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ルードヴィッヒは焦っていた。けど、焦ると碌な事はないと知っている。
雨に濡れて冷たくなったのか、大量の血を流して冷たくなったのか或いはその両方か、冷たい体の白い小鳥を抱き、いつもの寝室に向かう。
餌が何か喚いていたがそんな事どうでもいい。
今は腕の中で瀕死の状態の小鳥を温めて、無くなった血を補わないといけない。
近くで見ていたローレンツは的確に指示を出していたようで、寝室の扉を開くと医者や助手、侍女長など既に待機していて万全の体制だった。
こんな時に本当に頼りになる友に頭が下がる。
「死なせてはいけないよ?分かっていると思うがね?」
ルードヴィッヒは脅しともとれる発言をして釘を刺す。
ここにいるのは優秀な者達ばかり。それに自身の血をあげているおかげか傷は塞がっている。
きっと、大丈夫だと思っていたいが、万が一の事がある。その時の絶望を考えたくなくて口からこぼれ出た。
その場にいる者たちは顔を強張らせて、「畏まりました」と硬い声を出して、各々の仕事に取り掛かる。
ベッドの上にルードヴィッヒは夜神を寝かせると自分の出る番はないと分かっているので、一旦、己の部屋に戻り着替えを済ませる。
雨で濡れている以上に寒気がしたのは手や腕にべっとりと付いた血だろう。
自分が抱き締めた時には既に傷は塞がっていたが、ドレスや肌に付いた血が付いたのだ。
他の者が傷付いても、傷をつけても何とも思わない。それが運命だったのだろうと思う。
けど、小鳥だけは違う。知らぬ間に傷付くのは許さない。それが些細な傷であってもだ。
なのに、傷を、それも私自身が傷付けてしまった。すぐに治るような傷なら幾度も付けた。私のものだと周りにも、小鳥自身にも分からせる為に。
けど、この傷は違う。本気で殺そうと力を込めた剣だった。王弟の末裔を殺し、私の平穏を取り戻し、小鳥の心を本気で壊そうとした。
そして、振り下ろした剣は鮮やかな衣に遮られた。私が着て欲しくて贈った薔薇色のドレス。そのドレスを着ているのは私の大切な小鳥。
薔薇色のドレスを着た夜神 凪が自分の身を犠牲にして庵 海斗を守り、その背中に私の振り下ろした凶刃を受け止めていた。
ルードヴィッヒは自分の手を見てしまった。手が震えるのだ。
いつもは感じない肉を斬りつける感覚が今でもする。とても生々しく・・・・
赤い血がこびり付いた手をじっと見つめているとローレンツがノックと共に入室してくる。
「陛下?餌は地下牢に繋げました・・・・・・大丈夫ですよ。白いお嬢さんは陛下の血を飲んだのですから」
ローレンツはお湯の入った壺や、それを受け止める盥など、一式を持ってルードヴィッヒの近くに来ると、自分の手を見て動けないでいるルードヴィッヒの着替えの手伝いをする。
雨と血で汚れてしまった詰め襟の軍服の上着を脱がしたり、血で汚れた手をお湯で洗ったりと世話をする。
その間、言葉は一切なく無言が続く。部屋に聞こえるのはお湯で手を洗う水音や、服が擦れる音だけ。
一通りの事が終わると一息出来たのか、ルードヴィッヒは口を開く。
「凪ちゃんは大丈夫だと思うかい?私は不安だよ・・・・・」
「陛下が気弱になってどうするんですか?我々なら喉から手が出るほど欲しい陛下の血を飲み続けたんですよ?無事に決まっているでしょう。後のことは医者に任せればいいんですよ。我々は我々の仕事をしないと・・・・・」
常に傲岸不遜、唯我独尊、泰然自若等々、人に弱みも見せない男がいつもと正反対な態度をしている事には少々、いや、大分驚くが、それだけ白いお嬢さんを思っての事だろうとローレンツは考える。
ルードヴィッヒはローレンツの言葉を聞きながら、脳裏に浮かぶのは夜神が懸命に微笑んでいた顔だった。
命が危ういのに、王弟の末裔に微笑んでいた。一度も見たことのない、恋い焦がれた表情だった。
初めて出会った幼い頃も怯えて、泣いていた。
大人になっても出会った時から、怒りの表情だった。そして、嘆き悲しむ表情だった。
初めての帝國に来たときも笑顔など一つも見ていない。
