19 / 36
19:ケモノのSEX
しおりを挟む
「だっておれたちはもともと、たんなるセフレだろ?」
そのときのショックを――ぼくは忘れることができない。
それまで少しずつ積み上げてきた大切なものが、ガラガラと音を立てて崩れ――ひび割れた地面の穴に、真っ逆さまに転げ落ちていくような絶望感。
「……もういいから――早く行こうぜ」
早川くんは、長い足でスタスタと歩き出す。
☆☆
ホテルの部屋に入るなり、床に荷物を放り投げた早川くんは、ぼくをベッドに引きずっていった。
ベッドの横にある鏡の前に立たされ、コートとマフラーを脱がされる。
壁に手を突き、ぼくを後ろから囲うと、
「脱げ」
と言う。
「えっ……?」
「見ててやるから、ストリップみたいに脱いでみろよ」
「……な――なん……で……」
「してほしいんだろ?」
ぼくの顎をつかんで持ち上げ、
「だったら――おれをその気にさせてみろ」
ギラギラと燃える目でぼくを睨む。
「…………」
覚悟を決めたぼくは、カーディガンのボタンを外した。
ブラウスのボタンも外し、脱ぐ。
ジーンズのジッパーを下ろし、膝までずり下げたところで、
「ストップ」
早川くんは言う。
「くっそつまんねぇ」
「えっ……?」
「それじゃただ脱いでるだけだろ」
呆れたようにドスッとベッドに腰を下ろし、
「そんなんじゃなくてもっと――イヤラシイことしてみろ」
と命じる。
「そ――そんな――いやらしいことって……」
「……わからないのか?」
「……う……うん……」
早川くんは、はぁ、とため息をついて立ち上がる。
「おまえもう――セフレ失格」
頭から冷水をかけられたような思いに、ぼくは立ちつくしたまま動けなくなる。
「しかたねぇな」
「あっ……!?」
くるっとひっくり返され、鏡に向かい、立たされる。
「ほら――こうするとちょっといやらしいだろ」
ぼくのパンツをずり下げ、中からペニスをつまみ出し、
「タマも出てきたぞ。鏡で自分の姿見てみな」
早川くんのことばに鏡を見たぼくは、「あっ……」と耳たぶまで赤くなる。
上半身裸で、膝までジーンズを下げ、半勃ちになったペニスをパンツからピョコッとのぞかせた、恥ずかしい姿。
「こ――こんな――いや……」
「いやじゃねーだろ。チンポもうベトベトだぞ?」
先走りの汁のしたたるペニスをしごかれ、こみあげてくる快楽にビクビクと震える。
「乳首もピンピン。どんだけ期待してんだよ」
乳首を思いきりつまみ上げられ、「あッ!」と思わず声が出る。
「いっ、いたっ……やめて――早川く……」
「痛くされたほうが感じるんだろ、おまえは」
ぼくの耳に口元を寄せ、
「ほら。チンポから汁が垂れて糸引いてんぞ? このドスケベ……」
ゾクゾクッと背筋が凍るようなイケボでささやく。
「あっ……」
鏡に映る――犬みたいに片足を上げ、プルンプルン揺れるペニスから先走りの汁を滴らせているぼく。
「ひどくされると感じるヘンタイなんだよな?」
「ち――ちがう……」
「どこがちがうんだよ――」
イライラしながらぼくを鏡に押しつけた早川くんはカチャカチャッと制服のベルトを外し、中からつまみ出したペニスをぼくの太腿に押しつける。
ヌチュッ、ヌチュッ、と素股みたいに太ももでペニスをこすってから、ぼくのアナルにペニスを突き立てる。
ローションも何もなしにねじり込まれる――激しい怒張。
「うっ……! うぅっ!」
ナマで入れられているからか、いつもより早川くんのペニスが熱い。
立ちバックで容赦なく突き上げられ、膝裏を抱えて持ち上げられる。
鏡に手を突いたぼくは、
「いっ、いやっ……こんなの――いやっ……」
頭をブンブン振り、振り返って早川くんを見る。
「おまえをこんなふうにできるのは宇宙でおれだけなんだよ――」
――そのときの早川くんは、ぼくを見ていなかった。
ただ、絶望の淵を覗き込んでいるような、とても苦しそうな表情をしていた。
「うっ……あぁっ……!」
鏡に当たったぼくのペニスがひしゃげてガラスが白くボワッとけむる。
クリスマスの夜、ぼくらが交わしたのは、ケモノのような、愛のないSEXだった。
そのときのショックを――ぼくは忘れることができない。
それまで少しずつ積み上げてきた大切なものが、ガラガラと音を立てて崩れ――ひび割れた地面の穴に、真っ逆さまに転げ落ちていくような絶望感。
「……もういいから――早く行こうぜ」
早川くんは、長い足でスタスタと歩き出す。
☆☆
ホテルの部屋に入るなり、床に荷物を放り投げた早川くんは、ぼくをベッドに引きずっていった。
ベッドの横にある鏡の前に立たされ、コートとマフラーを脱がされる。
壁に手を突き、ぼくを後ろから囲うと、
「脱げ」
と言う。
「えっ……?」
「見ててやるから、ストリップみたいに脱いでみろよ」
「……な――なん……で……」
「してほしいんだろ?」
ぼくの顎をつかんで持ち上げ、
「だったら――おれをその気にさせてみろ」
ギラギラと燃える目でぼくを睨む。
「…………」
覚悟を決めたぼくは、カーディガンのボタンを外した。
