円と河童の髪隠し

刻命

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作戦会議

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ゲ「ただいま」
妻「あなたお帰りなさい」
ゲ「明日、一緒に来て欲しい場所があるんだ」
妻「え?うん」
妻は困惑している。
ゲ「実は今日、犯人に会ってきたんだ」
妻「え!?大丈夫だったの?」
ゲ「大丈夫だよ」
ゲ「そしてそいつは明日も同じ場所にくるらしい」
ゲ「俺はソイツと明日ケリを付けるつもりだ。だからその様子を見守ったほしい」
妻「………」
しばらく沈黙が続く。
そして、
妻「分かったわ」
妻は納得してくれた。
よし、明日でケリを付けないとな。
ゲ「悪い、ちょっと仕事の電話をしてくる」
そういって、私は自室に行き、ルに連絡をする。作戦会議だ。
ル「もしもしルです」
ゲ「明日のゲームどうする?」
ズルはあったものの河童の釣りの腕はなかなかだった。次は負けるかもしれない。
だが相手が苦手であればゲーム自体拒否される可能性もある。
ル「うーん」
お互いに難航していた。
悩みすぎて頭を掻いた。
髪が無くツルりとしている。 
「!!!」
この時、ゲに電流走る。
ゲ「競技は決まった○○○○○でいく」
ル「!!!」

俺は明日に備え準備をし寝た。
夕方4時、30本のきゅうりと大きなツルツルピカピカした球体を持ち妻と家を出る。
妻は変な目で俺を見てる。
当然だろう。

そして約束の場所に辿りつく。
そして背後に静かに足跡が聞こえてきた。
振り向くと全身緑そして髪が生えた河童がいた。
妻は驚きのあまりワナワナしている。
無理もないか。オレも見るまでは河童なんて信じられない。
少し経ち少年ルがやってきた。
そして俺は高らかに声をあげ宣言した。

ゲ「河童!!次はボーリングで勝負だ!!!」
河童「!!!」
河童「いいだろう」

こうして第2のゲームは始まった。

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