けど、初めての見た表情の一つに事情中に見せる蕩け、惚けた顔を見れたことはこの上ない喜びだった。
けど、それ以上に待ちわびていたものは一切なかった。
二度目の帝國に来たときも一緒だった。心を壊して初めて見れたのは、ほんの少し口の端をを持ち上げただけの程遠いものだった。
それでも良かったが、初めて夜神の笑顔をみた時は何か、心が虚しくなった・・・・・
自分の危機なのに、それらを顧みずあの男の頬を愛しそうに触り、微笑んでいた。
その微笑みを見たかった
その微笑みを向けて欲しかった
けど、その微笑みは死に行くための行為に見えてきた時は頭が白くなった。
そして、自然と自分の手首を傷付けていた。
親鳥が雛に餌を与えるように、手首の傷を赤い唇に寄せる。
必ず飲むように脅す。己の身を犠牲にしてまで守った者の命を盾に取って。
僅かばかりの躊躇はあったが、素直に飲んでくれた事には感謝しかない。
温かい舌が手首に触れ血を掬い上げる。そして、ゆっくりと嚥下していく。
浴びるように飲むのではなく、少しずつゆっくりと飲んでいく。
その行為に、王弟の末裔は驚き、理由を聞いてきたので教えてやった。
そして、傷の具合を確認させると塞がっていると返答があった。
その答えに安堵したのは確かだ。傷が塞がればこれ以上血が流れ出ることはない。
後は、失った血を補充して、見えない皮膚の中の修復を促せば間違いない。
ならば、その汚い腕から奪わなくては・・・・
己の力のである「鎖」を数本生み出して、王弟の末裔を攻撃する隙に、凪ちゃんに巻きついてこの腕に奪還する。
体は大分冷たいが、呼吸音もするし、呼吸するたびに胸が上下に動く。
あぁ・・・・・今すぐ治療して、温かなベッドに寝かしてあげる。
この腕に抱かれれば私の体温を移してあげるよ?
重みに安堵していると、私の事を一番理解している男、ローレンツの指示で末裔は捕らえられる。そこからは興味など既になく、一番の気がかりの夜神の事ばかりだ。
後のことはローレンツに任せ、私はすぐに部屋を移動した。
すると、流石出来る宰相のローレンツは、医者から何まで準備万端にしてくれていた。
本当に頭が下がる。頼りになる男だよ・・・・・
弱音を吐いたら、皇帝である私を叱責するのだから・・・・・
「ありがとう、ローレンツ。君が私の宰相で本当に良かったよ・・・・ところであの男は今は何処にいるんだい?」
「拘束して、地下牢に滞在してもらってます。仰せの通り傷はつけてません」
身支度を簡単に済ませ、片付けをしているローレンツにルードヴィッヒは尋ねると答が返ってくる。
「ありがとう・・・・・・地下牢かぁ~あそこに凪ちゃんを連れて行くのは可哀想だね。凪ちゃんの為にもワンランク上の牢を用意してあげよう。凪ちゃんの目が覚めたらお仕置きしないといけないからね・・・・」
ルードヴィッヒの目が愉悦に歪む。
何か良からぬことを考えているのは、十中八九間違いないがローレンツは元の調子に戻ったことに安堵してしまう。
だから、いつもの調子で返答してしまう。
「病み上がりになるので程々にしてくださいよ?」
「大丈夫だよ。無理のない範囲でするから」
「無理のない範囲が広すぎるんですよ。陛下は・・・・・・」
「そうかな?けど、程々にはしとくよ・・・・ローレンツ。後のことは任せたよ。取り敢えず地下牢から移動させておくように。傷つけず、殺さずにね?」
ルードヴィッヒの目と唇が歪む。ローレンツはその表情を見てすぐにため息をしてしまう。
けど、いつもの調子に戻っているのを確認すると、自然と自分の口の端が持ち上がっているのを知る。
「お任せ下さい。快適な牢獄生活を送れるように尽力しましょう」
皮肉交じりの言葉を聞いてルードヴィッヒは笑うと、再び寝室に戻るために踵を返す。
今から行く場所は、傷付いた小鳥の眠っているベッドまで。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ルードヴィッヒとローレンツのやりとりが堪らなく好きなんです。
なんか漫才夫婦のような(笑)やり取りですよね?
私だけですかね?
青年→ルードヴィッヒなら今度は大佐?