ブラウスのボタンも外し、脱ぐ。
ジーンズのジッパーを下ろし、膝までずり下げたところで、
「ストップ」
早川くんは言う。
「くっそつまんねぇ」
「えっ……?」
「それじゃただ脱いでるだけだろ」
呆れたようにドスッとベッドに腰を下ろし、
「そんなんじゃなくてもっと――イヤラシイことしてみろ」
と命じる。
「そ――そんな――いやらしいことって……」
「……わからないのか?」
「……う……うん……」
早川くんは、はぁ、とため息をついて立ち上がる。
「おまえもう――セフレ失格」
頭から冷水をかけられたような思いに、ぼくは立ちつくしたまま動けなくなる。
「しかたねぇな」
「あっ……!?」
くるっとひっくり返され、鏡に向かい、立たされる。
「ほら――こうするとちょっといやらしいだろ」
ぼくのパンツをずり下げ、中からペニスをつまみ出し、
「タマも出てきたぞ。鏡で自分の姿見てみな」
早川くんのことばに鏡を見たぼくは、「あっ……」と耳たぶまで赤くなる。
上半身裸で、膝までジーンズを下げ、半勃ちになったペニスをパンツからピョコッとのぞかせた、恥ずかしい姿。
「こ――こんな――いや……」
「いやじゃねーだろ。チンポもうベトベトだぞ?」
先走りの汁のしたたるペニスをしごかれ、こみあげてくる快楽にビクビクと震える。
「乳首もピンピン。どんだけ期待してんだよ」
乳首を思いきりつまみ上げられ、「あッ!」と思わず声が出る。
「いっ、いたっ……やめて――早川く……」
「痛くされたほうが感じるんだろ、おまえは」
ぼくの耳に口元を寄せ、
「ほら。チンポから汁が垂れて糸引いてんぞ? このドスケベ……」
ゾクゾクッと背筋が凍るようなイケボでささやく。
「あっ……」
鏡に映る――犬みたいに片足を上げ、プルンプルン揺れるペニスから先走りの汁を滴らせているぼく。
「ひどくされると感じるヘンタイなんだよな?」
「ち――ちがう……」
「どこがちがうんだよ――」
イライラしながらぼくを鏡に押しつけた早川くんはカチャカチャッと制服のベルトを外し、中からつまみ出したペニスをぼくの太腿に押しつける。
ヌチュッ、ヌチュッ、と素股みたいに太ももでペニスをこすってから、ぼくのアナルにペニスを突き立てる。
ローションも何もなしにねじり込まれる――激しい怒張。
「うっ……! うぅっ!」
ナマで入れられているからか、いつもより早川くんのペニスが熱い。
立ちバックで容赦なく突き上げられ、膝裏を抱えて持ち上げられる。
鏡に手を突いたぼくは、
「いっ、いやっ……こんなの――いやっ……」
頭をブンブン振り、振り返って早川くんを見る。
「おまえをこんなふうにできるのは宇宙でおれだけなんだよ――」
――そのときの早川くんは、ぼくを見ていなかった。
ただ、絶望の淵を覗き込んでいるような、とても苦しそうな表情をしていた。
「うっ……あぁっ……!」
鏡に当たったぼくのペニスがひしゃげてガラスが白くボワッとけむる。
クリスマスの夜、ぼくらが交わしたのは、ケモノのような、愛のないSEXだった。
10
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した勇者の凱旋に、親友の俺だけが行かなかった理由
スノウマン(ユッキー)
BL
スラム育ちの二人は、スキルを得た事で魔王討伐に旅立つ勇者と彼の帰還を待つだけのただの親友となる。
勇者と親友の無自覚両片想いのじれったい恋愛の物語。
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
8/16番外編出しました!!!!!
読んでくださった読者の皆様、たくさんの❤️ありがとうございます😭
1/27 1000❤️ありがとうございます😭
3/6 2000❤️ありがとうございます😭
4/29 3000❤️ありがとうございます😭
8/13 4000❤️ありがとうございます😭
12/10 5000❤️ありがとうございます😭
わたし5は好きな数字です💕
お気に入り登録が500を超えているだと???!嬉しすぎますありがとうございます😭
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
学校一のイケメンとひとつ屋根の下
おもちDX
BL
高校二年生の瑞は、母親の再婚で連れ子の同級生と家族になるらしい。顔合わせの時、そこにいたのはボソボソと喋る陰気な男の子。しかしよくよく名前を聞いてみれば、学校一のイケメンと名高い逢坂だった!
学校との激しいギャップに驚きつつも距離を縮めようとする瑞だが、逢坂からの印象は最悪なようで……?
キラキライケメンなのに家ではジメジメ!?なギャップ男子 × 地味グループ所属の能天気な男の子
立場の全く違う二人が家族となり、やがて特別な感情が芽生えるラブストーリー。
全年齢
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる