円と河童の髪隠し

刻命

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ツリ

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制限時間30分の勝負となり
スタートした。

……………………………………………………………………
………5分が経過しても両者竿に反応は無く。0匹のままだ。
ぱしゃん!!
河童の方から水飛沫の音がする。
ぱしゃんぱしゃんという音が鳴り響きそして
「よっしゃーー!!!!」
河童は1匹釣り上げたようだ。
やばいこのままでは!!
俺は焦った。このままでは負けてしまう。
ぱしゃん。
「よし2匹目!!」
ゲ「!?」
2匹目だと!?
どうしよう…俺は焦っていた。
その時、ぱしゃん!
俺の竿が震えた。
ぱしゃ…ぱしゃ…
今だ!!俺は巻き巻きしそして勢いよく
引き上げる。
一匹釣り上げた、
「うぉぉおおおおおお!!!!」
俺は雄叫びをあげた。

だが、まだ1匹差がある。まだまだ釣らねば!!!!

20分が経過した。
沈黙の時間が続く。何気なく河童の方を振り向くと河童のバケツには魚が5匹ほど入っていた。

いつの間に釣っているだと!?
やばいな。
ぱしゃん。ぱしゃん。ぱしゃん。
「ん?」
見ると近くの水辺で魚が跳ねている。
それも1匹ではなく5、6匹はいる。
俺はそこに移動し竿を振る。

そして30分が経過した。
ル「えー、時間になりましたのでゲと河童の魚の数を数えたいと思います」

そして、俺の方から数を数える事になった。
ル「1,2,3…」
俺も河童も見守る。
ル「…5,6!!! 6匹です」
6匹。確か俺が河童の方のバケツを見たとき5匹は入ってたな。

ル「それでは河童の魚の数を数えます」
いよいよ始まった。
ル「1,2,3」
ル「4,5」
や、やめろ!
ル「………6」
ゲ「くそっ!!」
ル「7,8,」
負けてしまった。
ル「8 !!!8匹です」
ゲ「負けてしまった。」
河童「ふははははは」
河童は高笑いしていた。
河童「さぁきゅうりを寄越せ」
ゲ「あぁ…」
負けは負けだ。俺はきゅうりを渡そうと…
した所で「ん?」
自分のバケツの魚の数が2匹減っていた。
ゲ「何で4匹しか入ってないんだ。2匹減っている」
河童「!!」
河童の方を見ると何故か焦っているようだ。
ゲ「俺の魚知らないか?河童君」
河童「………知らない」
ゲ「俺は捕まえた魚にシールを貼っているんだ。万が一にそなえてね。見せてくれるかな?」
河童「………ばれたなら仕方ない。2匹奪ったよ。まさかばれるとはね」
ゲ「はぁ。全く」
ゲ「つまり」
ル「6匹対6匹 引き分けだね」
ゲ「それでも結局引き分けか」
ゲ「この場合どうしようか」
河童「今日はもう帰る。でも明日の夕方5時ここに来るなら勝負してやる」
ゲ「分かった」
ゲ「ちなみに、シールなんか貼ってないよ」
河童「……ふっ。面白い奴だな」

こうして釣り勝負は終わり、明日第2の勝負をする事が決まった。
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