三者三様の考えですが、青年とルードヴィッヒは拗らせ、ヤンデレ気質なので(特にルードヴィッヒ)二人共重いですね(笑)
雨に濡れて冷たくなったのか、大量の血を流して冷たくなったのか或いはその両方か、冷たい体の白い小鳥を抱き、いつもの寝室に向かう。
餌が何か喚いていたがそんな事どうでもいい。
今は腕の中で瀕死の状態の小鳥を温めて、無くなった血を補わないといけない。
近くで見ていたローレンツは的確に指示を出していたようで、寝室の扉を開くと医者や助手、侍女長など既に待機していて万全の体制だった。
こんな時に本当に頼りになる友に頭が下がる。
「死なせてはいけないよ?分かっていると思うがね?」
ルードヴィッヒは脅しともとれる発言をして釘を刺す。
ここにいるのは優秀な者達ばかり。それに自身の血をあげているおかげか傷は塞がっている。
きっと、大丈夫だと思っていたいが、万が一の事がある。その時の絶望を考えたくなくて口からこぼれ出た。
その場にいる者たちは顔を強張らせて、「畏まりました」と硬い声を出して、各々の仕事に取り掛かる。
ベッドの上にルードヴィッヒは夜神を寝かせると自分の出る番はないと分かっているので、一旦、己の部屋に戻り着替えを済ませる。
雨で濡れている以上に寒気がしたのは手や腕にべっとりと付いた血だろう。
自分が抱き締めた時には既に傷は塞がっていたが、ドレスや肌に付いた血が付いたのだ。
他の者が傷付いても、傷をつけても何とも思わない。それが運命だったのだろうと思う。
けど、小鳥だけは違う。知らぬ間に傷付くのは許さない。それが些細な傷であってもだ。
なのに、傷を、それも私自身が傷付けてしまった。すぐに治るような傷なら幾度も付けた。私のものだと周りにも、小鳥自身にも分からせる為に。
けど、この傷は違う。本気で殺そうと力を込めた剣だった。王弟の末裔を殺し、私の平穏を取り戻し、小鳥の心を本気で壊そうとした。
そして、振り下ろした剣は鮮やかな衣に遮られた。私が着て欲しくて贈った薔薇色のドレス。そのドレスを着ているのは私の大切な小鳥。
薔薇色のドレスを着た夜神 凪が自分の身を犠牲にして庵 海斗を守り、その背中に私の振り下ろした凶刃を受け止めていた。
ルードヴィッヒは自分の手を見てしまった。手が震えるのだ。
いつもは感じない肉を斬りつける感覚が今でもする。とても生々しく・・・・
赤い血がこびり付いた手をじっと見つめているとローレンツがノックと共に入室してくる。
「陛下?餌は地下牢に繋げました・・・・・・大丈夫ですよ。白いお嬢さんは陛下の血を飲んだのですから」
ローレンツはお湯の入った壺や、それを受け止める盥など、一式を持ってルードヴィッヒの近くに来ると、自分の手を見て動けないでいるルードヴィッヒの着替えの手伝いをする。
雨と血で汚れてしまった詰め襟の軍服の上着を脱がしたり、血で汚れた手をお湯で洗ったりと世話をする。
その間、言葉は一切なく無言が続く。部屋に聞こえるのはお湯で手を洗う水音や、服が擦れる音だけ。
一通りの事が終わると一息出来たのか、ルードヴィッヒは口を開く。
「凪ちゃんは大丈夫だと思うかい?私は不安だよ・・・・・」
「陛下が気弱になってどうするんですか?我々なら喉から手が出るほど欲しい陛下の血を飲み続けたんですよ?無事に決まっているでしょう。後のことは医者に任せればいいんですよ。我々は我々の仕事をしないと・・・・・」
常に傲岸不遜、唯我独尊、泰然自若等々、人に弱みも見せない男がいつもと正反対な態度をしている事には少々、いや、大分驚くが、それだけ白いお嬢さんを思っての事だろうとローレンツは考える。
ルードヴィッヒはローレンツの言葉を聞きながら、脳裏に浮かぶのは夜神が懸命に微笑んでいた顔だった。
命が危ういのに、王弟の末裔に微笑んでいた。一度も見たことのない、恋い焦がれた表情だった。
初めて出会った幼い頃も怯えて、泣いていた。
大人になっても出会った時から、怒りの表情だった。そして、嘆き悲しむ表情だった。
初めての帝國に来たときも笑顔など一つも見ていない。
けど、初めての見た表情の一つに事情中に見せる蕩け、惚けた顔を見れたことはこの上ない喜びだった。
けど、それ以上に待ちわびていたものは一切なかった。
