円と河童の髪隠し

刻命

文字の大きさ
上 下
4 / 9

勝負

しおりを挟む
河童「勝負は何にする?」
河童「あと5分で決めないから帰る」
せっかちな河童だな。くそっ!
だが変えられると困る。
俺「分かった。5分以内に考える」
少年と作戦会議をした。

泳ぎは河童の特技だから避けたい。
俺は少年…ルに特技が何か聞いた。
「釣りが得意かな」
釣りか。なるほど。

そして時間になった。
河童「5分経ったな。勝負は決まったか。」
時計も持ったないのにどうやって時間を測っているのだろか。
ゲ「釣りだ。制限時間内に魚を多く釣った方が勝ちだ。」
河童「いいだろう」
河童「だが、1体1での勝負だ。片方は審判だ」
ル「ゲさんがやってよ。僕は審判やる」
ゲ「分かった」
河童「決まったようだな」
河童「それじゃ勝負開始だな」
ゲ「あぁ。ん?」
河童「何だ?」
ゲ「いや、釣り道具持ってるか」
河童「……」
すると河童は川に飛び込んだ。
ゲ「はぁあああ!?」
そして何かを持って戻ってきた。
きゅうりに糸を括り付けている。
河童「自家製釣り竿だ」
ゲ「………」
ル「………」
こうして俺と河童の勝負は始まった。
しおりを挟む

処理中です...