳩尾に入っているのに、呻くことも、押さえることもしないルードヴィッヒに恐れ慄く。
「なっ!!」
普段の無表情からは考えられないぐらい、目を見開いて驚愕する。
「もう、終わりかい?」
冷めた、凍える声で長谷部親子に尋ねると、ルードヴィッヒは長谷部中佐の足を掴んだまま、長谷部中将の脇腹に脛で蹴りを入れる。ミシ、ミシと骨の折れる音をさせながら、めり込まし吹き飛ばす。
そして、長谷部中佐の掴んでいた足から手を外すと、そのまま拳を握り腹に一発叩き込む。
「がつっっ!!」
口から血を吐き出して倒れる所を、胸元を掴み父親のいる所に向かって投げ飛ばす。
「長谷部室長!!」
手を伸ばしたいのに、体を動かしたいのに、駆けつけたいのに、全て叶わず、ただ目の前で、繰り広げられる一方的な行為に叫ぶしかなかった。
高位クラスの武器を持つ、金ラインや赤ラインの腕章を保有する軍人が、尽く皇帝の前で散っていく。
一方は必死に、力の限り攻撃をしているのに対して、皇帝は笑いながら、まるで赤子と遊ぶようにその攻撃を躱し、致命傷にも近い傷を相手に与える。
後方からは再び、後方支援の攻撃が放たれていたが、最初と同じように地面から鎖が伸びて、尽く追撃していく。
その間を軍人達が必死に攻撃していくが、全てを皇帝によって叩き潰され、散っていく。
自分達の周りには傷付き、血を流して呻く者たちで埋め尽くされていった。
「やめっ、も、う、やめて・・・・・・」
震える声でルードヴィッヒにやめてもらう事を願うが、聞いていないのか、聞く気がないのか、ルードヴィッヒは暗い笑みをしながら指を鳴らして、後方支援に徹している軍人達に、鎖の攻撃をしていく。
「後は、お前はだけだよ?」
ルードヴィッヒの目が捕食者の目になると、その目をずっと指揮していた藤堂元帥に向ける。
それを見た夜神は、必死になって声を出せる限り出していく
「逃げて下さい!!藤堂元帥っ!!」
藤堂 義信は錫杖のように持っていた「高位クラス武器」の弓を構える。狙いは皇帝、ルードヴィッヒの額だ。
「構え!!生弓矢」
数本を放つが、尽く剣で矢を折られていく。
「もう、いい加減に諦めたらどうなんだい?餌共がっ!!」
近づいて剣を藤堂元帥に振り下ろす。それを弓で受け止めると、手に持っていた数本の矢をルードヴィッヒの心臓に打ち込もうとする。
けど、それさえも阻まれて、鎖が束になって藤堂元帥の体を貫こうとしている。
「ふっっ!!」
何とかして受け止められていた、弓と矢でガードすると貫かれる事は免れたが、地面に体を叩きつけられる。
「元帥っっ!!」
夜神の声と、ルードヴィッヒが藤堂元帥の胸を踏みつけるのが重なった。
「余興はこれでおしまいかな?準備運動にもならなかったね。まぁ、いいよ。さて、凪ちゃん?」
踏みつけた胸を、軍靴でグリグリと潰しながら夜神に向かって優しく話しかける。
その足元では藤堂元帥が呻きながら、必死になってルードヴィッヒの足を退けようとする。
「・・・めてぇ・・・・もう、やめて・・・・お願いだから・・・・これ以上私から大切な人を奪わないで・・・・」
夜神からの悲痛な声に、ルードヴィッヒは口元を歪めた。
そして、指を鳴らして夜神に巻き付いていた鎖の拘束を外していく。
その場で動く事もせず、地面に手をついてギリギリと爪痕を残す。項垂れた姿は、負けを認めて頭を垂れているようにも見える。
「なら、私と一緒に帝國に行こうか?凪ちゃん」
ルードヴィッヒの勝利宣言を聞いて、夜神は唇を噛んでいた。血が滲むほど噛んでいた時に、聞いてはいけない声を聞いてしまった。
この場に居てはいけない人物
その人は大事な人で、守りたいと誓った人で・・・・
大切な恋人・・・・
「凪さんは帝國に行かせやしないっ!!」
その声は、周囲の人達をも驚かせる声だった。
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腕章を保有している人達勢ぞろいでした。書いている内容は細々書いてますが、時間にしてあっと言う間の出来事です。
ルードヴィッヒは強いんですよ。帝國の近衛騎士団の時はものすご━━━く手を抜いていたんです。
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