二度目の帝國に来たときも一緒だった。心を壊して初めて見れたのは、ほんの少し口の端をを持ち上げただけの程遠いものだった。
それでも良かったが、初めて夜神の笑顔をみた時は何か、心が虚しくなった・・・・・
自分の危機なのに、それらを顧みずあの男の頬を愛しそうに触り、微笑んでいた。
その微笑みを見たかった
その微笑みを向けて欲しかった
けど、その微笑みは死に行くための行為に見えてきた時は頭が白くなった。
そして、自然と自分の手首を傷付けていた。
親鳥が雛に餌を与えるように、手首の傷を赤い唇に寄せる。
必ず飲むように脅す。己の身を犠牲にしてまで守った者の命を盾に取って。
僅かばかりの躊躇はあったが、素直に飲んでくれた事には感謝しかない。
温かい舌が手首に触れ血を掬い上げる。そして、ゆっくりと嚥下していく。
浴びるように飲むのではなく、少しずつゆっくりと飲んでいく。
その行為に、王弟の末裔は驚き、理由を聞いてきたので教えてやった。
そして、傷の具合を確認させると塞がっていると返答があった。
その答えに安堵したのは確かだ。傷が塞がればこれ以上血が流れ出ることはない。
後は、失った血を補充して、見えない皮膚の中の修復を促せば間違いない。
ならば、その汚い腕から奪わなくては・・・・
己の力のである「鎖」を数本生み出して、王弟の末裔を攻撃する隙に、凪ちゃんに巻きついてこの腕に奪還する。
体は大分冷たいが、呼吸音もするし、呼吸するたびに胸が上下に動く。
あぁ・・・・・今すぐ治療して、温かなベッドに寝かしてあげる。
この腕に抱かれれば私の体温を移してあげるよ?
重みに安堵していると、私の事を一番理解している男、ローレンツの指示で末裔は捕らえられる。そこからは興味など既になく、一番の気がかりの夜神の事ばかりだ。
後のことはローレンツに任せ、私はすぐに部屋を移動した。
すると、流石出来る宰相のローレンツは、医者から何まで準備万端にしてくれていた。
本当に頭が下がる。頼りになる男だよ・・・・・
弱音を吐いたら、皇帝である私を叱責するのだから・・・・・
「ありがとう、ローレンツ。君が私の宰相で本当に良かったよ・・・・ところであの男は今は何処にいるんだい?」
「拘束して、地下牢に滞在してもらってます。仰せの通り傷はつけてません」
身支度を簡単に済ませ、片付けをしているローレンツにルードヴィッヒは尋ねると答が返ってくる。
「ありがとう・・・・・・地下牢かぁ~あそこに凪ちゃんを連れて行くのは可哀想だね。凪ちゃんの為にもワンランク上の牢を用意してあげよう。凪ちゃんの目が覚めたらお仕置きしないといけないからね・・・・」
ルードヴィッヒの目が愉悦に歪む。
何か良からぬことを考えているのは、十中八九間違いないがローレンツは元の調子に戻ったことに安堵してしまう。
だから、いつもの調子で返答してしまう。
「病み上がりになるので程々にしてくださいよ?」
「大丈夫だよ。無理のない範囲でするから」
「無理のない範囲が広すぎるんですよ。陛下は・・・・・・」
「そうかな?けど、程々にはしとくよ・・・・ローレンツ。後のことは任せたよ。取り敢えず地下牢から移動させておくように。傷つけず、殺さずにね?」
ルードヴィッヒの目と唇が歪む。ローレンツはその表情を見てすぐにため息をしてしまう。
けど、いつもの調子に戻っているのを確認すると、自然と自分の口の端が持ち上がっているのを知る。
「お任せ下さい。快適な牢獄生活を送れるように尽力しましょう」
皮肉交じりの言葉を聞いてルードヴィッヒは笑うと、再び寝室に戻るために踵を返す。
今から行く場所は、傷付いた小鳥の眠っているベッドまで。
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ルードヴィッヒとローレンツのやりとりが堪らなく好きなんです。
なんか漫才夫婦のような(笑)やり取りですよね?
私だけですかね?
青年→ルードヴィッヒなら今度は大佐?
三者三様の考えですが、青年とルードヴィッヒは拗らせ、ヤンデレ気質なので(特にルードヴィッヒ)二人共重いですね(笑)
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