【R18】その手で触れて――ご主人様に見せる淫らな一人遊びは、やがて本物で躾けられました

いろは杏⛄️

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玩具 後編

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 もう、限界だった。
 吸い上げられるたび、奥の奥がきゅう、と疼き、指一本触れられていない膣が、何かを欲して蠢いている。

「ご主人様……っ、ご主人様……っ、もう……っ、だめ……」

 自分でも、どんな顔をしているのか分からなかった。
 汗が額を伝い、吐息が漏れ、太腿が濡れて光っている。
 そのすべてを、この人に――セイラン様に、見られている。

「動かすな。……あと少しだ」

 その声が、甘い毒のように全身に染みわたる。

 耐えられない。
 あの白い器具が、私の蕾に吸い付き、吸っては離し、また吸って――
 まるで、小さな口で啜られているみたいに、執拗に、深く、逃がしてくれない。

「ご主人様っ……もう、これ、止まらない、止められない……っ!」

 絶え間ない刺激に、腰がびくびくと揺れる。
 肩が震え、足の指が丸まる。
 全身の神経が、そこだけに集中して、呼吸すらままならない。

 視界が滲む。
 膣からも蜜が零れ、座面をじっとりと濡らしているのがわかる。
 ひどく、淫らな光景だ。それを、私はご主人様の前で、恥じらうこともできずに、晒している。

「リリア。――今から、絶頂を許す。……すべてを、私の前で曝け出せ」

 その言葉が落ちた瞬間、心の底に押し込めていたなにかが弾けた。

「――っあ……あっ、ああああああっ……っ!!」

 吸引が、深部を締め上げた。
 ぶるりと震えた身体が、椅子の上で跳ねる。
 下腹から突き上げる熱が、波となって襲いかかり、身体がひとりでに痙攣した。

 何度も、何度も、息を詰めて。
 腰が勝手に器具に押しつけられていく。
 もう何がどうなっているのか分からない。ただ、快感だけが全身を支配していた。

「ごしゅじん……さま……ぁ、いくっ、いっちゃう、もっと、吸って……吸われたいっ……!」

 淫らな声が勝手に口から漏れる。
 恥ずかしい言葉も、喘ぎも、理性を吹き飛ばされ、私はただの雌になって、快楽に飲まれていた。

 器具を離すことすらできない。
 吸い続ける刺激が、まだ余韻の中で微細に震え、膣が痙攣を繰り返す。

「あぁ……あぁあ……はぁ……んっ……んっ……」

 太腿の間から、とろりと蜜が垂れ落ちる。
 口からは荒い吐息が漏れ、全身から力が抜けていく。

 それでも、ご主人様の視線だけは、変わらず私を捉えていた。

 そのことが、なによりも幸せだった。


     * * *


 私は、ぐったりと椅子に凭れていた。
 まだ息が整わない。膝は震え、太腿の内側には、とろとろと蜜が伝っていた。

 器具は手の中で静かに眠っていた。
 あれほど激しく、容赦なく、私を啜り続けていたものが――いまはただ、冷たく、沈黙している。

「終えたな。……よく従った」

 低く落ちるご主人様の声が、遠くから響いたように感じた。
 けれど、そのひと言が、まるで褒美のように心に染み込んで、胸がじわりと熱くなった。

 見られていた。
 声を、蜜を、蕩ける瞬間を。
 すべてを、あの方に捧げて、受け取ってもらえた。

 それが、こんなにも――嬉しい。

「ありがとうございます……ご主人様……」

 かすれた声でそう呟くと、白手袋の手がそっと、私の頬に触れた。
 直接ではないのに、体温のようなものが指先から滲み込んでくる。

「お前の快楽は、すべて私のためにある。そのことを、忘れるな」

 はい――と言おうとした。
 けれど言葉が出るより先に、胸の奥が甘く震えて、涙がにじんだ。

 嬉しくて。
 誇らしくて。
 そして、何よりも――もっとほしい、と思ってしまった。

 快楽を。
 命令を。
 羞恥を。
 すべてを与えてくれるこの人に、もっと支配されたい。

「……次は、どの道具を使いたい?」

 意地悪く訊ねるようなご主人様の声音に、私は肩を震わせる。
 それは、選ばせることで羞恥を煽る躾だと、もうわかっている。

 けれど私は、今までのように戸惑いを見せることはなかった。
 唇を噛み、うつむいたまま、そっと言う。

「……ご主人様の命令が、ほしいです。わたしの身体を……次は、どうすればよいか……教えてください」

 そう。もう私は、ただ命令を受けるだけの存在ではない。
 ご主人様の快楽のために、喜んで身体を差し出す従者になりたかった。

 羞恥も、痛みも、快楽も。
 そのすべてを、望んで受け入れたいと――心の底から、そう思っていた。

 どうか、次も。
 どうか、ご主人様の手で――私を、もっと淫らに、躾けてください。
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